西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年06月16日のエンタメ研究所の過去記事

6月16日(火)※6月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
先日、インスタライブ中に「トイレには綺麗な女神様がいるんですか?」という質問をいただいた時に、「それは、渡部さんに聞いてください」と返すことを懸命に我慢したキングコング西野です。
さて。
昨日はゴリゴリ仕事の話をしてしまったので、今日はビジネストークを一休みして、皆さんと一緒に「作品制作」をしたいと思います。
今年は映画「えんとつ町のプペル」が公開になるのですが、そこに合わせて小説「えんとつ町のプペル」を出そうと思っております。
どうせ僕のパソコン上で文章を組み立てていくのであれば、皆さんと一緒に小説の編集作業をして、一緒に作品を育てた方が面白そうです。
ということで今日は、小説「えんとつ町のプペル」の「プロローグ」と「第一話」を共有し、サロン内で編集作業を進めたいと思います。
「ここは、こういう言い回しにしてみては?」という提案があれば、コメント欄までお願いします。
(※『提案』だけでなく、『感想』も貰えると嬉しいです)
ポイントは、ルビッチは少年なので「少年が使う言葉」を使い、ルビッチのキャラクターを魅力的にすること。
(※冒頭のストーリーテラーはルビッチではありません)
少年言葉の例:「❌大人達→⭕️オトナの人達」
皆さまからのコメントを受けて、「おお!いいな!」と思ったら、すぐに採用して、本文に反映させていただきますので、時間を追うごとに文章が変わっていくと思います。
その辺りの成長記録も楽しんでいただければ。
それでは、宜しくお願いします。
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▼プロローグ 〜夜の町〜
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たとえば今キミの目の前に、キミが捨ててしまった夢を持っている人間が現れたら、キミはその人間を応援することができるか?
今、少し躊躇ったな? 
それが真実だ。
ともすれば、キミがその人間の夢を邪魔することもあるだろう。
その人間の夢が叶ってしまったら、あのとき夢を捨てた自分の判断が間違いだったことを認めなくちゃいけなくなるからだ。
そいつは都合が悪いよな?
胸が痛むか?
大丈夫。
これは、キミの度量の問題じゃない。
ここに働いているのは、もっと大きな力だ。
「夢を捨てた人間は、夢を持つ人間を許せない」
これが世界のルールだ。
この町もずっとそうだった。
あのゴミ人間が現れるまでは。
これは、光を捨てた夜の町の、最後の夜の物語。
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【第1話 星が降った夜】 
そこらじゅうに煙突がそびえている。
どの煙突も、その先っぽから黒い煙をモクモクと吐いている。
ボクらの頭の上は、いつも煙でいっぱいだ。
向かいの煙突のてっぺん近くで、何かがぶらんぶらん揺れている。
あれはスーさんだ。
煙突にかかったはしごにひざを引っかけて、掃除道具もろとも、逆さまにぶら下がっている。
スーさんは、仕事がそろそろ終わるという時間になるとアレをやる。
なんでやるのかは、わからない。
〝やる理由〟がいっこも見当たらないので、変な人なのだとボクは判断してる。
スーさんは、いつも周りが見えていない。
昨日は、中央通りの真ん中で、ひとりで笑っているおじさんを指差して、「あのおじさん、ひとりで笑ってるっぺえ」と言いながら、ひとりで笑っていた。
もしかしたら、あのおじさんの前にもひとりで笑っている人がいて、スーさんの後にもスーさんを見てひとりで笑っている人がいたかもしれない。
目の前のことだけ見ていたら、ホントのことなんてわからない。全体を見なけりゃ、“見えてない”のとおんなじだ。
逆さまになったスーさんは、両手をバタバタさせてボクを呼ぶ。
「おーいルビッチ、頭の上っちょから煙が降ってくるっぺえ
今日はハロウィンなので、そこらじゅうで魔除けの煙を焚いている。
おかげで、いつも以上にモックモクだ。
