西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年06月05日のエンタメ研究所の過去記事

6月5日(金) ※6月7日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
過去に「東京は都会だから坂が少ないと思っていたら大間違いだぞ!」と怒鳴ったことがあるキングコング西野です。
さて。
今日は『【サロンメンバーに印税を分配する】を構造から理解しよう』という話をしたいと思います。
お察しの通り、昨日の記事の続きです。
(※まだ昨日の記事を読まれていない方は、先にそっちを読んでくださーい♥️)
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▼ 「革命」は構造から理解する必要がある ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
たとえば、「どうやらオンラインサロンが稼げるらしいぞ!」とTVタレントさんがオンラインサロンを始めても、だいたい失敗すると思います。
「認知」と「人気」は別物ですし、「影響力」と「統率力」は別競技です。
くわえて、サロンにコンテンツ(新ネタ)を投下し続けようと思ったら、当然、そのスピードでインプットし続けなければならないので、レギュラー番組(ルーティン仕事)でスケジュールを埋めてしまっては、インプットが追いつきません。
先日(3~4日前の記事)のNORA美容室さんの『前売券&ギフト券』同様、『オンラインサロン』もまた【道具】の一つで、その【道具】を扱うには、それに応じた知識と筋力と環境が必要です。
「バットを持ったからといってホームランが打てるわけではないよ」という話です。
上部(点)だけを真似ても仕方がなくて、構造(線)から理解する必要があります。
「本の印税をサロンメンバーに分配する」も、真似をするだけなら誰でもできますが、結果に結びつけるには、構造から理解する必要が有ります。
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▼ そもそも、なんで『印税』を分配できるの?
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作家は本を書いて、売って、その印税で飯を食う生き物なので、『印税』を手放してしまうと食いっぱぐれてしまいます。
そんな中、西野は何故『印税』をサロンメンバーに分配できるのか?
ここから(あらためて)説明させていただきます。
西野の活動は多岐に渡り、その活動の全ては『シナジーマップ』と呼ばれる地図上で結ばれております。
これは、「それぞれのプロジェクトが、他のプロジェクトにどのような影響をもたらしているのか?」を可視化した地図で、プロジェクト間の「世界観」や「宣伝」や「お金」の流れを描いたものです。
シナジーマップを描くと各プロジェクトの【役割】が明確になるので、結構オススメです。
(※こちら↓)
ちなみに、このシナジーマップ上で、僕の『絵本』は、「お金を回収する役割」ではなく、「その他のプロジェクトの宣伝をする役割」を担っています。
『映画』や『VR』や『ミュージカル』や『美術館』や『スナック』や『レンタル会議室』に、世界観を提供し、宣伝するのが、僕の絵本の役割です。
言うなれば「チラシ」ですね。
チラシは「売った」ところで仕方がありません。
チラシは「配られる」ことに意味があります。
配られれば配られるほどイイので、チラシを配ってくれる方にギャランティーをお支払いする「チラシ配り」という仕事が存在します。
これが今回の『印税を分配する』です。
「チラシ配り」に置き換えて考えると、御理解いただけると思います。
ここで押さえておくポイントは、「西野の絵本は絵本単体でマネタイズするものではない」という点ですね。
そして、今日の話は、ここからです。
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▼ 面白いのはどっちだ?
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ぶっちゃけた話をすると、「僕」もしくは、「ウチのスタッフ」が各国の出版社に片っ端からあたっていくことは可能なんですね。
それをしたら『印税』は全て「株式会社NISHINO」に入る。
その方が利益も出そうですし、なにより、トラブルも少なそうです。
ただ、ここで考えるのは、「【社員にお願いして印税を独り占めする】と【サロンメンバーにお願いして印税を分配する】では、どっちの方が面白いか?」です。
当然、後者の方が「面白い」ですよね。
だって、「お客さんと印税を分配する」なんて聞いたことないもん(笑)
ここで気になるのは、「何故、『利益』ではなくて、『面白い』で判断するか?」というところだと思うのですが、結論を申し上げますと「『利益』よりも『面白い』を優先した方が利益が出るから」です。
サロンメンバーさんに印税を分配して、各国の交渉をお願いすると、その先々で『物語(※時にトラブル)』が生まれます。
その物語は、まだ人類が経験したことのない(誰も知らない)物語で、僕はその物語をサロンに紡ぎます。
そして、その物語は一回では終わらず、連載されることでしょう。
オンラインサロンがこの人数になってくると、絵本の印税を受けとることよりも、サロンの記事の厚み(面白さ)を上げて、サロンの退会率を下げた方が利益が大きいです。
天秤にかかっているのは、『印税』と『退会率が下げることによって発生する収益』というわけですね。
当然、経営者ならば、この天秤を想像できなくちゃいけないし、迷わず後者を選ばなくちゃいけません。
『「点」ではなく「線」で見ないといけない』というのは、こういうことですね。
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▼ 今、オンラインサロンが起こしているパラダイムシフト
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今回のような手が打てたのは、「サロンがこの規模になったから」というのは一つあると思います。
今、けんすうサンが会社ぐるみで『アル開発室』というサロンをやられていますが、月額980円で会員数はまもなく2000人です。
『アル開発室』
この規模になってくると、「ここは『利益』を捨てて『物語(面白さ)』をとった方が利益が出るじゃね?」という判断を迫られる場面が結構やってくると思います。
ほとんどのプレイヤーは『利益』を取らないと生きていけないので、正面から「ウチ、利益は要らないんです」という変態が走ってきたら、ギャー!となります(#急に説明が雑っ #頑張れ読者)
どうやら、「物語でマネタイズする仕組みができているチーム」は強くて、僕が今あらたに会社を立ち上げるのなら、ズボラな株主に出資してもらって、メチャクチャ優秀な作家を雇います。
文章の上手さだけではなくて、「ここは主人公(会社)を落とした方が物語の厚みが出る」という判断ができる人です。
先日のNORAさんしかり、「会社」を読み物にする感覚が求められているのだなぁと思っとります。
昨日、サロンメンバーさんが自主的に『海外エージェント』のグループを組んでくださいました。
大きくなったグループって、(影響力に目が眩んで)大体もめるのですが、ここはチョットお任せしてみようと思います。
その方が面白いからです。
現場からは以上でーす。
【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
【追伸②】
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・コロンビア
・フランス
・トルコ
【追伸③】
人数が人数だけに、昨日、お伝えした『お問い合わせフォーム』に届いた全ての質問にはお答えできなかったりします。
(※全ての質問に目は通させてもらっています)
御理解いただけると助かりまーす。好きよ。
 
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