西野亮廣のエンタメsalon

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2021年03月11日のエンタメ研究所の過去記事

3月11日(木) 3月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ゴジラは口から放射熱線を吐いて、自力で空を飛べるからっ!」と怒鳴ってしまったキングコング西野こと「40才」です。
さて。
今日は『挑戦、また挑戦』というテーマでお話ししたいと思います。
為になる話などではなく、コラムみたいな感じで、途中でチョコっとだけお知らせが入ります。
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▼ 『役割』という精神安定剤
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雑談から入ります。
先日、『リモ活』という、就活生向けの講演会が大阪のMBSでありました。
【配信はこちら→】https://youtu.be/CkMhI3dnB7o
コロナ禍ということで、お客さんは各大学から選抜された「5名」。
もちろん、カメラの向こう側にはたくさんの就活生がいるのですが、僕の目の前には5人しかいません。
5人の学生さんを相手に、1時間ほど語って、講演会は終了。
帰りの新幹線の西野はホクホク顔です。
少し話は飛びますが、僕は毎朝、『キンコン西野のサイン本屋さん』(https://nishino.thebase.in/
)で、注文をとり、サインを入れて、梱包して、郵便ポストにブチ込んでいます。
量が多い日は、リュックサックにサイン本を入れて、郵便ポストまで3往復する日もあります。
こんな作業を5年間ほど毎日続けています。
「サイン入れ」は西野がしなければなりませんが、それ以外の仕事は外注した方が良さそうな気もしますが、西野はその作業を手放しません。
僕は、いろんな方からの期待や、多くの責任を背負っている身なので、「自分の時間をどう使うべきか?」は、それなりに考えます。
それを考えるならば、やっぱり、「講演会」や、サイン本の受注&根本&配送作業」は見直すべきなのかもしれませんが……どっこい、こういった仕事は採算度外視で続けたいんです。
これは方々で話していることですが(今朝もVoicyで喋った)…僕は「進み具合が目で確認できない仕事」をたくさん抱えています。
脚本の執筆作業なんてヒドイもので、丸一日かけても一文字も進まない日なんてザラ。
脳内で整理されて進んでいるのか知りませんが、それは目で確認できません。
何も生み出せなかった日の最後は、不安や恐怖や焦りの類いが大量にのしかかってきて、最高潮に死にたくなるのですが(死なないよ)、そんな中、「講演会」や「サイン本のポスト投函」なんかの仕事に救われるんです。
口や手を動かせば、確実に仕事が前に進むし、進み具合を目で確認できるし、なにより「自分の役割」が確認できる。
その都度、「役割がある(必要とされている)」が、どれだけ自分を救ってくれているかを知ります。
そういったものをチョイチョイ挟んでいかないと、心が持たないことを知っているので、今は「田植え」をしたくてたまらない西野です。
ここからが本題です。
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▼ また挑戦する
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『映画 えんとつ町のプペル』は本当に大きな大きな挑戦でした。
「コロナ禍での公開」という挑戦もありましたし、それより何より、「オリジナル作品をヒットさせる」という挑戦の大きさに、百往復ぐらいビンタされました。
この挑戦には、その後に続く、ミュージカルやVRやコーヒーといった後輩達の挑戦(プロジェクト)や、さらにはサロンメンバーの皆様と提携している仕事が紐づいていたので、なんとしてでもコケるわけにはいきませんでした。
(株)CHIMNEY TOWNが映画の製作委員会に出資したお金以外に、「会社の持ち出し」で出した広告費は2億5000万円ほど。
まさに命懸けの戦いでした。
毎夜死にたくなるような脚本執筆や、遅々として進まない制作をなんとか終わらせて、映画も無事に大ヒット。
ここ数年、まとわりついていた恐怖から、ようやく解放されたわけですが……「私は、こうして成功しました」的な本を出版し、講演会を繰り返し、ウイニングランをブチかます西野なんて、誰が見たいでしょか?
少なくとも僕は見たくありません。
休むつもりなどなく、「もっと死にかけるようなことをしたい」と、ずっと思っていました。
ここから先の話は絶対にナイショなのですが……
そんな矢先、市川海老蔵さんから声をかけていただき、あの……『歌舞伎』を作ることになっちゃいました(笑)
皆さん、お察しのとおり、『えんとつ町のプペル』の歌舞伎です。
昨日、海老蔵さんや箕輪さんらとの打ち合わせがあったのですが、僕らは、映画の世界を歌舞伎で表現するつもりなど毛頭なく、抜き取らなきゃいけないのは『えんとつ町のプペル』の理念の部分です。
たとえば……ルビッチが煙突掃除を選んだ理由は、「星から一番近い仕事場」だからで、「高さ」さえあれば、煙突である必要はありません。
となると、極端な話……舞台を『江戸』にして、五重の塔の瓦屋根の葺き替え職人でもいいわけで、「そんな脚本の大工事を誰ができるんだ?」となり、「西野しか無理じゃね?」となり、『えんとつ町のプペル』を原作にした歌舞伎の脚本を書くことなりました。
江戸に現れた護美人間の物語です。
ちなみに、今のところは何も思いついていません(笑)。
死にたくなる夜をたくさん迎えることになると思います。
この挑戦が、皆様の活動のエールになると幸いです。
頑張ります。見届けてください。
現場からは以上でーす。
 
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