西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年04月08日のエンタメ研究所の過去記事

4月8日(水) ※4月10日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
少しでも多くの方に家の中にいてもらいたくて、最近、YouTubeの生配信をしているのですが、すっかりハマってしまったので、「YouTubeには1秒も割かない」と言っていたことは、一旦忘れてほしいキングコング西野です。
さて。
今日は、いつものような記事はお休みして、「少しだけ売り上げのお手伝いができるかもしれない新サービス」の紹介を手短にさせていただきます。
さてさて。
「西野さんは政府に期待していないんですか?」と訊かれるのですが、鳥が空を飛んで、モグラが土の中を行くように、後手後手に歩くのが日本政府なので、「そういう生物」として捉えているので、期待することも、ガッカリすることもありません。
ご高齢の方が多いので、どうか身体に気をつけていただきたいです。
いつも御苦労様です。
「結局、日本でも新型コロナウイルスが感染拡大しちゃった…」という日が来ることは、大型クルーズ船『ダイヤモンド・プリンセス』の政府の対応を見た瞬間に、日本中(いや、世界中)が分かっていたことで、『緊急事態宣言』で慌てふためいている国民を見ると、「むしろ、後手後手の対応をしているのは国民じゃないか」とすら思っています。
「2ヶ月前から、この日が来ることは分かっていたのに、なんで対応してないの? まぁ、助けるけど」というのが僕の本音です。
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▼ 少しだけでもサロンメンバーのお店の売り上げに貢献する
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自由に外に出られなくなる日が来ること(=飲食店が大打撃を受ける日が来ること)は分かっていたので、【『テイクアウト』や『デリバリー』サービスをされているサロンメンバーさんの飲食店】の場所が一目で分かる地図を【レターポット】という頭のおかしいWebサービスの中に作りました。
(これ↓)
「腹が減ったなー。でも、なんか外に出ちゃダメな雰囲気だし、デリバリーをとろうかな。とうせ、デリバリーをとるなら、サロンメンバーさんの店で注文して、サロンメンバーさんを応援してあげたいな」という人は、是非、ご利用ください。
そして、これを機に『デリバリー』や『テイクアウト』サービスを始められるお店のオーナーさんは、是非、お店の情報を編集し『デリバリー』か『テイクアウト』にチェックを入れてください。
少しだけ(ほんの少しだけ)売り上げのお手伝いができるかもです。
「オフ会」のノリに近いのですが、拡大した(数万人規模の)オンラインコミュニティーで築いた関係は、オフラインに溶け始めることは火を見るより明らかで、その時、「オンラインの世界で出会ったあの人」の居場所が分かる『地図』は、絶対に求められるだろうなぁと思って、2~3年前から「やっぱ、地図っしょ!」とサイバー西野が言っています。
100年後の人間と「けんすうサン」はどうか知りませんが、少なくとも現代人は「とはいえ、ネットの中だけでは生きられない」が基本スペック(我慢の限界)で、それこそ、『Zoom呑み会』を繰り返しているうちに、「やっぱり直接会って呑みたい」となるでしょう。
コロナ明けは「プチ居酒屋バブル」が起きるだろうから、今はとにかく生き延びることが最優先事項で、その為のお手伝いはしていきたいなぁと思って、今回のような試みを始めてみました。
それもこれも、『人数(現在4万3000人)』がいたからできたことで、50人のサロンで地図を作ったところで、「居場所は分かったけど、近くにいない」が多発してしまうので、あらためて、「『人数』というのは力だなぁ」と思っています。
今回のウイルス騒動で顕在化したのは「オンラインコミュニティーを持っていない人の脆さ」で、オンラインサロンはコロナを機に注目されるのかなぁとボンヤリと見ています。
ま、サロンオーナーとして、やれることは全てハイスピードでやります。
一緒に頑張っていきましょう。
現場からは以上でーす。
《追伸》
西野亮廣オンライン講演会 ~超実践マーケティング~』(800円)の受講者が5000人になりました。興味がある方は是非。
※収益は子供施設に全額寄付させていただきます。

 

