2020年07月20日のエンタメ研究所の過去記事
さて。
今日は『壁紙に働かせる』というヘンテコリンなテーマでお話ししたいと思います。
川西(プペル美術館建設予定地)に作る宿泊施設の話です。
面白いですね。
こうなってくると、ヒラリー・クリントンは「壁紙」です。
自分が何を支持しているのか?
自分が何者であるのか?
そういった説明作業を僕らは壁紙に任せています。
画像・動画の時代は、壁紙が、その人の個性なんです。
当然、「壁紙選び」をないがしろにすると、発信者の個性は見えなくなりますし、
そういった考えで、『えんとつ町』というものを作りました。
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▼ 川西に宿泊施設を作る
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『えんとつ町』は、日本の家屋をベースにデザインしました。
絵本や映画の中に存在する町ではなく、最終的には、リアル空間に存在させようと思っていたので、日本家屋に「提灯」や「煙突」など“少しアレンジを加えれば”「えんとつ町風」になるようにしたわけですね。
僕が次に狙ったのは『森』です。
日本各地に存在する「森」に少しアレンジを加えれば、「西野作品に出てくる森」になるように、『チックタック ~約束の時計台~』や『ほんやのポンチョ』など、日本の森をベースに世界観を設計しました。
白壁に作品が展示されているような美術館ではなくて、キチンと「壁紙」になるように、実際の「えんとつ町」をそこに作ります。
ベネチアや京都のように、そこにある生活のイチイチが作品になっているような、そんな美術館です。
ところで、遠方から足を運んでもらう為には「宿泊施設」が必要不可欠です。
最終的にはホテルを作らないといけないと思っているのですが、まずは、その取っ掛かりとして「ペンション」を作ることにしました。
ペンションの候補地として選んだのは、『えんとつ町のプペル美術館』から車で7~8分(新大阪から20分!)のところにある『森』です。
この森の中に、『チックタック ~約束の時計台~』や『ほんやのポンチョ』に出てくるような建物を建てます。
昨日、その下見に行ってまいりました。
地盤調査はこれからなので、最終決定は、まだ先ですが、可能であれば、森の中にある池のほとりにペンションを作ろうかと。
ここを「ペンション」として打ち出さずに、「西野のアトリエ」として打ち出して、「西野のアトリエに泊まれる」という建て付けにする。
そして、最初から(お客さんの)導線を設計し、少し手を加えた「池を囲んだ木々」が一枚の作品(チックタックの森)になるようにして、夏休み期間中などは『個展会場』として開放する。
そうすれば、建物が収益を生んでくれるので、建築費が回収できます。
「建物」は値段が高いのですが、「稼いでくれる建物」は安いんです。
「壁紙(個性をもった背景)」を持っていれば、この調子で、エンタメビジネスを展開していけるので、結構強いです。
勿論、
この池のほとりにアトリエを建てることが決まれば、数年後に出版される絵本『チックタック』の続編に、「池のほとりのアトリエ」を出します
こんな感じで、ファンタジーと現実の境界線を曖昧にして、行き来できるようにします。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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