西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年01月14日のエンタメ研究所の過去記事

1月14日(木) ※1月16日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「えんとつ町」の煙が晴れた瞬間が朝じゃなくて良かったなぁ~と思っているキングコング西野です。
さて。
今日は「なんか大変な状況なので、こういう感じで進めませんか?」という提案をしたいと思います。
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▼ 打ち手を止めない
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裏でキチンと握っておかないと頓挫してしまう繊細な案件なので、まだ、皆さんに言えないのがもどかしいのですが……西野亮廣史上最大となる爆弾を用意しています。
めちゃくちゃハッピーなやつです。
そこで、経営者の皆様や、個人事業主の皆様、そしてクリエイターの皆様には、(こんなことを言うのもアレですが)是非、今の僕をチェックしておいていただきたいです。
というのも、新型コロナウイルスが来てからの打ち手はそのタイミングで全て回収するつもりでおりまして、「ああ、あの時のアレを、ここで使ってきたかぁ!無駄なことなんて一つもないな!俺も頑張ろう!」と思っていただきたいからです。
そんなこんなで、サロンメンバーの皆様には、「これをやったら、これぐらいの数字が出ましたよ」という結果を小まめに共有しておく必要があると思っております。
ちなみに、(もう締め切りましたが)『映画 えんとつ町のプペル』のチケットの半券を参加券にしたオンライントークイベント『あの日の西野亮廣』(出演=ブロードキャスト房野&山口トンボ)の参加者は【1743名】となりました。
この中には、『映画 えんとつ町のプペル』を観たついでに参加される方もいれば、トークショーを観たいから『映画 えんとつ町のプペル』を観られた方もいらっしゃるので……今回の企画による細かい数字は割り出すことはできませんが、それにしても大変な人数です。
あのまま、どこかの映画館でやっていれば、200~300人が限界だったので、それよりも多い人数であることは確かです。
大切なのは、「チケットの半券を参加券にしたオンライントークショーには需要がある」というデータがとれたということ。
このデータさえあれば、頃合いを見計らって、第2弾、第3弾……そして超勝負処で、バチコーンと打つことができますが、データがないと、どこまでいっても「当てずっぽう」の施策になってしまうので、とにもかくにもデータをとることが大切です。
これらの施策は全て、先に控えている超大型爆弾を投下するタイミングで、M1グランプリの漫才の後半ぐらいの勢いで畳み掛けます。
昨日、スタッフには「どうやら、この勝負は勝ちますよ」とお伝えしました。
そこまでの一部始終を是非見届けてください。
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▼ 飲食店を守る
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さて。
エンターテイメントはお客さんの安心安全の上に成り立つものですから、自分のことばっかりしていても仕方ありません。
去年、コロナが来てからというもの、僕は勝手に「サロンメンバーさんの義理の父親」として「ちゃんと食えてるか?」「働き先は見つかったか?」というお節介を繰り返しているわけですが、上記の理由から、これはもう当たり前の話です。
今、やっぱり気になるのは、飲食店経営者の皆様のこと。
時短営業だけでも苦しいのに、国のリーダーが「ランチとかやめて欲しいんですけど」とまで言っちゃうと、飲食店そのものが悪者になってしまいます。
しかし、まぁ、政治家にグチグチ言ったところで仕方がないので、できることからやろうと思います。
まず、今週末の16日(土)の午前中に『TOHOシネマズ六本木ヒルズ』、夕方に『TOHOシネマズなんば』で、それぞれ『映画 えんとつ町のプペル』を一緒に観る会をおこないます。
詳しい時間などは明日の投稿で発表させていただこうと思うのですが、その時、六本木ヒルズ界隈、なんば界隈で飲食店をやられている方は、お店の場所&営業時間&リンクを貼って、コメント欄まで御一報ください。
映画を観る前や、観終わった後のサロンメンバーさんが行く飲食店の候補が、コメント欄にズラリと並んでいたら最高っす。
……ていうか、これ、前々からやっとけば良かったです。ごめんなさい。
今回で効果が確認できれば、今後は全部やります。
そして、もう一点。
「西野が動くことで、街に出てきてもらって、そこからサロンメンバーさんの店に人を流す」は、ピンポイントすぎて、どこまでいっても焼け石に水だと思います。
もっと、全体的に救える方法は無いかなぁと朝から考えていたのですが……とりあえず、今、飲食店さんが抱えている問題として「大声で宣伝(集客)ができない」があると思います。
「人を集めやがって」という批判が起きてしまうので。
しかしながら、定められたルールの中での活動は許されるべきで(※そうじゃないと「何の為のルールなの?」)、そこは後押ししたいなぁと思っています。
なので、少なくとも、このは「サロン内のコメント欄や、鍵アカ等での“ルールを守った集客”に関しては咎めない」という空間にしたいと思います。
何卒、ご協力ください。
魔女狩りを助長してしまうと最後は「誰も1ミリも動くな!」になってしまいます。
今、求められているのはそんなものではなく、「どれだけ他人の痛みを想像できるか?」で、パニック時はそれがなかなか難しいのですが、少なくともこの場所だけはそうでありたいです。
なので、飲食店経営者さんは、このサロン内では遠慮なく営業してください。
「ウチに来てー!」一辺倒だとなかなか難しいので、「コメントに店のリンクを貼っておく」ぐらいがいいと思います。
「いいコメントをすれば集客が増える」とか最高じゃん!
