西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年02月06日のエンタメ研究所の過去記事

こんにちは。

今日観に行く映画のチケット予約を田村Pにお願いしたところ、快く予約代行を受けてくださった田村Pから“チケット代金を遥かに上回る高額の予約手数料”を請求されて、吉本興業を退所したことを初めて後悔しているキングコング西野です。

※田村Pのオンラインサロンはコチラ→https://salon.jp/tamura

さて。

今日は『現在地を把握して、打ち手の方向を共有する』というテーマでお話ししたいと思います。

 

刈り取り期の選択肢

昨日、ニュースリリースされましたが『映画 えんとつ町のプペル@台湾』の公開が4月1日に決定しました。

西野亮廣エンタメ研究所』(の県人会)では、さっそく台湾グループが組まれ、さっそく「現地で○○の仕事をしているので、△△ならお手伝いできますよー」といった情報交換がおこなわれています。

 

映画プペルをキッカケに、台湾コミュニティーを熟成させて、サロンメンバーさんが台湾旅行に行く際の「心」や「情報」の拠り所になるといいなぁと思っています。

台湾の次に公開される国は、おそらく韓国になってくると思います。

フランスからも具体的なお話をいただいておりますが、そこはコロナの状況と相談です。

実は、映画の世界戦以外でも、いろいろと大きな話が動いていて……(まだ本決まりしていないので言えませんが)上手くまとまれば、一つ、日本中がひっくり返るような発表ができるかもしれません。

「西野。お前、とんでもねーところに手を出して来やがったな」というやつです。

#もちろんポジティブな意味で

来週、さっそく打ち合わせが入っているのですが、無事に話がまとまれば、どこよりも早く、このサロンで共有させていただきます。

「いやいや、それまで待てないよ!」という方は、幻冬舎の箕輪さんが答えを持っているので、お酒を呑ませてみてください。

簡単に口を割ると思います。

最近は、大きな話がバンバンと舞い込んできます。

ここで僕らが確認しておかなくちゃいけないことは「『えんとつ町のプペル』は今、【収穫期】に入っている」ということ。

「調子が良いわけではなくて、目立った結果が出やすい時期である」ということを共通認識として持っておかないと、収穫期の終わりと同時に足元をすくわれます。

コレは僕らのようなエンタメビジネスに限った問題ではなく、すべてのサービス業が抱えている共通の落とし穴で、「今、自分達のチームがどの地点に立っているか?」をチームメンバー全員で共有しておくことが大切だと思います。

この地点に立たされた時の舵取りの選択肢は主に以下の3つかなぁと思っています↓

①収穫期の間に次の種をまく。

②「継ぎ足し」にシフトする。

③伝統に向かう。

もちろん例外もありますが、なんとなく……

①は「小説家さん」

②は「漫画家さん」

のイメージがあります。

スター・ウォーズ』なんかも②ですね。

最近の風潮としては、「②をやりすぎると新規ファンの獲得が難しいよね」があります。

鬼滅の刃』や『約束のネバーランド』なんかは、ベストタイミングで②を切り上げた感があります。

(※「全20巻ぐらいなら読んでみようかな」という気持ちになる)

ただ、「そのやり方が正解か?」というと、僕のまわりは『スラムダンク(全31巻)』を読んだことがない大学生だらけなので(ショック!)、「②は未来永劫、新規ファンを獲得し続けるモデルとは限らない」と言えるのかもしれません。

そんな中、③を押さえているのが、絵本『いないいないばあ』であり、ミュージカル『キャッツ』です。

こちらはボディーブローのように新規ファンを獲得し続けて、エンタメ業界の不沈艦と化しています。

収穫期の打ち手について、おそらく「これが正解!」というものは無くて、「収穫期に入ったコンテンツの性格による」というところだと思うのですが(※「スター・ウォーズを作っているのに続編の開発を捨てて、①をやるなんてナンセンス」みたいな話!)、ひとまず僕らは「収穫期には3つの選択肢がある」ということを知っておく必要がありそうです。

 

さて、『えんとつ町のプペル』はどうする?

以上のことを踏まえて、さて、『えんとつ町のプペル』は、どうすればいいのでしょうか?

選択肢は3つ。

①収穫期の間に次の種をまく。

②「継ぎ足し」にシフトする。

③伝統に向かう。

①→まったく別のタイトルの開発に入るか?

②→続編の開発に入るか?

③→新規ファンをジワジワと無限に獲得し続けるシステムの開発に入るか?

……すごく面白くない答えなのですが、実は『えんとつ町のプペル』は3つともに手をつけています。

①収穫期の間に次の種をまく。

→『夢幻鉄道』や『ボトルジョージ』の開発。

②「継ぎ足し」にシフトする。

→『えんとつ町のプペル2』やVRやコンセプトシティー(コンセプトショップ)の開発。

③伝統に向かう。

→ミュージカルの開発。

「どれがハマるかは分からないので、とりあえず全部に張っとけ」という、いかにも負けそうなギャンブラーの様相を呈しております。

#トホホ

どれが当たるかは分からないのですが、「300年続くエンターテイメント」を実現させるのであれば、③の「伝統芸能化」は外せません。

そこで僕が今ボンヤリと考えているのは、伝統芸能化を狙うのであれば、自分のコンテンツに手を加えて伝統芸能化するのではなく、「そもそも伝統芸能とコラボする」です。

浄瑠璃 えんとつ町のプペル』みたいな。

これだと10年後も古くなりません。

③に参加する際のドレスコードは「古くならない」で、ここは気をつけていきたいです。

③狙いで、定番ミュージカルを作ろうとしているのに、「最新テクノロジーで魅せちゃってる」は、目的と手段がチグハグです。

今日は、このあと、ミュージカルチームと会うのですが、このへんの話を厚めにしたいなぁと思います。

先々、「おや? なんか最近の西野、やたら伝統芸能と絡んでない?」と思うようなことがあれば、今日の話を思い出してください。

確実に世界を獲るために、僕らは何をして、何をしてはいけないのか?

今後も、そんな議論を続けていきたいと思います。

現場からは以上でーす。

【追伸】

サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

 

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