西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年04月10日のエンタメ研究所の過去記事

4月10日(土) ※4月12日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
生まれて初めて原付(バイク)で坂を上った日の夜は感動と興奮で眠れなかったキングコング西野です。
さて。
今日は『サロンメンバーの皆さんと共有しておきたい「僕の仕事の向かい方」』というテーマでお話したいと思います。
僕にかぎった話ではなく、今の時代は特に、これからお話しする「仕事の向き合い方」が大切なのかもしれません。
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▼ 種を撒く季節。芽を育てる季節
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オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』には毎日数百件のコメントが寄せられます。
僕は全てのコメントを読ませていただいているのですが(いつも本当にありがとうございます)、昨日……
「映画が一段落ついてから……ミュージカル?カフェ?アパート?と、少し的を絞りきれていないような感じで、西野さんのエネルギーも分散されているように感じます。何かグッと一つに集約できるようなコンテンツがあるといいなと感じました」
というご意見をいただきました。
コチラのご意見はありがたく頂戴した上で、今日は、このことについてお話ししたいと思います。
僕の仕事のやり方や、このオンラインサロンの在り方について、「なんとなく、こんな感じで考えてま〜す」の共有です。
サロンの記事って、1日に1記事(1テーマ)じゃないですか?
なので、実は、ここには書ききれていない(まだ書くほどでもない)プロジェクトが他にもたくさんあります。
たとえば昨日の僕は「メイキング動画の資産化」と「『ブラック・アイド・ピーズ』のアップルと一緒に始めるプロジェクト」の準備に時間を割いていました。
【※ブラック・アイド・ピーズ(The Black Eyed Peas)=グラミー賞を6度受賞しているアメリカ合衆国のヒップホップ・ミクスチャーグループ】
記事にした時に面白そうなプロジェクトを選んで記事にしているだけで、ミュージカル、VR、カフェ、アパート、絵本、歌舞伎、映画……(水面下で進めている)ここに書ききれないプロジェクトは他にも山ほどあって、まったく散漫にも程があります(笑)
そりゃ「的を絞りきれていない」という御意見も出ます。
たしかに、その通りなんです。
ただ、
おそらく、昔からこのサロンに入ってくださっている方は「西野って、もともとそういうヤツだよね」と思っていると思うのですが…実は、活動内容を『映画一本』に絞っていた2020年が「イレギュラー」だったんです。
その前は、WEBサービスを開発したり、井戸を掘ったり…とにかく変なことを毎日始めていました。
…つまり、「芽が出なかった種が山ほどあった」という話です。
失敗は、記録にも記憶にも残らず、世間にカウントされるのは「成功」の数だけ。
僕は「何をやっても上手くいく人」といった扱われ方をすることがありますが、空振りの回数は数知れず。
ただただ「打席に立っている回数が多いだけ」の男です。
打率が低くても、打席数が多ければ、そりゃ、ヒットの数も増えて、そして「最多安打」が称えられる……これが世の理です。
その上で、「僕の仕事の向き合い方について」なのですが…
まさか今さら「電話BOX」を開発することも、今さら「ガゾリン車」を作りにいくこともありません。
あるのは、「あの辺りに種を撒くのはやめて、この辺りに種を撒こう」だけで、あくまでそれは「おおよその場所(方角)」なんですね。
芽が出ない場所は明確にわかりますが、
芽が出る場所は「芽が出る確率がある場所」しか僕は分かりません。
なので、最初から一つに絞っていると、「そのまま芽が出ない場合」もあれば、「芽が出たところで、育ちきらない土壌である場合」がある。
だから、「芽が出る確率がある場所に〝できるだけ〟種を蒔いて、出てきた芽を見て『いける』と判断した瞬間に、僕の時間を一つに絞り、一気にコストをかける」という戦い方をしています。
たくさんの場所に種を蒔いている時というのは、毎日のように主人公が変わるわけですから、思い入れも分散してしまい、見る人によっては、あまり面白くないと思います。
ですが、ビジネスにおいては、この時間帯が非常に重要で、猛スピードでゲームチェンジが起きる現代においては、特に。
僕が絵本を描き始めたのが2005年頃で、『えんとつ町のプペル』というヒット作が出たのは2016年。
つまり、絵本作家としては、10年間鳴かず飛ばずだったんです。
10年ですよ(笑)。
ただ、その間、絵本制作一本に絞ってをいたわけではなくて、
YouTubeを始めて、
日比谷公会堂(2000席)のチケットの手売りを毎年やって、
ニューヨークで個展をやって、
「絵本」から「おみやげ」の意味変を見つけて、
クラウドソーシングと出会って、
舞台をやって、
オンラインサロンを始めて、
ビジネス書を出して、、
…そんなアレやコレやで食いつなぎ、ようやく、僕の時間を一つに絞るに値する『えんとつ町のプペル』に出会いました。
最近は、目星をつける精度が上がってきましたが、とはいえ、どこまでいっても「これは芽が出る!」と確信しきることはできません。
きっと、この先も無理でしょうし、
むしろ、僕が老いれば、その精度は落ちるでしょう。
可能性を増やす(種を撒く)時間帯と、一つに絞る(芽を育てる)時間帯というのがあって、2020年は後者で、今は前者という認識でいます。
このあたりを共有していただけると、「おお、あの芽が出たかぁ」という楽しみが一つ増えるのかなぁと思っています。
一つだけ言っておきたいのは、「種を撒いて、あとは放ったらかし」ということを僕はしません。
結果的に芽が出ないことは山ほどありますが、毎日、畑に通って水をやって、芽が出ることを祈っています。
現場からは以上で〜す。
【追伸】
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