2020年10月06日のエンタメ研究所の過去記事
10月6日(火) ※10月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
さて。
今日は『フロー×ストックのハイブリッドにしなきゃ厳しいよね』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ フロントエンドとしてのテレビ
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業界関係者を含む多くの人がお笑いを語る時は「表層のボケの違い」しか語らず、「芸人の在り方そのものを根底からひっくり返す」というボケに目がいきません。
それこそが最大のボケであるという感覚もない。
しかしながら、大きく名を残した芸人は皆、「在り方そのもの」からボケています。
もっと言うと「ビジネスモデル」から変えている。
ここを変えない限り、表現の違いはたいして生まれせん。
よくあるのが、テレビのオファー時に、「番組の構成上、西野さんの活動の宣伝はできないのですが…」というもの。
いやいやいやいや…『ゴッドタン』みたいにフルスイングで面白いことをさせてくれるのなら、僕ごとき、喜んで出させていただきますよ。
そうじゃないですよね?
視聴率が落ちたら番組が終わってしまうから、視聴率が取れるような作りにして、しかも、番組MCや、大御所共演者とのパワーバランスなんかも鑑みて、「出どころ」に制限がかけられている。
時間を割いてテレビに出て、なんでわざわざ番組MCや、大御所タレントにパスを出さなきゃいけないの?
それでも、それをやってギャラを5000万円ぐらい貰えるのであればやりますよ(※もちろん被災地に全額寄付します)。
ところが、そういうわけでもない。
テレビには、それだけの予算がありません。
その上で、「映画や、オンラインサロンの宣伝はできません」となると、「こちらの取り分は何なの?」というのが、ダイレクト課金で食えている芸人の疑問です。
カジサックにしても、オリラジ中田君にしても、「YouTubeの宣伝ができないテレビに出る理由は何なの?」という疑問があると思います。
一部のテレビマンの中では、「テレビに出れる」が【凄いこと】のまま時代が止まっています。が、残念ながら、そのカードは、これからとんどん切れなくなる。
一方で、そこを受け入れた番組は強いです。
もうテレビに出なくても良くなったガチインフルエンサーが、「自分のバックエンド(=収益を生むコンテンツ)の宣伝になるのなら」とノーギャラでバンバン出るので。
人気俳優さんが「自分の映画の宣伝になるのなら」という理由で、普段出ないような番組にも出る、あの感じです。
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▼ フロー×ストックのハイブリッド
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・テレビに出て、ドラマの宣伝をする。
・テレビに出て、YouTubeの宣伝をする。
・テレビに出て、オンラインサロンの宣伝をする。
・テレビに出て、映画の宣伝をする。
宣伝ができないのであれば、テレビに出る理由がない。
…ザッと、こんな流れになってきています。
「SNSで店の宣伝をする」みたいなノリです。
その感じです。
これを、「フロー」と「ストック」で分けると、「ハイブリッドにしなきゃね!」という今日の話が見えてきます。
・テレビ(フロー)に出て、ドラマ(フロー)の宣伝をする。
・テレビ(フロー)に出て、YouTube(ちょいストック)の宣伝をする。
・テレビ(フロー)に出て、オンラインサロン(ちょいストック)の宣伝をする。
・テレビ(フロー)に出て、映画(フロー)の宣伝をする。
【フロントエンド(集客するコンテンツ)】と【バックエンド(収益を生むコンテンツ)】だけで分けて考えていると見えてきませんでしたが、こうして見てみると……「フロントもバックもフロービジネス」というモデルがあって、バラエティー番組にでる俳優さんなんかは、「フロービジネスで、フロービジネスの宣伝をする」という流れになっています。
それだと、都度都度、ゼロから取り引きをしなきゃいけないので(毎回リセットされてしまう)、これまでの活動が累積していかない。
店の場合なら同じ店舗を増やせばいいが、俳優は増やせない。
これは、やっぱり弱い。
映画がヒットすれば、絵本『えんとつ町のプペル』は「もらったら嬉しいもの」となり、そのギフト値は上がります。
つまり、『えんとつ町のプペル』は、
【集客】映画のチラシとしての絵本(フロー)
【集客】絵本ギフトの宣伝としての映画(フロー)
【収益】絵本ギフト(ストック)
…という三段構え(トリプルハイブリッド)になっていて、今は、映画ですら「チラシ」として位置付けておかないと、継続的に収益を生んで、ベラボーな挑戦を続けていくことはなかなか難しいと思います。
事実、「絵本ギフトの宣伝」と割り切った瞬間に映画に追加で予算をかけることができた(=映画のクオリティーが上がった)。
サービス提供者は、この辺のことを意識して、常に、「フロントエンド/バックエンド」「フロー/ストック」を疑い続けなければいけないのだと思います。
皆さんのお仕事は何で集客をして、何で利益を生んで、何がフローで、何がストックですか?
また呑んでる時にでも聞かせてください。
酔っ払って忘れるけども。
現場からは以上でーす。
【追伸】
※『絵本ギフト』は【収益】としておりますが、実際は【収益】にはなっておりません。流すお金を増やしているだけです。