スーさんを眺めていても仕方がないのでボクは、煙突の中にたらしていた“ロープブラシ”を一気に巻き上げた。
ブラシと同時に細かいススが煙突の中から飛び出してきて、これが本当にイヤだ。
耳とか鼻とか、そういった入っちゃダメなところに絶対に入ってると思う。
次から次へと新しく煙突が建つ。
ボクらの仕事は忙しくなるばかりだ。
こんなペースで働いていたら、いつ転落事故が起こってもおかしくない。
だけどそこは、親方のダンさんがとっても厳しく管理していて、少しでも疲れていたり、少しでも体調を崩していたりすると、煙突に上らせてくれない。
ダンさんは、父親のように厳しくて、大きい。
ボクたち煙突そうじ屋は、大家族みたいだ。
みんなが帰り支度を始めている。
北の煙突に上っている無口のトッポさんも、東の煙突に上っている義足のヤマさんも、慣れた手つきでそうじ道具をまとめている。二人ともボクの上司だ。歳は三回りも違う。
煙突のてっぺんから、はしごに足をかけたとき、強い風が吹いて、煙が横に流れた。
煙が流れたその先に〝世界の果て〟が見えた。
延々と伸びる崖。
高い崖に囲まれたこの世界は、まるで大きな煙突の中みたいだ。
父ちゃんは、この世界を「えんとつ町」と呼んだ。
ここが煙突の中みたいな形をしているからってわけじゃなくて、「煙突があるから」。
「世の中には、煙突が無い世界もある」というのが父ちゃんの言い分だ。
川を下ったその先に、ボクらの頭の上をおおう黒い煙のその先に、こことは違う世界が存在するんだって。
だから父ちゃんは「町」という言葉を作り、ここを「えんとつ町」と呼び、世界を拡げた。
もちろん、この町の外に別の世界があるなんて、作り話だ。
二年前に父ちゃんが作った『えんとつ町のプペル』という紙芝居の中の話。
えんとつ町は煙突だらけ。
そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。
朝から晩までモックモク。
黒い煙に覆われた、えんとつ町に住む人は、
青い空を知りやしない。
輝く星を知りやしない。
もう百万回以上は聞いたから、すっかり頭にこびり付いている。
父ちゃんは休みの日になると広場に行き、自分で作った紙芝居を子どもたちに読み聞かせていた。
最初のうちは子どもたちの食いつきも良かったんだけど、まもなく「おとぎ話だ」と飽きられちゃった。
オトナの人達は最初から否定的で、「おい、ブルーノ。余計なことをしていると、異端審問所に目をつけられるぞ」「ふざけた話を子どもに聞かせるのはもうやめろ」と父ちゃんにヤジを飛ばしてばっかり。
しかし、それを黙らせたのが母ちゃんだ。
「おとぎ話くらい、好きにさせてやりな」
いつだって母ちゃんはこの調子だ。
「旦那も旦那なら、嫁も嫁だな」とイヤミを言われれば、「だから結婚したんだよ」と豪快に打ち返した。
ボクの母ちゃんは、いつだってビクともしない。
父ちゃんは、とろけたような顔になって、人さし指で鼻の下をこする。これが父ちゃんの癖だ。
父ちゃんは母ちゃんのことが大好きなのである。
父ちゃんが作った紙芝居『えんとつ町のプペル』は、町での評判はすこぶる悪かったけど、ボクは大好きだった。
主人公のプペルは、「船」という黒い乗り物で海に出て、「星」を探す旅に出る。
「星」というのは頭の上に浮かんでいる光輝く石っころのこと。
さすがのボクだって、石が空中に浮かぶわけがないことぐらいわかってる。
もし本当に「星」が煙の上にあったら、とっくの昔に地面に降ってきているハズだ。
そんなことは分かっている。
だけど、父ちゃんは言った。
「見たのか? お前は、そこに星がないということを、お前の目で確認したのか?」
ボクは星を見ていないけど、星がないことも見ていない。
「ルビッチ、ひとりで降りれるけ?」
スーさんは高い場所が苦手なボクをいつも気遣ってくれる。
「だいじょうぶー」
と、その時だった。
煙の中から星が降ってきた。
赤く輝く星が、ゆっくりと降ってきたのだ。
「スーさん。 上見て、う〜えっ」
スーさんは「お?」と口の形を丸くして、地面を見た。
まだ逆さまにブラ下がったままだ。
赤い星はスーさんの背後を通過して、川向こうの「ゴミ山」に落っこちた。
~第1話『星が降った夜』~
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

