西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年09月13日のエンタメ研究所の過去記事

9月13日(日) ※9月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
西野亮廣アスペルガーなのか?」という検証記事があがっていたので、読んでみたとろ、当てはまっている部分しかなかったキングコング西野です。
さて。
今日は『ブランドを作って、皆の活動を後押しする』というテーマでお話ししたいと思います。
※今日の記事は今日一日で結論が出るものではありません。ご了承ください。
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▼ 要らないモノを作るな
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昨日、サロンメンバーさんの会社会議に参加させていただきました。
聞けば、『プペルプロジェクトSHOP』という洋服屋さんを展開されていて、その店では、古着を一旦燃やして繊維にして、再び服を作られているそうです。
当然、ゴミ問題に目を向けた活動なのですが、「この店をどう売り込んでいけばいいですかね?」と相談された時に、本音を言った方がいいと思いまして、「ぶっちゃけ、服を選ぶときに、環境問題のことなんて1ミリも考えてないです」と言っちゃいました。
どれだけ「我々はゴミ問題と向き合っています」ということを押し出しても無駄で、皆、結局のところは「デザイン」で選ぶので、「『デザイン』で選んだ服が実は裏では環境問題と向き合っていた」の順番がイイと思います。
その方が環境問題の解決に近づく。
となってくると『プペルプロジェクトSHOP』の宿題は「優秀なデザイナーをつかまえる」になってきます。
ただ現実問題、「優秀なデザイナー」って、本当に少ないんです。
※ちなみに自称デザイナーは山ほどいます
一番悪手は、「優秀でもないけど、友達(知り合い)のデザイナーに頼む」です。
「友達のデザイナーを応援したいから」という理由や、【友達価格】に気持ちが揺らいで、頼んだが最期、なかなか意図を汲み取ってもらえず、作業は「やり直し、やり直し」の連続で、結局、時間(お金)が大量に奪われて、チームの皆が不幸になります。
僕が今の今まで『グッズ』に手を出していなかった理由はココです。
意図が汲み取れないデザイナーさんに発注して、何度も「やり直し」をして、最後は妥協して、あまり皆が欲しくないグッズを、物販スタッフが必死に売る(その物販スタッフに予算を割く)……というのは、「そもそも何の為(誰を助ける為)のグッズなの?」という話です。
なので、素敵なデザイナーさんに出会えるまでら、『グッズ』には手を出しませんでした。
はたして、『プペルプロジェクトSHOP』は、素敵なデザイナーさんを見つけられるのでしょうか?
このままでは『プペルプロジェクトSHOP』の売り物がありません。
ここで、少し話が飛びます。
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▼ ブランドを作って、守れ
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僕はよく講演会のゲストで呼ばれます。
「ゲスト」といっても、多くの場合、登壇者は僕一人で『西野亮廣講演会』というタイトルが出ます。
つまり、「西野亮廣しか出ていないけど、西野亮廣は運営には携わっていない」という状態ですね。
僕が運営に携わっていなくて、場合によっては素人さんが(もしくは素人レベルのプロ)が運営していることもあるので、照明やら音響やら演出やらが学祭レベルだったりします。
とても、お客様からお金をとっていいレベルに達していません。
しかし、イベントに来られたお客さんは「今日のイベントの運営は誰か?」ということを考えません。
西野しか出ていないイベントであれば「西野のイベント」として認識してしまいます。
そうすると「西野のイベントがイマイチだった」となり、僕が手掛けているイベントの集客が落ちちゃうんです。
これは良くないので、「西野が手掛けているイベント」と「西野が手掛けていないイベント」が区別できるように、「西野が手掛けているイベント」に関しては、イベントの最初にオリジナルのファンファーレを鳴らすようにしています。
『【BGM】革命のファンファーレ』
言ってしまったら『ブランドロゴ』ですね。
