西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年06月06日のエンタメ研究所の過去記事

6月6日(土) ※6月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
スマホの裏に田村Pのビックリマンシールを貼られていたことは理解していたんだけれど、そのシールがカメラのレンズを隠しているとは知らず、カメラが壊れたと思い、朝から『スマホ カメラ 真っ暗』で検索していたキングコング西野です。
昨日まで、4日連続で「経営戦略」の話をしてしまったので、今日は、少し「ゾッ」とする話をしたいと思います。
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▼ 趣味で世界を獲る
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僕のサロン活動の根幹には「みんなで世界を獲る」があります。
クリエイターや、経営者だけでなく、専業主婦の方とも「エンタメの世界戦の景色」を共有することを大前提として今日もエンヤコラ頑張っております。
今はコロナちゃんの影響で移動が制限されていますが、コロナが明けたら、また国内外を飛び回って、各地のサロンメンバーさんと呑んで、「あーだ、こーだ」と言うつもりです。
その時、酒の肴として「共同で進めているプロジェクト」があった方が楽しそうなので、今回は絵本の版権をサロンメンバーさんに開放してみました。
(※昨日と一昨日の記事のことです)
基本、僕のオンラインサロンは1日33円のメルマガとして成立させるようにしておりますが、「プロジェクトに参加したい!」と手を挙げてくださった方には『報酬』があった方が面白いなぁと思っておりまして、僅かではありますが海外エージェント組には絵本の印税をお渡しさせていただきます。
(※絵本の印税って本当に僅かなんだよ)
そこはキチンとさせていただきますが、一方で…
(説明を分かりやすくする為に「労働」という言葉を使わせてください)
「『お金で買う労働』は労働力として弱い場合が多い」
というのは前々から思っておりまして、やっぱり「楽しいから、やる!」「やりたくてたまらない!」には勝てません。
去年、兵庫県川西市にある満願寺で個展をやらせていただいたのですが(大成功したよ!)、あのイベントは間違いなく『ボランティアスタッフ』さんの勝利で、プロのイベント会社に発注していたら、あそこまでのクオリティーは出せません。
エッフェル塔の個展しかり。
「『仕事』は『趣味』に勝てない」という結論です。
ここが、会社の弱みであり、サロンの強みですね。
こうなってくると、サロンオーナーに求められる課題は「サロンで手掛けるプロジェクトを、いかにサロンメンバーさんの趣味にするか?」です。
なので、「○○に△△を掛け合わせたら上手くいくよ」というノウハウだけ語っても仕方がないんです。
それでは「仕事」の粋を超えられないので。
レゴで遊ぶように、
盆栽を作るように、
ファッションを楽しむように、
好きなインテリアで部屋を飾るように、
絵本や映画やミュージカルや美術館を作っていかなくちゃいけません。
東京五輪がボランティアスタッフを募ったり、シェアを呼び掛けたりしていますが、あれは「無償労働」の粋から出ていないので圧倒的に弱いんです。
あれをやりたいのであれば、東京五輪を盛り上げることが「趣味」になるように設計しなくちゃいけません。
さきほど「サロンオーナーに求められているコト」と言っちゃいましたが、もとい、「今のリーダーに求められているコト」ですね。
訂正します。ごめんなさい。好きだよ。
素材の調理をお願いするのなら、調理したくなる素材や環境を用意しなければなりません。
それが国民総発信時代のリーダーの仕事です。
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そんなこんなで『夢幻鉄道』の話
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現在、映画『えんとつ町のプペル』の制作を進めながら、映画公開後に出版する『夢幻鉄道』という絵本の制作を裏で進めています。
この『夢幻鉄道』という絵本は“シリーズもの”で、第1話は蜷川実花さんと合作。
(サロン記事を遡っていただくとプロットが出てきます)第2話は、僕個人が担当。
そして、第3話、第4話…と続きます。
『夢幻鉄道』の舞台は「東京」や「兵庫県川西市」といった現実世界。
これまでの絵本とは様相が違います。
現実世界から「誰かが見ている夢の中」にトリップする物語なのですが、第3話あたりから、僕の絵本プロジェクトの全貌がチラッと見えてきます。
僕の処女作は『Dr.インクの星空キネマ』という不気味な絵本なのですが、この物語の主人公『Dr.インク』は、世界中の人が(眠った時に見る)夢の脚本を書く脚本家さんです。
(※西野のサイン本はコチラから↓)
実は、『えんとつ町のプペル』や『チックタック ~約束の時計台~』といった物語は、この『Dr.インク』という脚本家が書いたことになっています。
えんとつ町のプペル』も『チックタック ~約束の時計台~』も、その他の絵本も全て、「誰かが見ている夢」なんです(笑)
そして、絵本『夢幻鉄道』で、その夢を全て回収します。
えんとつ町のプペル』も『チックタック ~約束の時計台~』も『ほんやのポンチョ』も『オルゴールワールド』も『Zip&Candy』も、全部『夢幻鉄道』の伏線なんです。
『夢幻鉄道』の第3話で『チックタック』が出てくるので、ここらあたりから「おい、西野。お前、もしかして…これ、一つのストーリーなの?」という雰囲気になると思います。
30年ぐらいかけて完成させる一つの物語です。
どうか、ゾッとしてください(笑)
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▼ ま、そんなそんなで…
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このように、皆さんに取り扱ってもらう代物(僕が描く絵本)は、キチンと世界を獲れる強度がありますし、長く楽しめるものにしておりますので、「面白そうだなー」と思ったら、触ってみてください。
たぶん、趣味にするには申し分ないと思います。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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