西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年06月18日のエンタメ研究所の過去記事

6月18日(金) ※6月20日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨日、「お酒を辞める」と宣言したところ、一部のサロンメンバーさんから「本当にお酒を辞めちゃうんですか?」という心配の声をいただきました。
サロンメンバーさんを心配させてしまうことは、僕の本意ではありませんので、お酒の引退宣言を撤回して、今後もお酒を呑み続けていきたいと思います。キングコング西野です。
さて。
今日は『クリエイティブの未来は『二次創作』『制作過程の共有』、以上!!』というお話をしたいと思います。
時代の流れをもろともせずに進んでいける「問答無用で強い人」は、今回の話の対象には含まれません。くれぐれも。
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▼ 「才能」だけでは乗り越えられない壁
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まず初めに共有しておきたいことがあります。
それは、あらゆる挑戦を肯定する西野亮廣は、何でもかんでも「やろう!」という男ではないということです。
お金に困っている友達が「FXで一発逆転を狙う!!」と言っていたら、「やめとけ」と止めます。
「やってみなくちゃ分からない」とは言いません。
0.1%でも可能性があるのであれば、「やってみなくちゃ分からない」と言いますが、100%死ぬことが決定している場面で「やってみなくちゃ分からない!」とは言いません。
それは「挑戦」じゃなくて、「自殺」なので。
んでもって、「成功確度が低い挑戦」と「自殺」を見極めるには「知識」が必要です。
過去のデータだけではなく、「今、何が求められているか?」「今、何が捨てられているか?」を知らねばなりません。
さて。
こんな仕事をしてるもんですから、「私もオリジナル絵本を作ろうと思ってます」という報告を受けることが少なくないのですが、基本的には「個人で楽しむわけじゃなくて、生業にしようと思っているのならば、やめといた方がイイ」と思っています。
アドバイスを求められたら、ほとんどの場合で「やめときな」と言っています。
このサロンでも散々言っていますが、「絵本」は「土地」に近くて、先に売場面積をおさえた者が圧倒的に有利です。
お母さんは自分が子供の頃に読んでもらった本を、自分の子供に買い与えるので、他のメディアのような新陳代謝が起きていないんです。
ここに割って入るのは至難の技で、毎年、新人絵本作家(ときどき大御所タレント)が死屍累々の山を築いています。
「絵が上手い」「物語が面白い」だけでは、乗り越えられない構造上の問題があることを受け止めなきゃいけない。
今日の話は、この「構造上の問題を受け止めようね」が柱になってきます。
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▼ 物語(時間)をまとってないキャラクターは厳しい
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今、ビジネスの世界では、「解決すべき問題が減っているのに(安心・安全が確保された桃源郷に辿り着いたのに)、問題を解決してくれる商品・サービスの開発に会社のリソース(資源)を全部ブチ込んで……売れない」という問題が起きています。
分かりやすく喩えると「皆、美味しいものをたらすく食べてお腹いっぱいなのに、まだ『安い・美味い・量が多い』を高い技術で競っている」みたいな感じです。
そんな中、「いや、むしろ、お腹が減る機会を作った方がよくないっすか?」と提案したのが、「ときめかないモノは捨てましょう!」でおなじみの『こんまりサン』です。
クリエイティブの世界でも同じことが起きていて、技術がコピーしやすくなり、皆の技術が上がり、技術のコモディティー化(数が増えて価値が下がっちゃう化)が起きています。
