西野亮廣のエンタメsalon

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2021年02月13日のエンタメ研究所の過去記事

2月13日(土) ※2月15日以降は『いいね』を押さないでください。
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こんにちは。
二日酔いで記事の更新が遅れた時の言い訳を「スマホの調子が悪い」以外にも開発しなきゃいけないなぁと思っているキングコング西野です。
さて。
今日は『プロセスエコノミー ~ミュージカルの【イニシャルコスト】と【ランニングコスト】を整理して、課題を浮き彫りにしてみよう~』というテーマでお話ししたいと思います。
「プロセス(制作過程)を売る」と言っても、いろいろ整理しなきゃいけないコトがあるよね……という話です。
参考になるところがあれば、参考にしてみてください。
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▼ 「チケット」の売り上げで作る舞台から、「チケット+プロセス」の売り上げで作る舞台へ
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舞台の売り上げは(スポンサーさんからの予算が入ってくることがありますが)基本的には、「チケット代×客数」です。
会場代やギャランティーといった、いわゆる『制作費』は、このチケットの売り上げから支払われるわけですね。
つまり、チケット代の売り上げを上回るスケールの舞台は作ることができません。
そこで「そんなのイヤだよ!」と声を上げたのがキングコング西野亮廣
チケットの売り上げは勿論のこと、プロセス(制作過程)も販売してしまって、「チケットの売り上げ+プロセスの売り上げ」で圧倒的なモノを作ろうとしています。
「プロセスを販売する上では作品の著作権を持っておくことが重要で、海外の有名な作品のプロセス販売が難しい理由はソコだよ」というのは先日の記事で説明したところ。
幸い、『えんとつ町のプペル』の著作権は西野が持っているので、プロセスを丸裸にして販売したところで、誰からも何も言われることはありません。
「公演前に脚本が世の中に出回ってしまったら、どうするんだ?」と訊かれれば、「宣伝になって最高じゃないか!」と返します。
そんなこんなで、プロセスエコノミーで臨むミュージカル『Poupelle of Chimney Town』でございますが、大切なのは「何を売るか?」です。
今日は、そんな話をします。
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▼ 泣いても笑っても西野は100%死ぬ!
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300年続くエンターテイメントを作るのであれば、「西野亮廣がそのうち死ぬ前提」で作らねばなりません。
西野の発信力に寄りかかったビジネスモデルにしてしまうと、西野が死んだ瞬間に全てが終わります。そんなのダメじゃん。
とはいえ、「西野の発信力」があるうちは、そりゃ使った方がいいと思うんですね。
「西野の発信力があるうちは、使った方がいい!」と言ったり、「西野の発信力に頼っちゃダメだ!」と言ったり、「どっちなんだよ!」という話なのですが、これは二枚舌などではありません。
説明します。
まずは、舞台の制作費を【イニシャルコスト】と【ランニングコスト】にそれぞれ分けて考えてみましょう。
【イニシャルコスト】というのは、稼働するまでにかかる費用(立ち上げ資金)のことで、
ランニングコスト】というのは、稼働し続けるのにかかる費用(運転資金)のことです。
今回の舞台に合わせて、衣装や美術をアレやコレやと作るのですが、それらは【イニシャルコスト】で、
役者さんやスタッフさんのギャランティーや、会場費などは、【ランニングコスト】になります。
次に、「それぞれの費用をどこから引っ張ってくるか?」を、プロセスエコノミーを絡めながら整理してみると、こんな感じ↓
【イニシャルコスト】
→「サロンの売り上げ」「西野の会議(下見)に参加できる権の売り上げ」
→「グッズの売り上げ」「チケットの売り上げ」
……ポイントは「西野の発信力で【ランニングコスト】を賄っちゃダメだ」という点です。
西野はそのうち死ぬからです。
西野の発信力は、あくまで【イニシャルコスト】を賄うことに留めておかねばなりません。
さて。
このように整理すると、現時点で、【ランニングコスト】を捻出する為の商品が、どれも「プロセス以外」であることが分かります。
これが現時点でのミュージカル『Poupelle of Chimney Town』の弱点です。
ここからミュージカルチームが向き合わなきゃいけないのは【ランニングコスト】に充てる為の「プロセス商品」の開発です。
そして、そこには西野を絡めてはいけません。
続いていくことが大事なので。
サロンメンバーの皆様には、是非、ここに注目していただきたいなぁと思います。
「おお、なるほど。それを商品にしてきたかぁ~。たしかに、それだと西野が死んでも回るよね」という(笑)
プロデューサー(経営者)の知恵のしぼりどころです😊
「どのプロセスを、どの形で売るのか?」
その答えは、特定のインフルエンサーの影響力に依存したものではないので、結構、参考にできると思います。
お楽しみに。
現場からは以上でーす!
 
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