絶対に全員なんとかします😊
現場からは以上でーす。
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
 
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2021年01月13日のエンタメ研究所の過去記事

1月13日(水) ※1月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
人の名前史上、「ダレノガレ」を超えるインパクトは未だ経験していないキングコング西野です。
さて。
今日は『盛り上がる副音声 ~黄金の三角形を狙え~』というB級映画みたいなタイトルでお届けしたいと思います。
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▼ 『一緒に観る』が人気
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『映画 えんとつ町のプペル』チームには、2週に1度ほど各セクションのリーダーが集まる「首脳会談」のようなものがあります。
昨日はそこで、各リーダーの皆様に「次は、これをやりましょう!」と“とある爆弾”を放り込んだのですが、爆弾を放り込まれている皆様も、さすが慣れたもので、なんかニヤニヤしてました。
これは、まだサロンメンバーの皆様にも言えないことなのですが(※話が漏れると迷惑がかかっちゃう)、どこかのタイミングで世間よりも先にサロンメンバーの皆様に共有します。
ちょっとゾワッとしちゃうかもしれませんが、ご協力ください。
首脳会談めいたモノに顔を出した後は、基本的には僕はアトリエに籠って、せっせと新作を作っているのですが……今は何といっても『映画 えんとつ町のプペル』のプロモーションがあります。
全国津々浦々、いろんな場所に行き、
時にトークショーをおこない、
時にお客さんと膝を合わせて語らい、
時にお客さんと肩を並べて観劇します。
一都三県に「緊急事態宣言」が出された後は、(集客を目的とした)イベントを『キンコン西野トークショー』から『キンコン西野と一緒に観る』に切り替えたわけですが、意外や意外、この『一緒に観る』が人気です。
数時間前(本日0時)に発売を開始した今日の15時15分の回のTOHOシネマズ六本木ヒルズ(521席)のチケットは完売。
平日だろうが、変な時間だろうが関係ありません。
これ、面白いのが、本当に「一緒に観るだけ」なんです。
僕がやることと言えば、拍手が起きた時に立ち上がって一礼するぐらい。
あとは本当に一緒に映画を観ているだけです。
ここで気になるのは、「『トークショー』の需要と、『一緒に観る』の需要は、どちらが高いか?」です。
一概に「コッチ」とは言い切れませんが、「競り合っている」というのは確か。
プレイヤーは、ここを受け止めなけらればなりません。
なにやら、『一緒に観る』からは次代の匂いがプンプンします。
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▼ 黄金の三角形
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僕らが日常触れているエンターテイメントは大きく二種類に分けることができます。
①「プレイヤー」と「オーディセンス」のニ点で成り立っているエンタメ。
②「ネタ」と「プレイヤー」と「オーディエンス」の三点で成り立っているエンタメ。
①は、それこそ「トークショー」ですね。
ステージ上にいる「プレイヤー(西野)」と、客席にいる「オーディエンス(お客さん)」によって完結しています。
キンコン西野と一緒に観る』は②で……
【ネタ】=映画
【プレイヤー】=客席にいる西野
【オーディエンス】=客席にいるお客さん
という三角関係が出来上がっています。
馴染みの深いところでいうと『サファリパーク』も同じ構造です。
【ネタ】=動物
【プレイヤー】=デートに誘った運転席の男
【オーディエンス】=デートに誘われた助手席の女
……といったところでしょうか。
最近だと『ゲーム配信』もそうですね。
【ネタ】=ゲーム
【プレイヤー】=配信者
【オーディエンス】=視聴者
『ゲーム配信』もまた、三角関係が出来上がっています。
この時、面白いのが、「【プレイヤー】が発信しすぎてしまうと、【ネタ】の阻害要因となってしまい、【オーディエンス】の満足度が下がる」という点です。
一方で、「【ネタ】がその空間の全てを支配してしまうと、【プレイヤー】が参加する余白がなくなり、【オーディエンス】の満足度が下がる」(=ほぼ①のようなスタイルになる)というのもあります。
求められているのは「バランス」です。
キンコン西野と一緒に観る』は、キンコン西野が視界にチラついていることが重要で、立ち上がって一例をする余白を残しておくことが重要なんですね。
こんなかんじで、②の三角形には「黄金比」があって、どうやら盛り上がり始めている②を獲るには、この三点のバランスを上手くとることが重要です。
明後日(15日)から、『映画 えんとつ町のプペル』の「副音声付き上映」が始まりますが、これなんて、まさに②です。
この時、絶対にやっちゃいけないのが、「西野(プレイヤー)が喋りすぎる(=行間を埋める)」です。
それをすると、お客さんの意識が西野に100%向かってしまうので、①のエンタメに近づいてしまいます。
けんすうサン(アル)がやられている『00:00studio』もまさに②なのですが、配信を観ていて、ついついずっと観ちゃうのは、【ネタ】と【プレイヤー】と【オーディエンス】の三角形のバランス(配分)が綺麗な人です。
①のプレイヤーは「強さ」が求められているけれど、②のプレイヤーは「バランス感覚」が求められていて、ここを履き違えるとエライことになっちゃいます。
なので、
「自分が手掛けているサービスが①と②のどちらなのか?」
「②だった場合は、どれぐらいの分量で発信すればいいのか?」
は整理しておいた方がいいと思います。
「行間を埋めるように喋り倒すママがいるスナック」には、もう二度と通いたくないんです(笑)
この三角形のバランスの話は、あらゆるサービスに転用できることだと思うので、一緒に勉強していこうぜ!!
