2020年06月02日のエンタメ研究所の過去記事
6月2日(火) ※6月4日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨日、このサロンに入っている友人から「西野のサロンの『未払い』って、金額にして、どれぐらいなの? ぶっちゃけ、そこまで大きくはないでしょ?」と、しつこく訊かれたので、「6000万円チョイだよ(真実)」と答えたキングコング西野です。
長くなりそうなので、今日と明日で「前編/後編」に分けてお届けします。
前編は、若干、短いですが、区切りの良いところが、そこなので、御理解ください。
それでは、どうぞ。
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▼ コロナちゃんから学ぶこと
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2020年春。
僕らは新型コロナウイルスに襲われました。
経済活動の大前提である『移動』が止められてしまうという、全てが想定外の出来事で、リーダーの手腕・知識・人間性が問われた季節でありました(まだ続いているけども)。
どうすることもできなかった店もあれば、対応を誤って潰れた店(まもなく潰れる店)もあります。
美容室にスポットをあてると、『悪手』だったのは、緊急事態宣言(※美容室は休業要請から外れていた)を受けて、自身の哲学に従って店を休業し(そこまでは良かったのですが)……営業を続けている他店を攻撃してしまった店は、軒並み潰れたor瀕死状態です。
「大々的に批判してしまった手前、『緊急事態宣言の解除=営業再開』という自分ルールに首を絞められ、営業再開が出遅れたパターン」です。
5月の売上(キャッシュ)が確保できなかったのは痛いし、それより何より、自分の店のお客さんが他店に流れてしまったのは、今後、ボディーブローのように効いてくるでしょう。
『批判』は自分を正当化できるし、身内からのポイントを稼げてしまうので、ついつい手を出しがちです。
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▼ 今から、ちょっとエグい話をしますね
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『オセロ』が強い方は、このへんを肌で理解されていると思いますが、オセロって序盤で相手を押さえ込みすぎたら(石を取りすぎたら)ダメなんです。
「打ち手が減るから」です。
オセロって、当然、自分の石は取れない(ひっくり返せない)ので、自分の石の隣には手を打てない(石を置けない)んですね。
序盤で石を取りすぎると、つまり、打ち手(石を置ける場所)が減っちゃうんです。
そんなことをしていると、「相手にとって都合の良い場所」しか残らなくなって、仕方がないから、そこに石を置くと、まもなく、ひっくり返されます。
オセロで勝つには、この逆をするといいです。
つまり、
(逆転できるポイントだけを残して)相手に石を取らせまくる」んです。
まもなく相手は打ち手がなくなるので、あとはジワジワなぶり殺しにする感じです。
これは現実世界でも同じで、競合を潰そうと思ったら簡単です。
相手に批判させまくるんです。
そして、それをリツイートします。
まもなく相手は「批判した手前、今さらできない」となり、打ち手が無くなって自滅します。
(※昔から「西野を批判しない方がいいよ」と言ってきたのですが、これは「誹謗中傷されるのがヤダ」とかじゃなくて、「キミが死ぬから止めておいた方がいいよ」という忠告です。
要するに、この穴(罠?)にハマっちゃダメなんです。
とくに、今回のような不測の事態は「打ち手をたくさん持っておくこと」が最大のリスクヘッジで、それを自分から減らしてはいけません。
これは、これから始まる2020年代(ものすごいスピードでゲームチェンジが起こる時代)に必ず持っておかなくちゃいけないマインドです。
今回のコロナは、「批判を繰り返した人が打ち手を失い自滅していく様」をドキュメンタリーでお届けし、これには多くの「お笑い芸人」もハマってしまいました。
(※個人的には、これはツラい)
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▼ 打ち手を減らすな
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繰り返しになりますが、ここからは「打ち手をたくさん持っておくこと」が最大のリスクヘッジになります。
これを踏まえて、僕らは「自分達がどのタイミングで自分達の打ち手を減らしているか?」を把握しておく必要があります。
地雷の位置を把握しておく必要があります。
それは多くの場合『Twitter』です。
もう一度言いますよ。
『変化の時代』に競合を潰そうと思ったら簡単なんです。
「批判させたらいい」ので。
幸いキングコング西野は(さすがに、もう)そんなことは絶対にしませんが、そこそこ賢い人は、この罠を確実に仕掛けてきます。
ハマっちゃダメだよ(^-^)
…というところで、前半戦は終了です。
本日のポイントは「(さすがに、もう)」です。
後半戦は、「NORA美容室が今回のコロナショックをどう乗りきったか?」そして、それが「2020年代にどう影響してくるか?」について、メチャクチャ具体的な話をしたいと思います。
テーマは『ファン』です。
お楽しみに!
現場からは以上でーす。
【追伸】