西野亮廣のエンタメsalon

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2021年06月27日のエンタメ研究所の過去記事

6月27日(日) ※6月29日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日は日曜日なので、お仕事の話はお休みして、今、ボンヤリと考えていることをタラタラと書いてみます。
あまりにもフワフワしたテーマなので、上手くまとまらないような気もするのですが、まぁ、日曜日ということで、ご容赦ください。
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▼ 今日も非力さを嘆いて、どこへやら
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最近は「バイクシェア(レンタル自転車)」にハマっていて、基本、時間があって、晴れていれば、移動はもっぱら自転車です。
仕事場にも自転車で行くのですが、居合わせたスタッフにパシャパシャと写真を撮られます。
「西野×自転車」が上手くハマっていないのかもしれません。
カメラを構えるスタッフはいつも薄ら笑いです。
昨日も豊洲まで自転車で行きました。
品川さんが演出されている舞台『池袋ウエストゲートパーク』を観ることが目的です。
豊洲の川沿い(海沿い?)のテラスでは、ファミリーや、学生達がBBQか何かをしていました。
子供らが走り回っていて、お父さんやお母さんは、その様子を見守りながら、アウトドアチェアにもたれています。
それは、とても素敵な光景で、ついついニヤニヤしちゃったのですが、次の瞬間、自分がああいった眩しい時間をもう何年も前に手放した(諦めた)ことを思い出して、ハッとしました。
ついさっきまで一人でアトリエに籠っていて、舞台を観終わったら、また一人でアトリエに戻り、朝の5~6時に気絶したように眠ります。
自分で選んだ道だし、手放したモノと引き換えに手に入れたモノもたくさんあるので、そこに対して嘆くことなど1ミリもありません。
大気圏を抜けることを決めた日から、もう戻れなくなることは知っていました。
人としての幸せと引き換えに手に入れたモノの中には「助ける力」があります。
ラオスに小学校を作ることや、
仕事復帰を望むママさんの「雇用」を作ること……それらを可能にしているのは、たくさんのスタッフに協力してもらって打ち立てた「仕事の結果」です。
ちなみに、先日、このサロン内で「ママさんに働いてもらいたい企業」と「働きたいママさん」のマッチングをしてくれる『エニママ』(https://anymama.jp/
)を紹介させていただいたところ、なんと、通常時の50倍の応募があったそうです。
そういえばキングコング西野は「ビジネス書」と「絵本」を書いているので、応援してくださる方の中に「経営者さん」と「ママさん」がたくさんいました。
必要とされることや、
存在を肯定されるほど大きな報酬はなく、
それでいうと、「困った人に手を差しのべられる」や「泣いている人の元に駆けつけられる」は、金欲や物欲がない(性欲はある!)僕にとってみれば、とても大きな報酬です。
「誰かを助けられた」ということで、また仕事を頑張れます。
きっと、昔に比べると、助けられる人の数は増えたと思います。
しかし、
助けられる人が増えれば増えるほど、外側に目を向ければ向けるほど、助けられない人の数も増えます。
100万人に一人の難病を抱えた子供や、その子を懸命に守ろうとする親御さん達と会わせていただく機会もあります。
重い病気を抱えて、外に出られない(人がたくさんいる場所に行けない)子供達に向けての1日こっきり個展『えんとつ町のプペル 光る絵本展』を、これまで何度か開かせていただきました。
個展に遊びに来てくれた子供達の中には、余命宣告され、そのことを真正面から受け止めている子もいます。
この子や、親御さんの痛みを少しでも和らげられないかと思索するのですが、「その時間をめいっぱい楽しませる」ぐらいしかできません。
先日。
あの日、個展に来てくれた小さな女の子が天国に行ったという報せを受けて、すぐに親御さんに連絡させていただきました。
女の子が「また観に個展を行くこと」「また西野さんに会えること」を励みに最後まで立派に生きていたことをお母様から教えていただき、「ありがとうございました」「ありがとうございました」と何度も御礼される度に、僕は、また助けることができなかった自分の非力さを思い知ります。
海外に目を向けると、貧困や教育の問題はまるで片付いていません。
できるところから手をつけていますが、手をつければつけるほど、手をつけられていない部分の大きさを知り、たくさんの涙に立ち会います。
昔に比べて、助けられる人も増えた一方で、助けられない人も増えて、どれだけやってもまるで追いつきません。
「ああ、またダメだった……」と頭を抱える回数は年々増えていて、結果を出せば出すほど増えることを知っているのに、「どこかで、助けられる人の数が増えて、助けられない人の数が減る日が来るかも……」と根拠のない期待を抱き、呪われたように生きています。
活動の上限を定めない限り(※「海外には出ない!」など)、満たされることはありません。
そして僕は上限を定める気がありません。
ああ、まったく……。
「そこそこ女の子にモテるし、いいか」と言い聞かせながら、サロンの投稿も程々に、そろそろ仕事に戻ります。
今は『えんとつ町のプペル』の続編(絵本)を作っているのですが、これがメチャクチャ良い感じなので、ちょっと2~3年ぐらい待っといてください。
はやく届けたいな。
それでは素敵か日曜日をお過ごしください。
 
 
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