 

 

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2020年06月15日のエンタメ研究所の過去記事

6月15日(月) ※6月17日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
挑戦する人の背中を後押しすることを決めているものの『プリズンブレイク』のセカンドシーズンを観ようとする人のことを懸命に引き留めることで有名なキングコング西野です。
さて。
今日は『薄利多売からの脱出』というテーマでお話ししたいと思います。
経営者に限らず、クリエイターや表現者、とにかく全ての方に関係のある話です。
※今日は長いです。
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▼ 「お金のブロック」は外せたけど…
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よく「日本人はお金リテラシーが低い」というような話を聞きます。
たしかに、親も学校の先生も「お金」の話を教えてくれず、僕たち日本人はお金音痴のまま社会に放り出されます。
お金音痴と化した日本人は「お金は、働いたら貰えるもの」としか捉えていません。
それだけならまだしも、お金について学ぼうとする人を「銭ゲバ」として扱い、攻撃してしまいます。
「お金=汚い」「お金を扱う人=下品」というブロック(ブレーキ)がかかってしまっているわけですね。
かくいう僕も、(25歳頃まで)そのブロックがかかっていて、「自分で予算を作る」という発想がなく、当然、パフォーマンスの規模は「会社や社会が用意した予算内」に収まるものでした。
イベントはチケットの売り上げ内で作っていましたし、本は印税(生活費)内で作っていました。
これだと勝負になりませんし、スタッフを守っていくこともできません。
その頃から「お金」の問題と真面目に向き合い、「予算の作り方」「予算を最大化する為のお金の流れ」「その時々の、お金の価値」について考えるようになり、今に至ります。
クリエイティブに関しては、かなり大きな規模で進められるようになりました。
ウチの新入社員やインターン生にも「エンタメで世界相手に戦うのなら、お金と広告の勉強は徹底的にした方がいいよ」と何度も言っています。
このサロンにいらっしゃる方は「お金」の問題と向き合うことはとても大切な課題(=そこをクリアしないと守るものも守れない)ということは百も承知で、「お金のブロック」と呼ばれるものは外されていると思うのですが、実は、サービス業を営む上で、もう1つやっかいなブロックがあるなぁと思っています。
それは、「高価格」に対するブロックです。
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▼ 高い値段を付けられない病
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ときどき、サロンメンバーさんの会社のコンサルをやらせてもらっているのですが、「やるからにはトコトン向き合う」が信条で、打ち合わせ中は、おもくそ算盤をはじきます。
そこで、よく出くわすのが「サービスの価格設定が低すぎる」という問題です。
少し踏み込んだ話になりますが、そのサービスAが、(自分が手掛けている)別のサービスBのチラシ的な役割を果たしていて、「マネタイズは、サービスBでする」というのであれば、安くても問題ないと思います。
それこそ『えんとつ町のプペル』は無料公開しているので。
ただ、一つのサービスしか手掛けていない人が、そのサービスの価格を下げてしまうと、当然、待っているのは激務薄給で、身体を壊しやすくなりますし、身体を壊した時(収入がストップした時)の蓄えもありません。
くわえて、薄利多売(数をこなさなきゃ回らない仕事)は、コロナとの相性は最悪で、一発でクビが飛びます。
飲食店の場合だと「1カ月休業で5カ月分の利益が消える」と一般的には言われています。
そんなことは分かっているのに、僕たち日本人は「高品質&低価格」を、いつまでも追い求めてしまい、それこそがサービス提供者の美しい姿だとしてしまっています。
実際に、コンサルをさせてもらったサロンメンバーさんにも「このサービス、価格を上げた方がいいですよ」とアドバイスをさせてもらったのですが、返ってきたのは「お客さんから、それだけの金額を受け取っていいものか…」という言葉でした。
ここに「高価格」に対するブロックがあります。
ここで僕たちは学ばなければなりません。
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▼ 「高い」「安い」を金額で判断しちゃダメ
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シルク・ドゥ・ソレイユのA席のチケットは6500円です。
一方、そこまで友達でもない舞台役者(無名の新人)から押し売りされるチケットは4500円。
後者の舞台は、脚本・演出は雑だし、そもそも役者の声が小さい。
間もヘッタクレもないツッコミで全てのボケを殺し、笑っているのは最前列を陣取っている地下アイドルのオジサンファンだけ……
「どちらのチケット代の方が高いか?」と訊かれれば、全員が4500円のチケットを選ぶでしょう。
要するに、お客さんが価格を判断する時は、金額オンリーではなく、「満足度に見合った金額か否か?」という一点です。
この時、サービス提供者は「値段を下げて満足度を上げる」という道を選びがちですが、人口が減り続け、ウイルスのリスクもある時代のサービス提供者が目を向けなけらばならないのは、そっちの道ではなく、「値段を上げて、その値段に見合う満足度を生む」という道です。
要するに『薄利多売』は親切でも何でもなくて、「付加価値を創造することからの逃げ」です。
安くしとけば考えなくていいので。
ただ、「それで逃げきれる時代じゃないよね」というのが今、直面している問題です。
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▼ プロダクトは売り物にならない
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「今の時代はサービスの単価を上げなくちゃいけない」というところまでは辿り着いたとしても、ここで大きな矛盾が僕らを襲います。
それは、「あらゆるテクノロジーによって、生産性があがって、生産コストが下がっているのだから、プロダクト(生産物)そのものには、どうやったって高い値段は付かない」という問題です。
ここなんです。
プロダクトそのものに生産コストがかかっていないことをお客さんは知っています。
プロダクトの値段を上げようと思ったら、お客さんが納得のいく原価がないといけないので、原価も上がってしまいます。
以前、『一万円カレー』というのが少し話題になりましたが、伊勢海老やらアワビやらが入っていて、結果、そこまでの利益が発生していない。これだと『薄利多売』の枠から出ていないんですね。
一昨日、ホリエモンと飲んでいて、彼が『一万円ラーメン』の店を出したというので、「堀江さんが一万円カレーを作るなら、どうします?」と訊いたところ、
「伊勢海老やアワビといった派手な具材を見せつけて、見映えするカレーにせずに、とにかく見た目は普通のカレーにする。その方が会話のネタになるじゃん」
と返ってきました。
人間の言葉に翻訳すると、「『食』に高い値段は付けられないから、『コミュニケーション』を販売するよ」です。
(※ラーメンはよく「情報を食っている」と言われます)
伊勢海老やアワビがお皿にのっていると、「そりゃ1万円するよね」となり、そこからコミュニケーションが生まれることはありませんが、見た目そのものが何のヘンテツないカレーだと、「何で、このカレーが1万円するの?」という疑問が生まれ、コミュニケーションが始まります。
カレーの意味を変更したわけですね。
キングコング西野はよく「意味変だ!意味変だ」と騒いでいますが、『薄利多売』からの脱出する際にも意味変能力は必要になってきて、いっそのこと「プロダクトは売り物にならない」と決めちゃった方がいいんじゃねぇかなぁ?と思っております。
ちなみに(少し変則的ですが)、僕の絵本は絵本の売り上げで収益化をしておらず、絵本を作るまでの物語を販売しております。
2000円の絵本(作家印税10%)が1万冊売れたら、作家の手元に200万円が入ります。
6万5000人のサロンメンバーに絵本製作の紆余曲折を綴った記事(1日分)の売り上げは、約216万円。
印刷にこだわればこだわるほど原価も上がるので、絵本一冊あたりの利益を上げることは不可能です。(限界がある)。
そんな中、絵本を1万冊売るより、製作過程の物語を1回売った方が収益が出ています。
サービス提供者は、このあたりの問題(どのように意味変をして、プロダクト以外のものを売っていくか?)と向き合っていかなくてはいけません。
現場からは以上でーす。
(※長くなってごめんね)
【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
【追伸②】
いつも、編曲をお願いしているヤナエルさんに『夢幻鉄道』の編曲をお願いしました。
こちらはファーストデモです。
ヤナエルさん、歌うますぎ。
 