多くのクリエイターが、この事実を受け入れられずにいますが、現実問題、80点ほどの技術には、もう何の価値もありません。
「美味しいだけの料理」「上手いだけの絵」の価値がグイグイ下がっているのが今です。
5年ほど前に石川涼さんが「今どき、オシャレな服なんて誰でも作れるんだから、これからは、何か紐付けたないと難しいだろね」とお話しされていました。
その直後に「#FR2」を大ヒットさせているので、説得力が半端ねぇです先輩!
「超一流」は除いて、今、「上手い絵」はそこら中に転がってるじゃないですか?
「萌えキャラ」に関しては、もう、AIが描いてくれちゃう始末。
「上手いだけ」の絵を見ても、「上手いねぇ」という感想しか持ちませんし、
「かわいいだけのキャラクター」を見ても、「かやいいねぇ」という感想しか持ちません。
そこから、購入までは手が伸びないんです。
なので、「オリジナルキャラクターを作りましたー!」と言ったところで、「とこかで見たことのあ るような、かわいいキャラクターだねぇ」という感想を持たれて終わりで、そこからビジネスを横展開することはできないんです。
見誤ってはいけないのは、『初音ミク』や『キズナアイ』の価値は「ビジュアル」にあるわけではなくて、「エンタメ史の転換点」という『物語(語りシロ)』にあって、技術的価値ではなくて、意味的価値(アート的価値)だということです。
AIで作られてしまう萌えキャラのビジュアルには、もはや何の価値もなくて、「その萌えキャラが、どんな物語をまとっているか?」というのが重要になってくるわけですね。
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▼ 僕らは初めて経験している
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ポイントは「エンタメの技術がコモディティー化した世界を僕たち人類は初めて経験している」ということです。
10年前とは、明らかに世界の形が変わったのです。
古い感覚(年齢じゃないよ)で生きているエンタメ人(およびエンタメファン)は、二次創作に対して苦い顔をしがちですが、「すでに物語をまとっている作品・キャラクターに、相乗りすることで生きていく」を受け入れないと、結構なクリエイターが食いっぱぐれると思います。
厳しい言い方をすると「二次創作もしない? 制作過程も共有しない? じゃあ、どこで差別化を図るつもりなんだよ? まさか『技術』じゃあるまいな」というところです。
僕はかなり絵が上手いのですが、「西野亮廣が描く絵」や「そこそこの技術で描く『えんとつ町のプペル』」に価値があるわけで、僕の画力自体には、もうほとんど価値はありません。
ところで。
今、けんすうサンが、描いた絵の画像をサクッと販売できる『elu』という変なサービスを作っていて、昨日、触らせてもらったんですけど、これがメチャクチャ良かったです。
「描いた絵を梱包して、配送……」じゃなくて、「描いた絵を販売」なので、描いた絵をスマホで撮って、商品棚に出すだけです。
サクサクしてて(※なんだその感想!)、すごく良かったので、サービスがスタートしたらあらためてご案内させていただきますが……テストで触っている時にふと思ったのは「出品のハードルがこれだけ低いと、田村Pとかでも出品しちゃうかもなぁ」ということでした。
田村Pの画力は地獄の沙汰なのですが(※その画力で西野のマネージャーを名乗るな!)、ですが、きっと僕は、上手いだけの絵よりも、田村Pの絵を買うと思います。
僕に息子がいて、息子がeluに出品していたら、息子の絵を買います。
「上手いだけのプロ」からすると忸怩たる思いでしょう。
自分よりも下手な絵が売れるんですもの。
「これまで自分が追及してきたものは何だったんだ?」と思う人もいるかもしれません。
ただ、時代は「待ったなし」です。
ここを受け入れられるかどうか?が、大きく明暗を分けそうです。
現場からは以上でーす。
 