基本、②の場合のプレイヤーは「副音声」として捉えておけば、大きくハズレることはないと思います。
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
https://0000.studio/
 
 
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2021年01月12日のエンタメ研究所の過去記事

1月12日(火) ※1月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
映画では『鬼滅の刃』に負け、
絵本では『おしりたんてい』に負けているキングコング西野です。
さて。
今日は『これからのチームの在り方』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 緊急時に確認をとるな
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昨日、サロンメンバーの内田由紀さんが『興行収入を見守りたい』という一般の方が運営している映画情報サイト(https://mimorin2014.blog.fc2.com/blog-category-6.html
)を元に算出してくだかったデータがとても面白かったです。
それによると、『映画 えんとつ町のプペル』は1月8日の緊急事態宣言&最新作公開と同時に座席数が減ったのですが、どっこい、販売数は伸び、「座席数稼働率」は25%で、販売数25位までの作品の中で1位になったのです。
週末だったので、そりゃ、販売数は伸びるのですが、「他の作品に比べて極端に伸びてるよね」という感じです。
皆様の口コミと(本当にありがとう!)、あれやこれや仕掛けている施策の合わせ技の賜物だと思います。
映画戦争は、こうした数字を見ながら、秒速で要因を割り出し、音速で次の打ち手を選ぶことが求められます。
そして、まさか1月8日から「1都3県で20時以降の営業禁止」となるなんて、誰も想像できなかったわけで、とくにコロナ禍におきましては、要因の割り出しと、次の打ち手にスピードが求められます。
さて。
メジャータイトルを大企業として見たときに、この映画戦争は、企業競争そのもので、チームの在り方が如実に数字に表れます。
黒西野としましては、自分達だけの戦いを見るわけではなく、「競合がどんな手を打っているか?」を逐一チェックしています。
それに合わせて何かをするというわけではなく、「なるほど、ああやったら上手くいくんだなぁ」とか「なるほど、ああやったら失敗するんだな」というデータ収集が目的です。
現在、上位にランクインしている作品でいうと『劇場版 美少女戦士セーラームーン【前編】』が(チームの在り方としては)少し厳しくて、打ち出している施策が、どれも、コロナが今みたくなる前から準備していたものばかりで、“緊急事態宣言シフト”に切り替えられていません。
このあと【後編】が控えているので、ここは一刻も早く手を打って立て直さないと、そこそこ深手を負ってしまいます。
しかしながら、「この2~3日がヤマなので、とりあえず全てを後回しにして、すぐに策を練ろう。早朝から会議だ」ができるか?というと、「チーム・セーラームーン」には、ちょっと難しいと思っていて、「○○さんの確認をとってから……」を何枚か挟むうちに、タイムリミットがくると見ています。
これと似たような、おそらく皆様の身の回りでも起きていると思います。
基本、コロナのような不測の事態は「火事」だと思った方がいいと思います。
慌ててはいけまけんが、燃え広がる前に消化するスピードは必要です。
大切なのはスピードを止めてしまう要因を先に潰しておくこと。
そのうちの一つが「意志決定者の多さ」であることは間違いありません。
チームとしては、「意志決定者が多い方がイイ」と判断したから、意志決定者が多くなっているわけですが、それはあくまで「通常時のシフト」です。
今、求められているのは「緊急時のシフト」で、その時の一つのシフトとして、(言葉は悪いですが)「一人の人間に全責任を背負わせる」が
あると思います。
『映画 えんとつ町のプペル』は、西野亮廣です。
緊急時は「西野亮廣が決めたことを、納得できなくても実現する!」というブラック企業さながらのシフトを敷いていますww
「あとでゆっくり説明するから、納得できないかもしれないけれど、今は、僕の言うことを聞いてくれ!」ですww
問題は、「通常時と緊急時のシフト(ホウレンソウの流れ)が同じになっていること」だと思います。
だからといって、緊急時がきてから慌ててリーダーがオラオラしても、皆、ビックリしちゃうので、
「緊急時は、全員の納得を得るまでに時間をかけている場合じゃないので(それこそ自殺行為)、○○さんの一存でいきましょう」と日頃から話し合っておくことが大切だと思います。
これはコロナ禍だけの話ではなくて、先が読めなさすぎる(緊急時が多発する)これからの時代のチームの在り方として持っておいた方がいいのかなぁと思っています。
ちなみに、株式会社NISHINOは、「もし、イベント会場でトラブルがあった時などは、イチイチ、上の人間に確認をとるな。その場にいる人間の判断で進めろ」と後輩に言っています。
「通常時」と「緊急時」の切り分けを事前に共有している一つの例でございます。
皆さんのチームは、そこんとこ、どうなってますか?