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2020年06月14日のエンタメ研究所の過去記事

6月14日(日) ※6月16日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨夜、ホリエモンと、北海道・帯広の屋台で「『やまとなでしこ』の時の矢田亜希子さん
、最高に可愛いよねー」という話をしながら酒を飲んでしまったキングコング西野こと「完全に素人」です。
さて。
今日は仕事の話を一旦お休みして、昨日の記事の続き(補足説明)と、宇宙ロケット『えんとつ町のプペルMOMO5号機』の打ち上げを終えた直後の正直な気持ちをお伝えしたいと思います。
(※昨日の記事をまだ読まれていない方は、先にそっちを読んでね)
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▼ どうして西野はお金を出すのか?
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昨日、「僕がサロンメンバーさんの店に出資をして、売り上げの3%を貰って、そこで貰ったお金(全額)で絵本を買って、子供達にプレゼントする」という話をさせていただきました。
キングコング西野がサロンメンバーさんの店を宣伝すればするほど、サロンメンバーさんの店が潤って、結果、子供達に贈れる絵本が増える」という流れです。
この話を受けて、次のような疑問を持たれた方がいらっしゃいました。
「売上の3%を受けとるかわりに、ガチインフルエンサーの西野が店の宣伝をしているのだから、そこで取引は成立しているハズ。西野が100万円を出資する必要なくない?」
たしかに。
キングコング西野に、まともに宣伝をお願いすると、たぶんベラボーに高いです(笑)
以前、本の帯コメントの依頼で、100万円を提示されました。勿論、お断りしましたが、西野はこういうオファーをバシバシお断りするので、結果的に宣伝力(信用力)が高くなります。
「その高い高い宣伝力を提供した上に、さらに100万円を出資するとは何事?」というのが、今回サロンメンバーさんが抱かれた疑問です。
こちらについて御説明させていただきます。
今回の僕の目的は以下の2つ。
・サロンメンバーさんのお店を勝たせること。
・一人でも多くの子供達を喜ばせることです。
僕がお店の宣伝をすればするほど(ヤル気になればなるほど)、この目的に近づくわけですから、ここには僕の「取り分」を設計しておく必要があります。
ボランティアだと、宣伝を続ける理由が減ってしまうので。
僕が100万円を出したら、僕の中に「頑張って回収するぞ!」という理由が生まれて、僕が頑張れるんです(^-^)
つまり、自分のヤル気を100万円で買っています。
西野のヤル気を100万円で買えるのなら、安いもんです。
御理解いただけましたでしょうか?
次に、先日支援させていただいた1000万円のお話をさせていただきます。
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▼ 『えんとつ町のプペルMOMO5号機』の打ち上げを終えて…
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昨日、お伝えしたとおり、僕は貯金に興味がありません。
働いていいただいたお金は全て面白いコトや困っている人に使わせていただきます。
その一環で、ホリエモンロケットに1000万円を支援させていただきました。
(※ネーミングライツを購入させていただきました)
これは「オンラインサロンの収益の使い道」でもあるので、(サロンメンバーさんにも応援していただいた)ロケット打ち上げが終わった今の気持ちをサロンメンバーの皆様にお伝えします。
えんとつ町のプペルMOMO5号機』は順調に打ち上がったものの、途中でバランスを崩し、エンジンを緊急停止。最後は海に落下しました。
今回のチャレンジは宇宙空間に到達することはできませんでした。
すぐにスタッフさんから「すみませんでした」と連絡があったのですが、謝っていただくことなど一つもありません。
宇宙に向かって立派に飛んでいくロケットの姿や、飛んでいくロケットを見守るスタッフの皆様の姿を、僕はこの先忘れることはないでしょう。
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▼ 挑戦の捉え方
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これはサロンメンバーの皆様と、どうしても共有しておきたいことです。
SNSのタイムラインやニュース等で「失敗」という言葉が並んでいたので、ここで成功と失敗について明確に定義しておきたいと思います。
すべての挑戦においての「失敗」とは『データが取れなかった状態』を指します。
つまり、挑戦を選ばなかった時です。
打ち上げを見届けた帰り道、「機体のバランスが崩れた原因」を堀江さんが丁寧に教えくれました。
今回の結果を踏まえた、次の打ち手についても。
これは「失敗」とは呼びません。
ロケット開発は打ち上げ前よりも前に進んでいて、今回の挑戦で宇宙がまた一歩近づきました。
果てしなく続くこの改善作業の名を「成功」と呼び、このことを伝え聞いた話などではなく、自分の言葉で子供達に教えてあげることが僕の目的です。
そして、今後、共に挑戦を続けていくサロンメンバーの皆様とも共有しておきたい、とっても大切な話です。
ロケットを前に進める為に使った1000万円は安かったです。
これからも、自分の財産は、こういったことに使っていきたいと思います。
宜しくお願いします。
明日からは、また普段の投稿に戻ります(^-^)
現場からは以上でーす。
【追伸】
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https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/1547
 