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2021年06月17日のエンタメ研究所の過去記事

6月17日(木) ※6月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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皆さん、こんにちは。
昨夜、「人生のうちで、二日酔いで死んでいる時間」を計算したところ【12年】という驚異的な数字が出たキングコング西野です。
さて。
二日酔いから無事に生還した今日は『DVDを売る!』というお話をしたいと思います。
テーマはいたってシンプルですが、「へぇ~、今、そうなってるんだぁ~」という情報が時々入ってくることになりそうです。
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▼ そういえば、どうして西野は『映画 えんとつ町のプペル』のDVDの話を表でしないの?
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基本的にどの作品も映画公開から半年ほど経つとDVD化の話が聞こえてきますが、ところが『映画 えんとつ町のプペル』に関しては、あまりDVD化の話を聞きません。
YouTubeライブ配信していても、「DVDにはならないんですか?」という質問がチョコチョコ飛んできます。
やっぱり、気になる人は気になるようです。
そもそも「映画公開から6ヵ月」って何のことなのでしょうか?
最初に、こちらの説明をさせていただきます。
映画公開からDVD発売までに半年近くのタイムラグがある理由は、お察しのとおり「DVDで観ればいいや」と考える人を一人でも減らすことが狙いです。
なので、映画公開中は「DVD化」の話はしないようになっています。
なので、DVD化が聞こえてくるのは公開が終了してからになるのですが、『映画 えんとつ町のプペル』は驚異的なロングラン作品となっていて、ついには『ドライブインシアター』が始まりました。
追加上映のスケジュールは以下の通り↓
6月24日 イオン板橋
6月25日 イオンモール大高、越谷レイクタウン、イオン板橋
6月26日 イオン市川妙典、イオンノア
公開から6か月後にDVD化も何も、公開から6ヵ月経っても、まだ上映してるんです(笑)
だから、表立って「DVDが出まーす!」とは言えないんです。
ただ、「映画公開→半年後にDVD化」の流れは、もう皆が知っていることです。
コチラがDVD化を隠したところで「DVDになるんでしょ」と思われています。
なので実際のところ、公開中にDVD化の話をしない理由は、「映画館への配慮」が大きいと思います。
映画館のスタッフさんが、一人でも多くのお客様に映画館で『えんとつ町のプペル』を観てもらうべく、せっせと宣伝している裏で、作者が「DVDが出まーす!」とアナウンスしていたら、ちょっとアレじゃないですか(笑)。
そこは持ちつ持たれつで、「映画公開中は映画館の宣伝をすべき」という感じになっています。
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▼ DVDって、どれぐらい売れるものなの?
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とは言うものの、ちゃっかりとDVD制作は進めており、もちろん販売するつもりです。
ところで。
我が家にはDVDプレイヤーが無いのですが、実際、今、DVDってどれぐらい売れているものなのでしょうか?
気になりますよね?
大丈夫です。調べてみました。
2020年の年間ビデオ・チャートがコチラ↓
【1位】『アナと雪の女王2』 49.9万枚
【2位】『ARASHI Anniversary Tour 5×20』嵐 45万枚
【3位】『King & Prince CONCERT TOUR 2019』King & Prince 41.5万枚
【4位】『TrackONE -IMPACT-』 SixTONES 28.8万枚
【5位】『滝沢歌舞伎 ZERO』 24.7万枚
【6位】『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』 23.2万枚
【7位】『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』Hey! Say! JUMP 20.9万枚
【8位】『「天気の子」スタンダード・エディション』 20.8万枚
【9位】『素顔4 ジャニーズJr.盤』ジャニーズJr. 16.6万枚
【10位】『BTS WORLD TOUR 'LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF' - JAPAN EDITION』BTS 12.7万枚
……「もしかすると、コロナの巣ごもり需要があったりするかなぁ」と思ったので、一昨年(2019年)の年間売り上げランキングも調べてみました。
こちらです↓
【1位】『5×20 All the BEST!! CLIPS 1999-2019』 嵐 81.5万枚
【2位】『ボヘミアン・ラプソディ』 40.8万枚
【3位】『関ジャニ’sエイターテインメント GR8EST』関ジャニ∞ 26.1万枚
【4位】『十五祭』 関ジャニ∞ 25.2万枚
【5位】『愛だけがすべて -What do you want?-』Hey! Say! JUMP 20.4万枚
【6位】『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR SENSE or LOVE』Hey! Say! JUMP 18.8万枚
【7位】『アラジン』 17.6万枚
【8位】『アベンジャーズ/エンドゲーム』 17.4万枚
【9位】『LIVE TOUR 2019 FREE HUGS!』Kis-My-Ft2 16万枚
【10位】『B'z LIVE-GYM Pleasure 2018 -HINOTORI-』 B'z 15.1万枚
DVD市場は年々小さくなっているようですが、なんとなく「15万枚ほど売れば、年間トップ10に入る」といった感じです。
丁寧に手を打てば狙える数字だと個人的には思っています。
皆さん的にはどうっすか?
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▼ さて、どうやって売ろうかしら?
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絵本『みにくいマルコ』はNFTを絡めた実験をするのですが(※ここで当たりハズレのデータをとることが大事!)、『映画 えんとつ町のプペル』のDVDの届け方に関しては、僕らがこれまで試してきた打ち手(ギフト化など)の合わせ技かなぁと思っております。
ここで、もう1つ面白いデータを紹介します。
なんと去年(2020年)、アメリカのCDとアナログレコードの売上が34年ぶりに逆転したんです。
CD売り上げは対前年で23%ダウンの531億円で、アナログレコードは対前年で29%アップの689億円だったそうな。
これ、いわゆる「コロナ需要」じゃないんです。
知ってました?
アナログレコードって、年々売上を伸ばしていたんです。
アナログレコードは「部屋で聴くもの」から「部屋に飾るもの」への意味変が起きていて、以前もお話ししたとおり、『映画 えんとつ町のプペル』のDVDの打ち手もコッチ(インテリアグッズ化)だと思います。
「(観ることもできるけれども)飾りたくなるDVDはどんなのだろう?」を考えた方が良さそう。
で、こういう時は大体、『初回限定版』と『通常版』の2パターンを出したりするのですが(あわよくば二枚買ってもらう作戦)、その打ち手だと、一人が二枚買ってくれるのは「初回限定版が出ている間」だけ。
そうじゃなくて、「未来永劫、一人が二枚買うDVD」にした方が面白そうなので、まずは、DVDのパッケージをアナログレコードサイズにして(部屋に飾れるようにして)、次に、表と裏で絵を繋げてみました。
こうすると、一枚の絵を飾るには二枚買わなくちゃいけなくなります。
どうぞ皆様、ドン引きしてください。
これが黒西野黒廣です。
何か良い打ち手があれば教えてくださいな。
最後に、DVDのパッケージのイメージ(ラフ)を貼っときますね。
絶対に表に出しちゃダメだよ。
とりあえず15万枚を狙います。
現場からは以上でーす。
 