また聞かせてください(^o^)
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
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【追伸②】
明日、TOHOシネマズ六本木ヒルズの15時15分の回の『えんとつ町のプペル』を観に行きます。
お時間ある方は、是非、一緒に観ましょう!!
 
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2021年01月11日のエンタメ研究所の過去記事

1月11日(月) ※1月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
動物界では「アナコンダ」が最強だと思っていたのですが、よくよく考えると「ゾウ」を相手にしてしまうと、絞め殺すには尺(身体の長さ)が足りず、ただただゾウに「添い寝」した感じになっちゃうなぁと思ったキングコング西野です。
さて。
今日はクリエイティブについての本音と戦略を語りたいと思います。
他所で語ってしまうと怖い人だと思われるので、ここだけの話にしてね!
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▼ ストーリーメイカーとして
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僕は、デビューまもなく「後藤ひろひと」と出会い、よく呑みに行っては、脚本の話を朝まで延々と交わしていました。
後藤さんは、演劇界では知らない人はいない劇作家で、代表作に『人間風車』、『ダブリンの鐘つきカビ人間』、後に、『パコと魔法の絵本』として映画化された『MIDSUMMER CAROL ガマ王子 vs ザリガニ魔人』があります。
こうして、代表作のタイトルを並べるだけでも、西野亮廣のルーツが見えてきますね(^o^)
芸能活動のスタート地に面倒を見てくださった先輩が、“理詰めの鬼”であるロザンの菅さんと、劇作家の後藤さんで………そりゃ、『キンコン西野』が発生する環境です。
その後、ミヒャエル・エンデにハマり、ビリーワイルダーにハマり、三谷幸喜にハマり、エルンスト・ルビッチにハマり、立川志の輔にハマるわけですが、いつも僕の胸を踊らせてくれたのはストーリーメイカー達でした。
それはそのまま自分の時間割りにも反映されていて、僕が人生の時間の大半を捧げているのは「ストーリー作り」です。
ストーリーメイカー1年目の頃の僕は「この衝撃の展開を見よ!」「この裏切りは予測できなかったろ?」といった感じでドヤ作品を発表していました。
しかし、作品数を重ねる度に「ギミック」でお客さん(コアファン)の満足度を獲得することがいかに簡単で、“誰でも書けそうな普遍的な物語”を世の中に残すことがどれだけ難しいかを知ります。
「電球」という発明に対して、「それ、俺も思いついてたよ」というのはすっごく簡単なのですが、誰でも思いついたことを形にするのはベラボーに難しいです。
それはつまり、“誰でも思いついているのに、誰も形にできなかった”ということなので。
脚本も同じく、「誰でも書けそうなのに、誰にも書けない脚本」が一番難しいです。
えんとつ町のプペル』は、「【輝く星がありました】がオチとなる感動物語を書きなさい」という問題です。
この問題は誰でも挑戦できますが、解くのはトップレベルに難しいです。
そして、「感動物語を書けばいい」というだけではありません。
この問いの答えを「普遍的なもの」にするには、「全ての層」を押さえなくてはいけません。
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▼ 全ての層?
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自分の作品を解説するのは野暮ですが……
たとえば、屋根の上にのってしまった帽子を(高所恐怖症の)ルビッチが取りに行くシーンがあります。
屋根にかかったハシゴの下では、父と母がルビッチを見守ります。
このシーンでは「3つの層」にアプローチをかけています。
①「ストーリー」として見る人。
②「脚本」目線で見る人。
③「メッセージ」目線で見る人。
……の3つです。
①の人には、「家族の距離感」を売る必要があります。
ここでは、台詞や“色使い(軽くセピア)”で「いかに信頼・尊重し合っている温かい家族か?」を丁寧に書きます。
②の人は、このシーンが、ラストシーンの伏線であったことが分かった瞬間に快楽を覚えます。
ここでは、謎解きのように作品を見る人もいて、そういう人達に「俺は読めてたよ」と言わせてあげることも大事で、2割ぐらいの人には伏線だということがバレるように(ヒントを差し込みながら)伏線を張った方が効果的です。
そして、作品のリピート率やギフト率を上げる為には、なんといっても③を押さえておくことが大事です。
このシーンは、劇中で唯一、ブルーノ(父親)がルビッチを叱るシーンです。
ブルーノは失敗したことを叱るのではなく、挑戦しなかったことを叱ります。
そしてブルーノは、挑戦した先の失敗は全力で受け止めます。
今、教育(子育て&新人育成)に求められているのは、この姿勢で、全てを受け止めるスタンバイをした上で、子供や新人に挑戦させる(やらせる)ことです。
僕が新入社員で、“新入社員に挑戦させない上司”のもとで働いていたら、「この映画、超面白いので、是非、観てください」と、「面白い」を大義名分に、上司にメッセージを贈ります。
本音は「ちょっとは見習えよ」です。
その瞬間、作品のギフト率が上がる。
『メッセージ』には、「お客さんを鼓舞する役割」と、「お客さんの代弁をしてくれる役割」という二つの役割があって、普遍的な物語を書くのならば、ここは安く見積もってはいけません。
