西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年01月04日のエンタメ研究所の過去記事

1月4日(月) ※1月6日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
神様に一言だけ御礼することが許されるのであれば、「『数の子』にコリッという歯ごたえ&音を与えてくださって本当にありがとうございます!」と叫ぶキングコング西野です。
さて。
今日は『コロナの影響で劇場を主戦場としている若手芸人がそれなりにピンチだけど、映画プペルを絡めて、助けられないかしら?』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 窮地に立たされた『お笑い劇場』
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昨日、YouTubeの生配信中に「どうして人助けをするのですか?」と訊かれて、咄嗟に「クロスワードパズルみたいなもんです」と答え、意外とシックリきました。
問題が解けた時のエクスタシーが全てで、それ以外の動機は本当にありません。
アンチ寄りの人達からは「売名行為だろ?」と突っ込まれるのですが、僕、日本だとすでに名前は売れているんです。
あと、「好感度」などにはクソほど興味がありません。
なので、「どうして人助けをするのですか?」は、「どうしてクロスワードパズルをするのですか?」と訊かれているような感じで、これといった理由がないので言葉に詰まります。
さて、そんな中……
吉本興業といえば『劇場』ですが、皆様お察しのとおり、今、「お笑い劇場」がピンチです。
客席の間隔を空けているとはいえ、これだけ「コロナ、コロナ」と言われてしまうと、いかにも飛沫が飛びそうな「お笑い劇場」に足を運ぶ気にはなれません。
吉本興業の総本山『なんばグランド花月』などは、もともと「観光客」で客席の多くが埋まっていたので、今はもう大変です。
チケットの売り上げでは劇場がまわせないので、劇場側はすぐさま劇場のオンライン配信をスタートさせましたが……ここが(厳しい)現実で、劇場のオンライン配信となると「オンライン人気の高い芸人」にアクセスが集中します。
こうなってくると、劇場側も、「オンライン人気の高い芸人」を起用せざるをえなくなります。
しかしながら、その「オンライン人気の高い芸人」からすると、「…いや、そもそも劇場を挟む必要あるっけ? どうせオンラインで配信するんだったら自分達のYouTubeチャンネルでやった方がよくね?」というのが本音です。
整理しなきゃいけないのは、「オンラインでお客さんを掴むスキル」と「オフラインでお客さんを掴むスキル」は、まったく別物だということです。
オフラインは「『声量』がモノをいう世界」でもあって、西野亮廣なんかはオフラインがベラボーに強いです。
それともう一点。
「広さ(認知)」と「深さ(人気)」についても議論しておいた方がいいと思います。
テレビタレントは“広く知られていること”が正義ですが、オンラインになるとチャンネル数が星の数ほどあるので、その中で選ばれる為には、やはり“深く愛されていること”が大事になってきます。
それでもYouTubeのような広告費ビジネスだと、「200人が見ている」では食っていけませんので、最低でも、もう一桁…二桁の視聴者数が欲しいところです。
つまり、「広さ」も無視できない。
んでもって、ここから先は、「深さ(人気)」に特化した『ダイレクト課金』の世界で…1000円払ってくださるお客様20人から支持されていれば『2万円』、200人から支持されていれば『20万円』の売り上げがでます。
つまり、自分のことを深く深く愛してくれるお客様が200人もいれば、十分食っていけるんですね。
「劇場で生きている芸人」がそれにあたります。
そのコア人気をそのままオンラインの方に移行できれば、なんら問題はないのですが、先ほども申し上げたとおり、「オフラインのスキル」と「オンラインのスキル」は別物なので、“オンライン化できる芸人と、オンライン化できない芸人が、どうしても出てきてしまいます。
そして今、コロナのシワ寄せをおもいっきりくらっているのは、「オフラインのスキルも、『深さ(人気)』も獲得しているけれど、オンライン化が得意ではない芸人」で、彼らの食い扶持をどう設計するか?というのが今回の問題です。
さて、どうしましょ?
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▼ ……あれ?
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皆さん、御存知かとは思いますが、キングコング西野亮廣は今、『映画 えんとつ町のプペル』の涙のドブ板営業真っ只中。
今日も、「つくば」「埼玉」「新宿」……と、マイク片手に30分の一人喋り。
1日5ステージをこなします。
……え?
…………あれ?
「マイク片手に30分の一人喋り」?
メチャクチャ舞台に立ってんじゃん。
そうなんです。
僕、今、メチャクチャ舞台(オフライン)に立っているんです。
聞けば、今、吉本芸人ではキングコング西野が誰よりも舞台に立っているそうです。
お客さんもたくさん(話を聞きに)来てくださっています。
映画館の換気システムは強烈で、聞けば2008年の鳥インフルエンザ(だっけ?)の時に、『興行場法』が鬼厳しくなって、換気の数値が厳しく定められたそうです。
それをクリアしない劇場は、そもそも運営できないのだとか。
考えてみれば、毎年、冬にはインフルエンザがやってくるわけで(今年は激減している)、コロナなど関係なく取り組んでおかなくちゃいけないわけです。
ただ、それは、お笑い劇場も同じです。
お笑い劇場も、映画館も、どちらも『興行場法』的なものを守っていておこなっているのですが、お客さんの中で、お笑いのトークイベントには行く気にはなれませんが、映画のトークショーには行く気にはなっています。
吉本新喜劇』で笑いに行く気にはなれませんが、『新解釈! 三國志』で笑いに行く気になっています。
皆の共通認識として「映画館はOKだよね」になっている。
なので、西野は今日も「はい、ど~も~」と舞台に出ていっては、相変わらず劇場芸人をやっているのですが、この活動は、そのまま他の劇場に転用できるなぁと思いました。
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▼ そんなこんなで業務連絡です♥️
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このサロン内にいる吉本社員(マネージャー陣)と、後輩芸人の皆様に業務連絡です。
『映画 えんとつ町のプペル』は西野亮廣の半生がベースになっていることを、コアファン(すでに何度もプペっている人達)は知っています。
彼らにしてみれば、主人公達の向こうに西野亮廣が透けて見えるハズで、彼らの興味の一つに「このシーン(この台詞)が生まれた背景には何があったのか? 西野はどんな目に遭っていたのか?」があります。
そこは確実に需要がある部分なので、「西野をよく知る仲間が語る『あの日の西野亮廣』」というタイトルで、「トークショー(30分)付き上映会」をおこなってください。
東京は、房野(ブロードキャスト)&山口トンボ
大阪は、佐藤太一郎(新喜劇)&梅村(ラフ次元)
日本中(業界中)から叩かれていた僕を間近で見ていた人しかできないトーク(裏話)をしてください。
チケット料金は、映画の通常料金に若干上乗せするか、それとも映画の料金のままでも。
「映画の料金のまま」にする際は、映画の宣伝費(余剰金)から出演者のギャランティーを出してください。
開催時期は、なるべく早い方がいいとは思うのですが、特に急ぎません。
緊急事態宣言が出ると思うので、そこと相談しながらタイミングを探ってください。
目的は「前例を作ること」で、「あぁ、こうすれば劇場芸人も食っていけるじゃん」という選択肢が生まれると最高っす。
「来週にはどうなるか分からない」という環境です。
スピードが重要なので、すぐに出せるようにスタンバイだけは済ませておいてください。
もろもろ宜しくお願い致します。
ちなみにこれは絶対にナイショですが、このタイミングでの緊急事態宣言について西野は「上等じゃねーか」というスイッチが入っておりますww
言い訳をするつもりなど1ミリもございません。
戦い方を見せるチャンスだし、戦っている人にエールを贈るチャンスです。
やったります😊
現場からは以上でーす。
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