2020年01月14日のエンタメ研究所の過去記事
おはようございます。
年末の『天才万博』(毎日20杯ずつぐらいお酒を呑んだよ)の反動で、今は全くお酒が呑みたくないキングコング西野です。
さて。
今日は「次は、こんなことを仕掛けようと思ってるよ。…ていうか、この記事を書いた直後から、すぐに動き出すよ」という話をしたいと思います。
泣いても笑っても今年は映画プペルイヤーでして、このサロンでも、映画の広告戦略の話題が例年よりも多くなると思います。
そんな中、第1弾広告として仕掛けた『カバー曲企画』がバズって(連鎖をおこして)おります。
映画のポスターデータを「フリー素材」にしたのもその為ですね。
映画がヒットすればするほど、自身のチャンネルに流れてくる人が増えて、自身の収益(お金だけではなく認知度アップ)にも繋がるので、映画『えんとつ町のプペル』を応援する理由になります。
今回、映画業界を覗いてみた時に、まず最初に目がいったのは、「地球上には、これだけ発信者が増えているのに、全然、発信者に【株】を持たせてないじゃん。勿体ない」でした。
これは、いろんなところで見られる「オジサン思想による取りこぼし」なのですが、自社製品の売り上げを総取りしようとするから、自社製品の宣伝をするのが自社の人間しかいなくて、結果、取り分がメチャクチャ小さくなっちゃっています。
「一般人が宣伝したくなるような報酬の設計を頑張れよ!」と言いたいところですが、この時、『権利問題』の壁が立ちはだかったりします。
たとえば、今回のように「映画の主題歌のカバー曲をYouTubeにアップしてくれたら、本人がシェアします!」というのも、音楽業界の偉いオジサン達は…
「いやいや、そんなのでカバー曲が出回ってしまったら、本人が楽曲リリースした時の需要が下がってしまうじゃないか(笑)。せめて、本人の楽曲リリースがあって、売り上げがある程度取れてから…カバー曲企画をやろう」
と言い出したりします。
なかなか古い体質です。
今回、映画『えんとつ町のプペル』の主題歌を決める時の会議で、超大物アーティストさんに楽曲制作をお願いする話があがりましたが、僕がビックリするぐらい一瞬で却下しました。
下手クソな西野の歌&画質の悪い動画を『素材』にして、「西野の動画よりもイイ動画を作る」という“余白”を残しておきます。
「ロザリーナ」が歌って、プロ中のプロが動画編集をしてしまうと、それに比べて歌が苦手な人&動画編集が苦手な人が、今回の企画に参加しなくなるので(※わざわざ見劣りしている自分を晒す人は少ない)。
これが『極上のフリー素材』ですね。
「質が高ければイイ」というわけではなく、時と場合によっては「質が低い方がイイ」こともあります。
他方、同時進行で、海外展開もしていかなくちゃいけません。
海外では「キンコン西野の企画力」はアドバンテージにはならないので、シンプルに「憧れられる動画」「スゲー動画」を発信することが一番の広告だと思います。
英語版の主題歌は、ソックリそのまま、オフブロードウェイミュージカル『Poupelle of Chimney Town 』の宣伝にも使えるので、コチラは公式でハイクオリティーのものを発信した方がいいでしょう。
「『えんとつ町のプペル』の英語版主題歌を作りたい」というクラウドファンディングを立ち上げようかと思っています。
リターンは、「レコーディングおよび撮影現場を観に来れる」等々。
整理すると…
日本語版=たくさんの方が「カバー曲企画」に参加できるようにオフィシャル素材の質を下げておく。
英語版=憧れられるように(西野やプペルに興味がない外国人に見つかるように)オフィシャル素材の質を上げておく。
こんなところです。
2020年は日本中を巻き込みながら、同時に海外に仕掛けていきたいと思います。
何卒、宜しくお願い致します。