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2020年04月07日のエンタメ研究所の過去記事

4月7日(火) ※4月9日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。
激しく酔っ払って、「結局、世界で一番美味しい食べ物は『日清のシーフードヌードル』ということでいいよね?」というコメントを残したことで有名なキングコング西野です。
さて。
VUCA(先が読めない)時代に入り、これから僕らは、いろんな仕事に手を出して、リスクを分散させて生きていくことになるでしょう。
その際、「手を出す仕事」と「手を出さない仕事」をどのように振り分けていけばいいのか?
今日は、そんな話をしたいと思います。
本題に入る前に、まずは4月1日に投稿した『ジョブ』に関する記事を先に読んでいただきたいっす。
ザックリと説明すると、『ジョブ』というのは、「特定の状況で、お客さんが成し遂げたいコト」です。
お客さんには、そもそも「その状況で、成し遂げたいコト」があって、その解決手段として『ニーズ』が生まれるわけですね。
つまり、
「昼御飯に割く時間がないけど、午後から働く為には腹を満たさないといけないので、サクッと食べられる昼御飯には無いものか?」という『ジョブ』があって、
「『富士そば』に行こう!」という『ニーズ』が生まれるわけです。
なので、『富士そば』の競合は、注文が入ってから手打ちするガチ蕎麦屋『○○庵』ではなくて、『松屋』や『コンビニ弁当』だったりします。
蕎麦屋の競合は蕎麦屋」と考えるのは少し浅はかで、『ジャンル』で見るのではなくて、『ジョブ(その時のお客さんが成し遂げたいコト)』で見た方がいいっす。
ここまでな、なんとなく分かりますよね?
「よく分からない」という人はコメント欄で潔く「よく分からない!」と言ってみてください。
たぶん誰かが優しく教えてくれます。
んでもって、ここからが本題です。
以前、けんすうサンが「西野さんの活動を『点』で捉えて真似をしたところで、意味がない」的なことを言ってましたが、まったくその通りだと思います。
「西野のオンラインサロンって、そんなに盛り上がってるの? え? 年間に5億円以上の売り上げがあるの? よし、俺もやろう」的なやつです。
これは、確実に失敗します。
もう、こんなに「確実」なことは他に無いぐらい、確実に失敗します。
見なきゃいけないのは、『点』じゃないです。
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▼ 「流れ」を作れ
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僕は『流れ』を意識しています」という話をしたいと思います。
よく、「次に何が流行りますか?」とか訊かれるのですが、次に流行るものと、その人が手をつけた方がいいものは、まったく別です(バッサリ!)。
その人のキャラクターとの相性もありますし、その人が【他に手掛けている仕事との繋がり】もありますよね。
ここでは特に後者(他の仕事との兼ね合い)についてお話ししようと思います。
僕、ぶっちゃけた話、「その時、何が流行っているか?」とか、(これマジで)ビックリするぐらいどうだっていいんです。
エンタの神様』も『爆笑ヒットパレード』も『ひな段』も、クソほど流行っていましたが、まったく参加しませんでした。
大切なのは「時間をかけて生み出したエネルギーを、スムーズに次に流せているか?」という部分です。
(安心してください。分かりやすく説明します)
たとえば、僕が「ペットボトルロケット」や「メントスコーラ」の企画を毎日お届けするYouTubeチャンネルを持っていたとして、その動画の最後に『オンラインサロンに興味がある方はコチラまで↓』みたいな案内を出しても、サロンに入ろうとは思わないですよね?
サロンメンバーを増やすことを目的として、再生回数が伸びる動画を撮ったところで、これでは意味がない。
これ、『流れ』が悪いんです。
「伝達率が低い」という言い方もできますね。
せっかく生み出したエネルギーが、次に流れずに、死んでしまっているんです。
今でも時々、お客さんから「○○をすれば、再生回数が伸びますよ」とアドバイスをいただくのですが、それによってサロンに興味を持ってもらえないのであれば、「○○をして再生回数を伸ばすことに費やした時間」というのは、まったく無駄なんです。
ここまでは分かりますよね?
じゃあ次に「サロンに誘導するには、何を発信すればいいんだ?」と考えるのですが、『エンタメ研究所』と言っているぐらいですから、そりゃあ、まぁ『エンタメ』『ビジネス』『マーケティング』といったところでしょう。
そして、次に「その『エンタメ』『ビジネス』『マーケティング』の話を、【どのメディア】で発信するのが、一番いいの?」ということを考えます。
その時に、「そもそもオンラインサロンに入るような人達のジョブ」を考えます。
(ここで「ジョブ」がきたぞ!)
おそらく、オンラインサロンに入るような人達は、「何かしたいなぁ」と考えているので、大学生であろうと、ビジネスマンであろうと、主婦であろうと、「時間が無い人」が多いと思います。
毎日『ミヤネ屋』をボーっと観ている人は比較的少なそう。
どうせ、通学中や、仕事の合間、家事の合間に、「エンタメの最前線って、どうなってんの?」と覗くパターンでしょ?
(僕は知ってるぞ!)
となってくると、オンラインサロンに人を誘導するのに最も適したメディアは『動画』じゃないんです。
『動画』は「時間に余裕がある人」の為のメディアなので。
「この暇な時間を素晴らしいものにしたい」というジョブを持っている人が『動画』を選び、「移動時間や化粧時間や運転中などに、学習したい」というジョブを持っている人は『音声』を選ぶんですね。
ここまで説明すると「動画→オンラインサロン」よりも、「音声→オンラインサロン」の方が『流れ』が良い(伝達率が高い)ことが見えてくると思います。
昔、オリラジの中田君から「オンラインサロンとかやりたいんですけど…」と相談され時に、「だったら『ヒルナンデス』と『ビビッド』は辞めなきゃダメだよ。繋がってないじゃん」と偉そうにアドバイスさせてもらったのですが、つまり、そういうことです。
この『流れ』をキチンと整理していないと、リスクを分散させる為に立ち上げた様々なビジネスが、それぞれ単体で動いてしまって、時間と体力の無駄遣いになってしまいます。
一度、ご自身のそれぞれ活動で発生したエネルギーがキチンと次に伝達しているかどうかチェックしてみてください。
コロナ時代を乗り切るヒントになるかもしれません。
現場からは以上でーす。
【自宅学習(1時間半)】
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2020年04月06日のエンタメ研究所の過去記事

