西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年08月15日のエンタメ研究所の過去記事

 
8月15日(土) ※8月17日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
明日配信される『毎週キングコング』で、「映画の予告編できてん」(by西野)、「どれどれ、見せて」(by梶原)と二人で並んでスマホ画面を覗いたのですが、これをBLと呼ばなかったら何をBLと呼べばいいのか分からないキングコング西野です。
さて。
今日は『誰も傷つけない革命』というテーマでお話ししたいと思います。
サロンメンバーの皆様に協力していただきたい内容です。
なので、包み隠さず全部喋ります。
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▼ 今、弱っている人は誰だ?
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この話をすると毎回ドン引きされるのですが、今年1月の僕は、中国・武漢の不動産を調べていました。
コロナが蔓延したところで、街の利便性が悪くなるわけではないので、「不動産価値が値崩れしている今のうちに武漢の物件を買っておこうかしら…」と思ったわけですね。
結局、欲しい物件が見当たらなかったので武漢の物件は買いませんでしたが、基本的に僕は、大きな風が発生した時に帆を立てるようにしています。
向かい風であろうと、帆の角度次第では「前に進む力」になるからです。
8年間準備してきた『えんとつ町のプペル』という一大プロジェクトの勝負の年に、100年に一度のウイルスが地球全体を襲いました。
これほど大きな向かい風を西野亮廣が見逃すハズがなく、実は(これはサロンメンバーさんにもナイショにしていたのですが)、映画『えんとつ町のプペル』の“公開中”に、映画『えんとつ町のプペル』をYouTubeに全編無料公開することを考えました。
無料公開当日の朝に、渋谷駅の改札上の大看板に「大ヒット上映中の映画『えんとつ町のプペル』がYouTubeで全編無料公開!」と出せば、世界的にバズらせることができるなぁ、と。
映画の宣伝会議で、東宝さんや、電通さんや、キコリさんや、吉本興業のスタッフの皆様に、「映画館で上映中の映画をYouTubeで無料公開しましょう!」と提案した時の、皆様のドン引きっぷりったら半端なかったです。
社長のヤン君がすかさずスクショを撮っているので、どこかのタイミングで公開しますねww
映画館で上映中の作品をYouTubeで無料公開するハードルは高かったのですが、吉本興業のスタッフと「どうすれば、このハードルを突破できるか?」と、無料公開実現に向けた話を進めていました。
彼らの名誉の為に言っておきますが、無料公開を推し進めていたのは僕で、吉本興業の人間は「とはいえ…」という方々への配慮も忘れていませんでした。
ただ、僕には勝ち筋が綺麗に見えていて、「YouTubeで観れたから映画館には行かなくてもいい」という人もいれば、「YouTubeで観たけど、これは映画館で観たい」という人も出てくるだろう、と。
そして、YouTube動画の説明欄には『投げ銭ボタン』を設けて(※BASEのリンクを貼って)、映画『えんとつ町のプペル』が半永久的に利益を生み続ける仕組みを作り、その売り上げを各所と分配すればいいと思っていました。
ところが。
今年公開予定だった映画(ビッグタイトル)が、続々と公開延期を表明し、中には、配信に切り替える作品も出てきました。
そして、「配信に切り替えた作品が大きな収益を上げた」というニュースもチョコチョコと耳にするようになってきました。
外国のある映画館のスタッフは、配信に切り替えた作品のパネルを壊し、その様子をSNSにアップします。
配信に切り替えた作品も生き残りをかけた判断だったので、パネルを壊した映画館(スタッフ)には多くの批判が集まりました。
たしかに、大人のやる行動ではありません。
ただ、一方で、僕は劇場で生まれて、劇場で育った人間なので、パネルを壊してしまった映画館スタッフの気持ちが良く分かります。
寂しかったんだと思います。
これまで二人三脚で走り続けてきて、これからも一緒に走れると信じていたのに、ある日、突然切り離された。
そして、自分達だけでは、どうすることもできない。
この状況に追いやられた人に理屈で説明しても無駄で、「分かってる。全部分かってるけど、でも…」というのが映画館(スタッフ)の言い分だと思います。
劇場で働く人間の対価は「お金」だけではありません。
これから始まる公演(上映)に胸を踊らせているお客さんの顔や、満足して手を繋いで帰っていく親子の背中も、劇場で働くスタッフの仕事の対価に含まれています。
コロナによって、そういったものが奪われ、パートナーにも切り捨てられる。
まるで、やりきれません。
たとえ先々、映画館の動員に繋がったとしても、
たとえ先々、売り上げに繋がったとしても、
「今度の映画はYouTubeで無料公開されるらしい」
という報せを聞かされた映画館のスタッフさんは、また、やりきれない気持ちになるだろうなぁと思いました。
今、一番弱っているのは、どう考えたって映画館(スタッフ)で、これまで彼らが懸命に映画館を守ってきてくれたから、僕は今日、映画を作ることができています。
弱い人を見捨ててしまう人間が作る作品が面白いわけありません。
これまで、ずっとずっと弱い人に寄り添ってきたのに、ここにきて勝ち馬に乗るようなマネをする西野はたぶん女子にモテません。
女子にモテなかったら、僕のこれまでの努力が全て無駄になってしまうので、「上映中の映画の無料公開」を辞めて、「映画館を勝たせる」ことに決めました。
ここからは、その方法についてお話します。
僕にイイ考えがあります(^o^)
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▼ プロジェクト47
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映画『えんとつ町のプペル』の公開日は2020年12月25日。
もちろん全国一斉ロードショーです。
この日に合わせて、全国47都道府県の地方紙の一面を広告ジャックしよう思っています。
新聞の一面を使って宣伝をするのは、「映画えんとつ町のプペル」と「その地域の映画館」です。
各地域の映画館の広告をコチラで出してしまう。
これに伴い、仕掛けたいことがあります。
それは、
「【新聞の一面を買って、地元の映画館を応援したい】というクラウドファンディングを47個同時に立ち上げる」
です。
そのクラウドファンディングを、オンラインサロンの47都道府県それぞれ『県人会』に振り分けて、各県人会で、それぞれ一つのクラウドファンディングを受け持ってもらう。
リターンは基本、小口支援。
新聞広告は、どこかの会社が代表して名前を出さないといけないので、代表となる一社は大口支援(※この会社が現れなければ僕が個人で出します)。
それともう一つ、やりたいことがあります。
各地域のクラウドファンディングが、各地域で頑張っているサロンメンバーさんの後押しになるといいと思うので、「お金」だけじゃなくて、「リターン」も支援してもらう。
『【5000円】焼肉屋○○の食べ放題券』みたいな感じで。
そうすると、クラウドファンディングのリターン欄が、地元のお店の宣伝になります。
僕も、それをシェアできる。
こうすれば、誰一人傷つけずに革命を起こすことが可能です😊
今、東宝さんにお願いして、全国の上映館のリストを出してもらっています。
リストがあがり次第、各県人会に「応援する上映館」を振り分けてさせていただきます。
100年に一度のウイルスに負けるような人間ではないので、この勝負には勝ちます。
ただ、勝ち方にもこだわりたいです。
面白くて、優しい未来が好きです。
ご協力よろしくお願い致します。
現場からは以上でーす。
【追伸①】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
 
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【追伸②】
今日から『スナック西野』が始まります。
チャンネルの収益は(ゲストさんとスタッフさんのギャラを抜いて)全額寄付します。
 
 
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