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2021年06月16日のエンタメ研究所の過去記事

6月16日(水)※6月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
Facebookの広告で流れてくる「大量のゾンビが襲ってくるゲーム」の大量のゾンビの中に混じっている「巨大なモンスター」がどういう建て付けになっているか気になって眠れないキングコング西野です。
さて。
今日は『いよいよ始まったオフサービス戦争』というテーマでお話ししたいと思います。
興奮する話です。
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▼ 衝撃のニュース
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おそらく多くの方が「へぇ〜」「ふ〜ん」「いろいろ、やらはるなぁ〜」と流しちゃうニュースだとは思うのですが……昨日、僕の中ではここ数年間で最もインパクトの大きい“あるニュース”が流れました。
それは…
「『Netflix』が、『ビームス』とコラボをして、Tシャツやキャップなどの“自社ブランド製品”を作り、オンライラインショップや、ビームスの一部店頭での販売を開始した」
というもの。
このニュースから何が読みとれるでしょうか?
まさか、Netflixが(グッズ販売による)お小遣いを稼ぎにきているわけじゃありません。
Netflixが「ファン」を作りにきているんです。
芸人やアーティストのファンではなく、
球団のファンでもない、
「プラットフォームのファン」です。
これが、どれだけヤバイことなのか知る為に、まずは、「そもそも僕ら(消費者)がサービスを選ぶ際の理由」を整理しておいた方が良さそうです。
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▼ 僕らがサービスを選ぶ理由
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僕らが、数多あるサービスの中から、そのサービスを選ぶ理由は次のどちらかです。
① 便利だから
② 好きだから
「便利だから」で選ぶ場合、僕らは「一番便利なサービス」を選びます。
二番目に便利なサービスを選ぶことはありません。
「L I N Eの次に使い勝手の良い“L I N Eのようなサービス”」を選ぶことはありませんし、「3番目に切りやすいハサミ」を選ぶことはありません。
もう一度言いますが、
「便利さ」を軸に商品・サービスを選ぶ時は、「一番便利な商品・サービス」を選びます。
今、世界で幅を利かせている巨人は、大体「一番便利」を押さえています。
GoogleAmazonFacebookも…とにかく便利です。
こういった「便利」を極めた巨人達にどう対抗していくか?…というのが、多くのサービス提供者の宿題です。
数の論理(資金力)で押し切られてしまう以上、「便利さ(使い勝手の良さ&安さ)」では絶対に勝てないので、「『好きだから』をいかに作るか?」が重要になってきます。
日本だと、「コミュニティー」というものをイジっちゃうノリあるじゃないですか?
「宗教ですかww?」みたいな。
ちょっと怖い話になっちゃいますが、サービス提供者がアレをやっちゃったら、もう未来はありません。
「世界で一番使い勝手の良い商品」や「世界で一番安いサービス」を作れるというのであれば話は別ですが……そんなものを個人で作るのはチョット難しい。
作れたとしても、翌日には大企業にパクられてゲームオーバーです。
サロンメンバーさんが、サロンメンバーさんの店を選ぶ理由は、もちろんサービス内容に満足しているからでありますが、くれぐれも「一番安いから」「一番近いから」ではありません。
サロンメンバーさんが、サロンメンバーさんの店を選ぶ理由は、「同じ趣味を持っているから」とか、「サロンがキッカケで知り合って、『人』として応援したくなったから」といったところでしょう。
【サロンメンバーさんのお店↓】
便利さ(安さ)で攻め込んでくる巨人に対抗するには、こういった「人としての繋がり」しかありません。
簡単な言葉で言うと「ファンになってもらうしかないよね」といったところ。
その書店の店主が愛されていれば(応援に足る人物であれば)、新刊の入荷が遅かろうが、品揃えが悪かろうが、値段が少し高かろうが、Amazonがいる時代でも店を残すことができます。
店の商品(書籍)が全て、店主を応援する為の「ファングッズ」になるからです。
「自社商品・自社サービスをいかにファングッズ化するか?」が弱者の戦い方の基本です。
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▼ アキレス腱を強化し始めた巨人
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可処分時間(自由に使える時間)の王者たる大企業の多くは、「オフサービス(サービスとして利用されていないる時間)を奪えていない」という弱点を抱えています。
僕らは、Facebookを使っていない時間帯に、「Facebookちゃん、今頃、何してるかなぁ〜?」と考えることはありません。
一方で、 CHIMNEY COFFEEの店内にいるわけでも、家で「カフェオレベース」を飲んでいるわけでもないのに、「べえ君( CHIMNEY COFFEE)しっかりやってるかなぁ?」と考えることはあります。
キチンとファンを作り、オフサービスを押さえている。
SHOWROOMの前田さん的な言い方をすると「可処分精神を押さえている」です。
よし子(ウチの母ちゃん)的な言い方をすると「想われている時間がある」です。
ここが「巨人のアキレス腱」であり、弱者はここを狙うしかなかったのですが…………
この度のNetflixは、ここを押さえに来たんです。
世界で一番便利なプラットフォームが、「ファン作り」に乗り出して、オフサービス(サービスとして利用されていない時間)を押さえに来たんです。
NetflixのTシャツを買った人は、Netflixを観ていない時間も、Netflixのことを考えることになります。
鏡に映ったTシャツを見て、「来週は、どんな新作が出るのかなぁ?」と想うわけですね。
可処分時間(便利)の王者が、可処分精神(好き)まで取りに来ちゃっているわけですね。
これと同じことをやっている代表的な企業が『Apple』です。
あとは『ラーメン二郎』(笑)
可処分胃袋の王者が、可処分精神まで奪ったパターンです。
Netflixがどこまでオフサービスを取れるのかは分かりませんが、「塀の中に巨人が入ってきた」と考えておいた方がいいと思います。
「『進撃の巨人』で喩えるのなら、弱点は『アキレス健』ではなくて『うなじ』と表現した方が良かったなぁ〜」という若干の後悔はありますが(※一筆書きなので書き直しません)、こんな日が来ることは1億2000年前から折り込み済みなので、望むところです😀
「コミュニティー」だけは作っておいた方がいいと思います。
現場からは以上で〜す。
 
