西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年02月08日のエンタメ研究所の過去記事

2月8日(土) ※2月10日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日から「岡山→島根→インド」という不思議スケジュールを展開するキングコング西野です。
さて。
あらためて、僕のスタンスをご説明した上で、「最近、テストで、こんなことを始めてみたよー」というお話をしたいと思います。
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▼ そりゃ、世界を狙わなきゃね
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どういうわけか多くのクリエイター&パフォーマーが目を背けていますが、泣こうが喚こうが、日本の人口は減ります。
くわえて、2025年には団塊世代(人口のボリュームが大きいところ)が75歳以上の後期高齢者となり、日本は人口の4人に1人が75歳以上という、世界一の超高齢化社会に突入します。
俗に言う『2025年問題』です。
これによって、どういったことが起きるのかは詳しく知りませんが、ことエンターテイメントの世界におきましては、「お客さん」と「広告費」が減ることは確かです。
これがもう、ビックリするぐらい確かです。
お客さんが減り続けている中、お客さんを奪い合っているのが、国内向けのエンターテイメントですね。
そんなもの、限界が来ることは火を見るより明らかなので、とっとと韓国をお手本にして、国外に仕掛けていった方かいいと思っています。
メキシコやボローニャといった世界のブックフェア(絵本の版権を売る祭典)に行くと、韓国ブースのお金のかけ方(海外へのアピール)はハンパなくて、国内市場が小さい国の気合いをヒシヒシと感じます。 
マジで、韓国ブースの力の入れ具合は、その他の国に比べて段違いっす。
そんなこんなで、西野亮廣も『非言語の作品(個展)』や『翻訳のハードルが低い作品(絵本&アニメーション映画)』に熱を入れているわけですね。
「よく、世界に仕掛けようと思ったねぇ」と言われる機会が多いのですが、「逆に、世界に仕掛けずに、どうやって食っていくの?」と思っていたりします。
古典的な方法ではありますが、「圧倒的な作品(原液)を作って、海外で版権を売る」をコツコツと続けています。
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▼ じゃあ、国内向けにやってるアレは何?
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こうなってくると、「日本語に依存している書籍(特にビジネス書)や、『西野亮廣エンタメ研究所』のYouTubeチャンネルは、何の為にやっているの?」という話になってくるのですが、これは、もうシンプルに『趣味』です。
スマホゲームをするような感覚です。
小学生の頃、KOEI(ゲーム会社)の『三国志』にハマったのですが、その延長です。
ゲームの中の世界でシミュレーションゲームをするよりも、現実世界でシミュレーションゲームをした方が楽しいので、「なるほど。ここに球を投げたら、こうなるのかぁ」という実験を繰り返しています。
なので、ビジネス書や、YouTubeの売上で食っていこうとは1ミリも考えておりません。
YouTubeの売上は、半分を吉本興業に入れて、残りの半分は、寄付します(※絵本を買って、スラム街の子供達に贈ったりします)。
せっかく趣味でやっているので、僕が時間を割きたいのは、『誰も知らない結果』で、たとえば「人気YouTuberとコラボを繰り返して、チャンネル登録者を増やす」みたいな、答えが出てしまっているアクションには微塵の興味もありません。
あくまで、僕が時間を割きたいのは『誰も知らないこと』です。
「それをやったら、どうなるの?」です。
そんなこんなで、最近、こんなテストを始めてみました。
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▼ 音声YouTubeの『広告』をどこに出すか?
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僕は、音声だけのYouTubeチャンネル(西野亮廣エンタメ研究所)を持っています。
Voicyに投稿した音源を、マネージャーの須藤君が、せっせとコピペしている“二毛作チャンネル”です。
「可処分時間の奪い合い」に参加しても未来が無さそうだったので、「ながら」で楽しめるYouTubeチャンネルを作ろうと思って、音声だけにしてみました。
これも、「音声だけにしたら、どうなるのかな?」という実験です。
そんな中、先週、チャンネル登録者数が「9万人」を突破したタイミングで『広告』を出してみたくなって、「音声だけのYouTubeチャンネルの正しい広告は何かしら?」と考えた結果、「北海道に広告を出してみよう!」と結論しました。
『車社会』だからです。
日本人の中で耳が一番空いているのが、北海道の人だと考えたわけですね。
そんなこんなで、Facebookを使って、北海道限定で広告をうってみました。
そこから一週間でチャンネル登録者数が1万人増えたのですが、それが、今回の広告によるものかどうかを判断するのは、もう少し先だと思います。
僕が面白がっているのは、こういった部分で、この実験結果が何の役に立つかは分かりませんが、ヒットのノウハウに従って生きるよりかは、『広告脳』の体操になっていると思うので、引き続き、実験を繰り返していこうと思います。
話をまとめると、西野の中では…
・作品制作の目的→「世界をゴリゴリに狙う」
・日本語依存のエンタメの目的→「ただの趣味(シミュレーションゲームの延長)」
となっているよー、ということです。
後者は、飽きたら辞めます。
キングコングとして梶原君と二人で喋るのは楽しいので、それは爺になっても続けます。
現場からは以上でーす。
『夢幻鉄道』
演奏:本城ゆみ
 
 
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