西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年07月06日のエンタメ研究所の過去記事

7月6日(月) ※7月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
梶原君のボケで笑いすぎてしまう為に、梶原君の甘えを生み出し、ジワジワと梶原君の面白さを失わせているキングコング西野です。
さて。
今日は現在実施中の「熊本・鹿児島豪雨水害で支援」のクラウドファンディングの支援金の(一部の)使い道の報告をした後、「映画『えんとつ町のプペル』の活動の一環として、こんなことを考えています」というお話をしたいと思います。
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▼ 昨夜からスタッフが熊本入りしています
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熊本の水害は復旧活動の長期戦が見込まれます。
というわけで、昨夜からスタッフさんや僕の友人が熊本入りをして、現地で長期の宿をとり(※宿のお客さんは激減)、そこを「ボランティアセンター」として回すことになりました。
ボランティアスタッフの宿代は僕の友達が個人で負担しようとしていたのですが、横から割って入り、クラウドファンディングの支援金から全額負担させていただくことに。
また、
田村Pが個人で高圧洗浄機を20台購入しようとしていたので(聖母かよ!)、「ダメ!」と言って、これもまたクラウドファンディングの支援金から全額負担させていただくことにしました。
宿代の合計金額はまだ見えませんが、高圧洗浄機20台の費用は「レンタル後に買い取り」という形で(by もともと高圧洗浄機レンタルの会社)、税込で【53万9600円】です。
クラウドファンディングに御支援&シェアしてくださった皆様のおかげで、復旧作業を加速することができています。
本当にありがとうございます。
今後も、「○○にお金を使いました」という報告は随時していきます。
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▼ 病院から出られない子供達に映画『えんとつ町のプペル』を届ける
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映画『えんとつ町のプペル』の公開の年に、100年に一度のウイルスと50年に一度の大雨がぶつかってきたことにゾクゾクしている西野です。
勿論、一切の言い訳を捨てて、全てで結果を出します。
そんな中、昨日、病院から外に出られない生活を送っている重心病棟(重症心身障害児病棟)の子供達の支援などを続けているサロンメンバーさんから、「映画館に足を運べない重心病棟の子供達に映画『えんとつ町のプペル』を届けたい」という相談を受けました。
『山梨プペル公式サイト』
絵本であれば僕の一存で全て決めることができるのですが、映画は様々な大人が絡んでくるので、おいそれと「やりましょう!」とは言えなかったりします。
ただ、僕自身、過去に重心病棟で1日限定の個展などを開催していて、そこにいる子供
達やお父さんお母さんが本当に喜んでくれている顔を間近で見ています。
当然、入場料金などもいただけませんし、いただいたところで、「数十人の子供達の入場料」では、個展の開催費用を回収することは不可能です。
そんな経済的な理由から、重心病棟の子供達(御家族の皆様)へのエンタメはいつも後回しにされます。
しかし、本当にエンタメを求めているのは、むしろ彼らのような人達です。
「予算が回収できないから開催は無理」なんて、口が割けても言いたくありません。
映画もまったく同じで、おそらく多くの大人が「公開中の映画を病院で見せるなんてダメ!」という判断をすると思うのですが、こちとらビジネスをやっているわけではなく、エンタメをやっている人間なので、簡単には受け入れられません。
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▼ どうする西野?
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交渉をまとめる時に必要なのは、相手のジョブ(成し遂げたい目的)に寄り添うことで、今回の場合だと「映画をヒットさせて、利益を出したい」がジョブにあたります。
利益に繋がる活動であれば、大人は文句を言いません。
そう考えると「重心病棟の子供達にもエンタメを届けたいんだ!」という口説き方はNGで、「重心病棟の子供達に映画を見せたら、巡り巡って利益が出ますよ」という角度から攻め落とした方が良いでしょう。
映画館に足を運べない重心病棟の子供達に映画『えんとつ町のプペル』を届ける方法で、僅かに可能性があるのは、『映画公開前に、重心病棟の子供達に試写会をする』です。
重心病棟の子供達に向けて新作映画の試写会をして、そのことを地元新聞や地元テレビ局に報道してもらえば、映画の宣伝になります。
これをすると、まず間違いなく「重心病棟の子供達を宣伝利用している」という批判が上がりますが、「そういう建て付けにしないと、重心病棟の子供達に新作映画を届けられない」という話です。
僕個人的には重心病棟の子供達(および御家族の皆様)にエンタメを届けられれば、それでいいので、そこに至るまでの一切の批判は甘んじて受けます。
このことを、批判が起きてから(釈明するように)サロンメンバーさんに説明するのではなく、あらかじめ「批判が起きるのは分かっていますが、やりますね」ということを共有しておきたいと思い、今日はこんな話をさせていただきました。
とは言うものの、まずは映画『えんとつ町のプペル』の関係者を口説き落とさないと話が前に進まないので、かなり頑張ってみます。
「ファンタジー」と「人助け」が得意です。
被災地の復旧作業に当られている方や、子供達と真正面から向き合われている全て方々に、心から敬意を表します。
一緒に、面白い未来を迎えにいきましょう。
現場からは以上でーす。
 
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