 
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2020年06月13日のエンタメ研究所の過去記事

6月13日(土) ※6月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
インターン生募集の必須条件の上位に「体力と根性に自信がある」が入っている自衛隊みたいな会社で働いているキングコング西野です。
ついに株式会社NISHINOのインターン生(3期生)の募集が始まりましたね。
ゴリラがウンコを投げてくるように、西野は仕事を(マジで)丸投げしてくるので、インターンに応募される方は自分の身を守る準備だけしておいてください。
ソッコーで強くならないと死ぬパターンです。
頑張って!
さて。
今日は「こういうお金の流れを考えているのですが、どう思います?」という話をしたいと思います。
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▼ 貯金をしないことで有名な西野さん
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たとえば大きな個展や、たとえば美術館建設など、まとまった予算(制作費)が必要になってくる局面は当然あります。
そういったお金とはシビアに向き合っているのですが、いわゆる贅沢(浪費)の類には一切興味が無く、年収と食費の落差は人類No.1を誇っております。
「老後に備えて貯金しておく」という概念もなく、個人の銀行に入ってきたお金は積極的に投資&寄付をします。
それによって自分の財産が目減りしたとも思っていません。
ラオスに小学校を寄付させていただきましたが、それがキッカケとなりセトちゃん(新入社員)のスイッチが入り、「ラオスの森を買って、雇用を作る!」という話に発展しています。
また、それがサロン記事のネタにもなります。
個人で500万円を出して、スナック『CANDY』を運営する株式会社スナックという会社を作り、後輩(ホームレス小谷)にプレゼントしました。
たぶん、メチャクチャいい奴なのだと思います。
スナック『CANDY』から金銭的なリターンは無いのですが、スナック『CANDY』から生まれた文化やプロジェクトや夢は数知れず、それは、とてもお金で買えるものではありません。
あのまま500万円を銀行に寝かしていたら、今、僕の目の前にある多くの財産に出会えていなかったでしょう。
ちなみに、先日はホリエモンのロケットに1000万円支援させていただきました。
ロケットが飛んで、皆が上を向くのなら、安いもんです。
お金はただの数字で、それ自体には価値はなく、上手に使うことで価値が生まれます。
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▼ サロンメンバーを経由して寄付をする
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僕は「自分で稼いだお金で自分の絵本を買って、被災地やスラム街などに寄付をする」という自慰行為を続けています。
喜んでくれる子供の顔を見るとヤル気が出るので、ヤル気を買っているのかもしれません。
このお金の使い方には納得しているのですが、「もっと上手く使えるかも」と最近思い始めています。
というのも、このお金の流れの中には、「西野」と「子供達」しか登場していないからです。
これは勿体無くて、「西野→Aさん→子供達」といった感じで、お金を回せると、Aさんの生活を後押しすることができハズです。
何か良い方法はないかしら?と考えていたところ、そういえば、キングコング西野の手札の存在を忘れていました。
「集客力」「広告力」です。
そういえば僕は国内屈指のガチインフルエンサーだったのです。
コイツを使えば、「西野→Aさん→子供達」というお金の流れは綺麗に作れそうです。
たとえば、『西野が日常で使いそうなサロンメンバーさんのお店』に100万円ほど出資して、売り上げの3%(テキトーに言ってます)を貰って、そのお金で絵本を買って、被災地やスラム街に寄付をする。
僕がサロンメンバーさんの店を宣伝すればするほど、寄付できる絵本が増えるので(つまり西野にメリットがあるので)、サロンメンバーさんの店の宣伝に体重が乗ります。
西野に支払う3%は一瞬で回収できる数字だと思っています。
ポイントは『西野が日常で使う店』ですね。
ここさえ押さえておけば、宣伝に嘘がないので、僕は躊躇わずに宣伝することができます。
こういった感じで、サロンメンバーさんの店を経由する形でお金の流れを設計すれば、ついでにサロンメンバーさんの店の売り上げに貢献できるなぁと思っているので、興味がある方は、一度、西野まで声をかけてください。
(※経営方針には一切の口を挟まない天使のような奴なので御安心ください)
今後も、自分が稼いだお金は、サロンメンバーさんを経由しつつ、世の中に還元していきます。
今日は『西野の影響力をサロンメンバーさんに使う』という話をさせていただきました。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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2020年06月12日のエンタメ研究所の過去記事