素人評論家は、②を大きく求めますが、②の割合を増やせば増やすほど、サプライズ性が増し、「一度見れば満足」な作品になってしまいます。
本音を言っちゃうと、お客さんや評論家をブッちぎるのはメチャクチャ簡単です。
西野が舞台や映画を観て、「こんな脚本でよけらば20分で書ける」という感想を持つのは、大体その類の本です。
もし、タイミングが合えば、舞台『グッドコマーシャル』や『テイラーバートン』の再演を観てください。
一秒も先が読めずに、泡を吹かれると思います。
だけど、それだけでは世界は獲れない。
更にテクニカルな話をすると、『映画 えんとつ町の』で、主人公達のトーンが最も落ちるシーンでは、台詞を一切入れておりません。
トーンが落ちているシーンを台詞で乗りきろうとすると、当然、主人公達の声のボリュームが落ちるわけです。……が、その場面で劇場客席の赤ちゃんが泣いちゃったら総崩れです。
『映画 えんとつ町のプペル』では、赤ちゃんが泣いちゃったら丸ごと潰れてしまう繊細なシーンで、もっとも大きな音楽を鳴らしています。
脚本は、紙の上に書くものではなく、劇場を支配するものなので、もちろん“大切なシーンで赤ちゃんが泣いてしまうこと”も織り込んでおく必要があります。
赤ちゃんが泣いても目立たないように大きな音楽を鳴らすわけですね。
ここの配慮ができていないと、「ファミリーで観に行く作品」にはなりません。
一部のコアファンを満足させることはできても、世界は獲れない。
あまり外で語ることはしませんが、脚本執筆には、今のような配慮が数百とあります。
また、どこかで語りますね(^o^)
たまには、こんな回があってもいいですよね?
今日は『映画 えんとつ町のプペル』の脚本の裏話でした。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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2021年01月10日のエンタメ研究所の過去記事

1月10日(日) ※1月12日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
後輩と呑んでいる時に「100%成功するコツは、成功するまで続けることだ」という台詞をキメた後に、過去に5000万回こすられた台詞だということを知り、身体半分が消えて無くなったキングコング西野です。
さて。
今日は『集めた手札を切りまくる』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 映画の意味変
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すでにお聞きなられているかもしれませんが、昔から僕の周辺をウロチョロしていた後輩(ブロードキャスト房野君&山口トンボ君)が、日本中から叩かれ倒していた“あの日の西野亮廣”を語るトークイベント『西野の側近が語る「誰も知らない、あの日の西野亮廣」』の開催が決定しました。
こちらは『映画 えんとつ町のプペル』の公開を記念したトークイベントで、「あの日、西野は何をしていたのか?」という“彼らしか知らないエピソード”を話すというもの。
『映画 えんとつ町のプペル』のストーリーは、“あの日の西野亮廣”を下地にしたものであるので、もっとこいのテーマです。
▼イベントの参加はコチラから→https://poupelle.com/news/?p=652
こちらはオンラインイベントで、イベントの参加チケットは『映画 えんとつ町のプペル』の半券(1月10日~13日)となっております。
サロンメンバーの皆様からすると、「へぇ~、今回は映画自体をイベントの参加券にしたのね」といった調子で、べつだん目新しい打ち手でも何でもないかもしれませんが……
ビックリマンチョコ』をチョコではなく【シール】として売り出したように、
『AKBのCD』をCDではなく【握手券】として売り出したように、
『絵本 えんとつ町のプペル』を絵本ではなく【おみやげ】として売り出したように、 
『意味変(意味の変更)』を選択肢として持っていない人には、「映画をチケットにしよう!」は、なかなか辿りつく答えではありません。
ちょっとアレですが、着地ポイントは同じでも「映画の特典としてトークイベントをしよう!」と「『映画』をトークイベントのチケットにしよう!」では思考回路がまったく違うわけで……“目的地に辿り着くまでのルート”はなるべく多く持っておいた方がいいと思います。
『映画 えんとつ町のプペル』は、これまで試し続けた実験結果の総力戦の様相を呈していて、「うんうん。この日の為にやってきたんだよな」と噛み締めております。
同時に、僕がもし勝ちパターンに定住する人間であれば、こういった局面での打ち手が圧倒的に不足していたわけで、あらためて、勝ちパターンは積極的に捨てていこうと思いました。
とりあえず、『西野の側近が語る「誰もしらない、あの日の西野亮廣」』は絶対に面白いイベントになりますので、是非、ご参加ください。
▼イベントの参加はコチラから→https://poupelle.com/news/?p=652
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▼ 「意味変」やら、「ギフト」やら
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勝ちパターンに定住せず、一回でも多くの実験を繰り返し、一つでも多くの実験結果(選択肢)を持っておくことが、特に、先の読めない時代の最大のリスクヘッジだと思います。
僕らは、ある日突然「この道端に落ちている石を売りなさい」というような無理問題を突きつけられる時代にいるわけで……その時に、
「石の意味を変えてみたらどうだろう?(石×意味変)」や、
「石をギフトにしてみたらどうだろう?(石×ギフト)」といった調子で、次々に“あてはめていける実験結果”を持っているか否かが明暗を分けるってばよ!