4月6日(月) ※4月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ソーシャルディスタンス(社会的距離)という言葉を初めて聞いた時に、最初に頭に出てきたのが『バブルサッカー』と『一蘭(ラーメン屋)』だったキングコング西野こと「お花畑」です。
さて。
今が「時代の変わり目」であることは、まごうことなき事実で、この時、仕事人は、どこに注力すれば「なんかイイ感じの未来」を迎えられるのでしょうか?
僕なりに、「ここは絶対に押さえておいた方がいいと思うよー」という結論がありますので、『コロナ時代を生きる』というタイトルで、今日と明日の二日に分けてお話ししたいと思います。
1日目の今日は『ブランド』について。
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▼ 5月の個展(@ルクア大阪)の延期が決定
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昨日、ウチのインターン生の「まーちゃん」の方から、来月の個展の【延期】が発表されました。
中止ではなく、【延期】です。
ルクア大阪、えんとつ町のプペル、オンラインサロンのファンを作る」というゴールを目指して立ち上がった今回のイベントは「まーちゃん」がウチにきて一番最初に手掛けるプロジェクトであったので、そりゃまぁ、やらせてあげたかったのですが、このタイミングでブレーキを踏んだのは120点だと思います。
始めるよりも、始めたものを辞める方が遥かに難しいので(※ほとんどのリーダーは、それができなくてチームを殺しちゃう)、その判断を早い段階でできた彼女は優秀です。
お客さんの身の安全以上に価値のあるエンターテイメントなど存在しません。
優しくないのは面白くありません。
ウン百万円の赤字を生もうが、
ウン千万円の赤字を生もうが、
ウン億円の赤字を生もうが、
そんなことはどうだってよくて(※そんなもんは一瞬で回収する)、
そんなことよりも、お客さんおよびスタッフを守ることの方が遥かに大切です。
「元気があれば何でもできる!」(by 春一番)
まーちゃん、いい判断だった。
最高。
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▼ コロナ時代を生きる ~ブランド~
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今回のルクア大阪さんと「まーちゃん」の判断の何が最高だったのかを、ゴッリゴリのビジネス目線で切り取ってみたいと思います。
ここからが本題です。
数年前から「VUCA(ブーカ)の時代」という言葉をよく聞くようになりました。
『VUCA』というのは、
Volatility(変動性)、
Uncertainty(不確実性)、
Complexity(複雑性)、
Ambiguity(曖昧性)
の頭文字をガッチャンコさせた軍事用語です。
要するに、「先が読めない時代」ということですね(#最初からそう言えよ)。
ただでさえ先が読めない時代なのに、加えて『ウイルス問題』が新たにトッピングされたので、いよいよ先が読めません。
ただ、時代がどう転ぼうが、どんな困難がやってこようが、比較的ビクともしない存在があります。  
『ブランド』です。
世の中にあるすべての商品は、「商品」と「ブランド商品」の二つに分けることができます。
同じ『鞄』でも、『どこかの会社が作った鞄』と『GUCCIの鞄』は明確に違うわけですね。
『ブランド』を辞書で引くと「特定生産者による品物」と出てくるので、それで言うと『どこかの会社が作った鞄』もブランドには違いないのですが、実際問題、僕らは『どこかの会社が作った鞄』をブランドとして捉えていません。
どうやら、ブランドを「特定生産者による品物」と翻訳するのはチョット違うみたいで、もう少し解像度を上げた方が良さそうです。
僕は、お仕事を進めていく上で『ブランド』を「ファンがいる状態」と定義しています。
それは、「ファンがいないのなら、ブランドじゃねぇよ」ということなので、結構、厳しい線引きです。
この定義だと、少し酷ですが、TVタレントさんの多くは「ブランド」ではありません。
