西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年09月12日のエンタメ研究所の過去記事

9月12日(土) ※9月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
僕のインタビュー取材の窓口が『(株)NISHINO』になり、最近、輪をかけて「なんで、吉本興業にいるんですか?」と質問されるので、「一緒に考えてください」と返しているキングコング西野です。
さて。
今日は「西野が最近思いついたイイコト」についてお話ししたいと思います。
あんまり皆様の活動に転用できないような話かもしれませんが、こういう回があっても、いいよね😁
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▼ 「古くなるもの」と「古くならないもの」
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先日、映画のプロモーションの一環として仕掛ける『えんとつ町のプぺル』(ダンスバージョン)のMV撮影がありました。
監督&振り付けを担当されるakaneさん(登美丘高校バブリーダンスの生みの親)と何度か打ち合わせを重ねる中で、「【バズらせるMV】ではなくて、【古くならないMV】を作りましょう」ということで話がまとまりました。
その結果、最新CGを駆使したMVなどではなく、(ダンスが上手すぎない)子供達が一生懸命踊る「古くならないMV」が完成しました。
最近、このサロンに入会された方に向けて、あらためて御説明しますが、僕の目的は「300年続くエンターテイメントを作ること」です。
「何故、300年?」と訊かれるのですが、最低でも徳川ぐらいは超えたいからです。
こうなってくると、僕(一代目)の役目は「300年続くエンターテイメントの地盤を作ること」で、大切なのは「西野の時間を何に割くか?」です。
極端な話、僕が80歳までプレイヤーとしてテレビやYouTubeに出続けて、80歳で死んだら、そこで僕のエンタメは終わってしまうんですね。
かと言って、「地盤作り」だけにフルコミットしてしまうと、「その地盤を誰が宣伝するんだ?」という話になってくるので、「プレイヤーとしての西野」と「地盤作りをする西野」をイイ塩梅で織り交ぜていく必要があるんですか?
…あるんです。
ここは皆さんと共有できるところ(皆さんの活動にも転用できる部分)だと思いますが、僕らは今手掛けている仕事を「古くなるもの(時間と共に価値が下がるもの」と「古くならないもの(時間と共にむしろ価値が上がるもの)」で分けて捉えておく必要があります。
「古くなるもの(フロータイプ)よりも、古くならないもの(ストックタイプ)の方がいい!」とか、そういった話ではなくて、どちらも大事で、ここで言いたいのは「仕事の種類を分かった上で取り組んでおいた方がいいよね」です。
たとえば、こんな感じで整理してみます。
【古くなるもの】
「少し先の未来を書いたビジネス書」
→バズる
【古くならないもの】
兵法書
→長く読まれる
【古くなるMV】
「最新のCGをふんだんにいれたMV」
→バズる
【古くならないMV】
「子供が一生懸命踊っているMV」
→長く観られる
一つの仕事の中にも、「古くなる部分(時間と共に価値が落ちる部分)」と「古くならない仕事(時間と共に価値が上がる部分)」はあって、スタッフは、そこを綺麗に整理しておく必要があります。
たとえば、『えんとつ町のプぺルVR』の映像は(そのままにしておくと)古くなり、時間と共に価値が下がりますが、お客さんとコミュニケーションをとりながらソフトのアップデートをする作業は、「成長していく様」がコンテンツになっているので、時間と共に価値が上がっていきます。
「あのVRが、こんなことになったのか!」や、「VRのことを何も知らなかった『まーちゃん』が、今では、こんなに立派になって…(感動)」みたいなノリです。
僕は今年、映画『えんとつ町のプぺル』という大勝負があるのですが、その戦争が終わったら、いよいよ「時間が経てば経つほど価値が上がっていくモノ」の制作に着手しなければなりません。
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▼ えんとつ町のプぺル美術館
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僕の故郷である兵庫県川西市に『えんとつ町のプぺル』の世界観を再現した『えんとつ町のプぺル美術館』を建設すべく、そこそこ大きな土地を購入しました。
実は、もう一回り大きな土地にも手を出そうとしているのですが、今はお金が足りなくて買えません。
お金は絶対になんとかするので大丈夫なのですが、問題は「どんな美術館にするか?」です。
個人的には「絵を見てまわるだけの美術館」には興味がなくて(もちろん、ゆっくりと絵を観賞できる部屋も作りますが)、実際に『えんとつ町』を作ってしまって、その間(建物や煙突の隙間)を、ローラーの滑り台や、スカイサイクルで回れる「ゴッリゴリに世界観を作り込んだ公園」にしてやろうと思っています。
先日、美術館の遊具を作ってくださる会社の工場に行ってまいりました。
会社の方に聞きたかったのは、「どんなものが作れるのか?」ということと、「実際、遊具のロングセラーは何か?」ということです。
ここでも「古くならない」にこだわります。
やっぱり根強いのは「すべり台」で、えんとつ町は建物を這うように配管がありますから、配管に見立てた「すべり台」は可能性がアリアリな感じです。
この『えんとつ町のプぺル美術館』を、「西野が死んだ後も集客できる場所」にすべく、西野の家を美術館の中に作って、「実際にここで作業していたんだなぁ」と回想できる観光スポットにするつもりでいます。
個人的には、あともう1つぐらい「古くならないコンテンツ」を美術館にブチ込みたくて(※その方が美術館まわりで暮らす人の生活が安定するじゃん)、「何かないかなぁ?」と考えていたところ、そういえば『お墓参り』というコンテンツがありました。
そこで、『えんとつ町のプぺル美術館』の中に、ゴミ山を作って、プぺルの銅像でも立てて、そのゴミ山を「西野の墓」にすることにしました。
あらかじめ、『お墓』になるように(※西野が入れるように)ゴミ山を設計しておいて、西野が生きている間はそこはただのゴミ山なのですが、西野が死んだら、そこに西野をブチ込んで『西野の墓』にする。
『えんとつ町のプぺル』はハロウィンの夜にゴミ山に心臓が降ってくるところから始まる物語なので、毎年、ハロウィンの日に、そこでイベントをすればイイ感じに集客ができると思います。
あとは僕が生きている間に結果を出せば出すほど、墓の集客力が上がるので、頑張ります。
『えんとつ町のプぺル美術館』の裏のコンセプトは、「地域の方やスタッフさんの生活を支える、世界で一番楽しい墓」です。
300年続くエンターテイメントを作ります。
このことは、僕が死ぬまで内緒にしててくださいね。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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