1月27日(水) ※1月29日以降は『いいね』を押さないでください。
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(※サイン本屋さん)→https://nishino.thebase.in/
さて。
今日は予定していた内容を大幅に変更しまして、(ものすごく個人的な内容で申し訳ないのですが……)僕と吉本興業の件について、包み隠さずお話ししたいと思います。
このサロンには吉本の社員さんや役員さんや週刊誌の記者の方も在籍していることは承知しておりますので、「表に出回るとマズイ!」みたいな内容ではありません。
「べつに出回ってもいいけど、あまり乱暴にコトを荒立てたくないので、ここだけの話ね」ぐらいの気持ちです。
吉本興業といえば闇営業問題の時に「マネージメント契約」だの「エージェント契約」だの、なんか、そういう話になったことがありましたよね。
吉本興業は、
エッフェル塔での個展も、
20~30億円の美術館建設も、
オンラインサロン運営も、
ブロードウェイミュージカルも、
今回のような規模のアニメーション映画も、
一つも手掛けたことがないんです。
吉本興業の社員は、それらを攻略するノウハウは持ち合わせていないんです。
そんな中、「僕、番組のキャスティングをメインでやってます!以前はダウンタウンさんに付いていました!」というマネージャーがやってきても、僕には、その彼の能力を活かせる場所を用意することはできません。
西野亮廣は、テレビにたくさん出たいわけでもありませんし、地方営業で食っていきたいわけでもありません。
このサロンには、これから会社で働くことになる学生さん達もたくさんいると思うので、ちょっと踏み込んだ話をすると……
新人を育てるのって、時間とお金がメチャクチャかかるんです。
それどころか、チャンスを明け渡さなきゃいけないんです。
自分がやれば120点を出せる仕事を、新人にやらせて6点ぐらいの結果を出してもらう。
チームとしては、その瞬間、大きな大きな損失を被ることになるのですが、その『損』を取らない限り新人は育たないし、新人が育たないと、チームは続きません。
学生さんにとっては「お前を育てるのにはコストがかかるんだぞ!」という押し付けがましい話になっちゃってゴメンナサイなんだけど、しかし、実際問題、新人教育って、そのせめぎ合いなんですね。
「吉本社員に西野の仕事をハンドリングするノウハウがない」ということもなかなか厄介ですが、もっと厄介なのはコレで、「担当マネージャーが半年~1年おきに変わる」という制度です。
そして西野の元には、世界戦においては何のノウハウも持たない『元・FUJIWARAのマネージャー』が転がり込んできたりする。
というわけで、経験を積み上げていただく為に、吉本興業の外部にマネージャーを雇うこと決めて、引っ張ってきたのが「田村P」です。
こうなってくると、当然、「じゃあ、吉本興業として、西野に何ができるの?」という話になってきます。
そうなんです。
それでも吉本興業は、お世話になった会社ですし、お世話になった芸人さんや、社員さんがたくさん所属している会社ですので、「一緒に仕事できる部分は一緒に仕事をしましょうね」という形で、フニャフニャと寄り添っているのが今です。
ありがたいことに、僕の個人の活動(※株式会社NISHINOの事業)を裏でサポートしてもらっていたりします。
もちろん、株式会社NISHINO単体で動くときには、サポートは入りません。
オンラインサロンの運営などはノータッチです。
なんとなく見えてきたかもしれませんが、「タレント」と「芸能事務所」の関係ではなく、「お得意様」といった関係にあります。
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▼ まるで文化祭のような……
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これは、これからのお仕事の主流になると思いますが、僕らは雇用関係ではなく、「これは一緒にやったら面白くなりそうだから一緒にやろう」という緩い繋がりで回っています。
でも、だからこそ、「契約」や「お金」で折り合いをつけていない関係だからこそ、「気持ちよく仕事をする」というのが最重要課題で、今朝、吉本興業を強く叱りました。
キッカケは現場マネージャーの姿勢です。
『映画 えんとつ町のプペル』に一人でも多くのお客様に来ていただく為に、個人で全国各地を飛び回って、集客活動をしてくださっている田村Pからの……
「映画館の上映スケジュールって分かる?」
という質問に対して、
「電話で確認すれば分かると思います」。
その後の、「今日、電話で確認したけど『分からない』って言われた。担当者によるのかな?」という質問に対して、
「TOHOであれば確認できると思います」。
……自分が確認しようとはしません。
まもなく鬼西野の方から「『映画 えんとつ町のプペル』は、どこの会社が作っている作品なんだ!」という雷が落ちます。
気持ちの部分だけを抽出すると「吉本興業が届けたくて届けたくて仕方ない映画じゃないのかよ!」という“寂しさ”です。
現場マネージャーの長澤君は、リターンが遅いし、忘れっぽいし、嘘をつきます。
そして、今回のような言葉を選んでしまいます。
ただ、問題は、長澤君ではありません。
長澤君は映画公開一ヶ月前にキンコン西野の担当を任されたので、作品に思い入れもクソもありません。
争点は「吉本興業が西野の条件を飲むか、否か」です。
僕からの条件は一つ。
「こと西野に関しては、経験と熱が定期的にリセットされてしまうようなマネージメントのチーム編成をただちに辞めろ」。
飲まないのなら、お互いにとって不幸な時間帯が続いてしまうので、結構ソッコーで辞めます。
長々と書いてしまいましたが、これは対岸の火事じゃないと思っています。
選択肢が増え、仕事を辞めやすくなっているのは、どこの業界も同じです。
そして、これがシビアな話……副業が解禁となり、さらには影響力(発信力)を換金しやすくなった今、堪え忍んで働く仕事よりも、面白く働ける仕事に余計に人が集まりやすくなっているのは間違いありません。
要するに、昔ほど、仕事として(お金が貰えるからといって)気持ちを割りきれなくなってきています。
仕事が文化祭のようになってきているので、そんな中、モチベーションの低いスタッフを配置することが、チームから才能を逃がす引き金になることは間違いなくて、人事には超絶、気をつけた方がいいと思います。
他で食える能力がある人間ほど、そのプロジェクトに愛があるか否か?を重く捉えているので、気をつけてください。
朝っぱらからザワザワさせてしまってスミマセン。
今回の(今回だけじゃないよ)吉本興業にはガッカリしましたし、ばちくそにムカつきましたし、とっても寂しかったですが、めげずに頑張ります。
やるぞー!!
現場からは以上でーす!
【追伸】
あと、日本アカデミー賞の優秀アニメーション作品賞をもらいました。
ありがとうございます!