今、製造業や飲食店や小売店、そして、表現者は大打撃を受けています。
実店舗に足を運べませんので、GUCCI(ブランド)だって他人事じゃありません。
たしかに正攻法(実店舗の売り上げで会社をまわす)だと売り上げは落ちますが、ファンには「ブランドを残したい」という気持ちがあるので、「支援先」や「別の課金先」や「今だからこそ買えるもの」あれば、ファンはそこにお金を使います。
場合によっては、オンラインショップで、「今、会社が死にそうなので、ごめんなさいっ!」と正直すぎる一言つけくわえて、「3000円」の商品を今だけ「3100円」に値上げしたら、ファンにとってみれば、『買う理由』が増えているので、いつもより売れるでしょう。
先日の『株式会社NISHINO活動報告会』(無観客配信)なんて、まさに。
チケット代は払い戻しだったのにも関わらず、配信の動画やイベント台本等の販売で、通常時よりも売り上げを伸ばしました。
大切なのは、トップが臨機応変に別のマネタイズポイントを作ること。
そして、「ファンがいること」です。
別のマネタイズポイントを作ったところで、ファンがいないことには売れません。
VUCA時代こそ「ブランド」であることが、とってもとっても大切なんですね。
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▼ どうすればブランドになれるのか?
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となってくると、「じゃあ、どうすればブランドになれるのか?」という話になってきますよね。
この問いに対しては、まず僕たちが知っていることとして『ハイブランドがハイクオリティーとは限らない』という事実があります。
つまり、ただただ機能(役に立つ)だけを追及しても、ブランド(意味がある)にはなりえないわけですね。
そして、もう1つ。
『ブランドの価値は、人それぞれの主観によって決まる』という事実があります。
フィリピンのスラム街の人達に、【北大路魯山人の器】を渡したら、普通に食器として使われて、まもなく米粒だらけになります。
「あの人にとってはブランドでも、この人にとってはブランドではない」ということがあるわけですね。
つまり、ブランドをブランドたらしめるのは、『機能』でもなければ、『見た目』でもないわけです。
ブランドを作っているのは何か?
答えは『ストーリー』です。
これ、間違いないっす。
親にとっての最高のブランド人が「我が子」であるのように、共に笑い、共に苦悩し、共に涙し、共に歩んだ時間が「思い入れ」となって、ブランドを熟成させるわけですね。
SMAPファンなんて、まさに。
「あの中居君が、こんなに立派になって」とか親戚のお姉さんみたいなことを平気で言って、かれこれ30年以上応援しています。
ブランドになる方法は「魅力的なストーリーを売ること」です。
んでもって、ここから話がギュイイイ~ンと戻るのですが、今回延期になった個展の目的は、「ルクア大阪、えんとつ町のプペル、オンラインサロンのファンを作ること」です。
個展の延期が決定した直後、4000人を超えるイベントグループに届いたコメント一件一件に「まーちゃん」が謝っていて、皆様から「いやいや、今回は仕方ないよ!次だ!次!」という言葉をいただいているのを見て、今回の個展の目的は十分達成されたことを確認しました。
「できなかった」というストーリーが生まれたことは、この先、何年何十年と続く「ルクア大阪さん」や「まーちゃん」にとってプラスでしかないし、ブランドとして1つ上のレベルにいったなぁと西野はニヤニヤしています。
今回の一件から学ぶことは、「制作過程をゼロから共有していたから『ストーリー』が生まれた」ということ。
これ、旧来のやり方で「完成するまで見せません」だったら、イベントの中止や延期の判断が、何も生み出さない結果になってしまうんです。
サービス提供者は、
①コロナ(VUCA)時代
②ブランドにならなくてはいけない
③ストーリーを売らなくてはいけない
④その為には…
ということを考える必要がありそうです。
お互い頑張りましょう。
明日は『コロナ時代を生きる ~エネルギーの流れ~』というスピ系みたいなテーマでお届けします。
「宇宙の法則」とは出てこないので、御安心ください。
現場からは以上でーす。

