西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年02月02日のエンタメ研究所の過去記事

こんにちは。

宮根誠司さんから「あなたには秘書が4人必要です」と言われたキングコング西野です。

#忙しくなりそうです

さて。

今日は『(株)CHIMNEY TOWNとオンラインサロンのザックリとした航路 ~ここはちゃんとブレーキを踏もうね~』というテーマでお話ししたいと思います。

弊社&オンラインサロンの話になりますが、参考にできるところがあれば参考にしてください。

 

ザックリと的を絞る

よく言っていますが、僕の仕事のスタンスは昔も今もいたってシンプル。

「ザックリとした的を絞って、あとは臨機応変朝令暮改

です。

8年前の話をすると、「テレビ画面ではなくて、スマホ画面でエンタメを受けとることが当たり前になってくるから、『団体芸&前に出る瞬発力』ではなくて、『個人技&一人で時間を持たせる持久力』の価値が上がってくるから、なんとなく、そのあたりに的を絞っておこう」みたいな感じです。

クラウドファンディング」やら「オンラインサロン」やらが出てきたのは、そこでザックリとした的を絞った後の話です。

「お、これ、使えるじゃん!」といった感じ。

ただ、あの時(8年前)に、『団体芸&前に出る瞬発力』に張っていたら、「クラウドファンディング」にも「オンラインサロン」にも上手く対応できなかった(できたとしても難しかった)と思います。 

時代は読みきれないですが、とはいえ、いろんな情報を収集して“読めるところまではキチンと読んで”、「このあたりかなぁ」とザックリと的を絞っておくことが大切だと思います。

 

その運動によって何の価値が上がるのか?

すんごいサックリした表現になってしまいますが、万事において、基本的には大きな動きがあった時(エネルギーが偏った時)は、「それによって何の価値が上がるか?」という意識を持っておいた方がいいと思っています。

そして、そこに「張る」。

皆の反対を選ぶ「逆張り」とは微妙に違います。

「価値が上がっているところを正しく選ぶ」ということです。

たとえば最近話題の「clubhouse(クラブハウス)」

こちらは「雑談」がメインとなる音声S N Sですが、「clubhouseが盛り上がれば盛り上がるほど価値が上がるもの」は何でしょうか?

おそらく答えは「トークテーマ(ネタ)」だと思うのですが(※トークテーマがないと雑談が加速しないもん)、「clubhouseが盛り上がってきた=トークテーマの価値が上がる」が瞬時に弾き出せるソロバンを持っておいた方がいいかもっす。

そこは「早い者勝ち」の世界だったりするので。

「ゴールドラッシュで一番儲けたのは、『金を掘った人』ではなく、『金を掘る人にスコップを売った人』」みたいな話です。

※実際に一番儲けたのは『金を掘る人を運ぶインフラ(鉄道)を通した人』らしいです。

今朝、幻冬舎の箕輪さんが「フロー(流れる)コンテンツがいけばいくほど、ストック(蓄積される)コンテンツの価値は増す」とツイートされていましたが、全く同感なので来月箕輪さんと結婚します。

文字、写真、動画、音声……といった「雑談ツール」の利用人口が増えれば増えるほど、トークネタの価値はどんどん上がります。

今回、『映画』という勝負に打って出て、あらためて思い知ったのが『鬼滅の刃』は勿論のこと、『ポケモン』や『ドラえもん』といったトークネタ(ストックコンテンツ)の強いこと強いこと。

#バケモノでした

「『鬼滅の刃』を観た」がドレスコードとして始まる雑談が各地で開催されるもんだから、雑談が盛り上がれば盛り上がるほど『鬼滅の刃』にポイントが入ります。

メジャー作品というのは、それを何年も、下手すりゃ何十年も繰り返しているわけで、ちょっとやそっとじゃ敵いません。

自分が倒しにくい相手に自分がなってしまえば倒されにくくなるわけですから、CHIMNEY TOWNはトークネタ(ストックコンテンツ)制作から逃げちゃダメ。

先ほども申し上げたとおり、雑談ツールが盛り上がれば盛り上がるほど、ここの価値が上がるわけだから、キチンと獲りにいく。

結論としては超絶平凡で月並みですが、「圧倒的な作品を作る」に尽きます。


え? 今さらそんな話?

実は今日は、ここを重めに話しておきたいなぁと思いました。

あらためて、「圧倒的な作品を作ることが大事!」という平々凡々な話をしたのには理由があります。

オンラインサロン内で議論を進めすぎてしまうと、皆が皆、より新しい刺激を求めてしまって、『圧倒的な作品を作る』という結論を退屈に感じてしまう身体になってしまいませんか?

でも、そうじゃないですよね。

CHIMNEY TOWNが、このオンラインサロンが、「clubhouseの攻略法」を議論したところで、エンタメで世界を獲るには一歩も近づきません。

なので、「『圧倒的な作品を作る』という当たり前の結論に退屈を覚えるのはやめようね」という牽制球が今回です。

一つ確かなことは、「情報感度の高い層はメジャーではない」ということ。

#今回の映画で思い知った

ここは忘れたくないので、時々、こういった回を作りたいなぁと思いました。

実に手堅くてツマラナイ打ち手かもしれませんが、僕個人としては、「何十年も愛される圧倒的な作品を作って、その作品のIDでトイレットペーパーやカレンダーといったインフラを押さえる」というところに強い興味を抱いています。

「ウチ、生活インフラっぽいものを取り扱っているんだけど、コラボ商品出しませんか?」というサロンメンバーさんがいたら、(キチンと会社と話し合った上)御一報ください→https://akihironishino.zendesk.com/hc/ja/requests/new

意外とジワジワいくタイプです。

そして確実に獲ります。

現場からは以上でーす!

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

https://nishinoinc.thebase.in/items/36930355

 

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