6月12日(金) ※6月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
好きな武将を訊かれた時に、食い気味で「織田信長っ!」と答える度にアホみたいな空気が流れてしまうキングコング西野です。
さて。
今日は『サロンメンバーと進める世界戦略』というテーマでお話ししたいと思います。
才能ウンヌンカンヌンは一旦抜きにして、今現在、「エンターテイメントに触れている時間」は、日本では僕が一番長いと思います。
平均して1日20時間ほど、絵か、映像か、音楽か、文章に触れています。
僕の才能やセンスが全くなかったとしても、さすがにこれだけ触れていると、提出された仕事がダメダメだった場合…
①実力は無いけど、頑張った
②シンプルに実力が無い
③実力はあるけど、手を抜いた
の、いずれかであることは1秒で分かります。
僕の仕事には多くのスタッフさん(および御家族)の生活がかかっており、
多くのファンの方の想いが乗っているので、
結果を出せないビジネスパートナーとは潔く“仕事の縁”を切るようにしています。
縁を切る順番は③→②→①で、とくに③は秒殺です。
端から見ていると「血も涙もない」と捉えられるかもしれませんが、そのプロジェクトに他のスタッフさんの生活がかかっている(=プロジェクトがコケると食えなくなる)以上、僕からすると「仕事で手を抜く」というのは暴力行為(殺人未遂)と同等で、スタッフさんの生活を預かる身としては看過できません。
一発退場です。
そもそも「手を抜く」は、「その仕事が楽しくなかった」ということでもあるので、お付き合いを続けるだけ、双方が不幸になります。
それでも、一昔前は③にも価値があったんです。
「とは言え、いい仕事をするしな」といった。
ただ、インターネットによって情報や技術が共有されるようになった現代は、プロとアマのクオリティーの差が無くなってきていて…それこそ米津玄師さんは元は「ニコニコ動画」の人で、当時から仕上がっていました。
「上手い」は「想い」さえあれば再現可能になってきたので、「上手い」の価値が無くなってきているので、縁を切る順番は③→②→①です。
昔、中国の小太りのオジサンが「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」とかナントカ言っていました。
ギュッと縮めると「努力する者は、楽しむものには勝てない」といったところでしょうか。
現代は、この言葉が更に加速してきているかんじがしていて、「実力は無いけど、頑張った」という人を僕は大切にします。
「その程度の努力は、こっちの世界では『努力』とは呼ばないよ」と言葉を付け加えますが(笑)
そんなこんなで、ここからが本題です。
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▼ セカンドクリエイターを味方にする
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すべての人が(SNSという)発信力を持った今、人間は…
・「オーディエンス」
・「クリエイター」
・「セカンドクリエイター」
…の3つのポジションに分類されます。
「セカンドクリエイター」というのは、収入の軸が別にあって、「楽しそうだな」と思った案件だけ、作り手側(発信者側)として参加する人達とのことです。
古くは、ラジオの『ハガキ職人』がそれにあたります。
(※ちなみに、秋元康さんは元・ハガキ職人です)
冒頭申し上げたとおり「上手い」は「想い」があれば再現可能になってきたので、今、「セカンドクリエイターの仕事のクオリティー」が完全に上がってきていて、残念ながら、多くのクリエイターは【クオリティー面】で、「セカンドクリエイター」に負けています。
…このままだと議論が空中戦になってしまうので、事実を話します。
4~5日前のサロンの投稿で、「海外で出版する絵本の印税はサロンメンバーさんと分配するので、もし興味があれば海外出版のエージェントになってください」と海外在住のサロンメンバーさんに仕事を投げさせていただいたのですが、その後、すぐに動いてくださり、昨日、ベトナムでの出版が決まりました。
ベトナムの最大手の出版社との話をまとめてくださったのはサロンメンバーさんで…ここで世間に問いたいのは一つ。
「このスピード感で結果が出せるプロはどこにいるの?」
とくにクリエイティブの世界は「セカンドクリエイターといかに共犯関係を作るか」という勝負になってきていて、「クリエイター」だけで固まっているチームが軒並み負けてしまいます。
この時、『権利』を誰が持っているか?が超絶大事で、数年前に吉本興業に話をして、僕の絵本から「©️YOSHIMOTO KOGYO」を外してもらいました。
まさか「西野が権利を独り占めしたい」という理由ではなく、吉本興業が権利を持っていると、対応が遅れてしまって、吉本興業の売り上げが落ちるからです。
ここは事務所との信頼関係で、芸能事務所に所属していながら、セカンドクリエイターとの共犯関係を築くには、まずはココを押さえておかねばなりません。「会社員」も同じく。
んでもって、これは「逆もあるなぁ」と思っています。
…つまり、僕(キングコング西野)がサロンメンバーさんの活動のセカンドクリエイターになるパターンです。
結構、優秀なセカンドクリエイターになれる自信はあって、それに関しては考えていることがあるので、また今度お話しさせていただきますね(^-^)v
とりあえず今日は「多くの人はまだまだ安く見積もっているけど、セカンドクリエイターを巻き込まないといけない時代が始まってるよ」ということと、「海外出版の結果が早速出たよ」についてお話しさせていただきました。
現場からは以上でーす。
【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
【追伸②】
キングコングのMVもサロンメンバーさんの仕事です。
https://youtu.be/8Y_f_XpjaM4
 