 

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2020年04月05日のエンタメ研究所の過去記事

4月5日(日) ※4月7日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「ステイホーム」が叫ばれているこのタイミングで、ホームレス小谷が家を手に入れて、誰よりも説得力のある「ステイホーム」のメッセージを届けていることに感心しているキングコング西野です。
さて。
『美容室の“ギフトショップ化”で見えてきた新しい市場と、勝手にニシノコンサル』というテーマでお話したいと思います。
スマホが普及して、電話BOXを作る仕事が無くなった一方で、スマホの見過ぎによる姿勢の崩れを整える整体師さんの仕事が増えました。
聞けば、コロナの感染拡大に伴い、僕の友人が通っている美容整形外科が繁盛しているそうです。
コロナのおかげで、基本は家にいなきゃいけないし(ステイホーム!)、外に出たとしてもマスクを着用しなきゃいけないので、鼻や口を整形するのは今がチャンスなのだと。
面白いですね。
時代によって大きなエネルギーが動くと、「無くなる仕事」もあれば、「生まれる仕事」もあります。
仕事人は、誰よりも潔く「無くなるを整理し、誰よりも早く「生まれる仕事」に目を向ける必要があります。
そんな中、美容室の『NORA』さんが、どこよりも早く「ヘアカット」や「カラーリング」の前売り券サービス(有効期限3年)をスタートされました。
髪なんて、いずれ必ず伸びるし、いずれ必ず切るものなので、『前売り券』は必ず使うことになるので、そもそも「美容室×前売り券」は相性が良かったんですね。
面白いのはここからで、今度は『前売り券』をギフト(贈り物)として出してみたんです。
つまり、「買う人」と「利用する人」を別にしたんですね。
『絵本』や『ランドセル』のようなビジネスモデルです(※ランドセルビジネス)。
「どんなものかしら?」と思って、「カラーリング」の前売り券を、ウチの女性スタッフに贈ってみたところ、これが、すこぶる喜ばれる(マジで!)。
趣味の合わない服を貰っても困るだけだし、基本、『贈り物』は需要と供給が上手くいかないことが多いのですが、「ヘアカット」や「カラーリング」は、『権利』だけを贈れて、「どんな髪型にするか?」「どんな色にするか?」の決定権は、“贈られた側”にあるので、そりゃ「あざーーす!」なのです。
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▼ そして見えてきた新しい市場━━━━━━━━━━━━━━━
僕は女性スタッフに贈りましたが、ところで、この「ヘアカット」や「カラーリング」のギフトは、どういった人が購入されるのでしょうか?
てなわけで、昨日、『NORA』の代表の広江さんに訊いてみたところ、「男性」から「女性」へのプレゼントがやっぱり多いらしいのですが、中でも、「息子」から「母親」へのプレゼントが目立ったそうです。
これ、メチャクチャ分かります!
母ちゃんって、いつも自分のことを後回しにして、時間やお金を子供に割くんです。
だけど、女性だし、お婆ちゃんになっても綺麗でいて欲しいじゃないですか?
幼い頃の僕は母ちゃん(女性)から「お洒落を楽しむ」を奪ってしまったので、やっぱり、それは返したいんですね。
でもね、本当にツマンナイ感情ですが、照れ臭いんですよ。
だからと言って、体温を無くして、「これで、好きな洋服を勝って、好きなヘアスタイルにして」と現金を渡すわけにもいかない。
そんな時に、「友達の店を応援する為に買ったから」という【言い訳】を作って、「ヘアカット」の前売り券を母ちゃんに贈れるのは最高なんです。
むしろ、自動カード引き落としのサブスクモデル(2ヶ月に1回利用できる)とかで、やりたいっす。
「男ってツマンナイねぇ。素直に感謝を伝えれば言えばいいじゃん」と言われるかもしれませんが、“親孝行をしたいけど、照れ臭くてなかなかできない中年”からすると、『親孝行をする言い訳』ってメチャクチャ助かるんです。
こう思っている中年男性は、たぶん僕だけじゃないハズ!どうよ?
『親孝行の言い訳』は新しい市場だなぁ。
で、ここからが、お節介の『勝手にニシノコンサル』なのですが、「母親にヘアカット(カラーリング)を贈る」という文化は、まだ根づいていないので、大切なのは「お客さんに思いつかせること」だと思います。
そこで、商品ページの改善案として、「女の子に贈っている写真」の他に、「息子から母親に贈っている写真」&「娘から父親に贈っている写真」を使われるといいと思います。
美容室は『ギフトショップ』として間違いなく機能するし、『親孝行する言い訳』としての需要もあると思います。
そもそも新型コロナウイルスパンデミックを起こさなかったら、こんなビジネスには辿り着いていないので、あらためて「プラスであろうとマイナスであろうと、エネルギーが動いた時は商機」ということを刻んでおきたいです。
そんな中、『NORA』さんは「ネイル」の前売り券もスタートされたそう。
このご時世に攻めている(実験をハイスピードで繰り返している)の最高だなww
現場からは以上でーす。
 

 

 

