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2021年05月28日のエンタメ研究所の過去記事

5月28日(金) ※5月30日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ソーシャルディスタンスが叫ばれている東京オリンピックの選手村に【15万個のコンドーム】を配布することを決定し、世界中からバッシングを浴びている東京オリンピック組織委員会が、「このコンドームは選手村で使用するものではなく、母国に持ち帰っていただく用のコンドームです!」と打ち返したことに死ぬほど笑ったキングコング西野です。
さて。
今日は『キンコン西野が今ボンヤリと考えている「音声」の攻め方』というテーマでお話ししたいと思います。
「攻め方」というと、なんだか怖い感じがしますが、そこそこ優しい未来の話です。
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▼ 「発信力」よりも「発信寿命」で考える
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早い方ならすでにキャッチされているかもしれませんが、『映画 えんとつ町のプペル』が上海国際映画祭にご招待いただきました。
本当ならばニュースが出る前からサロンメンバーさんには「実はね…」とコッソリお伝えしたいのですが、それをやってしまうと巡り巡って誰かの仕事を奪ってしまうことになるので、グッと堪えています。どうか、ご容赦ください。
世界戦を進めながら、新作制作を進めながら、ジワジワとローキックを打つように続けている活動があります。
それが「音声(Voicy)」の発信です。
関西にお住まいの方ならば、月曜日〜土曜日で放送されている『ありがとう浜村淳です』(放送開始日:1974年4月8日)で、音声コンテンツの寿命の長さをまざまざと思い知らせれていると思いますが、やっぱり「音声」は強いですね。
「音声は体温が伝わってくる」「音声は距離が近い」など色々言われておりますが(そのとおりだと思います)、それより何より「音声は老いない」。
実際、T Vアニメとかでも「担当声優さんが寿命で亡くなられたら、来週から、あのキャラクターの声が代わる」というケースが少なくないと思うのですが、天寿を全うするまで現役でいられるのは「声」ならでは。
ビジュアルを絡めてしまうと、小皺が増えて説得力や愛嬌が増すこともありますが、もろもろデメリットも場合もあります。
その点、音声はどうでしょう?
解剖学者の養老孟司さん(御年83歳)は、今でも話す内容がキレッキレなので、「音声」だけで聴くと「40代前半」といったところ。
タモリさんにいたっては、デビュー当時から声が変わっていません(笑)
「少し歳上のお兄さん」が話しているような感覚になります。
僕の目的は目先の勝利ではなく、「300年続くエンターテイメントを作ること」なので、情報を発信する媒体としては、「動画(映像)」以上の魅力を「音声」に見つけていて、その心は「発信寿命が長いから」です。
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そんなこんなで毎日コツコツと続けているVoicyですが、さっき見てみると、フォロワー数が「21万6000人」になっていました。
再生回数は毎日コンスタントに「4万5000回」ほど。
童話『ウサギとカメ』を絵に描いたような超ノロノロ運転で、YouTubeを追い上げています。
さて、これだけの人数が毎日確実に聴いてくださるとなれば、広告媒体としての価値は十分提供できそうです。
(これはVoicy内でもお話しさせていただいたことですが…)この時にやってはいけないことは「一人勝ち」です。
僕は兵法オタクなのですが、戦に勝った後の最大の防御は「自分が存在していることで勝っている人を増やして、攻め込まれる理由を減らす」です。
西野にしてみれば、「西野を攻めたら、僕の取り分が減っちゃうよね」と周りに思ってもらうことが大切だという話です。
ノブレス・オブリージュ】は、なんだか「人格者たれ!」的な雰囲気が漂っていますが、国防として、極めて理に適った打ち手なんですね。
ノブレス・オブリージュとは…「財力や権力や社会的地位を持つ者(身分の高い者)は、それに応じて果たさねばならない社会的責任や義務があるよね〜」という考え方。
当時のフランスの貴族には多くの特権も与えられたのですが、いざ戦争となると、率先して最前線に立って命懸けで戦う義務が課せられたそうです。
社会的地位など僕にはありませんが、しかしながら「影響力」はあります。
そして、その力の一部はVoicyの後押しによって手に入れたものです。
今の僕がやらなくちゃいけないのは、自分のことではなくて、売り上げのことを全力で後回しにしている(#変態かよ)株式会社Voicyに、売り上げを作り、勝たせること。
そして、それをやることが巡り巡って自分のプラスになっている姿を見せて、ノブレス・オブリージュの連鎖を生むこと。
影響力を手に入れたVoicyのパーソナリティーが「俺も」「私も」と続けば、Voicyの地盤が固まり、また自分にメリットが巡ってきます。
そこで協賛企業(スポンサー)を募って、広告費の「ウン十パーセント」を株式会社Voicyに受け取ってもらうことにしました。
先日、サロン内で協賛企業を募ったところ、すぐに手が挙がり(ありがとうございます!)、ヘタなものは宣伝したくないので、すぐに商品を送っていただき、自分が使用した上で、協賛の申し出をお受けしました。
隠したって仕方がないので正直に全てお話ししますが…
「株式会社Voicyの売り上げになればいい」と言いつつ、当然、手数料を抜いた分は僕の懐に入ってくるわけで、その金額というのが、個人スポンサーを募っていた時よりも、遥かに大きいんですね。
このお金を僕が丸々受け取っても仕方がないわけで……どうせなら(自分のメリットも設計しつつ)誰の為に使った方がいい。
そんなこんなで、「どんなお金の使い道があるかなぁ〜」と考えたのですが、一つ、「リサーチャーを雇う」はあるなぁと思いました。
僕は思いつきで喋ることもありますが、「調べ物」をしてから喋ることも少なくありません。
調べる作業に関しては、本来であれば僕がやらなくてもいいハズで、
僕は僕で、その時間を別のコト(たとえば作品を制作する時間)に充てた方がいい。
一旦、テスト運用として6月から「協賛企業型」でやってみますが、もし、それで回していけるのであれば、リサーチャーを一人雇った(雇用を生んだ)方がいいかもしれません。
ずっと先の未来で、僕の話のクセを完コピしてくれるボカロができれば、「僕が死んだ後も回し続けられるなぁ」と思っています。
まぁ、どこまで実現できるか分かりませんが、「僕がいなくなった後も雇用が生まれ続ける仕組みを作る」という考えにブレはありません。
「知的好奇心が旺盛で、だけど発信することが得意ではない(僕と二人三脚で走ってくれる)リサーチャー」と出会えることを祈っています。
音声コンテンツ(Voicy)の第二ラウンドがまもなく始まりそうです。
現場からは以上で〜す。
 
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