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2021年06月15日のエンタメ研究所の過去記事

6月15日(火) ※6月17日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今度は北九州の方で「1メートルのトカゲ」が見つかったらしく、忙しくなってきたキングコング西野です。
さて。
今日は「優秀な人材が集まっているのに、結果が出ないチームの落とし穴」というテーマでお話しさせていただきます。
先日、幻冬舎の箕輪さんがYouTubeで「政治家って、一人一人会うと優秀なのに、メディアを通して伝わってくる仕事っぷりが地獄の沙汰なのは何故なんだろう? “しがらみ”もあったりするのかな?」というお話をされていました。
その疑問がとっても面白かったので(おそらく皆さんが感えるキッカケになると思ったので)、僕が今やっている「舞台演出」の立場から、「たぶん、このあたりが原因だと思います」というお話をさせていただきます。
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▼ 優秀な人材が集まっているのに、チームの力が大きくならない原因
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「政治家さんは一人一人は優秀である」という前提“でお話しさせていただきますが、それでも仕事は上手くいかない理由は、まぁ、おそらく多くの皆さんが想像されている「足の引っ張り合い」もあるかもしれません。
ただ、
「優秀な人材が集まっているのに、チームの力が大きくならない原因」は、そんなことよりも、「優秀な人材が集まって、皆が頑張ったから」というのが大きかったりします。
たとえばミュージカル制作。
ミュージカル『えんとつ町のプペル』は「キャスト」は勿論、「スタッフ」も各界のトップランナーがズラリと並んできています。
この問題を考える時にはまず、「彼らが何故、トップランナーなのか?」を明確に定義した方がいいと思っています。
結論を言っちゃうと、「トップランナーは、『なんとかする力』があるからトップランナーである」ということです。
彼らのところに回ってくるのは、一押しすれば成立するような仕事ばかりじゃありません。
時には「20点」ぐらいの素材を、才能と経験といった力技で「90点」ぐらいにまで押し上げなきゃいけないことがあります。
他のプレイヤーであれば、とうに悲鳴をあげていることでも、彼らはなんとかするんですね。なんとかしてきた過去があるんです。
だから、トッププレイヤーなんですね。
んでもって、具体例を交えてお話しすると…
たとえばミュージカル『えんとつ町のプペル』のオープニングの構成はこんな感じ。
① 赤い心臓がゴミ山に落ちてくる。
② ゴミ山のゴミが赤い心臓にくっ付いて、ゴミ人間「プペル」が誕生。
③ プペルが街に出ると、待はハロウィン祭りで大騒ぎ(オープニングナンバー)。
ちなみに、皆さんなら、このオープニングをどう演出しますか?
現時点で決まっている(※準備の都合で先に決めなくちゃいけなかった)のは③です。
オープニングナンバー(一曲目)となる③では、役者さんの歌と踊りに合わせて、【ドローンを仕込んだ提灯】が空中を飛び回ります。
ここでは「①【煙の中から降ってくる心臓】と②【降ってきた心臓に集まるゴミ】をどう表現するか?」が演出家の仕事になってくるわけですが……スタッフさんが優秀なので、どう発注しても、それなりに形にしてくれます。
特殊演出さんにお願いして、ドローンで心臓を飛ばすこともできますし、
