西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年07月04日のエンタメ研究所の過去記事

7月4日(日) ※7月6日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日は日曜日なので、お仕事のお話はお休みして、何も考えずに書き始めてみます。
現時点で、今日の記事がどこに向かうか僕自身が分かっていないので、期待しないでください。
ものすごーく暇になった時にでも読んでいただけると😊
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▼ アトリエで一人
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昨日は、サロンメンバーさんやSHOWROOMの前田さんや田村Pさん達と連絡を取り合い、安否確認に走り回りました。
熱海で起きた大規模な土砂崩れの件です。
そういえば、一年前の今日は熊本で起きた大規模な水害の対応に追われていました。
安否確認と被害状況の確認を進めながら、クラウドファンディングを立ち上げて、支援金を集め、熊本に送りました。
あの日、手を差しのべてくださった全ての皆様に感謝します。
遠隔操作は往々にして的外れなハンドリングになります。
なので、スタッフには現地に向かってもらい、現地ボランティア(サロンメンバーさん)と連携し、「何が不足していて、何が余っているのか?」という現地の声をダイレクトに送ってもらいました。
そんな中、僕は現地には足を運ばず、いつもと同じようにアトリエにいました。
『映画 えんとつ町のプペル』の制作が佳境を迎えていたのです。
打ち合わせの合間を縫って、現地スタッフとLINEでやりとり。
「プペルやルビッチを描きながら、高圧洗浄機を発注する」という謎の二刀流です。
現地で泥だらけになりながら、土砂をかくスタッフの姿を動画で確認しながら、自分は、アトリエでぬくぬくと創作活動。
手足を汚さず、指示だけを出す自分に、ほとほと嫌気がさしました。
しかし、俯瞰で見たときに、僕がやらなきゃいけないのは、傑作を生んで、大ヒットさせることなんだろうなぁと思いました。
その結果と引き換えに影響力を手に入れられれば、助けられる人が増える。
スタッフからも「西野は東京にいて」と言われていました。
そりゃそうだ。
僕の手は筆を持つことに使った方が合理的です。
昔、『Dr.インクの星空キネマ』という絵本を描きました。
世界中の人が眠った時に見る夢の脚本家「Dr.インク」の物語です。
四六時中アトリエに籠り、直接会うのは、夢の脚本を配達する配達員だけ。
ひどい猫背で、目の回りはクマだらけ。
何の嫌がらせか、何の呪いか、
今の自分とずいぶん重なります。
仕事の規模が大きくなればなるほど、
助けようとする人数が増えれば増えるほど、
僕がアトリエに籠っていた方が合理的で、
人と会う機会を減らした方が合理的です。
そういえば、コロナで外出が奪われた時に、皆のようなストレスを覚えなかったのは、コロナが来る前から外に出ていなかったからだと気づきました。
「西野は他人の投稿(SNS)を隈なく見ている」と言われます。
たしかに、よく見ているんです(笑)
夜中にサロンメンバーさんの投稿や、スタッフの投稿を見て、ニヤニヤしています。
先週の日曜日も似たような話をしましたよね。
豊洲の水辺でBBQをしている親子を見て、ニヤニヤしていた話です。
僕が手放したのは家族だけだと思っていたら、「現場と仲間と汗を流す」という僕にとって何よりも大切なものまで手放しかけていることに最近気がつきました。
気心が知れた仲間との労働は何よりもの報酬で、あの文化祭みたいな時間が僕は大好きだったんです。
しかし、あの時間とはある程度、距離をとらなくちゃいけなくなっています。
でも、これでいいんだな。
これでいい。
今、仕事仲間との同じ空間で汗を流すことができている方に対して思うのは(ちょっと偉そうで嫌だけど)、「仲間との汗を流せている時間を大切にして欲しいな」ということ。
そりゃ、人間だからソリが合わないこともあるとは思いますが、これからの時代の最大の報酬が「役目がある」になることは間違いなくて、
現場で上司に叱られながらも、
同僚と「うまくいかねぇなぁ」とか言いながらも、それでも役目を与えられて、
“共に汗を流せる時間”は、とても尊い時間になるでしょう。
ほら、ずっと同じ場所で働いていると、そういうのって忘れちゃうじゃない?
なので、時々、その時間を羨んでいる西野がいることを思い出してみてください😁
はやくコロナが明けるといいですね。
年に一度でいいので、また前みたいに皆さんとBBQをしたいっす。
その日を夢見て、今日も頑張ります。
それでは素敵な日曜日をお過ごしください。
 
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