これ(実験結果)を持たない人は、秒速で手詰まりになるわけですね。
房野君とトンボ君にお願いした『あの日の西野亮廣』(※参加チケットは映画の半券)は可能性だらけだと思っていて、同じパッケージで大阪の後輩バージョンもできますし、映画の半券を参加チケットにした『西野亮廣講演会』もあると思います。
今、ボンヤリと考えているのは、クリエイターの卵や、美大生向けに『クリエイティブとお金』をテーマに語るオンライン講演会です。
まずは映画を観ていただいて、「今、ご覧いただいた作品を生む為には、クリアしなきゃいけない問題があって、そのうちの一つが『お金』です。そして、これは学校では教えてもらえません」というパンチラインから入る講演会は、かなり面白がってもらえると思います。
問題は、この時、「参加チケットとなる映画」を誰に売るか?です。
もちろん学生さんに受け取ってもらいたいのですが、おそらく学生は、まだ夢で盲目になっていて、「お金の問題を解き続けないと、どれだけ才能があっても活動を続けられない」という問題と向き合っていません。
なので、このコンテンツを売るのは、『「お金の問題を解き続けないと、どれだけ才能があっても活動を続けられない」という問題と向き合っていない学生の未来を想う大人』だと思います。
つまり、利用者と購入者を分けてしまって、『ギフト』として、「参加チケットとなる映画」を売った(打ち出した)方がイイ。
「意味変したものをギフトとして売る」という少し複雑な合わせ技ですが、ギフトとして大人に向けて販売すれば、たとえば「10人分」を買ってもらえます。
お金の問題と向き合っている感度の高い学生に向けて販売しても「1人分(自分)」しか買いません。
※絵本も『絵本』として販売したら、一人1冊の御購入だけれど、『ギフト』として販売したら、一人で10冊買ってくれる人がいたよ。
これを“当てずっぽう”で仕掛けるのではなく、これまでの実験結果に基づいて仕掛けることが大事で、先ほども申し上げましたが、『映画 えんとつ町のプペル』は、これまで試し続けた実験結果の総力戦の様相を呈しています。
サロンメンバーの皆様には、「ああ、あの時の、あの打ち手を、ここで転用するのね」と面白がっていただければと思います。
映画公開後も手を休めることはありません。
もう二度とやってこないこの瞬間を、こういった形で皆様と共有できて幸せです。
最後まで見届けてください。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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2021年01月09日のエンタメ研究所の過去記事

1月9日(土) ※1月11日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
『映画 えんとつ町のプペル』のストーリーを深読みしたお客さんから、「あのシーンって、○○の意味が含まれてますよね?」と言われ、そこまで考えてなかったクセに「よく分かったね」と答えているキングコング西野です。
朝からバタバタしとりまして、記事の更新が遅れちゃってすみません💦
さて。
今日は、次の時代のエンターテイメントを作る若手にエールを贈りたいと思います。
ちょっと厳しい物言いになりますが、とびっきり愛していることを先にお伝えしておきます。
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▼ ものすごーく努力してます
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腰を据えて仕事をするのはまだ少し先で、とにかく今は『映画 えんとつ町のプペル』のドブ板営業を続けております。
新型コロナウイルスの影響で、トークショーで各劇場を回るのが難しくなったので、「西野と一緒に観る」に切り替えたわけですが、「一緒に観る」となると一箇所で100分(上映時間)を要してしまいます。
トークショーは30分だったので、多い時で1日に6回転できましたが、今回はそうもいきません。
しかしながら、お客さんと一緒に観られる経験は今しかできません。
さらには、客席から何度も何度も観ることで(※現在、13プペ目!)、見えてくるものもありました。
それもこれもコロナが呼び寄せた結果なので、どうやらコロナはマイナスだけではないようで、やはり「与えられた環境でどう動くか?」が大事です。
昨日もお伝えしましたが、コロナ禍はとにかくトライ&エラーを高速で繰り返して、その結果と選択肢をサロンメンバーの皆さんに共有し、願わくば転用していただき、
そして、僕の姿勢(ジタバタもがいている背中)でもって、サロンメンバーの皆さんにエールを贈れたらいいかなぁと思っています。
同時に、僕の目的は「300年続くエンターテイメントを作ること」だったりするので、後輩の育成もしなければなりません。
現在の若手社員やインターン生は勿論のこと、このサロンには未来の社員やインターンが在籍しています。 
株式会社NISHINOを目指さないにしても、エンターテイメント畑に参戦しようと考えている若手が、このサロンにはいます。
何千人いるか知りませんし、彼らがどれだけの才能を持ち合わせているかも知りませんが、少なくとも全員、僕よりも努力していないことは明らかで、こうしてドブ板営業を共有することで「それでいいのか?」というメッセージを贈っています。
僕なりのエールです。
♯悔しかったら狂ってください
そんなこんなで、ここからは若手の皆様に向けた手紙です。
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▼ エンタメビジネスの現実を知ってください
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次の時代のエンタメを背負うことになる皆様には、『映画 えんとつ町のプペル』で勝負を仕掛けている今この瞬間を、どうか1秒も見逃さないでいただきたいです。
「スゲーなー」と観て終わらせるのではなく、「なぜ勝ったのか?」「なぜ負けたのか?」を分析・整理・ストックするクセをつけてください。
データをストックしない勝ちは「勝ち」ではありません。
『映画 えんとつ町のプペル』が名乗りを上げた今回の勝負を、皆さんはどう見ていますか?