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2020年04月04日のエンタメ研究所の過去記事

4月4日(土) ※4月6日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「人類は今回の一件で、Zoomやremoの便利さを知ったので、レンタル会議室を運営している人は形を改めた方がいいと思いますよ」とカッコつけて言った直後に、そういえば自分もレンタル会議室を運営していることに気がついたキングコング西野です。
さて。
今日は『コロナ時代を上手に生きる方法』を「経営者」と「個人」に向けて、それぞれお届けしたいと思います。
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▼ 経営者はソッコーで仕事を整理して、チームの皆と共有しよう!━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
昨日、ヨーロッパ企画上田誠さんから聞いた「コロナ時代の受け止め方(仕事整理術)」がとても清々しく具体的だったので、このサロンに2万人ほどいるであろう経営者(個人事業主)の皆様に共有しておきたいと思います。
↓↓↓
「今すぐやった方がいい5つの整理」
①ラッキーワーク(これまでやってきた仕事で、これまで通りできること)
②対処ワーク(これまでやってきた仕事だけど、コロナの影響で、対処しなくてはいけないこと)
③惰性ワーク(コロナの影響で、もうほんとはダメになってるのに、惰性でやっている仕事)
④弔いワーク(コロナでダメになった仕事の、あと処理みたいな仕事)
⑤新しいワーク(コロナのあと、せっかくだから始めようとしている、新しいこと)
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陥りがちなのは③で、リーダーは③を正直に書き出して(白状して)、チームの皆と共有することが、今、とってもとっても大事だと思います。
ウチで言うと、レンタル会議室『ZIP』がそれにあたります。
上の5つのフレームは、どの業種であろうと、そのまま引用できるので、一度、ご自身のお仕事を、このフレームに当てはめてみてください。
かなりクリアになると思います。
※余談ですが、ヨーロッパ企画さんの新作『ドロステのはてて僕ら』が最高すぎたので、オススメしておきます。
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▼ 個人は、『自分を売り込む際のマナー』を覚えよう
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採用の話です。
経営者さんからすると「そりゃそうだよね」「そんなの当たり前じゃん」の話になっちゃいますが、僕は全員を助けること決めちゃったので、何卒お付き合いください。
リアルな話、今回のコロナちゃんのおかげで、仕事を失った人は、このサロン内にも結構いると思います。
当然、次の仕事を見つけなければいけませんし、自分を売り込まなければなりません。
その際、絶対に絶対に、ぜーったいに気をつけなきゃいけないのは、「採用する立場から自分を見る」ということです。
僕は今、毎日50~70件ほど、「仕事を失ってしまいました。何か仕事ありませんかね?」と相談されるのですが、僕からしてみれば、その人が「何ができる人なのか?」を知らないので、仕事の振りようがないんですね。
ニューヨークで個展をすると、レセプションパーティーには必ず若手アーティストが紛れこんでいて、彼らは必ず自分のポートフォリオ(作品集)を持ち歩いて、「俺にはこういう能力がある!」ということを教えてくれるんですね。
一見、オラオラっぽいですが、「採用する側」からすると、メチャクチャありがたいし、メチャクチャ優しい行動なんです。
「僕に何かできることないですかねぇ…」というのは『売り込み方』としては最低で、「あなたは何が得意なの?」「あなたは何が好きなの?」と採用する側に言わせてしまっている(採用する側の時間を無駄に奪ってしまっている)時点で、「ああ、コイツは仕事ができないやつなんだな」と判断されてしまいます。
耳の痛い話かもしれませんが、とっても大事なことなので、正直に話させていただきます。
昨日、絵本『チックタック ~約束の時計台~』の朗読動画につけるBGMのピアノ演奏の仕事のオファーをサロン内に投げたんですね。
サロンメンバーさんに仕事をお願いすることで、少しでもサロンメンバーさんの活動(生活)の支援ができればいいなぁと思って。
今回の為にオリジナル曲を作ってもらってコンペ形式にしてしまうと、コンペに費やした時間が無駄になる場合があるので、『募集要項』は以下のとおり。
【謝礼5万円】
①お名前
②経歴を単文で。長いのは読みません。笑
(ピアノの先生とかバンドでピアノ担当とか)
③ピアノを弾いている動画もしくはYouTube
…この①②③をコメント欄に送っていただくようにお願いしたのですが、これに対して「○○とかもオッケーですか?」といった質問がいくつかあって、これ、結構シビアかもしれませんが、採用させていただく側からすると、①②③以外の情報なんて1ミリも要らないんです。
ていうか、普通に考えて『履歴書』に質問は書かないじゃないですか?
「採用する側が偉い(立場が上)」とか、そういう話じゃなくて、配慮がある人なのか否か、優しい人なのか否か、他者目線を持っている人なのか自分本位の人なのか?という話で、そういう質問をしてしまった時点で、どれだけ才能があろうが、候補から外されるんです。
「ああ。優しくない人なんだな」となって、もう中身に目を通してもらえません。
これが「採用」の現実です。
『募集要項』を書いたのは田村Pなのですが、田村Pは優しいから「②経歴を単文で。長いのは読みません。笑」と書きましたが、普通は「②経歴」だけで、そこに長文を書いてくる人(読む人の気持ちを考えずに自分の想いを全て書いちゃう人)は、その時点で落とされます。
募集要項って、そういう「配慮ができない人を落とす『落とし穴』」をワザと作るんです。
『履歴書』が味気無いのは、その為です。
①の②と③が求められているのであれば、「①と②と③の中で」結果を出さなきゃいけないんです。
これは、『自分を売り込む際のマナー』で、野球には野球のマナーがあって、サッカーにはサッカーのマナーがあって、飲食店には飲食店のマナーがあるように、採用試験にも採用試験のマナーがあって、「マナーなんて知らねえぜ」をやっちゃったら、「出ていってください」で終わりなんですね。
たった、そんなことでチャンスを殺すなんて悲しすぎるじゃないですか。
今、次の仕事を見つけないといけない人は、たくさんいると思います。
メチャクチャ応援していますし、あなたが間違っていたら注意するし、注意してもあなたのことを絶対に嫌いにならないので(※ていうか天然で一瞬で忘れる)、頑張ろう!! 
今日は「経営者」と「個人」に向けて、それぞれ応援メッセージを贈らせていただきました。
現場からは以上でーーーす。
【追伸】
今夜7時から『ろくでもない夜』のクラファンのリターンの「自宅ライブ」をやります。
 