 
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2020年06月11日のエンタメ研究所の過去記事

6月11日(木) ※6月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「西野さんがオンラインサロンを継続する上で一番難しい点はどこですか?」と訊かれ、「冒頭のツカミの挨拶です」と答えたキングコング西野です。
さて。
今日は『【超現代版】マーケティングとの向き合い方』というテーマでお話ししたいと思います。
新型コロナウイルスが僕らに贈ってきたメッセージは「もっと繋がれ」であり、『ファンがいないサービスは死ぬ』という結果を明らかにしました。
これはそのまま20年代を生き延びるルールで、僕らはもっともっと『ファン』というものと向き合わなければなりません。
それは「ファンを大切にする」といった表面的な部分だけではなく、
「どうすればファンが生まれるのか?」
「努力をしているのにファンが生まれない原因(落とし穴)は何なのか?」
という部分を掘り下げて考え、検証していく作業です。
その時、肝になってくるのが『マーケティング』です。
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マーケティングって何だろう?
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マーケティングの定義は人によって様々です。
「顧客の創造、維持を目的とする企業が、その目的を満たすような交換を顧客とのあいだに生み出すために、アイデアや財やサービスの考案から、価格設定、プロモーション、流通に至るまでを計画し実行するプロセス」
と言う人もいれば、
「どのような価値を提供すればターゲット市場のニーズを満たせるかを探り、その価値を生みだし、顧客にとどけ、そこから利益を上げること」
と言う人もいます。
…なんだか難しい言葉が並んでいますが、どうやら「需要を調べ、その需要に対して効率良く商品を売っていく作業」みたいな感じっぽいです。
ちなみに天才マーケターと称されるキングコング西野は、マーケティングを『ただのクイズ』と定義しています。
市場を調べて、求められている商品を探り、その商品を適切なアプローチで届ければ答えが出るものなので、作業内容としては「ナゾナゾに答える」や「クイズを解く」に分類されると思います。
そこには確かな答えがあり、「解く楽しさ」があるので、多くの人が『マーケティング』にハマります。
一昔前までは、マーケティング能力(クイズを解く力)さえあれば食っていけたのですが、コロナが明らかにしましたが、これからはマーケティング能力だけで食っていくことは厳しくなるでしょう。
理由は「マーケティングでは『ファン』ができないから」です。
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▼ ファンのいないTVタレントが総崩れした
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クイズ番組が流行ればクイズを学び、グルメ番組が流行ればグルメの資格を取り、情報番組が増えれば政治・経済を学び、そうやって多くのTVタレントは、市場を調べて、求められている商品(タレント像)を探り、その商品を適切なアプローチで届け、今日を生きています。
テレビ制作側からすると、この努力(マーケティング)をしてくれるタレントほど使い勝手のいいタレントはいません。
番組スポンサーがお金を出すに値する企画を視聴者に届ける宣伝マンとなってくれるわけですから、TVタレントとしては重宝されます。
ただ、ここには『スポンサー』『テレビ局』『番組制作』『タレント』『視聴者』は設計に組み込まれていますが、残念ながら『ファン』が組み込まれていません。
踏み込んだ言い方をすると、番組企画には、そのタレントのファン創造まではデザインされていません。(#ゴッドタン等を除く)
これによって生まれるのは「認知タレント」であり、「人気タレント」ではありません。
この僅かな傷は、需要があるうちは目立ちませんが、今回のコロナのように「しばらく収録は無理です」「しばらく劇場もストップします」といった感じで、需要が消えた瞬間に、一気に傷口が拡がります。
そこから慌ててYouTubeを始めたところで、
そこから慌ててオンラインサロンを始めたところで、『ファン』がいないのでハマりません。
クイズを学び、グルメの資格を取り、政治・経済を学んだあの時間(努力)は、需要が無くなった瞬間に自分を守ってくれなくなるわけですね。
これを僕は「マーケティングの無意味化」と呼んでいます。
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▼ 「マーケティングの無意味化」が連続して起きる時代へ
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マーケティングは必要です。
ただ僕らは、「今おこなっているマーケティングは、まもなく無意味化する。そして、無意味化するまでの間隔が年々短くなってきている」ということを踏まえて、自分の行動を設計にしていかなればなりません。
変化が早い時代を「縦軸(y)=結果」「横軸(x)=マーケティング」の座標軸にすると、右肩上がりに伸びていたグラフが都度都度リセットされ、そして、リセットされるまでの間隔が時間の経過とともに狭くなっているイメージです。
当然、yの値は小さくなっていきます。
変化の時代を攻略する上で求めれている公式は『y=aのx乗』で、「y=結果、a=メッセージ(理念)、x=企画(回数)」です。
「結局、お前は何をしたいんだ?」という『a』がゼロの状態だと指数関数的に増えていかない(xが増えるにしたがって、yが急激に増えていかない)んです。
「弱い人を守る」と言っているキングコング西野が、ワイドショーに出て、不祥事を起こしたタレントにコメントをして、傷口に塩を塗るようなことをしてしまと、メッセージに矛盾が生まれて『a』の値が落ちるんですね。
ここは絶対に落としちゃダメな数字なのですが、世の中にある多くのマーケティングは『a』の値を軽く見積もっています。
短期的にバズらせることはいくらでも可能ですが、それをやることによって『a』の値が落ちることが長期的に見ればマイナスで、さらに、変化の時代(需要が高速で変わる環境)では、むしろ【マーケティング的】に失敗です。
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▼ 「お前のメッセージは何だ?」
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つまるところ、僕は今「お前のメッセージは何だ?」という質問を喉元に突きつけられていて、この質問に簡潔に答えられるか否か…もっと言うと「自分のメッセージ(a)を育てること」が、従来のマーケティング戦略で叫ばれているような「需要に対して正しいアプローチをすること(バズらせること)」よりも価値を持ちはじめているのだと思います。
コロナ期間中、NORA美容室が10万円の『年間フリーパス券』を出されていて、「売れれば売れるほど赤字になる」と言って、泡を吹いて死にかけていましたが、それによって『a』が育つので、打ち手としては大正解だと思います。
ファンがいないと生き延びれない時代において、『メッセージの一貫性=キャラ』の重要度は明らかに上がっているので、てっとり早く手を打てるところから言うと、「メッセージの一貫性を壊してしまうような仕事」は潔く切った方がいいと思います。
「いや、でも…」を言い続けて、今のまま「当てにいって、リセットして…」を繰り返すと、後にいけばいくほどyの値(蓄え)が減って、手詰まりになると思うので、ここらで見なしてみることをオススメします。
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
 
 
 
 
 
