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2021年06月22日のエンタメ研究所の過去記事

6月22日(火) ※6月24日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
『タラタラしてんじゃねーよ』という鬼ロングセラーの駄菓子(※僕が子供の頃からある!)の裏面(材料)を見てみるとて、『魚肉』とあったので、「もしかして、商品名の由来は『鱈(たら)』から来ているのでは!!!?」と朝から興奮しているキングコング西野です。
さて。
今日は『天下分け目の戦い』というテーマでお話ししたいと思います。
今後、僕らが向き合い続けていくエンターテイメントの明暗を分けるガチ決戦の情報共有です。
「こんな流れで、こんな企画が立ち上がって、今、このあたりにいるよ」という話です。
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▼ 2020年の年末あたりの話……
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情報の発信元が僕では無いので、まだ言えないのですが……今日か明日にでも、『映画 えんとつ町のプペル』の海外絡みのニュースが、また一つリリースされるかもです。
今回は『えんとつ町のプペル製作委員会』の方からは公式のお知らせを出さないのですが(※あまり出しすぎちゃうとニュース性が薄れるから)、とはいえ、大きな話題ではありますので、明日のVoicyで喋ろうかと思います。
お楽しみに。
海外戦をジワジワと進めつつ、新作の制作をダラダラと進めつつ、いよいよ、「まだ誰もやったことのない新しい挑戦」に着手します。
(※ここから先の話は、まだナイショですよ。表に出さないでね♥️)
「新しい挑戦」というのは、前々からサロンの皆様にチョコチョコお話しさせていただいていた『映画 えんとつ町のプペル』の“再上映”です。
国内での公開終了後、リサーチ会社にお願いして、「『映画 えんとつ町のプペル』を観なかった理由」というアンケートをとったところ、「コロナで観に行けなかった」という声が本当にたくさんありました。
そうなんです。
『映画 えんとつ町のプペル』の公開後まもなく(
映画館の館数が最も多い時に)二度目の「緊急事態宣言」が出てしまったのです。
東京の一日の感染者数が【2000人】を越えていた、あの時です。
スタッフは皆、頭を抱えましたが、黒西野黒廣は「再上映の大義名分ができましたね。東宝さんを口説くなら、このタイミングだと思います」とニヤニヤ。
これを言うと驚かれるのですが『映画 えんとつ町のプペル』は公開直後に「再上映」の企画が立ち上がっていたのです。
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▼ 復活の物語
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もともと、雑誌や生鮮商品のように「鮮度」が求められるコンテンツでもない『映画』という“不老不死コンテンツ”が、商品棚に並べられる期間が定められていること(賞味期限が設けられていること)に疑問を抱いていました。が、「子供が生まれて、お客さんが入れ替わるのだから、また上映すればいいじゃん!」という意見だけでは企画を押し通すことができなかったのです。
しかし、この度、「コロナで観れなかった人が、こんなにもたくさんいる」という理由がそこに加わって、「GO」が出ました。
そもそも『えんとつ町のプペル』が、季節行事が絡んでいない作品だったら、「お正月だし初詣に行こう」「節分だから豆をまこう」「ハロウィンだからプペルを観に行こう」といった感じの行動様式に落としこめません。
加えて、ハロウィンは「死者が復活する日」なので、おあつらえ向きです。
「ハロウィンの夜にやって来た。身体がゴミのゴミ人間」とはまさに。
整理すると……
①季節行事が絡んだ作品だった。
②復活の物語だった。
③コロナのおかげで“復活する理由”ができた。
という感じで、再上映の条件が揃いまくっているんです。
しかも、③は狙ってゲットできるものではないので、こんなチャンスは向こう半世紀は無いと思います。
そして、もう1つ。
『映画 えんとつ町のプペル』の原作が、子供が生まれる度に手にとってもらえる(新規客を獲得し続けてくれる)「絵本」というのが、かなり大きいと思います。
新規客を獲得し続けないコンテンツが元ネタだと、毎年の上映は「コアファンによる、コアファンの為の、ディープなイベント」になってしまいます。
僕らが狙うのは、『映画 えんとつ町のプペル』を、“ハロウィンの時期に毎年公開される国民行事”にすることです。
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▼ 再集合
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そんなこんなで昨日、『映画 えんとつ町のプペル』のプロデューサー陣や、宣伝チームが(約4~5ヵ月ぶりに)再集合しました。
近況報告もそこそこに、皆で話し合うのは、「どうすれば映画を恒例行事化できるか?」ということ。
大切なのは、たとえどれだけお客さんが劇場に足を運んでくださろうと、「ちゃんと終わらせる」ということ。
ハロウィンイベントなので、ハロウィンが終われば終わりです。
まだ絶対に(マジで絶対にナイショですが)、再上映の公開時期は10月22日~10月31日の【10日間】になりそうです。
『映画 えんとつ町のプペル』の国民行事化は他の誰でもない、僕が言いだしたことで、東宝さんや、Studio4℃さんや、電通さんや吉本興業といった製作委員会の皆様は、そこに巻き込まれる形で、協力してくださっています。
「この勝負に付き合ってください」とは聞こえは良いが、どっちに転ぶか分からない博打で、彼らのリソース(時間や場所)を奪ってしまっているのは事実なので、覚悟として、広告宣伝費は(株)CHIMNEYTOWNで全額出させていただくことにしました。
だいたい1億円ぐらいです。
オンラインサロンの売り上げをこういった形で使わせていただくので、企画立ち上げの理由から、実行までのイチイチをこうしてサロンメンバーの皆様に共有しておきたいと思いました。
副音声の第三弾(※東野さんと対談? 梶原と二人で喋る?)や、ルビッチの仮装をして劇場に来てくれたお客さんには特典を付ける?
などなど、今回の再上映限定の特典は、またおいおいお話しするとして、今日は、「国民行事の創造の狼煙を上げましたよ」という御報告です。
10年後や20年後、『えんとつ町のプペル』が行事イベントとして定着していたら、お子さんやお孫さんに「この行事の立ち上げに立ち合ったけど、あの時の西野は、かなり鼻息荒かったよww」と話して、ネタにしてください。
もう二度と帰ってこないこの時間や覚悟や不安を、皆さんと共有できて幸せです。
現場からは以上でーす。
 
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