美術&小道具さんにお願いして、「てぐす(透明の糸)」を駆使して、心臓がゴミを宙に浮かすこともできます。
さて、どうしましょう?
さっそく結論を言っちゃうと、この場合だと「基準」を最初に決めちゃいます。
僕は、準備の関係で先に決まっていた③(空飛ぶ提灯)を基準にしてみました。
曲に合わせて、提灯が空中で踊っているのは、なんだか不思議で面白そうです。
これ(テクノロジー)を際立たせる為には、その前段階にテクノロジーは挟まない方が良いでしょう。
甘いものが続くと、甘さに慣れてしまうからです。
というわけで、①と②はテクノロジーから最も離れた「肉体表現」で魅せることにしました。
「空から降ってきた心臓」というナレーションに合わせて、赤い光を放つ玉(心臓)を持った演者が、ステージの奥(煙の中)からアクロバティクな踊りで登場すれば、実際には“降ってきてはいない”ですが、お客さんが「降ってきたもの」と認識するでしょう。
②も同じように「肉体表現」で乗り切ります。
さて。
演出家はこの時、特殊演出さんの「ドローンで心臓を飛ばしましょう」という提案や、
美術&小道具さんの、「てぐす(透明の糸)で心臓を落としましょう」という提案を、
断らなくてはいけません。
ぶっちゃけ、力の無い人(結果が出せない人)の提案なら、簡単に断れます。
何故なら、その提案どおりに動いても良い結果が出ないからです。
しかし、相手は百戦錬磨のトップランナー
そのまま相手の言うことを聞いていれば、「ドローンで飛ぶ心臓」も「てぐすでフワフワと落ちてくる心臓」も、きっと納得のいく仕上がりにしてくれるでしょう。
ですが、
その後に控えている「空とぶ提灯」にサプライズ性を出す為には、その前段階で、自由に空中を動き回るモノはあってはいけません。
なので断らなくちゃいけないんです。
トップランナーの提案に対して、「それはやりたくありません」と言わなきゃいけないんです。
優秀な人材が集まると、結局、これが一番難しい。
優秀な人材が薄らと抱いている「お前に何が分かんねん」という気持ちに対して、「専門知識はありませんが、僕には全体が見えていますので、僕の言うことを聞いてください。ここの王は僕です」と言いきらなきゃいけない。
言うだけじゃなくて、納得してもらわなくちゃいけない。
専門的な能力はリーダーの方が劣っているわけですから、あとはもう「信頼関係」しかないんですね。
「あいつが言うんだから、仕方ないな」という。これが超大事!
優秀な人材が集まれば集まるほど、リーダーには「断る才能(ゆるされ力)」がメチャクチャ必要になってきます。
優秀な人材だけを集めて、信頼関係を築かないままチームを走らせてしまうと、優秀な人材がそれぞれ素晴らしい仕事をしてしまうので、歯車が噛み合わない箇所が出てきてしまう。
じゃあ、リーダーは、どこで「信頼」を築くのか?
僕は「呑みに行って仲良くなる」という手をすぐに使いますが(結構、有効です!)、それとは別に、はじめてお会いする際に(前日の夜でもイイから)、「相手が自分にぶつけてきそうな質問を事前に全てリストにしておいて、その質問に対する答えを全て用意しておく」というのがオススメです。
その「答え」は別に間違っていてもよくて(後で修正すればいい)、それより何より、
「ちゃんと考えている形跡」を相手にお見せすることの方が大事で、それが信用に繋がる。
これは部活の部長であろうが、
町内会の会長であろうが、
映画の製作総指揮であろうが、
ミュージカルの演出家であろうが、
政治のリーダーであろうが、
基本は同じなので、参考にしてみて下さい。
今日は「優秀な人材が集まっているのに、大きな結果が出ないチームの落とし穴」というテーマでお話しさせていただきました。
現場からは以上で〜す。
 
