西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年03月03日のエンタメ研究所の過去記事

3月3日(水) ※3月5日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
無精髭を生やし、ワックスで寝癖を作り、Tシャツの首回りを引っ張って伸ばしてテロンテロンにして、懸命に「天才感」を演出しているキングコング西野です。
さて。
今日は『西野が次に始めること』というテーマで、僕が次に始めようとしていることを、まだ何も進んじゃいない段階から皆さんと共有したいと思います。
なので、今日の記事には結論はありません(笑)
今日はあくまで「前フリ」です。
それでもよければ、お付き合いください。
本題に入る前に、「そもそもオンラインサロンメンで何を見せるべきなのか?」を考えてみたので、そちらを先にお話しします。
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▼ 何を見せるべきなのか考えてみた
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今朝、田村Pと「西野って、どうしてプレッシャーで潰れないんだっけ?」という話になりました。
たしかに、これまでも、プレッシャーで潰れるには十分すぎるほどプレッシャーにブン殴られながら生きてきました。
はねるのトびら』がスタートしたのは20歳の頃で、「MCが下手だ」と数万回言われました。
その頃、僕の隣にいた梶原君はプレッシャーに押し潰されて失踪。
「梶原の頭がおかしくなっちゃった……」と友達に言ったら、「頭がおかしいのは、この状況でも病まないオマエだ」と論破されたたものです。
その後も、たくさんの挑戦を繰り返し、一人の人間が背負うには重すぎるほどの期待や責任を背負いました。
僕が自殺をしても、「そりゃそうだよね」と国民全員が納得するほどのバッシングも浴びてきました。
そんなハチャメチャな人生を展開している西野ですが、これまでただの一度も、プレッシャーに押し潰されたことがありません。
その理由の一つに、「『自信』の問題が少しあるかもしれないね」と田村Pは言います。
(※このへんの話は田村Pのサロンで詳しく聞いてください→https://salon.jp/tamura
)
これはすごーく腑に落ちる意見でした。
自分の言葉に置き換えると……僕が何かを始める時には「成功する/失敗する」ではなく、「改善する/改善しない」が基準になっています。
「一歩目は失敗するよね。たぶん二歩目も、三歩目も失敗するよね。だって西野だもの」です。
つまり、
西野は、まったく自分に期待していないんです。自信など持ち合わせていない。
なので「失敗して落ち込む」なんてことはありません。
決めているのは、「西野がやるからには100%失敗するのだから、とにかく改善のスピードを上げること」です。
なので西野の中での本当の意味での失敗は「改善スピードが遅せえ!」です。
おそらくスタートアップの会社の社長さんは同じ考えだと思います。
これから30~40歩ぐらいは踏み誤る前提で一歩目を踏み出している(笑)
ただ、
世の中に伝わるのは「成果」だけです。
「その成果をあげるまでに、どれだけの失敗&試行錯誤があったか?」を、ほとんどの人は知りません。
その結果、「成果をあげた人間=私とは違う特別な能力を持った人間」と片付けられてしまって、再現性がありません。
というわけで、
プロジェクト立ち上げ前の右も左も分からない状態をお届けして、失敗&改善していく様を共有しようと思い、今日の投稿に至ります。
それでは本題です。
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▼ 真面目にTシャツを作ってみる
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(株)CHIMNEY TOWNは様々なエンタメやサービスを日々せっせと作っていますが、その中でも僕の仕事は、『映画 えんとつ町のプペル』の国内戦がまもなく一段落というところで、今、ミュージカル『えんとつ町のプペル』を制作しています。
大変ですが、とても楽しい仕事です。
11月14日~28日のスケジュールは空けておいてください。
その裏で…「工場夜景クルーズ×えんとつ町のプペル」も進めています。
これは、船に乗り込む前から、船内で流す音楽までキチンと演出したいなぁと思っています。
キチンと地元の方を絡めてやりたいので少し時間はかかりますが、進めます。
あと、美術館建設も。
そんな中、「ミュージカル」や「工場夜景クルーズ」や「美術館」といった浮世離れしたプロジェクトだけじゃなくて、もう少し皆様の身近にある挑戦にも手を出したくなり、今回、「オリジナルTシャツの制作&販売」をやってみようと思います。
よくクラウドファンディングのリターンなどで「オリジナルTシャツ」とかが出ますが、あれって、ぶっちゃけ要らないじゃないですか?