どう分析していますか?
ちなみに、僕は毎日ここで「次はこの手で攻めます」と皆様に打ち手を共有していますが……その打ち手の結果(数字)を毎日検索していますか?
「どの打ち手がどれだけの効果があったのか?」を知れるチャンス(生きた教材)が皆さんにはあったのですが、それを活かしましたか?
…おそらく、打ち手とその結果を照らし合わせるような作業はせず、「へぇ〜、西野さん、次にこんなことをするんだ。…お、なんか、ポケモンを抜いた。どうたら結果が出てるぞ」ぐらいの解像度でしか追えてなかったと思います。
まずは自分がその程度の凡人だということを受け止めてください。
結論申し上げると、今回の勝負(映画の国内戦)は、純粋な作品力の勝負ではなく「ビジネスモデルの戦争」です。
「漫画連載→テレビアニメ化→映画化」という鉄板のビジネスモデルと、人気俳優をできるだけ詰め込んだビジネスモデルが、これまで日本の映画界を占拠していました。
今週から新作も公開されて、今の映画ランキンングの上位は…
となっております。
ここに割って入るには「作品力」だけでは不可能です。
特に、今は「ハズレくじを引きたくない」が一段と強くなっているので、「面白いかどうかは分からないけど、ハズレは無さそうだよね」というものが当たっています。
そして、宣伝の弾が切れない作品が当たっています。
つまり、“宣伝の弾が切れないビジネスモデル”を構築している作品が当たっています。
ここに対して、何の策も講じず「作品力で勝負や!」と息巻いている作品は軒並み死んでいます。
上に挙げた作品の中だと、「セーラームーン」が早々に戦線から脱落すると思います。
知名度の高い作品なので映画化の企画が通りやすいとは思うのですが、公開後の宣伝の弾が少なすぎます。
ポケモンも着実に数字を落としてはいますが、どっこい、土曜日の数字は伸びます。
やはりレギュラーでテレビ放送されているのは強いです。
こんな中に「絵本の映画化」が割って入るわけです。
どれだけ「作品力は負けないから」と言ったところで話になりません。
マスの試合に臨むのならば、マスの試合で戦えるビジネスモデルを用意しておかなくてはなりません。
それがマス戦のドレスコードです。
『映画 えんとつ町のプペル』は公開から3週目に突入したわけですが、このタイミングで、テレビCMをバンバン仕掛けます。
あらたに3300万円ぐらいを広告費として投下します。
このお金は映画の広告宣伝費から出ているものではなく、オンラインサロンの売り上げから出ています。
口コミが温まり始める15日に「副音声上映」を開始し、テレビCMを開始。
この二の矢でポケモンを完全に仕留められたらいいなぁと思っているのですが、それもこれも「映画×オンラインサロン(メイキングを販売)」というビジネスモデルがなければ、初週のワンパンチで万策尽きていました。
今は「映画を公開しながら宣伝費を作り続ける」ということもやっております→https://silkhat.yoshimoto.co.jp/projects/2450
仲間内で切磋琢磨している時は「作品力」でモノを言わせることができますが、マスの勝負になってくると「どちらが優秀なビジネスモデルか?」が問われます。
これがエンタメビジネスの現実です。
この世界で生きるのならば、作品力でブッちぎるのは当たり前の話で、作品力に夢を見た者が散っている現実に目を向けてください。
誰よりも作品とスタッフとファンを愛して、誰よりも血も涙もないビジネスゲームと向き合ってください。
キミにその覚悟があるのならば、僕がこれまで積み上げてきたものなど、いとも簡単にくれてやります。
ハチャメチャに応援しています。
そんなこんなで、僕はこれからドブ板営業(岡山)に行ってまいります。
現場からは以上でーす!!
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2021年01月08日のエンタメ研究所の過去記事

1月8日(金) ※1月10日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
僕の母親が、僕の姪っ子の可愛さを自慢してくるのですが、「お、おう……」としかリアクションできないキングコング西野です。
さて。
今日は『現状報告と、次に考えていること』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 西野ごときに何が言えるか?