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2021年06月14日のエンタメ研究所の過去記事

6月14日(月) ※6月16日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
「北上するゾウの群れ」のニュースが途絶えて、心配で心配でならないので、自分もゾウの後を追って北上したいキングコング西野です。
さて。
今日は「『えんとつ町』から見えてくる現代社会」というテーマでお話ししたいと思います。
「煙で覆われて、星が見えない『えんとつ町』というのは、夢を持てば笑われて、声をあげれば叩かれる現代社会の縮図だ」という(メッセージ的)な話ではなく、『えんとつ町』という“変なノリ”を通じて、「現代社会が今、何を求めているか?」という話を。
これは、日本人であれば全員に関わってくる問題だと思うので、今日の記事は(サロンメンバーさん特典として)会社の従業員さんや、チームの仲間に共有してもらって(コピペで送ってもらって)構いません。
表に出すのだけはN Gでお願いします。
前置きはこの辺にして、本題に入ります。
 
口外不可なのでここまでです。
下の内容について話してます
 
▼ 人は常に「豊かさ」を求めている
▼ 「理屈は分からないけど、自分の心が動いた現象」を必ずメモっておけ
 
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2021年06月13日のエンタメ研究所の過去記事

6月13日(日) ※6月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
日曜日なので仕事の話はお休みして、今、僕がボンヤリと思っていることを書きたいと思います。
着地点を設けずに「一筆書き」で書くので、シッチャカメッチャカになっちゃうかもしれません。ご容赦ください。
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▼ 警笛が鳴り響いている
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韓国にお住まいのサロンメンバーの「わぼいそ社長」さんが、韓国の子供達に『映画 えんとつ町のプペル』をプレゼントするクラウドファンディングを立ち上げてくださいました。
企画内容をもう少し詳しく言うと…『映画 えんとつ町のプペル』を上映してくださっている韓国最北端(ポチョン市)にある映画館に、子供達を無料招待するというもの。
(※コチラです)→https://cf.fany.lol/projects/2866/patron
「韓国の子供達に絵本を100冊プレゼントできる権」というリターンがあったので、さっそく支援させていただきました。
クラウドファンディングの終了までに支援額が集まらないようなら、また追加で支援させていただきます。
趣味を仕事にしてしまい、仕事が趣味になっているもんだから、お金の為に働いているわけではなくて、「働くこと」が目的になっています。
おかげで物欲の類が一切なくて、贅沢には興味がありません。
食事は1日1〜2食。
コンビニの蕎麦を食べられたら十分幸せなので、食費もかかりません。
こんな男がお金を貯め込んだところで仕方がないので、働いて稼いだお金は積極的に世の中に還元して、売名行為の限りを尽くし、好感度を上げてやろうと思っています。
なので、今回のようなクラウドファンディング(有意義なお金の使い方)を企画していただけると本当に助かります。
「わぼいそ社長」さん、ありがとうございます。サランヘヨ!
さて。。
来週はいよいよ『アヌシー国際アニメーション映画祭』です。
あんまり気にしていない顔(立ち振る舞い)をしていますが、それは“グランプリに選ばれなかった時の予防線”で、「最初から、グランプリとか興味なかったし!」というポーズをとる為のもので、本当は、メチャクチャ気にしています。
ずっとソワソワしています(笑)。
アヌシーに関しては「良い結果になりますように」とお祈りしつつ、その裏で、まだサロンメンバーの皆さんにもお話しできない(※上手くまとまれば来年には発表できる)大きな話を進めています。
これまた世界戦に関するウンタラカンタラです。
それにしても、海外の話は一筋縄でいかないモノばかり。
当然、どの国も「自国のコンテンツ(自国の産業)」が育った方が良いわけですから、それなりに規制があります。
中国などは外国映画の上映数が制限されていたりします。
「輸出の際のもろもろの難関をどう突破するか?」が腕の見せ所で、毎日勉強させてもらっています。
そこで目の当たりにするのは、アメリカも中国も韓国もその他の国も「戦略的に世界を獲りにいっている」という現実です。
彼らは「世界をマーケットにしないと生き残っていけない」という危機感を常に持っていて、子育て中の母熊なみに凶暴です。
やり方も、まぁまぁエグイです。
先日お伝えしたとおり、(御多分に漏れず)日本のテレビ画面も、「Netflix」や「Amazonプライム」や「ディズニープラス」に面積を奪われ始めていて、日本のプレイヤーは今、「海外に売り込むことを見越していないコンテンツ(=予算をかけられないコンテンツ)」で、これに対抗しています。
これは「分が悪い」どころの騒ぎじゃなくて、このままいくと5年後、10年後の日本のエンタメ産業はかなりマズイことになっているのは間違いないのですが……そのことを日本のプレイヤーに話すと、「まぁまぁ、落ち着いて…」といった調子で、いなされ、話題を変えられてしまいます。
危険が迫っていることは薄々気づいているのに、全力で目を背け、全力で耳を塞いでいるように見えます。
大きな問題に向き合えば向き合うほど、「自分の無力さ」を知ることになるので、
目を背け、耳を塞ぎ、議論すること自体を否定したくなる気持ちは理解できます。
一種の防御反応でしょう。
これを「セルフハンディキャッピング」といったりします。
テスト前に部屋の掃除をしてしまうような、アレです。
しかし、「その日」が来てしまったら手遅れで、今回の「その日」が来るのは、そんなに先の未来じゃありません。
そういえば、7〜8年前も同じような感じでした。
「いかにして『ひな壇』に出るか?」という議論を続ける仲間の芸人に対して、「それも大事だけど、キチンを個人にファンをつけて、広告費に寄りかかるんじゃなくて、ダイレクト課金で食っていける状況を作っておかないと、『自分の表現』ができなくなるよ」と叫んだのですが、オオカミ少年のように扱われたっけ。
クラウドファンディング? B A S E? オンラインサロン?……信者ビジネスですか?」といった調子。
YouTubeなんて「都落ちの称号」のように扱われたもんです。
正確な時期までは分かりませんが、しかし、「未来に起きる問題」は必ずやってきます。
僕には「津波が来るよ!丘の上に避難しよう!」と叫んだけれど、誰にも信じでもらえなくて、仕方なく一人で丘の上に逃げた過去があります。
親しい人達が次々と波に飲まれていく様子を丘の上から見て、悲しさしかありませんでした。
「世界戦は一筋縄ではいかない」と書きましたが、難易度が高いだけの話で、「可能性が無いわけではない」ということも今回のチャレンジで分かっています。
「エンタメで世界を獲る」と言った日は皆から笑われましたが、着実に前に進んでおります。
あんな歴史はもう繰り返したくないので、もっと声を上げて、
「なるほど。そうすれば行けるんだ」というところを見せていきたいと思います。
今度こそ、なんとかしたいな。
それでは、素敵な日曜日をお過ごしください。
 