やっぱり、「洋服は、自分が好きなブランドの服を着たい」というのが皆の本音だと思うんですね。
そんな中、「どの角度から攻めれば既存ブランドの牙城を切り崩すことができるのかしら?」と考えるところから共有したいのが今回の趣旨です。
ここにはターゲットの絞り方や、絞ったターゲットへのアプローチ方法など、いろんな仕事に転用できそうな「気づき」がたくさん埋まっていると思っています。
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▼ 方向性を決める
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今回、まず僕が最初に決めたのは、「サロンメンバーさんの会社と組む」です。
毎日のサロン記事で、とっくに理念は共有できているので、そこで摩擦が起きることはありません。
これこそが、オンラインサロンをやっている最大のアドバンテージだと思うので、それを使います。
当たり前ですが、『自分の武器をキチンと使う』というのは、とっても大事です。
てなわけで、さっそく……
『飯田繊工』(https://iidasenko.co.jp/smarts/index/0/
)さんに、生地の製作をお願いして、
『有限会社 タカタエンブレム』(https://takataemblem.com/company/
)さんに、プリントをお願いすることにしました。
たしかな製品を作って、この二社の宣伝にもなればいいなぁという下心付きです。
次に「ターゲット」をどこに絞るか考えてみました。
(※このあたりは、やってみて結果が出なかったら秒速で方向転換をする領域です)
いろいろ考えてみたのですが、そもそも他人のニーズに合わる才能なんて持ち合わせていなかったので、ターゲットは「自分(キングコング西野亮廣)」にしてみました。
僕はファッションに関して特別な意識を持っている人間ではないので、「僕が欲しいものを作れば、僕と同じような人が求めてくれるハズだ」という実に浅はかな考えです。
ちなみに『映画 えんとつ町のプペル』も同じ発想で作りました。
大切なのは、「自分は何を求めているか?」を見誤らないことです。
「自分の欲求なんだから間違わないだろ」と思われるかもしれませんが、2006年の『サラダマック事故』があります。
「ヘルシーなサラダが食べたい」「ヘルシーじゃないからマクドナルドには行きません」というお客様の声を聞いて、マクドナルドが「サラダマック」を開発&販売したところ、鼻からビッグマックが出るぐらい売れなかった……という世紀の大事故です。
あらためて意見を求められた時に、どうやら僕らは、「そういえば何があるかな?」と考え始め、その結果、もともと持ち合わせてもいなかった意見や感情を捏造するらしいです。
「不満を募集されたら、不満をゼロから作ってしまう」というようなことを僕らは平気でやってしまいます。
もちろん、この場で「皆さん、どんなTシャツが欲しいですか?」とアンケートをとるなんて、もっての他。
あらためて、「自分が本当に欲しいもの」を割り出す時には細心の注意が必要です。
そんな時は、自分を俯瞰で見て、そこから判断した方が「本当の欲求」が割り出せるかもしれません。
西野でいうと……
①オシャレに興味はない
②だけどダサい服は着たくない
③服を選ぶのが面倒くさい
④毎日同じデザインの服でいい。
⑤服を買いに行くのが面倒なので少し高くても長く着られる服がいい
⑥シルエット命
⑦首がザックリとあいていてヘロンヘロン感が欲しい
といったところ。
ヨージヤマモトのまったく同じシャツ(無地の黒シャツ)を10~15着持っている西野は、とにかく面倒くさがり屋。
服に時間をかけたくないんです。
それでいて、「ダサい」とは思われたくない。
こんな人間がどれぐらいいるかは知りませんが、少しは、いるかもしれません。
いないかもしれません。
まずは、西野に向けて作ってみます。
そして、世に出して、全然ダメだったら秒速で改善します。
今回は、その経過を見ておいてください。
「これをやれば、どうなったのか?」
「ここに、どれだけの需要があったのか?」を皆で共有したいので、売り上げも全て公開します。
はたして、レッドオーシャン中のレッドオーシャン、『Tシャツ業界』の牙城を切り崩すことができるのでしょうか?
こう御期待!
現場からは以上で~す。
 
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