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2021年01月12日のエンタメ研究所の過去記事

1月12日(火) ※1月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
映画では『鬼滅の刃』に負け、
絵本では『おしりたんてい』に負けているキングコング西野です。
さて。
今日は『これからのチームの在り方』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ 緊急時に確認をとるな
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昨日、サロンメンバーの内田由紀さんが『興行収入を見守りたい』という一般の方が運営している映画情報サイト(https://mimorin2014.blog.fc2.com/blog-category-6.html
)を元に算出してくだかったデータがとても面白かったです。
それによると、『映画 えんとつ町のプペル』は1月8日の緊急事態宣言&最新作公開と同時に座席数が減ったのですが、どっこい、販売数は伸び、「座席数稼働率」は25%で、販売数25位までの作品の中で1位になったのです。
週末だったので、そりゃ、販売数は伸びるのですが、「他の作品に比べて極端に伸びてるよね」という感じです。
皆様の口コミと(本当にありがとう!)、あれやこれや仕掛けている施策の合わせ技の賜物だと思います。
映画戦争は、こうした数字を見ながら、秒速で要因を割り出し、音速で次の打ち手を選ぶことが求められます。
そして、まさか1月8日から「1都3県で20時以降の営業禁止」となるなんて、誰も想像できなかったわけで、とくにコロナ禍におきましては、要因の割り出しと、次の打ち手にスピードが求められます。
さて。
メジャータイトルを大企業として見たときに、この映画戦争は、企業競争そのもので、チームの在り方が如実に数字に表れます。
黒西野としましては、自分達だけの戦いを見るわけではなく、「競合がどんな手を打っているか?」を逐一チェックしています。
それに合わせて何かをするというわけではなく、「なるほど、ああやったら上手くいくんだなぁ」とか「なるほど、ああやったら失敗するんだな」というデータ収集が目的です。
現在、上位にランクインしている作品でいうと『劇場版 美少女戦士セーラームーン【前編】』が(チームの在り方としては)少し厳しくて、打ち出している施策が、どれも、コロナが今みたくなる前から準備していたものばかりで、“緊急事態宣言シフト”に切り替えられていません。
このあと【後編】が控えているので、ここは一刻も早く手を打って立て直さないと、そこそこ深手を負ってしまいます。
しかしながら、「この2~3日がヤマなので、とりあえず全てを後回しにして、すぐに策を練ろう。早朝から会議だ」ができるか?というと、「チーム・セーラームーン」には、ちょっと難しいと思っていて、「○○さんの確認をとってから……」を何枚か挟むうちに、タイムリミットがくると見ています。
これと似たような、おそらく皆様の身の回りでも起きていると思います。
基本、コロナのような不測の事態は「火事」だと思った方がいいと思います。
慌ててはいけまけんが、燃え広がる前に消化するスピードは必要です。
大切なのはスピードを止めてしまう要因を先に潰しておくこと。
そのうちの一つが「意志決定者の多さ」であることは間違いありません。
チームとしては、「意志決定者が多い方がイイ」と判断したから、意志決定者が多くなっているわけですが、それはあくまで「通常時のシフト」です。
今、求められているのは「緊急時のシフト」で、その時の一つのシフトとして、(言葉は悪いですが)「一人の人間に全責任を背負わせる」が
あると思います。
『映画 えんとつ町のプペル』は、西野亮廣です。
緊急時は「西野亮廣が決めたことを、納得できなくても実現する!」というブラック企業さながらのシフトを敷いていますww
「あとでゆっくり説明するから、納得できないかもしれないけれど、今は、僕の言うことを聞いてくれ!」ですww
問題は、「通常時と緊急時のシフト(ホウレンソウの流れ)が同じになっていること」だと思います。
だからといって、緊急時がきてから慌ててリーダーがオラオラしても、皆、ビックリしちゃうので、
「緊急時は、全員の納得を得るまでに時間をかけている場合じゃないので(それこそ自殺行為)、○○さんの一存でいきましょう」と日頃から話し合っておくことが大切だと思います。
これはコロナ禍だけの話ではなくて、先が読めなさすぎる(緊急時が多発する)これからの時代のチームの在り方として持っておいた方がいいのかなぁと思っています。
ちなみに、株式会社NISHINOは、「もし、イベント会場でトラブルがあった時などは、イチイチ、上の人間に確認をとるな。その場にいる人間の判断で進めろ」と後輩に言っています。
「通常時」と「緊急時」の切り分けを事前に共有している一つの例でございます。
皆さんのチームは、そこんとこ、どうなってますか?
また聞かせてください(^o^)
現場からは以上でーす!
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino
』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。
【追伸②】
明日、TOHOシネマズ六本木ヒルズの15時15分の回の『えんとつ町のプペル』を観に行きます。
お時間ある方は、是非、一緒に観ましょう!!
 
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