西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年06月11日のエンタメ研究所の過去記事

6月11日(金) ※6月13日以降は『いいね』を押さないでください。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
おはようございます。
飲酒運転で捕まって、「コロナワクチンを接種したので大丈夫だと思った」とコメントしていたジジイを見て、
薬物をパンツの中に隠して捕まって、「もうパンツは履きません」とコメントした勝新太郎先生を思い出したキングコング西野です。
さて。
今日は「キンコン西野のお仕事現場をお見せします」というテーマで、僕の仕事現場の様子を少しだけチラ見せしたいと思います。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ お前は足りてねぇんだ、何もかも
━━━━━━━━━━━━━━━━━
表現者やクリエイターの卵から相談を受けることが少なくありません。
内容は皆さんお察しのとおりで、「僕の作品は、どうやったら売れますか?」
昔、秋元康さんから「西野君は一生過小評価され続けるよ」と言われました。
マキタスポーツさんからも「西野が生きているうちは、西野が国内で正しい評価をされることはないよ」とも。
「作品を届けること」にも精を出した人間が背負う呪いのようなもので、きっと、僕に相談を持ちかけてくる表現者やクリエイターの卵は、「西野亮廣は売ることが得意な人間」だと思っているのでしょう。
たぶん、僕は「売ること」も得意な方だと思います。
シンプルに、人類で僕が一番「サイン本」を作って、梱包して、配送しています。
報われるかどうかはさておき、地球で一番努力することなんて簡単です。
そこに「時の運」などなく、地球で一番努力すればいいだけなので。
全て自分で決められることです。
ただ、多くの表現者やクリエイターは「届ける努力を誰よりもやる」と選ばないので、少し努力するだけで、差が生まれます。
結局、それが「売ることが得意な人」というイメージに繋がるわけですが……売っているものが「ウンコ」だと、売れば売るほど人が離れていきます。
ここを忘れてはいけません。
どこまでいっても大事なのは「作品」であり、「パフォーマンス」です。
文章を書けば、毎日この調子で、
絵本を作れば、あの調子で、
映画を作れば、アカデミー賞やら海外の映画祭やら。
お笑いは得意ではありませんが、一応、漫才をしたら1年目で関西の漫才賞を総ナメして、
M-1グランプリも最低で決勝戦には名を連ねます。
一点。
『ゴッドタン』では我が肛門を献上しているだけなので、パフォーマンスもヘッタクレもありません。中学生の部室と同等レベルです。
しかし、まぁ、後輩には「最低でも日本一に絡むぐらいにはなっとけよ」と言っています。
世界を獲りにいくのなら、話はそれからです。
書き込んでいない人の文章は1秒で分かるし。
描き込んでいない人の絵は1秒で分かるし、
インプット量や、他者目線や、優しさや、残酷さが不足している人が作るエンタメは1秒で分かります。
「売り方」「届け方」ウンヌンの前に、シンプルにクオリティーが低い。
足りてないんです、何もかも。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ 仕事現場の様子をお見せします
━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕は1日の大半をアトリエで過ごしています。
世の中との接点となっている「文章」や「音声」の発信に割いている時間は、僕の1日の仕事の18分の1ぐらいで、あとはずっと書くことや、描くことや、調べることに時間を割いています。
その間、誰とも会うことはありません。
僕のアトリエには誰も立ち入らせません。
僕が頭を掻きむしって「畜生!」と言っている姿を知っている人は極々一部で、
僕と一緒にクリエイティブの根幹の部分に立ち会っている人は極々一部。
ほとんどの人が、僕の「作っている姿」を知りません。だから、「どうやって売ればいいですかね?」と訊いてくる表現者やクリエイターさんがいるのだと思います。
ある意味、僕が勘違いさせてしまっている。
「こうすれば、ウンコでも売れる」と思わせてしまっている。
これは「作っている姿」を見せていない弊害だなぁと思ったので……このサロンでも、チョコチョコと見せていこうと思いました。
「売り方」や「届け方」などではなく、作っている現場を。
添付した動画は、11月に発表するミュージカル『えんとつ町のプペル』のオープニング。
昨日、部屋で一人で台本を書いて、部屋で一人で読み上げ、スマホで録音しました。
この音声をチームの皆に送って、
音響さんにS Eのタイミング(拍子木を鳴らすタイミング)を手拍子で指示を出して、
照明さんには照明のプランを伝えて、
主演の吉原さんと笠井さんには、
「このタイミングで言葉を差し込んで、『合計1分49秒』のセリフを1分49秒で言ってください」
と指示を出します。
映画を作るときも全く同じで、自分が作って、一度、スタッフさんの前で演じてみせます。
スタジオ4℃のアニメーターさんをスタジオに集めて、全身タイツを着た西野が「スコップ」の台詞とアクションを一度演じたんです。
一つの作品を作る時は、こういった細かい指示を何千回も出します。
表に出すようなものでもないので、サロン内限定で、「ああ、西野って、こうやって作品を作っているんだなぁ」と楽しんでいただけると幸いです。
録音環境もヘッタクレもなく、アトリエの机にスマホを置いて録ったものなので、音質は最悪ですが、雰囲気だけでも。
キングコング西野亮廣は、朝から晩まで、ずっとこんなことをしています(笑)
劇場でお待ちしております😊
現場からは以上です。
 
▼オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』入会はこちら ↓↓↓