ファンファーレは「これは西野が携わっているイベントだから、面白くなかったら全て西野のせいだよ」という印です。
実は同じようなことが『えんとつ町のプペル』でも起きています。
えんとつ町のプペル』は著作権を曖昧にしていているので、今、『えんとつ町のプペル』を名乗るグッズは日本中にあります。
問題は、ほとんどのグッズが「絵本のコピペ」であること。
絵本の絵は、絵本があの素材で、絵本があのサイズで、絵本があの形だから、あの絵になったわけで、当然、横長の絵本であれば、えんとつ町の町並みも変わります。
事実、絵本『えんとつ町のプペル』と、映画『えんとつ町のプペル』は、建物のサイズや色が違ったりします。
「プペルのキーホルダー」を作る時に、絵本の絵をコピペしちゃダメで、キーホルダーにするのであれば、描き込みの手数を減らさないといけません。
映画『えんとつ町のプペル』でも同じことがおきていて、「東宝さんが作りたいグッズ」というのがあって、それらは大体、映画の映像を抜き取って、商品に貼り付けたものだったりします。
そういった感じで『えんとつ町のプペル』のグッズに関しては、僕自身がコントロールしきれない部分が結構あります。
しかしながら、今後は僕が旗を振って展開していく『えんとつ町のプペル』のグッズがあったりします。
僕が携わっていないグッズが僕の仕事のように思われて、僕のグッズの信用を落としてしまうと皆に迷惑がかかっちゃうので、デザイナーのカンカンさんに「『CHIMNEY TOWN』のロゴを作ってください」とお願いしました。
「『CHIMNEY TOWN』というロゴが入った『えんとつ町のプペル』のグッズが西野が監修している『えんとつ町のプペル』のグッズ」という整理です。
西野のイベントの「ファンファーレ」のような扱いですね。
なので、『えんとつ町のプペル』は、いくら使ってもらっても構いませんが、『CHIMNEY TOWN』は西野本人のオッケーがないと使えません。
ブランドの信用を生み出しているのは「粗悪品が混じっていない」という点で、『CHIMNEY TOWN』に関するグッズの責任は全て僕が背負います。
ここで、話を戻します。
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▼ こんな形であれば『プペルプロジェクトSHOP』を応援(宣伝)できるかも
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もともとは、「『プペルプロジェクトSHOP』を広める為にはどうすれば?」という相談から始まりました。
それに対して「優秀なデザイナーを探してください」と返して終わるのは、ちっとも優しくないと思いまして…あれやこれやと考えたあげく、
「CHIMNEY TOWNで服をデザインして、その製造&配送を『プペルプロジェクトSHOP』に委託できるようにしていただければ、僕も無理なく『プペルプロジェクトSHOP』の活動を宣伝することができます」
とお伝えしました。
つまり、『プペルプロジェクトSHOP』の事業は…
①自社製品の販売(ここはデザイナーを見つけて頑張る!)。
②リサイクルのスキームを提供して、商品の製造と配送を担当。
…の2つ。
「環境問題に目を向けているけど、今から、リサイクルの工場を探して、作って、商品の配送をするのは面倒くさいな。可能であればデザインだけをしたい」というグータラなクライアントは意外といると思うので(※僕がそうです)、その人向けに②をやり、会社の売り上げを安定させて、①でキチンと攻められる状況を作った方がいいと思います。
「現時点で①を売るのは難しいけど、②は売れるから、②を売れる体制を整えておこうよ。売れたらラッキーだし、売れなくても一つもマイナスは無いじゃん」という話です。
今日の話をまとめると、人口は減ってきているし、機能で差別化を図ることもできなくなってきているので、とくに今は『ブランドが大事!』ということと、「自社のセールスポイントを本人達が気づいてない場合があるよ」という話です。
んでもって、このままだと机上の空論なので、実際に『CHIMNEY TOWN』の服をデザインして、『プペルプロジェクトSHOP』に製作&配送を委託し、「その結果、どうなったか?」までを、このオンラインサロンで共有してみます。
結果で判断していただけると嬉しいです。
現場からは以上でーす。
【追伸】
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