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2020年04月03日のエンタメ研究所の過去記事

4月3日(金) ※4月5日移行は『いいね』を押さないでくださいね。
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おはようございます。
「コロナの影響で寝床が確保できなくなった」と発信したホームレス小谷に、「ウチの空き家(都内)を使ってくださーい」と声をかけてくださった方がいたらしく、コロナ中は『ホームアル小谷』になるそうです。
ドサクサに紛れて、バージョンアップしてやがります。
…あ、キングコング西野です。
さて。
今日は『記事』ではなくて、ある『動画』を皆様と共有したいと思います。
ときどき、自分を取り巻く流れにゾクッとすることがあります。
今年12月公開の映画『えんとつ町のプペル』もその一つ。
「えんとつ町は煙突だらけ。そこかしこから煙が上がり、頭の上はモックモク。黒い煙でモックモク。えんとつ町に住む人は、青い空を知りません。輝く星を知りません」
えんとつ町のプペル』は、夢や希望を持つことさえできなくなった町の物語です。
映画『えんとつ町のプペル』は、56年ぶりに開催される東京オリンピックの後に公開される予定でした。
この物語は、夢や希望を持って世界中の人が日本に集まり、オリンピック景気への期待も高まっている中で、世に出されるハズだったのです。
現実世界は、「夢や希望を持つことができない」という『えんとつ町』の真逆に針を振っていました。
ところが。
突然、100年に一度の最強ウイルスが世界を襲い、世界中が悲鳴を上げ、世界の景色はたった数週間で一変しました。
皆、夢や希望を持てなくなってしまいました。
『えんとつ町』です。
仕組まれたような「流れ」に背筋がゾクッとしました。
そして、この、まるで仕組まれたような「流れ」は、まだ続きます。
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▼ チックタック ~約束の時計台~
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「今日は記事を書かない」と言いつつ、そこそこ書いちゃっているのですが、お付き合いください。
去年、絵本『チックタック ~約束の時計台~』の読み聞かせを、女優の戸田恵子さんにお願いして、スタジオでレコーディングをしました。
戸田さんに読み聞かせに、絵本のイラストをスライドショー形式にして、その動画をYouTubeにアップする方向で話を進めていたのです。
本来ならば、戸田さんのレコーディング後すぐにYouTubeに公開のする予定だったのですが、アーティストさんとのコラボの話が飛び込んできて(※結局、無くなりました)、動画の公開が遅れ、「じゃあ、春頃に公開しようか」ということで、話がまとまりました。
そんな中、新型コロナウイルスがやってきて、外出自粛の波がやってきました。
「家の中のエンタメを充実させて、なるべく家にいてもらおう」と考える僕らにとって、このタイミングでの動画公開は、ある意味「良いタイミング」で、これで少しでも皆様の応援ができるのならいいなぁとボンヤリ思っていましたたところ、…そういえば『チックタック ~約束の時計台~』のストーリーよっ!!
なんと、この作品は「感染症」の話なんです。
自分でもすっかり忘れていました(※だって今は次々回作を作ってるんだもん!)。
それにしても、このタイミングで、この内容です。
戸田恵子さんの「読み聞かせ動画」は、もちろん、後日、世間に発表するのですが、先行して、サロン内限定で公開することになったのには、ワケがあります。
「コラージュ」と呼ばれる作業があるですが、作品を分業で作る際、スタッフさんにイメージを伝える為に、「ここは、こんな感じで!」と、参考写真や、参考音源を貼り付けて、お渡しすることがあるんですね。
『企画書』なんかも、コラージュで仕上げたりします。
そういった参考写真や参考音源はネットから拾ってきたものなので(※著作権がありますので)、もちろん、自分の商品として世に出すことはありません。
今回の動画に貼り付けている音源は、表に出すようのものではなく、イメージ用のもので、これは表に出す際に差し替えます。
ここから、サロンの中で、サロンメンバーさんと一緒に、動画に貼り付ける音楽を作っていこうと思っているのですが、まずその前に、西野がイメージしている雰囲気を共有したくて、未完成の状態の動画を、ここで公開します。
これはサロンメンバー限定公開の動画なので、表に出さないでください。
動画は20分ほど。
まとめて一気に観れる時間を作って、まとめて観ていただけると嬉しいです。
現場からは以上でーす。

 

