西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2020年12月19日のエンタメ研究所の過去記事

12月19日(土) 12月21日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
昨日の出版記念イベントで開始1秒でキレて帰っちゃったキングコング西野です。
※詳しくはコチラ→https://youtu.be/EIqMHAFu7D4
 
今日は『音声の可能性』というテーマでお話ししたいと思います。
「ここを(この角度から)掘ったら、まだまだ新しい展開が待ってるかもなぁ…」みたいな話です。
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▼ 「音声メディア」の今
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これは方々でお話ししていますが、プレイヤーの数が増えても、お客さんの可処分時間(自由に使える時間)が増えるわけではないので、YouTubeは“一部のプレイヤー”を除いて、パイの奪い合いになり、一人あたりが稼げる再生回数(再生時間)が短くなることは決定しています。
こうなってくると、YouTubeを使って仕事を進めるには…
①一部のプレイヤーに入り込む。
②再生回数に重きを置かずに、ダイレクト課金サービスに誘導する動画を出し続ける。
の二択ぐらいしかないのかなぁと思っていて、よく耳にする「再生回数が伸びないんだよねぇ」という悩みが僕はあまり理解ができません。
「ここから更に再生回数が伸びない時代に突入するけど、ちなみにどこを目指してるの?」という疑問です。
個人的には、「お客さんの可処分時間」は、「可処分時間」として一つにまとめるのではなくて、「目の可処分時間」と「耳の可処分時間」と「鼻の可処分時間」で分けて考えた方がいいと思います。
テレビもYouTubeも匂いを出していなくて、その間、視聴者さんの「鼻の可処分時間」を奪っているのは…明石家さんまサンでも、ヒカキンさんでもなく、『芳香剤』です。
戦場がまったく違うんですね。
それでいうと『耳』はまだまだ空いていて、料理を作っている最中や、ジョギング中といった「目が離せない状況でのエンタメ」に名乗りを上げているプレイヤーは『音楽』ぐらい。
競合はいますが、『目』ほどレッドオーシャンではありません。
んでもって、ここからは少しエグい話ですが、「お金を払える人=忙しい人」なので、彼らが好むのは、「イタズラに時間を奪わないもの」となり、基本的には…
1.文章
(自分のスピードで読み進められるから
嬉しい)
2.音声
(ながら聴きできるから、まぁ嬉しい)
3.動画
(発信者のペースに合わせなきゃいけないし、発信者は長時間観させようとするから、ちょっと厳しい)
の順番で好む傾向にあります。
つまり、オンラインサロン(ダイレクト課金)に会員を増やそうと思うのであれば、フロントエンド商品(客寄せ商品)は、「動画のチラ見せ」より、「メルマガのチラ見せ」の方が理にかなっています。
大前提として、有料オンラインサロンは「月額でお金が払える人」がターゲットになってくるので、彼らに憑依して、空いている時間を探り、適切なアプローチする必要があります。
西野のフロントエンド商品が「文章」で、その次が「音声」で、そこからずっとずっと遅れて「動画」になっているのはその為です。
西野亮廣が一貫しておこなっているのは「広告費からの独立」なので、当然の打ち手です。
「文章」は何となく分かったので、僕が今、可能性を探っているのは「音声」です。
はたして、ここにはどんな可能性が埋まっているのでしょうか?
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▼ 【音声ガイド】って、面倒くさくね?
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ここで、話はウンと飛びます。
僕は空き時間を見つけては博物館などによく行くのですが、あの入り口で販売している【音声ガイド】って面倒くさくないですか?
慣れない形のヘッドフォンと、使い慣れていない発信器を持たされるのって、僕は結構ストレスなんです。
あと、展示作品に関わっていないタレントが読みあげる原稿って、まったく入ってこないんだす。
本人の言葉じゃないので、刺さらないんですね。
なので、いつも【音声ガイド】には手を伸ばす気にはなれません。
福岡でやっているチームラボさんのイベントは、スマホでアプリをインストールして楽しむ内容になっていて、こちらは使いなれているスマホなので、お手のものです。
ただ……アプリをインストールするハードルがメチャクチャ高い!
ここでインストールしたところで、終わってしまえば、アンインストールすることが目に見えているので、「専用アプリをインストールしてください」という案内には、つい、「うっ」と構えちゃうんですね。
願わくば、普段使っているスマホの、普段から使っているアプリで、展示を盛り上げることができれば最高だなぁと前々から思っていて(※過去にチョット話したこともあるよね)……「そういえば、今日からスタートした『えんとつ町のプペルができるまで展』の【音声ガイド】を、僕が、毎朝発信しているVoicyでやっちゃえばいいじゃん!」となり、さっき、さっそく『大阪版』と『名古屋版』を録音して、今に至ります!
(※今日の記事の更新が遅れたのはその為です)
Voicyが奇跡的に最高だったのは、チャプターごとに分かれる仕様になっていたこと。
これにより、各展示ごとの【音声ガイド】をお届けすることができます。
【音声ガイド】に直接飛べる「QRコード」を会場の入り口に貼っておけば(誰かやっておいて)、お客さんが御自身のスマホで【音声ガイド】を楽しむことができますし、ついでに、Voicyの宣伝もできます。
今回は実験でやっていますが、「空間×音声メディア」は、きっとまだまだ可能性が眠っていて……たとえば年末の音楽フェス『天才万博』の美術セットを、美術スタッフさんが「ここは、こういう部分にこだわっていて…」と副音声的に盛り上げたり、
そして、
その音声自体が、まだ空間に足を運んでいない人への宣伝になっていたり……
まだまだ堀りどころはありそうです。
まずは手始めに『えんとつ町のプペルができるまで展』でやってみたので、一度、体験してください。
西野が西野の個展の案内をしています。
毎日、実験の連続です😁
現場からは以上でーす!
【追伸】
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