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現在、『西野亮廣エンタメ研究所』には約7万4000人のメンバーが在籍しています。
その中には、コロナ禍における西野の打ち手に注目されている方もいれば、状況が悪化しようが、それでもめげずにジタバタもがいている西野の姿を励みにされている方もいて……そういった注目や希望の類を僕が背負っていることに関しては自覚しています。
サロンが大きくなり始めた頃から「父性」のようなものが芽生えてきて、そこに新型コロナウイルスが直撃。
決めたのは「まだまだやれる」というメッセージを贈り続けることと、その具体的な方法(選択肢)を提案し続けること。
そもそもの活動内容が違うので、僕の打ち手が皆様の生活やお仕事に全て転用できるわけではありませんが、そのうちの1割でも参考にしていただけたら嬉しいなぁと思いながら、日々、トライ&エラーとその報告をここでおこなっております。
コロナ禍がこのサロンにとってプラスに働いているのは、昨日も申し上げましたが「第1希望が通らない瞬間」を何度も共有できていることです。
大切なのは、第1希望が通らなかった後の立ち振る舞いであり、秒速で次の手を打ち、それもダメなら次の手…という姿勢を皆様に共有することだと思っています。
僕のような高卒の河原乞食から学べることがあることがあるとするのであれば、その一点(スピード感と物量)で、何事においても最後にモノをいうのはそこだと思っています。
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▼ まだ皆さんにナイショにしていることがあります。
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公には発表していませんが『映画 えんとつ町のプペル』は、一昨日の時点で【興行収入10億円】を突破し、皆様の応援のおかげで本当に良いスタートを切ることができました。
そして、このタイミングで「緊急事態宣言」が出たわけですが、この天命をプラスにするもマイナスにするも、ここからの打ち手の数とスピード次第。
まさかコロナを恨んだりしていません。
むしろ、「コロナが無かったら、この手は思いついてなかったよね」ということばかりで、キッカケをくれたコロナには、それなりに感謝しています。
そんな中。
実は、まだサロンメンバーの皆様には話せていない……もちろん世間の皆さんには絶対に話せない打ち手を考えており、すでに準備にとりかかっております。
昨日、『毎週キングコング』の収録がありまして、その現場で梶原君と番組スタッフにはコッソリお話しさせていただいたのですが(※全員ひっくり返ってた!)、サロンメンバーの皆様に話せていないのには理由があります。
次に仕掛ける事件は本当に大きな大きなモノで、話を通す順番を間違えてしまうと頓挫してしまう案件なので、今はグッと黙っておきます。
今の時点で言えることは一つで、「まだお話しできないけれど、『映画 えんとつ町のプペル
の広告戦略で、とんでもないことを考えています。話がまとまれば、もちろん、世間に発表する数ヶ月前にサロン内で共有させていただきます。その際は付き合ってね」ということ。
内容を言えないまま話を進めるのはとてももどかしいのですが(ごめんなさい)、この打ち手にしても、「コロナがなければ打てなかった(打てるかどうかも分からないけど)」というモノで、あらためて天命を味方につけるか敵にまわすかは、自分次第ということと、数ヶ月後に皆様に共有する「次の打ち手」は緊急事態宣言の前日に思いついたということを共有しておきたくて、こんな掴み所のない記事を投稿しております。
一つ。
皆様と共有できる次の打ち手としては………先日の記事で、「コロナで活動が制限されてしまっている後輩芸人の仕事として、『映画 えんとつ町のプペル』のトークショートークショー付き上映会)として、『あの日の西野亮廣』を語るイベントをしてみては?」と提案させていただいたのですが…………あのイベント、提案直後に実現に向けて動かしたのですが、この度の「緊急事態宣言」でやれなくなっちゃったんです。
それに関してグチグチ言ったところで仕方がないので、大切なのは「次」です。
そこで、昨日、マネージャーには…
① 『あの日の西野亮廣』に出演する予定だった後輩のスケジュールはそのまま押さえてください。
② ただちにトークイベントを配信に切り替えてください。
③ イベント当日の映画のチケットの半券を写真に撮って、その写真をフォームに送ってくれたお客様を対象に配信のリンクを送ってください。
④ 映画の料金は通常料金で。後輩のギャランティーは映画の広告宣伝費から支払ってください。
ということを伝えました。
配信にはなったものの、彼らのコアファン(劇場ファン)が観てくれる建て付けにはなっています。
それでいて、キチンとギャランティーを用意する。
目的は「後輩の生活を守ること」と「劇場にお金を落とすこと」と「えんとつ町のプペルを観てもらうこと」なので、とりあえず問題はクリアしたのかなぁと思っております。
渋谷や大阪ミナミの映画館でやるイベントだったのですが、今回の変更により、全国の方に「あの日の西野亮廣」をお楽しみいただけます。
また日程が決まれば共有(宣伝)しますね。
自分のことをやりながら、ついでに後輩の応援をできるのは嬉しいです。
…とまぁ、このように「第一希望が通らないことだらけの時間帯」に突入しておりますが、大切なのは、その瞬間の立ち振る舞いです。
「全て栄養にしてやる」ぐらいの気概が必要なのだと思います。
まずは僕がその姿を見せて、「こんな感じでやってみてください」と言い続けていきたいと思います。
一緒に頑張りましょう。
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
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西野亮廣と一緒に観る『映画 えんとつ町のプペル』(※スケジュール追加しました)
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【9日(土)】《大阪》《岡山》 
▼TOHOシネマなんば(13時の回)
→【SOLD OUT】
▼TOHOシネマズ岡南(18時30分の回)
【10日(日)】《広島》《福岡》
▼TOHOシネマズ緑井(11時55分の回)
▼T・ジョイ博多(16時20分の回)
→【SOLD OUT】
https://poupelle.com/news/?p=625
 
 
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