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2020年06月10日のエンタメ研究所の過去記事

6月10月(水) ※6月12日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
今から20秒後に地獄的なオヤジギャグを炸裂させてしまうキングコング西野です。
さて。
仕事を仕上げるまでに要する作業量(工程や作業時間や作業人数)のことを『工数』と呼んだりします。
どれだけ結果(売り上げ)を出そうが、無駄に工数がかかっていると利益は発生しません。
原価の他に、チームリーダーが“常に”見直さなければいけないのは、そのプロジェクトの結果に対して投下された「工数」と「パフォーマンス」で、これらをザックリひとまとめにして「コストパフォーマンス」と言います。
ちなみに、8ヶ月前にスタートさせたYouTubeチャンネル『西野亮廣エンタメ研究所ラジオ』(※チャンネル登録者数27万人)は、「徹底的に工数をかけない」というルールで始めました。
こちらは、“キングコング西野がVoicyにアップしている音源をマネージャーの須藤君がYouTubeにコピペしているだけのチャンネル”で、YouTube単体で見たら1日にかけている工数は「ブスの中年(須藤君)の2~3分」です。
僕の日々のインプット量が少なければ『企画』が必要になってきますし、
僕の話術が三流であれば『編集』が必要になってきますし、
バズらせて広告収益を得ることを目的とするのであれば『企画』と『編集』の2つが必要となり、その都度、工数がかかってしまいます。
ありがたいことに、僕は今あげた3つの問題をすでにクリアしているので、『企画』と『編集』が必要ないチャンネルの形を探り、今の形に至ります。
繰り返しになりますが、初期設定の段階で工数がかからないように設計しました。
くれぐれも「なるべく工数をかけるな!」と言っているわけではなくて、「コストをかけることで大きなインパクトを残せるのであれば、積極的にかけた方がいいし、工数を見直すことでチームが今よりも前に進むのであれば見直した方がいいよね」という話です。
基本的に僕は工数の見直しを徹底していて、株式会社NISHINOは、会社の利益を従業員数で割った時の数字は、たぶん日本でも10本の指に入っていると思います。
ちなみに、一応(気持ちばかり)吉本興業の売上に貢献したくて、YouTube動画の最初に広告を付けていますが、吉本興業と分配した広告収益のうち、僕のとこに入ってくるお金はイイ感じのところに寄付させていただきます。
(※絵本の海外出版が決まったら、現地の子供達にプレゼントする用に僕が買うので、教えてください)
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▼ 『信用』で削減できる工数
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本題はここからです。
先日、新入社員やインターン生から少し面白い話を聞かせてもらいました。
彼らは今月の頭に「オンライン講演会」をそれぞれ開催したのですが、チケット販売から、出演&配信の全てを、各自一人で担当してもらったんですね。
その時々の仕事に発生する痛みを知ってもらう為です。
チケットの販売ページも彼らが各自で作り、もちろん「問い合わせ対応」も彼ら。
そこで面白いなぁと思ったのが、問い合わせ対応を本人がやっていることを知らないお客さんが問い合わせしてこられる時の口調が少し乱暴だったそうです。
そこで真摯に対応させていただき、どうやら本人が対応しているとお客さんが知った途端、
お客さんがとても親切になり、応援してくれるモードに切り替わったと(笑)
彼らの名誉の為に言っておきますが、ここでお話ししている内容は「薄情な客だなぁ」という愚痴などではなく、
「チケット販売ページに、本人が対応している旨を一文付け加えておくだけで、ここの工数(※お客さんを乱暴化させたこと。その対応)は省けたよね」
という反省です。
会社の受付嬢さんが美人揃いなのは理にかなっていて、あれは、お客さんを優しい人にしてあげる(お客さんの暴徒化を防ぐ)一翼を担っており、工数を大幅に削減しています。
問い合わせ窓口で怒鳴ってしまうお客さんを「クレーマー」としてしまうと、怒鳴ってしまうお客さんは減らず、その対応に工数がかかり続けてしまいます。
自分達の仕事を増やしているのは自分達で、見直すべきは「お客さんを怒鳴らせてしまう環境」で、今回の問題の解決策(工数削減の改善案)は、
「怒る気が起こらない人を、問い合わせ窓口に配置しておくこと」
です。
先日の投稿で、「絵本の海外出版に関するお問い合わせはコチラまで」と、お問い合わせ先を案内させていただいたのですが、その時、多くのサロンメンバーさんが「皆が一気に問い合わせをしてしまうとパンクしてしまうから、ある程度、話がまとまった時点で代表者が問い合わせをしよう」と声をあげてくださいました。
きっとそこに株式会社NISHINOのスタッフの顔を想像してくださったのだと思います。
株式会社NISHINOが、カスタマーサポートを外注していたら、この流れは生まれていなかったでしょう。
残酷な話ですが、僕たちはカスタマーサポートで働かれている人を、あまり「人」として捉えられてないのかもしれません。
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▼ 社員のキャラ化
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そう考えていくと、会社は「社員の愛されキャラ化」の後押しをした方が良くて、【むしろ、そこには積極的にコストをかけるべきだ】と僕は考えます。
先日、新入社員&インターン生がおこたったオンライン講演会は、各自が3000人を超えるお客様に応援していただきました。
もちろん、その間、会社の業務はストップしているわけですが、そのことは、その後の3000人のお客さんを「優しくする」ことに繋がっていて、大幅な工数削減になっています。
外注&システム化(機械化)することによって仕事が増えていることがあって、チームリーダーは「人は、信用している人には優しくしたくなる」という、相手がそもそも持っている力を(合気道のように)上手く利用した方がいいよね、というのが今日の結論です。
どうやら会社は「人間」として認識してもらうことにコストを割いた方が、安くつくみたいです。
本日の記事の反省点としましては、『報酬設計』の話をするつもりだったのに、すっかり忘れていたことですが、つまづいたっていいじゃないか。人間だもの。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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