西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年03月17日のエンタメ研究所の過去記事

3月17日(水) ※3月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
近所の町内放送の音がボワンボワンしすぎて、過去10年間で一度たりとも内容を聞き取れたことがないキングコング西野です。
さて。
『徹底的に競わない』というテーマでお話ししたいと思います。
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▼ ずっと作っています
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『映画 えんとつ町のプペル』は、来月(4月1日)に台湾で公開されて、予定通りいけば、5月に韓国で公開されます。
各国の映画配給会社からオファーをいただいていて、現在、挿入歌を世界用に微調整中。
今だと「Netflixで…」という選択肢もありますが、身を粉にして走り回ってくださったスナップさんが「それでもこの作品は映画館で流したい!」と言っていて、『映画 えんとつ町のプペル』は彼の作品でもあるわけですから、その想いに乗ることにしました。
したがって、各国の公開は「その国のコロナが落ち着いてから」という形をとることになります。
「皆の大切な作品なので、慌てずにいこう」ということで話がまとまっています。
コロナの影響でストップしてしまっている海外のプロジェクトはいくつかあります。
ブロードウェイミュージカルや、フィリピンの移動遊園地&スラム街支援。
ラオスの雇用創出は、緊急事態宣言明けの東京で、コーヒーショップがオープンするので(たしか4月1日)、ジワジワと進んでいます。
エッフェル塔の個展を終え、「よし、これから」というタイミングでしたので、一見、世界戦の出鼻をくじかれたように見えますが、ブロードウェイミュージカルが延期していなければ、僕があらためて脚本&演出を担当することにもなっていなかったので、結果オーライかなぁと思っています。
「人事を尽くして天命を待つ」と言いますが、とにかく今は、「今、全力でやれること」をやって、タイミングを見る時期なんだろうなぁと思っています。
そんなこんなで、ここ最近の西野亮廣は朝から晩までアトリエに籠りっぱなし。
今日は少し外に出ますが、それも次のプロジェクトの打ち合わせです。
11月8日に仕掛ける「例のアレ」の打ち合わせのあとに、「旅館」の打ち合わせと、「ミュージカル」の打ち合わせが入っています。
※「ミュージカル」の打ち合わせは生配信(アーカイブに残ります)があるので、興味がある方はコチラから是非→https://nishinoinc.thebase.in/items/41207894
そんなこんなで本題です。
(※ここから先の内容に関して感想を呟いてくださるのは最強に嬉しいですが、固有名詞などは出さないようにお願いします)
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▼ 歌舞伎で世界に打って出る
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ミュージカルの台本(初稿)を書き上げて、今は、「音楽」や、それこそ本日打ち合わせをする「美術」のリアクション待ちです。
そのリアクションを見て、また第2稿を書く……というコミュニケーションを繰り返して、作品は出来上がっていきます。
というわけで、今は「待ち」の状態なので、その時間を使って、次の作品の制作に入っています。
『歌舞伎』です。
『13代目 市川團十郎』を襲名する市川海老蔵さんと、『えんとつ町のプペル』を歌舞伎の制作を進めています。
二人ともアクが強いので、幻冬舎の箕輪さんと、田村Pがバランスをとってくださっています。
先日の記事でも書きましたが(※読まれていないかたは、記事を遡ってみてー)、僕らは『えんとつ町のプペル』の歌舞伎を、『絵本 えんとつ町のプペル』や『映画 えんとつ町のプペル』のコスプレのようにするつもりはサラサラありません。
ストーリーの根幹となる部分や、作品のメッセージだけを抽出して、まったく別のものに落とし込む方向に舵をきっています。
舞台は『えんとつ町』ではなくて、浅間山の噴火によって火山灰で空を覆われた『江戸』。
時代は『天明』(1781年~1789年)です。
ちなみに、『天明』は「夜明け」「明け方」とい意味なので、おあつらえ向きじゃありませんか(^o^)
物語始まりは死者が甦る『ハロウィン』ではなく、死者が甦る『お盆』。
ゴミ人間(護美人間)『プペル』は、ゴミの付喪神(つくもがみ=古いものに宿る神様)『塵塚怪王(ちりづかかいおう)』がモデルとなっております。
タイトルは仮ですが現時点では『天明物語』となっておりまして……『えんとつ町のプペル』から『天明物語』への魔改造が許されるのは原作者ぐらい(笑)
脚本担当の手を挙げて良かったです。マジで。
さて。
今回、江戸を舞台に物語を書くにあたって、江戸の歴史や、江戸の風変わりな文化の由来などを徹底的に調べているのですが……日本は島国で、外国との文化の入れ替えがそこまで積極的になかったので、文化やデザインが独特な発展を遂げているんです。
「なんだよ、その祭り(笑)」「なんだ、そのフザけた格好は!www」のオンパレードです。
そんなことは知っていたハズなのですが、あらためて調べると、出てくる出てくる(笑)
しかし、このスットンキョウこそが世界のエンターテイメント(巨人)と競合にならない武器で、この武器を使わない手はありません。
その時、大切なのは、「日本人がそれをカッコイイと思っていること」だと思います。
政府が仕掛ける『クールジャパン』は、日本文化の幕の内弁当で、「外国人さんには、こういうのがウケるんでしょ?」という下心が見え見えて、日本人が見てもダセエのです。
世界の舌に合わせにいくのではなくて、「僕たちが作っているものが世界で一番カッコ良くて、面白いんだよ」という姿勢を貫き、形にすることだと思います。
歌舞伎を見た日本のチビッ子達が「海老蔵、かっけー!!」と興奮してたら、最高じゃないですか(^o^)
「日本人を惚れさせていない日本文化を海外に持っておいていっても仕方ないよね」という話です。
今度は規模の大きな挑戦になりそうです。
サロンメンバーの皆様とは、その一歩目から共有したくて、スタッフのLINEグループに投げている動画や音声をサロンにも投稿しますね。
(※絶対に表に出しちゃダメだよ)
コロナが落ち着いて、歌舞伎のフランス公演でも決まれば、フランス旅行がてら、皆で一緒に行きましょう(^o^)
エンターテイメントで世界を獲ろうね。
現場からは以上でーす(^o^)
 
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