西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年08月03日のエンタメ研究所の過去記事

8月3日(月) ※8月5日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
Instagram蜷川実花さんと前田さん(SHOWROOM)と箕輪さん(幻冬舎)と僕の4ショットをアップしたところ、「ドラえもん御一行様ですね。しずかちゃんが実花さんだということは分かるのですが、誰がジャイアンですか?」とコメントが来たのですが、ジャイアンも実花さんだと思っているキングコング西野です。
さて。
まずは、昨日お話しした『スナック西野』の進捗状況から共有させていただきます。
『スナック西野』のゲストに関しては、上に挙げたドラえもん御一行様の面々にはお声がけして、出演の御承諾をいただきました。
今後も僕が「呑みながら話したい人」を随時ナンパしていきます。
▼この企画の収益は全額寄付させていただく為、「お金の流れ」を透明にさせていただきますね。
ゲストのギャランティーは、有名無名関係なく「一律10万円」。
これは、くれぐれも「お友達価格」でありますので間違っても上の御三方の値段だとは思わないでください。
ゲストの方によっては「ギャラなんて要らないよ」と言うと思うのですが(※箕輪さんは言わない!あいつは言わないぞ!)、「一律10万円」にさせてもらった理由は、まさにそこ。
この「10万円」というギャラには、まだまだ無名な(若手芸人や、時には学生の)ゲストさんの応援も込めていて、「ギャラを受け取らない人が出てきたら、無名な人がギャラを受け取りづらくなるから、彼らの為に受け取ってください」と口説くつもり。
固定カメラでの撮影なので、撮影&編集にかかる費用(スタッフさんのギャラ)は、一回につき7万円。
月2回の放送を予定しているので、月の固定費はザックリ34万円。
会員(月額590円)が増えて、発生した利益に関しては全額寄付。
吉本興業と西野は1円も受け取りません。
ただ、
寄付させていただくのは、映画のチケットや絵本や、時には被災地支援だったりするので、巡り巡って自分達(吉本興業と西野)にも取り分があります。
健康的に活動を続けていけるように、ボランティアでやるのではなく、キチンと(皆が幸せになるように)ビジネスにしています。
昨日、フラッと「メイキングでマネタイズする時代になる」と書きましたが、伊達や酔狂ではなく大真面目に言っています。
ことエンタメ業界においては大きな大きな時代の転換期を迎えていて、「もうメインコンテンツではマネタイズできない」という認識が遅れた表現者から脱落していくと見ています。
ここに関しては、もう少し掘り下げてお話ししたいので、次回あらためてお話しさせてください。
ひとつ確かなことは、これまで以上に『人』の重要性が高まっているということです。
そんなこんなで、今日の本題です。
今日は、お仕事のお話を一旦お休みして、「株式会社NISHINO」のインターンに応募してくれた学生さん達へに手紙を書かせていただこうと思います。
「だったら、俺は関係ないじゃん」という方がほとんどだとは思うのですが、優しく見守っていただけると嬉しいです。
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▼ 357人の挑戦者へ
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一昨日、株式会社NISHINOのインターン生(3期生)の最終面接が終わりました。
今回は実に357名もの学生が応募してくれたと聞いています。
まずは、僕らの活動に興味を持ってくださって、ありがとうございます。
そして、未来を少しでも面白くしようと考えてくださって本当にありがとうございます。
皆様の時間や想いを奪ってしまった以上、言葉を濁すのはフェアじゃないと思うので、すべて正直に話します。
インターン生の選考には「足切りライン」が確かに存在します。
そこでは、「これまで、どれだけのことをやってきたのか?」という部分を見させてもらっています。
「チャンスを貰ったら頑張る人」ではなく、「いつチャンスが巡ってきてもいいように頑張っている人」を選ばせてもらっています。
努力している人が報われる世界を迎えたいし、なにより、(御存知のとおり)僕らの会社には研修期間みたいなものはなく、いきなり実戦に駆り出されます。
個展をすればお父さんとお母さんに手を引かれた子供がたくさん来てくれます。
入場30分待ち、1時間待ちでも、皆、期待で胸を膨らませて待ってくれます。
本当に多くの想いを背負い、場合によってはたくさんのお金を動かしている会社なので、そこでヒヨられて(仕事を投げ出されて)しまうと、多く方を悲しませることになります。
「それでも話にならないけど……最低限、ここぐらいまでは身体を仕上げておいてね」という足切りラインはあります。
その上で『タイミング』があります。
僕らの会社は社員の副業や独立を応援しています。
少しの間でも関わってくれた人達全員が「株式会社NISHINOに参加してよかったな」と思ってくれるよう努めています。
それはインターン生に対してもそうで、「今、このタイミングでこの子を雇ってしまうと、インターン期間中、ずっと雑用仕事をさせるだけになってしまうから、辞めておこう」という判断をさせてもらうことが少なくありません。
能力不足でお断りしているわけではなくて、「今、声をかけても幸せにすることができない」という理由です。
そういう時は、「今は無理だけど、来年の○○が始まるタイミングだったら、お仕事をお願いできるので、その時はダメ元でコチラからお声がけしよう」となったりします。
整理すると…
・挑戦することを選んだアンタは偉い!
・とはいえ「足切りライン」はあるよ
・ただ「タイミングNG」のケースが少なくないので、能力が否定されているわけじゃないよ
…です。
そして一つ、とても大切なことを覚えておいて欲しいです。
それは…「圧倒的に面白いことをしていれば、必ず一緒に働ける」ということです。
今、ほぼ毎日一緒に働いている田村Pにしても、建築士の只石さんにしても、株式会社NISHINOの社員さんではありません。
もともとお互いのことなんて全然知らなくて、全然知らない場所で、せっせと面白いことを続けていたら、互いに結果を出した先で出会い、「だったら、一緒にやります?」となり、今の関係に至ります。
なので、今回のインターンに受からなかった学生さん達に僕からお願いしたいことがあります。
誰よりも面白いことをしてください。
僕らの良いところも悪いところも見て育ったキミの方が、僕よりもポテンシャルが高いことは明らかです。
ただ、まったく努力が足りません。
昨日、僕は朝の7時に仕事を始めて、今朝の6時に仕事を終えました。
シラフの時は大体こんな感じです。
キミはどうだ?
「エンタメに生きる」と言っているキミが、これまでに観た落語や演劇やミュージカルやサーカスの演目を教えてください。
50演目を超えていますか?
それとも、まだ20演目も超えていないのに、「エンタメに生きる」と言っていますか?
時間は十分にあったハズです。
ここで胸を張って答えることができないのが今のキミの全てです。
せっかく面白いことをやる気があるのなら、僕はキミと一緒に働きたいです。
しかし、キミが今の行動量を守っている限り、その願いは叶いません。
全ての言い訳を捨てて、誰よりも努力してください。
這い上がってきてください。
キミのその悪あがきを、僕はずっと見ているので。
株式会社NISHINOのインターンに応募してくれて本当にありがとう。
スナックCANDYでキミとお酒が呑める夜を楽しみにしています。
頑張って。
僕も頑張るよ。
【追伸】
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