西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年01月18日のエンタメ研究所の過去記事

1月18日(月) ※1月20日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
握った時に最もフィット感があるのは「黒電話の受話器」だと信じているキングコング西野です。
さて。
今日は『経営者は漫画を読んでおいた方がいい』というテーマでお話ししたいと思います。
タイトルそのまま経営者さんに刺さる内容になると思います。
※まだ公式発表前の情報を含むので、ここから先の内容は表に出さないでください。
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▼ 観客動員数100万人突破!
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昨日付けで、『映画 えんとつ町のプペル』の観客動員数が100万人を突破しました。
興行収入は現時点で14億円チョイです。
注目は、公開から3週間が経っても「動員力」がさほど落ちていないという点。
割り振られている座席数の問題もありますが、実は「客席稼働率」は、ずっと1位をキープしていて、「ここからどうなるかなぁ」というところです。
ときどき、「コロナの第3波が無かったら、もっと…」と慰められたりするのですが、西野の半分は「したたか」でできている西野が、コロナの第3波を逆手にとらないわけがなくて、もちろん爆弾を仕込んでいます。
来るべきその日まで、今は粛々とドブ板営業を続けます。
今日は、「京都」と「福井」へ。
明日は、「金沢」で2回、お客さんと一緒に『映画 えんとつ町のプペル』を観ます。
【明日(1月18日)の観劇スケジュール】
①金沢コロナシネマワールド(12時15分の回)
②金沢コロナシネマワールド(20時10分の回)
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▼ ファンタジーの裏で…
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今回、あらためて思ったのは(今さら感がありますが)、「ヒットコンテンツは『掛け合わせる素材』になる」ということです。
現在、好評を博している「副音声付き上映」を展開する『HELLO!MOVIE』は、元々、目や耳が不自由な方にも映画を楽しんでいただけるように開発された“無料”アプリです。
映画のスクリーンから出る音に反応して、イヤフォン(アプリ)から音声が出る仕組みになっているのですが、「その機能をまるまるコメンタリーとして使っちゃいましょう」というのが今回の企画なわけですが、それもこれも、「作品のヒット」が前提なんですね。
アプリ内のコンテンツ(※今回の場合だと西野のコメンタリー)を開発して、各映画館に案内を出して、上映前に副音声の案内CMを流して……をするにはそれなりのコストがかかります。
それらは『HELLO!MOVIE』の認知拡大に使われる広告宣伝費から支払われるわけで、作品がヒットしないと、元がとれないんです。
この他にも『えんとつ町のプペル』の関連商品がいくつか出ています。
トイレットペーパーとか、洗剤とか。
『えんとつ町のトイレットペーパー』は予想を遥かに超える売れ行きで、追加生産に追われています。
問題は、『HELLO!MOVIE』にしても、洗剤にしても、トイレットペーパーにしても、これらは「映画が公開する前から準備を進めていた」ということ。
ヒットが決定してから企画に着手したわけじゃないんです。
これがメチャクチャ大事で、たとえば『えんとつ町のトイレットペーパー』は通常のトイレットペーパーよりも単価が高いのですが、それでも売れています。
つまり、ブランドになっているので、薄利多売競争に参加しなくてもいい。
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▼ 商品の品質が良いのなんて当たり前なんだから、品質で勝負しちゃダメ。
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コラボ商品の基本ルールとして、「一つのジャンルに1企業」があります。
えんとつ町のプペル』が、他の、トイレットペーパー会社と組むことはないんです。
ファンタジー作品は「ブランド」であり「宗教」で、競合との差別化を図る付加価値そのものです。
こうなってくると、経営者さんは絶対に次に来るファンタジー作品を押さえておいた方がイイ。
しかも「一つのジャンルに1企業」なので、なるべく早く押さえておいた方がイイ。
その時に求められるのは美術商のような「目利き力」です。
その作品が一過性の人気なのか、それとも普遍的な人気なのか。
作者は、どこまで先を見越して、その作品と向き合っているのか?……などを汲み取る必要があります。
商品の品質(機能)で差別化を図ることが難しくなった今、「ファンタジーとのコラボ」は無視できない位置にあります。
経営者さんは、ベンチャー企業が「これからも影響力を持ち続けるであろう株主」を選ぶようなあの投資的な感覚で、とにかく話題の漫画は早め早めにチェックして、「ファンタジー作品と一緒に会社を成長させていく」という選択肢を押さえておいた方がいいと思います。
日本の場合だと漫画から始まることが多いので(※絵本はほぼ無い)、とにかく漫画はチェックしといた方がいいっす。
漫画はコチラ→https://alu.jp/
作者側からすると、「どの企業と組むか?」は意外と「それまでの関係性」に由来します。
「あの企業さんには昔お世話になったので、たの企業さんと」が普通にあります。
なので、成長する作品(作家)と早いうちにコンタクトをとっておくこと、具体的に言うと「漫画を読む力」を養っておくことが、会社の力に繋がると思います。
とにかく、これからの経営者さんは、これまで以上に漫画は要チェックやで!
現場からは以上でーす。
【追伸】
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【追伸②】
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