2021年04月26日のエンタメ研究所の過去記事
おはようございます。
Twitterのタイムラインに流れてきた「るろうに剣心とゴジラvsコングは映画館で観たい!」というツイートを二度見してしまったキングコング西野です。
#2対1の戦いかと思った
さて。
今日は『キンコン西野先生のおぞましい野望』というテーマでお話ししたいと思います。
欲深い男の、欲深い話です。
目先の数字なんてどうでもいい
千年前からお気づきかもしれませんが、僕は「YouTubeの再生回数」を追いかけることに1ミリも興味がありません。
「Voicyの再生回数」やS N Sのフォロワー数、一昔前で言うと、「レギュラー番組の本数」なんかにも興味がありません。
くれぐれも、それらの数字を追いかけている人を否定しているわけではありません。
「僕はそっちには進みません」というだけの話です。
こう言っておきながら、「数字」を本気で取りにいくことも、時々あります。
直近だと『映画 えんとつ町のプペル』の「観客動員数」なんて、まさに。
厳密にいうと、「作品の認知度」を獲得しにいきました。
あそこを「取る/取らない」で、その後に控えている様々なプロジェクト(後輩に繋ぐバトン)の明暗が大きく分かれるので、文字通り「命がけ」で取りにいきました。
天王山であったことは間違いありません。
でも、まぁ、最近だとそれぐらい。
絵本作家としては10年近く売れない時期を経験させていただいて、それなりに忍耐力も備わっておりますので、今さら明日明後日の結果には興味を持てないんです。
僕の興味は、50年後、100年後、300年後に向いていて、
さらには、「世の中の形を変えること」に向いています。
『映画 えんとつ町のプペル』は、そこに向かう為のものであったので、なんとしてでも落とせなかったわけですね。
それでは世界は変わらない
そんなこんなで、すでに「次回作」を期待されていたりするのですが……ここで僕らは整理しなければなりません。
これまでに、いろんな表現者が、数々の名作を世に放ちました。
そんな彼らが図らずも証明したのは、「作品の力だけでは世界は変わらない」ということ。
別の言い方をすると…
「世界は『作品の力だけ』で逆転を起こせる仕組みにはなっていない」
です。
『えんとつ町のプペル2』が仮に500万人を動員したとしても、このまま何の手も打たなければ、公開翌年には「500万人動員したよね。すごいよね」で終わりです。
現在、『映画 えんとつ町のプペル』は海外公開を着々と進めております。
※台湾では、O W N D A Y Sさん、三原J A P A Nさん(&スタッフの皆様)、台湾のサロンメンバーの皆様に大変お世話になりました。
この場を借りて深くお礼申し上げます。
#別の形で必ずお返しします
今は韓国での公開が迫っていて、その先もコロナの状況と相談しながら着々と進めております。
細かい話をすると、「海外版の挿入歌」の制作をしていたりします。
「日本語がいい」という国もあれば、そうじゃない国もあって、そこは各国の配給会社さんとの相談です。
しかし、
このままジワジワと海外を攻めても、それがヒットしたとしても、たぶん世界は変わらない。
世界は『作品の力だけ』で逆転を起こせる仕組みにはなっていないので、早い話、「仕組み」から作らなきゃいけないんです。
僕が『えんとつ町のプペル』の次回作の制作と同時に進めなきゃいけないのは、「『えんとつ町のプペル』が10年後も20年後も回り続ける仕組み作り」で、これは4ヶ月前から少しずつ進めています。
(※繊細な話なので絶対に表には出さないでください)
今日は「実は西野が4ヶ月前からコッソリ進めていたこと」についての話をさせていただきます。
以下、下記のことについて書いてありました。
口外禁止なのでここでコピペは終わりです
↓
「プペルは映画で終わらせるつもりがないです。日本の文化にします」