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2021年03月01日のエンタメ研究所の過去記事

3月1日(月) ※3月3日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
火を消さずに走り続けるキングコング西野を「炎上芸人」と呼ぶのはなく、「聖火ランナー」と呼んで欲しいキングコング西野です。
さて。
今日は「博打はしない」というテーマでお話ししたいと思います。
最後に、映像作品制作のスタッフ募集をさせていただくので、映像作品の制作に携わっている方は、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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▼ ハンドリングできないことはしない
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時間には限りがあるわけですから、「どこに、どれだけ張るか?」が勝負の決め手となってきます。
携帯電話が世に出始めた時も、電話ボックスの製作に時間とお金をかけていた人はいたわけで、そこには「時代を読む力」も必要です。
しかしながら、こんなことを言ったらアレなんですけども、僕は自分の「時代を読む力」をあまり信用していません。
知識を入れておけば、ある程度のところまでは読めますが、時代の流れを見て、毎回正しい判断ができるかどうかは怪しいところっす。
株式投資をやられている方は御存知だとは思いますが、『プロスペクト理論』というものがあります。
「1万円貰った時の嬉しさよりも、1万円失った時の悲しさの方が大きいよね」みたいな感じで、利益や損失が絡んでくる際の意思決定のメカニズムをモデル化した行動経済学の理論です。
有名な例でいうと……
A.『80%の確率で20万円貰える』
B.『100%の確率で15万円貰える』
の二択が出された時に、ほとんどの人はだいたいBを選んじゃうそうです。
ですが、仮に10回連続で同じ方を選んだ場合、それぞれ手にする金額は……
Aは……20万円×8回=160万円
Bは……15万円×10回=150万円
なので、理屈でいうとAを選んだ方がイイっす。
ですが、「損したくない」という感情が勝っちゃってBを選んでしまいます。
感情に任せて決定してしまうと、僕らは、小さな得を取り続けて、大損こいてしまいます。
株式投資やFXに限った話ではなくて、日常のあらゆる局面で、人間はこんなことを繰り返していて、「イカレポンチ」の呼び声高いキングコング西野も同じようなもんです。
なので、僕は自分の「時代はこうなるだろうな」をあまり信用していません。
不確実性のあるところに身を置くと、ヒヨって、最終的に損をとってしまうことがあるからです。
「ならば、どうしているか?」という話なのですが、僕は……
A.『80%の確率で20万円貰える』
B.『100%の確率で15万円貰える』
の二択に迫られた時に、『なるべく100%の確率で20万円を貰える』を選ぶようにします。
要するに「不確実性」が気に入らないのです。
なので、半ば強引に、80%の部分を100%に持っていきます。
分かりやすい例で言うと、「映画の出資」なんかがそれにあたります。
映画に出資したところで、(出資企業が応援するとはいえ)ヒットするかコケるかは分からないので、自分で圧倒的な作品を作り、自分でヒットに向けて圧倒的に動くことで、より確実なものに持っていきます。
『映画 えんとつ町のプペル』をやる時の絶対条件が「出資させてね」でした。
タレントが作る(あの規模の)映画で、タレントが出資することって、まず無いと思うのですが、制作能力や広告能力や影響力を自前で持っているのであれば、自分で出資して作った方が、そりゃイイです。
不動産を押さえる時も同じ発想で、値が上がりそうな物件を選ぶのではなく、まずは物件を選んで、その後、自分の制作能力や広告能力や影響力をそこに投下して、値を上げます。
「80%の部分を100%に持っていく」とは、そういうことです。
もっとも確かなことは、「主導権を握っておく」ということで、あとは主導権を握った僕が絶望的に努力すればいいだけの話です。
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▼ 結局、持たなければいけないのは『強い作品』
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結局、持つべきものはコツやノウハウなどではなく「腕力」です。
作品に張って、事業を横展開する場合、その成功確度を上げてくれるのは、当たり前ですが「作品の強度」です。
作品が弱ければ、どこまでいっても博打になるし、
博打になれば、いずれ負けます。
なんだか僕の決意表明みたいになっちゃってますが、「世界中を腕力で黙らせるぞ!」というモードに入っている西野です。
そんな西野から、次の作品制作についての話です。
現在、元ピクサーのアートディレクターの堤大介さん率いるアニメーションスタジオ『トンコハウス』さんと共同で絵本『ボトルジョージ』を作っています。
そして、この作品を映像作品(短編)に持っていこうと思っていた矢先、堤さんから「ストップモーション(コマ撮り)アニメで作りましょう!」という提案をいただきました。
大好きすぎるジャンルですし、今は特に「体温が透けて見える仕事」に興味があるので、望むところ。
先日、堤さんと、コマ撮りアニメーションの会社の代表の方(まだ公表していいか分からない)と、うちのスタッフとで会議をして、「さっそく進めましょう!」という話になりました。
西野が脚本を仕上げて、トンコハウスさんか絵コンテを描いて……というところまでは決まっているのですが、「クリエイターのケツを叩いたりしながら、スケジュールを管理して、グイグイと企画を進めるプロデューサーが必要だよね」という話になりました。
そして、コマ撮りアニメーションの代表の方からは「コマ撮りアニメのプロデューサーは、実写ドラマか実写映画をやったことのあるプロデューサーさんがイイと思います」とご提案いただきました。
そこで!
友達まわりから探そうかと思ったのですが、その前に、もしかするとサロンメンバーさんの中に、実写ドラマや実写映画の経験があって、トンコハウスさんや西野と「コマ撮りアニメ」の制作に興味がある方がいるかもしれない……と思い、今に至ります。
せっかくだったら、世界に打ち出していく作品をサロンメンバーさんと一緒に作りたいじゃないですか(^o^)/
というわけで、「え? 何? その話!面白そう。ちょっと、アタシ、やってみたいんだけど!」というプロデューサーさんがいたら、コメント欄まで御一報ください。
なんとなくのプロフィールも書いていただけると助かります。
最近は、コーヒーやフィナンシェもそうですが、「サロンメンバーさんとゼロから一緒に作りたい」という気持ちが強くなってきています。
今日も、沖縄でラジオ番組をやられているサロンメンバーの上原さん(https://www.facebook.com/kunihirou1)にお声がけいただいて、沖縄まで来ました(^o^)
ゼロから一緒に作りましょう。
いいプロデューサーさんが見つかるといいな。
現場からは以上でーす!!
 
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