西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年01月24日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
仕事を極端に減らしたおかけで、平日の昼間から公園をウロついてブツブツ言っているキングコング西野こと『近所のヤバいオジサン』です。
今日は、ビジネス系YouTuberが繰り出すような話から入って、「おゆうぎ会の脚本執筆」に着地しようと思います。
さてさて。
言うまでもありませんが、すべてのサービスは「集客」ができないと回りません。
なので、表現者やサービス運営者は自身の表現・作品・製品の質を上げる努力をしつつ、「どうやったら、もっと多くのお客さんに来てもらえるかなぁ~?」と頭を悩ませているわけです。
そんな中、日本を代表する集客マン・キングコング西野は、いつも、こんなことを考えています。
「『行く理由』を売るのではなくて、『行かない理由』を潰そう!」
本を売る時に、「逆に、この本を買わない理由は何なんだ?」ということを考えるんですね。
内容に凄まじく自信があるのか、シンプルに天狗なのかのどちらかです。
イベントを打つときも、「逆に、このイベントに行かない理由は何なんだ?」ということを考えます。
たとえば、毎年年末に開催している『天才万博』に「行かない理由」は、だいたい、以下の3つです。
① 内容がよく分からない
② 一人で行って楽しめるの?
③ 3時間(公演時間)の為だけに、遠路はるばる東京(鶯谷)まで行くの?
こういった「行かない理由」を抱えている人に、『天才万博』の魅力をどれだけ売り込んでも無駄なので、まずは、これらの「行かない理由」を、↓こんな感じで順番に潰していくわけですね。
① ライブは全編撮影OKにして、YouTubeにバンバンアップしてもらって、事前にYouTubeで『天才万博』の内容が確認できるようにする。
② オンラインサロンやスナック『CANDY』といった場を使って、『天才万博』の見込み客同士が事前に繋がる機会を設け、「ぼっち参加」を極力減らす。
③ 開演前と終演後にそれぞれ『飲み会の会場』を用意しておいて、お客さんが東京に滞在する時間を引き伸ばす(滞在する理由を作る)。
魅力を売り込むにしても、まずは、お客さんが「ブレーキを踏む理由」を取り除いてからのほうが、効率が良いですね。
集客に失敗している店やライブを見ていると、「不安を残したまま、魅力を宣伝している」ということが本当によくあります。
ビジネス系YouTuber的な話はここで終わりです。
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▼ おゆうぎ会『えんとつ町のプペル』について
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うすうすお気づきかも知れませんが、ただいま『おゆうぎ会』作りにハマっています。
詳しくは、ここ2~3日の投稿を遡ってください。
「僕が書いた『おゆうぎ会用のえんとつ町のプペル』の脚本や曲をフリー素材にして、全国の幼稚園でやってもらおう」というのが今回のプロジェクトなのですが、「集客」の問題同様、僕がどれだけ良い本を書いて、どれだけ良い曲を書いて、それらの魅力をどれだけ宣伝したところで、そこに「やらない理由」があったら、やってもらえません。
となると、僕の作業としては、おゆうぎ会『えんとつ町のプペル』の「やらない理由」を潰すことが先決ですね。
さて。
先生の好みの問題は一旦横に置いて、おゆうぎ会で『えんとつ町のプペル』をやらない理由は何でしょうか?
考えられるのは『季節』の問題ですね。
えんとつ町のプペル』は「【ハロウィン】の夜に生まれたゴミ人間」の話ですが、おゆうぎ会が開催されるのは、だいたい【12月】です。
この時、「ハロウィンが題材となっているお芝居を12月にやるのはどうなの?」という『やらない理由』が発生するわけですね。
というわけで、おゆうぎ会用の『えんとつ町のプペル』のエンディングを【クリスマス】にしてみました(*^^*)
こうすると、幼稚園の先生にとって『えんとつ町のプペル』は「まもなく、やってくるクリスマスの話」になり、「やらない理由」が一つ無くなります。
物語を書くときは、「この作品を、誰がどのように利用するか?」まで見越して書かないと、1次利用で終わってしまって、展開していかないので、作家さんは、そこまで見越して書いた方がいいと思います。
それでは、『おゆうぎ会』の脚本執筆に戻ります。
現場からは以上でーす。

 

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