2020年12月31日のエンタメ研究所の過去記事
12月31日(木) ※1月2日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
昨夜、ストーカーがマンションのエントランスまで侵入していて、警察に通報したところ、「詳しく話を聞かせてください」と警察が家の中に入ってきて、さらには仲良しになったので、ストーカーよりも警察の方が一枚上手だと思ったキングコング西野です。
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▼ 市民権を得た『BBQ型エンタメ』
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年末の音楽フェスもとい大忘年会『天才万博』が昨日、無事に幕を閉じました。
様々な制限がかかった中での開催に理解・協力してくださったお客様、出演者の皆様、スタッフの皆様に感謝します。
数年前。
“一流シェフが奥の厨房で完成させた料理”をお客さんに提供する『レストラン型』の限界を見ました。
受信一方では満足できず、発信したがっている自分がいたのです。
僕は凡人なので、自分の感覚を特別扱いしていません。
「僕が感じたことは、(多少の時間差はあるかもしれないけれど)きっと皆も感じるハズだ」という考えです。
その瞬間、「お金を払って受信する『レストラン型』」に対して、「お金を払って発信する『BBQ型』」が台頭してくる未来が見えて、誰よりも早く手を挙げました。
あいかわらず「お金を払って働くとは何事だ!」という根強い声もありますが、しかしながら、近年は『BBQ型』に対する理解も随分進んだように思います。
この時、見誤ってはいけないのは、「『BBQ型』は選択肢の一つであり、『レストラン型』に取って代わるものではない」ということ。
そう断言できる理由は、『BBQ型』を進める僕が、志の輔師匠の落語(お客さんが参加できる隙のないエンタメ)にも胸を踊らせていたからです。
その日の気分や天気によってBBQやレストランを選ぶように、エンタメに参加したい日もあれば、訓練され尽くした圧倒的なエンタメを浴びたい日もあります。
この二つは共存するものである、と。
ここから更に深掘りします。
『BBQ型エンタメ』の中にも、『レストラン型エンタメ』をバランス良く織り交ぜることが大切で、たとえば、お客さん超参加型の『天才万博』の中にも、お客さんが付け入る隙のない超絶技巧を披露する時間帯があったりします。
この瞬間、お客さんは受信一方になるのですが、これこそ「緊張と緩和」というやつで、ここで締めておいた方が、解いた時の爆発力が上がります。
もちろん、プロの技を見せる時間(お客さんが受信する一方になる時間)が長すぎるのも良くありません。
第一回の『天才万博』では、アーティストさんの出番合間(セット転換中)を、MCが爆笑トークで繋いでいたのですが、「それをやっちゃうと、お客さんが発信する時間が無くなっちゃう(満足度が下がる)からダメだよ」と注意、改善しました。
そういった感じで、毎年、「技」と「参加シロ」の改善&バランス調整を繰り返しながら、『天才万博』はBBQ型エンターテイメントの一つの正解に到達したと確信しています。
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▼ 「キミがやればいい」
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僕は、音楽フェス(天才万博)、個展(光る絵本展)、講演会…と、ありとあらゆるエンタメをBBQ型化していきました。
次に狙うは『映画』です。
昨日、ニュースで出ましたが『映画 えんとつ町のプペル』の韓国と台湾での上映が決定しました。
その他にも、北米、ヨーロッパ、アジア、中東など世界中の国々の配給会社40社以上から問い合わせをいただいており、いよいよ世界戦です。
僕が次に狙っているのは、この『映画 えんとつ町のプペル』を、地元でイベントを開催するノリで“誰でも上映できるようにすること”です。
一般主婦が世界に飛び出したメジャー映画を上映(主催)していたら面白いじゃないですか(笑)
この時、主催者が負担を背負ってしまう設計にすると続かないので、大切なのは「映画を上映することが仕事になるようにする」という部分だと思います。
ここに関しては、かなり難易度は高いのですが、今、東宝さんと話し合っていて、キチンと主催者さんに利益が入る形での契約を進めています。
これができれば、「ウチの地域(離島)でも映画プペルを上映してください」という声は、次の一言で消えます。
「キミがやればいい」
現場からは以上でーす。
【追伸】
【1月1日(金】
舞台挨拶1回目:12:05の回上映終了後 TOHOシネマズなんば
舞台挨拶2回目:15:10の回上映開始前 TOHOシネマズなんば
舞台挨拶3回目:14:35の回上映終了後 TOHOシネマズ梅田
舞台挨拶4回目:17:40の回上映開始前 TOHOシネマズ梅田
【1月2日(土)】