西野亮廣のエンタメsalon

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2020年03月28日のエンタメ研究所の過去記事

3月28日(土) ※3月30日以降は『いいね』を押さないでください。

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おはようございます。
賃貸業(兼業)で2億円を稼いで処分された女性教員のニュースを見て、「とはいえ、こういう先生から勉強を学びたいなぁ」と思ったキングコング西野です。
さて。
今日は『数字を正しく読む』というテーマでお話ししたいと思います。
すべての仕事人に関係してくるお話です。
最初に、僕自身、「新しい=良い」「古い=悪い」と捉えているわけではなく、これからお話しするのは「『好み』の話である」ということを、まず、お伝えしておきます。
僕はよく、「わざわざオンラインサロンに入らなくても、西野さんの考えは、YouTubeやVoicyで聞いているから…」と言われたりするのですが、サロンメンバーさんは御存知だとは思いますが、YouTubeやVoicyで話しているのは、良い言い方をすれば「普遍的な内容」を、イジワルな言い方をすれば「7~8周遅れ」の内容をお届けしています。
理由は、「僕が、『今、面白がっていること』を本気で話したら理解されないから」です。
「は? 何言ってんの?」
「よく分からないけど、なんか、理屈くさい」
という反応が返ってくることが目に見えていて、僕自身、そのスピード感で進むのはストレスなので、表では古い話をして、自分が今面白がっていることはオンラインサロンで話すようにしています。
「日本では日本語で話して、アメリカでは英語で話す」みたいな整理です。
(※ちなみに西野はアメリカでも日本語です)
そんなこんなで、今日の本題です。
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▼ 数字を正しく読む
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ウチは「西野がVoicyにアップした音声を、マネージャーの須藤君がYouTubeにコピペする」という方法をとっているので、YouTubeチャンネルと、Voicyチャンネルの内容は「まったく同じ」なのですが、どっこい、「再生回数」には、大きな違いが出ています。
ある週のYouTubeとVoicyの再生回数を見てみたのですが(※添付画像アリ)、回によって、「2.7万回再生~23万回再生」までブレがあるYouTubeに対して、Voicyの再生回数は、ほぼ毎日「2万8000回再生」です。
「この数字をどう読むか?」というのが今日のテーマなのですが、結論から申し上げると、「YouTubeでは、新しいことがやりにくい」ということが見えてきます。
刺さる回と刺さらない回の違い(売り上げ)が、数字で出てしまうからです。
こうなると人は数字を追い始めます。
刺さる回を増やそうとします。
つまり、「多くの人が理解できること」をやろつとするわけですね。
それは本当に『素晴らしいこと』ではあるのですが、くれぐれも『新しいこと』ではありません。
僕の仕事仲間がクローズドな場所で、「YouTubeは、マーケティングを強いられるので、頭が古くなる」という記事を書いていたのですが、それは僕もまったく同感で、「別で職を持っていて、そのプロモーションとしてYouTubeをやっている人」とは違い、「YouTubeを軸にしている人」から漂ってくる古臭さ(オジサン臭さ)は、確かにあるんです。
なんか、2~3年ぐらい遅いんです。
これは当然の結果で、YouTubeマーケティングに使える分析ツールが整いまくっているおかげ(数字を狙おうと思ったら狙えるおかげで)、歩幅が狭い視聴者の速度に合わせにいってしまうわけですね。
視聴率を追い求めたテレビ(および、多くのテレビマンの思考)が古くなったのと同じ現象です。
テレビもYouTubeも宣伝媒体や伝統芸能としては素晴らしいと思うのですが、「誰も見たことがないものをコンスタントに届けてくれる媒体か?」というと、そうではありません。
YouTubeとVoicyの再生回数の話に戻すと、新しいことができるのは、視聴習慣が確立されていて、話す内容と再生回数に因果関係が無いVoicyの方で、もっと言うと、何を書こうが「必ず毎朝読んでもらえるオンラインサロン」の方が新しいことができる環境にあります。
くれぐれも(もう一度)言っておきますが、「新しい=良い」「古い=悪い」というわけではなくて、僕個人的には、誰も見たことがないことが【好き】なので、そういうものが発信できる環境としてオンラインサロンを運営しております。
今朝は、「数字に引っ張られると古くなるよ。圧倒的に面白いことをしたければ、まずは『マーケティングなんてしなくてもいい環境』を作ることが大切だよ」という話を、日本で一番マーケティングが上手い男(※数字でも結果を出しているオジサン)がさせていただきました。
現場からは以上でーす。
 

 

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