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2021年06月12日のエンタメ研究所の過去記事

6月12日(土) ※6月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
上下関係が厳しい芸人界において、先輩のインパルス堤下君を10年ぐらい後輩のように厳しく扱っているキングコング西野です。
さて。
今日は、『えんとつ町のクリエイターを支援する』というテーマでお話ししたいと思います。
今日は、ちょっとしたテストの提案です。
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▼ キチンとビジネスにする
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昨日の記事では「クリエイターは、ガタガタ言ってねぇで、クオリティーをあげろ」という話をさせていただきましたが、一方で、クリエイターさん(サロンメンバーさん)の支援はドンドンやっていこうと思っています。
たとえば今、CHIMNEY COFFEEというブランドで、コーヒーを作ってくださっている『LANDMADE』さんや、フィナンシェを作ってくださっている『ちひろ菓子店』さんを応援させていただいています。
(※カフェオレボトル、毎日飲んでます!)
最近だと、 CHIMNEY TOWN Tシャツ(チムT)で、『タカタエンブレム』さんと、『飯田織工』さんの応援をさせていただいています。
(チムT、同じやつ10枚ぐらい持ってます!)→https://www.custom-japan.com/category/item/item-chimneytown/
「応援」というのは、「頑張れ〜」「負けるな〜」とかじゃなくて、バチクソ具体的に【販売のお手伝い】をさせていただいています。
良い物(確かな品質の商品)をオススメすると、「教えてくれてありがとう!」とお客さんから感謝されるので、オススメする側(僕)にもメリットがあります。
昨日、「クリエイターさん(サロンメンバーさん)支援の幅を拡大していきたいなぁ」とボンヤリと考えていて、ツイッターで「えんとつ町」で検索をかけると、たとえば『マルコのフィギュア』などなど、「えんとつ町」を絡めた2次創作物がたくさん出てきました。
フリーの作家さん達が、趣味のような感じで作っているんです。
その中には、確かなクオリティーのものがあったりして……「これ(趣味の延長)で食っていけるに越したことはないよなぁ」と思いました。
・クオリティーは間違いない
・買いたい人も全然いそう
普通に考えるとビジネスとして成り立ちそうなのに、作家さんの他の投稿を見るかぎり、ビジネスとして回している様子はありません。
一体、何が彼らのブレーキになっているのでしょうか?
今日はこの問題を解きます😊
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▼ 「値段が付けられない」という問題
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たしかな作品(商品)を作っていて、需要もありそうなのに、ビジネス展開できていない理由の一つに「発信力が無い」という問題はあると思います。
クリエイターとして「良いモノを作ること」は絶対条件ですが、しかしながら「良いモノを作れば売れる」という世界ではありません。
これだけモノで溢れた世界になると、「見つからずに終わる」ということは往々にしてあります。
この問題に関しては、作家さんの発信を積極的にシェアすることで背中を押すとして…それより何より、もう一つ、
「えんとつ町の2次創作物を生み出す作家さんがビジネス展開できない大きな問題」
があることに気づきました。
それは……「自分の作品に値段を付けられない」です。
もう少し踏み込んだ表現をすると…
「『えんとつ町』というコンテンツを借りている立場で、高い値段を付けてしまうと、『あいつ、他人のコンテンツで金儲けをしてやがる』と思われるかもしれない(叩かれるかもしれない)ので、販売するにしても、安い値段で販売するしかない」
です。
クリエイターは自分のイメージを気にするので、ただでさえ“自分の作品に自分で値段を付けるのが下手クソ”です。
そこに、「『えんとつ町』というコンテンツを借りている」が加わってしまうと、正しく値付けをすることはほぼ不可能です。
その結果…「安価で販売する(あるいは無料で提供する)」という選択しか残されていないので、仕事にならない。
このままだとクリエイターさんの支援になりませんので、ここを解きます。
結論を言っちゃうと、この問題の解き方は一つで……「僕(CHIMNEY TOWN)が値段をつけて、販売を代行する」です。
そうすれば、「私は、もっと安い値段で提供したかったんだけど、西野さんが値段を付けちゃったから…」という言い訳ができるので、クリエイターさんのイメージを守ることができます。
CHIMNEY TOWNのオンラインショップで販売して、販売後の、商品の配送(お客さんのやりとり)などはクリエイターさんにお任せして、CHIMNEY TOWNからは販売手数料を抜いた分をクリエイターさんにお支払いする。
この建て付けで上手く回るかどうか分からないので、ちょっとテストでやらせてください。
【手順①】
CHIMNEY TOWNのオンラインショップで、えんとつ町絡みの作品(商品)を販売したいクリエイターさんは作品の画像と作品情報(素材やサイズなど)をコメント欄まで送ってください。
【手順②】
クオリティーや世界観を守る為に全員の作品を販売代行することはできませんが、「おお、この作品なら責任をもって販売代行できる」というモノをコチラで選んで、ご連絡させていただきます。
ちょっと走らせてみると、販売代行の問題点がいろいろと出てくると思います。
そんなことも踏まえて、一度やらせてください。
『えんとつ町』で食っていけるクリエイターさんを一人でも多く生むことが目的です。
またすぐに経過報告をさせていただきますね。
現場からは以上で〜す。
 
 
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