西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年02月20日のエンタメ研究所の過去記事

2月20日(木) ※2月22日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
対応スピードが政治家の(ちょうど)1000倍と言われているキングコング西野です。
さて。
実は今、『キャリオク』さんのCMや、『わさビーフ』のパッケージデザインなんかもやらせてもらっていて、そこで学んだことが面白すぎるので、はやく皆様に共有したくてたまらないのですが、
たぶん今は、映画『えんとつ町のプペル』「ギフト戦略」のにグッと力を入れた方がいい時期だと思うので、昨日に引き続き、映画『えんとつ町のプペル』の「ギフト戦略」の話を掘り下げたいと思います。
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▼ チケット料金について
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皆様からの御意見いただいたおかげで、公開前のクラウドファンディングの精度がグイグイ上がっております。
今回の企画に限らず、世間に出す前に「疑問点」を潰せるのは本当にありがたくて、「これぞオンラインサロンの強みだなぁ」と思ったりしております。
そんな中、プレゼントするチケットの料金(リターンの値段設定)に対する疑問を頂戴しましたので、お答えします。
結論から申し上げますと、現在、サロン内だけでアップされているクラウドファンディングの仮ページのリターンの値段設定は、まだ「決定」ではありません。
というのも、中学生や高校生が含まれる子供コミュニティーからの御応募もあったり、中には、大人のフォローが必要な児童施設からの御応募もあったりして、チケット料金を『子供料金』で一くくりにするのが難しかったりします。
くわえて、ちょっと、ややこしい話ですが……
今回、お贈りさせていただく『ムービーチケット(前売り券)』は、「『一般(大人)』だと全国どこの映画館でも対応できるのですが、『小人』だと、TOHOシネマズしか無理(だから一般チケット料金にしよう)」となる可能性もあったりなかったりで…現在、その最終確認をとってもらっている段階です。
くわえて、結構忘れられがちですが、クラウドファンディングの手数料が15%かかる上に、『前売り券』というものは、いわゆる『金券(お金扱い)』になりますので、郵送するにしても、コストがかかったりします。
(※ていうか、可能なかぎり、僕が手渡しで行ってやろうかと思っています)
高校生や大人のフォローが必要な児童施設、TOHOシネマズがない地域や、手数料のことなどを踏まえると、「一人あたり=1750~1800円」になると思われます。
当日一般券ぐらいの値段です。
……といった説明を「企画ページ」や「応募フォーム」に入れておく必要があることが、クラウドファンディングの公開前に分かったので、皆様からの疑問は超ありがたいです。好きです。
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▼ 『贈られる人』も勝たせる
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昨日の記事では『贈る人(支援者)』のことを考えたデザインについてお話させていただきましたが、当然、『贈られる人』のことも考えなければなりません。
とにもかくにも『全方良し』で、「全員を勝たせる」が僕の基本です。
「映画をプレゼントしてもらえる」というメリット以外に、『贈られる人』(施設)のことを先々のこと考えた時に、今回のクラウドファンディングに参加することが、少しでも施設の宣伝になればいいなぁと思い、リターンの概要欄が「施設の紹介」になるように設計しました。
ここで、とってもとっても大切なのは、「宣伝になった方がいいんだけれど、宣伝臭を出しちゃダメ。何故なら、宣伝にならないから」ということです。
テレビ番組とテレビCMのように、「広告効果がある広告の比率」というものがあって、広告が前に出すぎてしまうと、「広告じゃん!」となるので、飛ばされてしまいます。
なので、施設紹介文の中に、Facebookページ等のリンクが貼られていたりしたのですが、それはカットさせていただきました。
「宣伝しすぎ」問題です。
「嫌がらせ」じゃなくて、カットした方が絶対に応援してもらえる施設になるので(=広告効果があるので)、そこは僕を信じていただけると嬉しいです。
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▼ 映画は『贈り物』になるのか?
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イデアを思いついた時に、最初にやる作業は「このアイデアは自分以外にも思いついた人がいるハズだ」と疑い、リサーチすることです。
次にやるのは、過去に同様のアイデアが無かった場合、「何故、無いのか?」と疑い、仮説を立てることです。
多くのクソど素人ウンコ娘は(#口が悪いぞ!)、この二段階チェックを大体にすっとばし、「斬新なアイデアを思いついたぞー!」と狂喜乱舞します。
今回の映画プペルのプレゼント企画で僕が気になったのは、チェック項目の二つ目「何故、映画をプレゼントする企画が世の中に(あまり)無いのか?」という部分です。
そこで、あれやこれやと考えて、昨日、「ギフトになる映画と、ギフトにならない映画がある」という結論に至りました。
つまり、「又吉直樹原作の映画『劇場』というギフトを受けとりたい施設はどこなの?」という問題です。
くれぐれも作品の良し悪しを言っているわけではありません。(♯ちなみに僕は又吉君ファンです)
今回の企画は原作が「『プペル』だったから」というのもありますが、なにより「『絵本』だったから」成立したのだと思います。
『絵本』というものがこれまでに積み上げてきた信用…もっというと「安全性」ですね。
そこが担保されているから、子供施設のオーナーも安心してギフトを受けとることができる。
図らずも、「ギフト戦略」の条件が整っていたわけですね。
全ての事柄に「理由」と「原因」はあるので、特に、こういった新しい企画を仕掛ける時は、事象を言語化、数式化して、細かく皆様と共有していきたいと思います。
引き続き宜しくお願い致しまーす。
現場からは以上でーす。
【追伸】
「映画プペルのプレゼント企画」の子供施設の御参加は、コチラの『応募フォーム』から↓
 
 
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