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2020年04月02日のエンタメ研究所の過去記事

4月2日(木) ※4月4日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「ソーシャルディスタンス(人の距離)が叫ばれているのに、TVタレントは、なんで普通に収録して、なんで普通に唾を飛ばし合っているんだ!収録もマスクしろよ!」という非難が集まる中、YouTuberのラファエルさんは最強だなぁと思っているキングコング西野です。
さて。
今日は『チームを残していく為に、今からできること』についてお話ししたいと思います。
「Zoom呑み会」が流行っていますが、「コロナの終息と同時にZoom呑み会が無くなるか?」というと、きっとそんなことはなくて、Zoom呑み会(オンライン呑み会)は呑み方の選択肢の一つとして残るでしょう。
となってくると当然、缶ビールや缶ハイボールの需要は増えますし、他方、これまでのお客さんの何割かがいなくなることが決定している居酒屋は、新たな収益源を開発しなければなりません。
アンチの相手に疲れた堀江貴文さんが「もう金輪際、リアルイベントはやらない!」と発表されていましたが、きっとそれは一つの正解で、これまで以上にウイルスの存在が身近にある未来(新型コロナウイルスの次のウイルスの脅威が常にある未来)を生きる僕らは、今現在、準備を続けてきたイベントに新型ウイルスの流行がぶつかった時の回避法を知りません。
おかげで、イベントを開催すること自体が「ともすれば自分達の活動を終わらせるギャンブル」になりつつあります。
イベント関係者は、たとえイベントをキャンセルしても瀕死状態に陥らなくて済むように自分達のビジネスを再設計する必要があり、「イベント開催1週間前からしか会場の予約を受け付けない」という方法でキャンセルのリスクを減らし、ウイルスを乗り越えることを考える会場(劇場・ライブハウス)が出てくる展開もありえそうです。
「1週間で集客できるアーティスト」なんて、ほぼ存在しないので、小さな会場が重宝され、皆の憧れであった「日本武道館」や「さいたまスーパーアリーナ」といったマンモス級の会場は、ここから苦戦を強いられるでしょう。
この規模のイベントをキャンセルするとなると、一瞬で会社が潰れます。
今回のコロナで、そのリスクの高さを知ったアーティストは、マンモス級の会場と少し距離をとります。
厳密にいうと、〝アーティストの所属事務所が〟距離をとります。
このサロンで何度も申し上げていますが、コロナは「流行り病」として捉えるのではなく、インターネットが出てきた時のような…またはスマートフォンが出てきた時のような、「時代」として捉えた方が良くて、今、僕らは、これまでの生き方や働き方を大幅に見直す局面に立たされています。
その時、涙を流すのは「変われないリーダー」がいるチームです。
僕は時々、会社のコンサルを受けているのですが(※まもなくZoomコンサルのサービスを始めます)、その際、5社に1社ぐらいの確率で、〝もう賞味期限が切れてしまったビジネス〟をなんとかしようとする経営者さんに出くわします。
「電場ボックス業界を、もう一度盛り上げたい」みたいな相談です。
相談を受けた以上、僕にはその会社を守る責任が発生しますので、そういう場合は、「その想いは捨てた方がいいですよ」とバッサリと切り捨てるようにしています。
どえらい空気になるのですが、叶わない願いに振り回される社員さんや、社員さんのご家族のことを想うと、ここで社長の息の根を止めて、別の可能性を探った方が良いので。
ここ数日、日本中の百貨店さんが「コロナの影響で売り上げがぁ〜」と泣き喚いていますが、品揃えの多さを売りにしている百貨店なんで、もはやAmazonの縮小版でしかなく、コロナ前から終わりが始まっていました。
少し考えれば、「【商品】を売り続ける以上、Amazonの競合になっちゃうから、百貨店は【商品】を売っちゃダメだ」という答え(シフトチェンジ)に辿り着きそうなものですが、成功体験や習慣を捨てることは、よっぽど難しいみたいで、多くの百貨店がAmazonの縮小版として【商品】を売り続ける道を選びます。
コロナが寿命を短くしただけで、【商品】を商品にしている百貨店は、遅かれ早かれ潰れるでしょう。
厳しいことを言うと「遅かれ」は無いです。結構、早めに潰れると思います。
ウイルスのリスクを鑑みた上で、百貨店さんは、とっとと商品を【体験】に切り替えた方がいいでしょう。
テーマパーク化しないと無理っす。
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▼ 成功体験や習慣を捨てることは、よっぽど難しいみたいなので…
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いつの世も「変われないリーダー」がチームを潰してきました。
んでもって、変われないリーダーは、変われないリーダになろうと思って、変われないリーダーになったわけでなく、成功の積み重ねが「変われないリーダー」を作り上げています。
そのことは歴史が証明しているので、株式会社NISHINOの面白い未来を考えた時に、「西野亮廣が『変われないリーダー』になる」という前提でチームを設計した方が良くて、「レギュラーでやっているプロジェクトを毎年(会社の設立日に)一つ辞める」という決まりを作った方が良さそうです。
ホワイトボードに現在手がけているプロジェクトを並べて、チームの皆とお酒を飲みながら(無礼講の雰囲気たっぷりに)「今年は、何を辞めようか?」と話し合う場を設けることが、「変われないリーダー」を強制的に変える一番の方法だと思いました。
ハイスピードでゲームチェンジが繰り返される時代に入り、くわえて、ウイルスによって明日の形さえ読めなくなり、「変われないリーダー」のお荷物っぷりが目に余るようになってきました。
「変われないリーダー」に「変わりましょうよ」と言っても無駄なので、【変われないリーダーが変わらざるをえないシステム】を組んだ方が良いでしょう。
これは株式会社NISHINOに限った話ではなくて、あなたの会社や、あなたのチームでも使える方法なので、是非、使ってみてください。
最後に、イイ感じにする為に、進化論をゴチャゴチャ言っているチャールス・ダーウィンの言葉で締めくくっておきます。
It is not the strongest of the species that survives, nor the most intelligent that survives. It is the one that is most adaptable to change.
(生き残る種とは、最も強い者ではない。最も知的な者でもない。最も変化に適応した者だ)
現場からは以上でーす。
【追伸】
英語の名言で文章を締めると、なんか、それっぽくイイ感じになるよね。

 

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