西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年02月25日のエンタメ研究所の過去記事

2月25日(木) ※2月27日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
酔っ払って、口の中に逆流してきたジンギスカンを決死の思いで再び飲み込んだところ、まだ美味しかったので、世界一美味しい食べ物をジンギスカンに認定したキングコング西野です。
さて。
今日は『夜景をハックする』というテーマでお話ししたいと思います。
「ためになる話」とかじゃなくて、「次、こんなことしない?」という提案です。
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▼ (あらためて)オンラインサロンの可能性
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明日(2月26日)から沖縄・宮古島で『映画 えんとつ町のプペル』の上映がスタートします。
当たり前の話ですが、映画というものは、「作れば観られるもの」ではなく、「観せたい」という人が具体的に動いてくださらないと、観られません。
そこで手を挙げ動く人が、東宝さんの場合もあれば、映画館のオーナーさんの場合もあれば、西野の場合もあるわけですが、沖縄・宮古島の上映に関しては「サロンメンバーさん」でした。
サロンメンバーさんが『#宮古島プペルまつり』という実行委員会を組んでくださり、アチラコチラに何度もかけあってくださったおかげで、今回の映画公開に至ります。
本当にありがとうございます。
えんとつ町のプペル こどもギフト』(https://salon.jp/child_gift
)から、今月は『映画 えんとつ町のプペル』をプレゼントさせていただくことになっておりまして、こどもギフトの支援者の皆様にも、あらためて御礼申し上げます。
好きです。
皆、お仕事や子育てで忙しいので、昔から僕のサロンでは行動を即すようなことはいたしておりません。
「ロム専(記事を読むだけの人)」大歓迎で、基本的にはメルマガとして運営しています。
忙しくて読めない日もあるでしょうから、「月に5~10記事ほど読んでもらえたらいいかなぁ」ぐらいに考えています。
僕としては「読み物」として成立するように、毎日せっせと記事を更新しているわけですが、これが“思わぬ効果”を生んでいます。
それは、時々、サロンメンバーさんと一緒に仕事をさせてもらう時に気づくのですが、毎朝投稿しているサロン記事が、結果的に『朝礼』のような役割を果たしていて、初めて御一緒させていただくメンバーの方とも「ツーといえば、カー」の仲になっているということ。
僕は仕事柄、さまざまなチームを組ませていただきますが、どのチームを組むときも、実はこの「ツーといえばカー」の仲になるまでにかかるコストというのが本当に大きかったりします。
それがサロンメンバーさんとやるプロジェクトの場合は最初から整っていて、いきなり走り出すことができるので、ベラボーに仕事が早いです。
今度、『CHIMNEY TOWN』が御一緒させていただくサロンメンバーさんの『ちひろ菓子店』さんとのやりとりはこんな感じ↓
ちひろ菓子店】
「美味しいフィナンシェを作ったのですが、CHIMNEY TOWNさんとコラボできませんか?」
【CHIMNEY TOWN】
「お話いただにありがとうございます。一度、会社にフィナンシェを送っていただけませんか?」
※翌日にフィナンシェが届く。
※CHIMNEY TOWNの社員がフィナンシェを食べる。
【CHIMNEY TOWN】
ちひろさん!フィナンシェ、いただきました!メチャクチャ美味しいじゃないですか!是非、御一緒させてください」
……です。
ポイントは『スピード』で、翌日にフィナンシェが届き、「フィナンシェ、うめえ!」となった直後に連絡させていただき、その数分後にはデザイナーさんにパッケージデザインの依頼を投げています。
この『スピード』こそが、お仕事で御一緒させていただくサロンメンバーさんとの共通言語で、他でやる時は、こうはいきません。
「普段から理念やスピード感を共有している」というのは、オンラインサロンの大きな大きな可能性だと思います。
そんなこんなで、本題です。
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▼ 夜景をハックする
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ディズニーを超えようと思ったら、当然、ディズニーの成長速度を超えなければなりません。
あれやこれやと買収を続けるディズニーの成長速度を超えるのは、それなりに大変です。
「どうすればできるかなぁ」と真面目に考えた結果、まずは、人類総発信時代であることを鑑みて、『権利の解放』があると思いました。
「作ったものをお客さんに届けるのではなく、お客さんに作ってもらう」というものです。
今日もどこかで西野作品が二次利用されていますが、「一定の条件を超えない限りは、ご自由にどうぞ」といった感じです。
お客さんに制作&発信を渡してしまうことによって、クオリティー問題が起きたりもしますが、これは「成長痛」のようなものだと捉えています。
失敗を繰り返していきながら、「プペルを扱うときは、こんな感じでやろうね」という文化が育んでいけばいいのかなぁと。
ミッキーマウスショー」「鬼滅の刃ショー」とかを勝手にやっちゃうと、死ぬほどブチギレられるので、くれぐれも他ではやらないでください。
次に、ディズニーの成長速度を超す打ち手としては、世界観のイノベーションではなく、世界観のリノベーションがあるかもなぁと考えました。
「ディズニーランドのように“ゼロ→1”で世界を作るのではなく、すでに存在する巨大な世界をリフォームしちゃう」というやり方ですね。
僕が絵本を作る時は、この考えが念頭にあって、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、『チックタック ~約束の時計台~』という絵本の中には、「ビックハープ」と呼ばれる巨大な橋や、「満願寺」という1300年の歴史を持つ寺など、僕の地元・川西の景色がたくさん出てきます。
そうすることによって、将来、川西に美術館を作った時に、それらが作品の一つになります。
「西野が作ったわけでもないのに、西野が作った世界として味わっていただける」という、なんとも卑劣なやり方ですね。
その発想で、『えんとつ町のプペル』を作る時に、「工場夜景」を狙いました。
「工場萌え」という言葉がありますが、僕も、工場に萌えてしまう一人。
コンビナートを観る度に、あの機能美に、あの光に、メロメロにやられます。
個人が工場夜景をゼロから作るのは不可能ですが、ハナから作品の中に工場夜景を織り交ぜておけば、工場夜景をハックすることは可能です。
そろそろ話が見えてきたかもしれませんね(笑)
『えんとつ町』は山口県にある「周南コンビナート」がモデルになっています。
周南コンビナートでは、船に乗って、海から工場夜景を望む「工場夜景クルーズ」なるものがおこなわれています。
あれを、キチンとビジネスとして、やりませんか(^o^)?
船内で『えんとつ町のプペル』の曲を流して、キチンと世界観を作り込んで、キチンとグッズを販売して、キチンと雇用を作る。
たぶん、このサロンの中に、山口県の方でサービスをされている方は少なくないと思っていて、観光に力を入れたい方も少なくないと思います。
個人的には(僕が実際に参加して)本腰を入れて進めたいプロジェクトなので、山口の方や、山口じゃなくても、工場夜景クルーズに興味がある方は御一報ください。
「工場夜景」は、とんでもない財産で、ディズニーもハリウッドも作ることができません。
ハックしましょう。
地方創生に繋がると嬉しいです。
現場からは以上でーす。
 
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