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西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年07月08日のエンタメ研究所の過去記事

7月8日(水) ※7月10日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今朝「千葉県船橋市の会社員の男性(50)は『宣言はやむを得ない』と淡々と語った。4度目の宣言発令については、スマートフォンのニュースで知ったという……」というニュースを見て、「どの端末で知ったか?は要らなくね?」と思ったキングコング西野です。
さて。
今日は「『モトがとれないことをやる!』とか言ってるけど……とは言え、ある程度マネタイズしなきゃヤバイんじゃないの? そのへん、どうするの? 西野さん」というテーマでお話ししたいと思います。
そうです。昨日の記事(伊豆大島に旅客機を持ってくるデタラメ企画)の続報です。
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▼ 今回の「いきさつ」をご説明しますね
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そもそも何がどうして「伊豆大島」という舞台が飛び出てきたのか?
知っている人は知っているかもしれませんが、まだ、このあたりの説明がキチンとされていませんよね。
ご説明します。
今から2年ほど前、伊豆大島で宿泊業を営まれているサロンメンバーさんから、「場所(土地)は用意できるのですが、その場所で何をすればいいのか分かりません。何か良い道はありませんか?」とご相談を受けたことに端を発します。
僕らは国内外で個展を開催しては、やたらと集客するイベント屋でして、実はこの類の相談を受けることが時々あります。
以前は、兵庫県川西市の「満願寺」さんからお話をいただき、その時は『チックタック ~光る絵本と光る満願寺~』という2週間限定の個展を開催しました。
お客さんが来すぎてしまって、1キロの渋滞を生んで、しこたま怒られたことで有名な個展です。
(※当時の様子↓)
伊豆大島のお話は、その延長で、しかも今回は『常設』ということでした。
「面白い話だなぁ」と思ったのですが、『常設』ということは生涯付き合っていくパートナーとなるわけですから、ヘタなことはできません。
そんなこんなで、現場の下見と、CHIMNEY TOWNの社員旅行を兼ねて、スタッフの皆で伊豆大島に行ったのが、去年の夏のこと。
皆でバギーに乗ったり、温泉に入ったり、外で肉を焼いたり、雨におもいっきり打たれたり、泣いたり笑ったりして、「旅先としてのクオリティーは間違いないね」と結論し、スリランカから旅客機を運んでくる話が動き始めました。
宿泊業を営まれているわけですから、「行き先」として選ばれる理由(アイコン)を求めて、CHIMNEY TOWNに御相談くださり、その時のCHIMNEY TOWNの答えが「べつで使おうと思って、旅客機を買ったんですけど、それをココに持ってきます?」でした。
オーナーさんもビックリです。
普通、「ここ(この土地)で何かやってください」という話をいただく時は、予算めいたものをご用意いただいたりするのですが、西野はそれを嫌います。
「だって、予算内でやっちゃったら、こじんまりしちゃうじゃん!」の一点張り。
苦労せずに売れた子役芸人はモノが違います。
いつも涙するのはCHIMNEY TOWNの予算を管理するスタッフさんなのですが、結局、満願寺展にしても、仕事としてオファーをいただいているのに5000万円ほど持ち出しで作り上げました。
チケット代が大人500円(子供無料)なので、回収するつもりがないやつです。
しかしまぁ、昨日もお伝えしましたが、「そういう仕事があってもイイじゃないか」と思っています。
そもそもお金持ちになりなくてオンラインサロンをやっているわけでも、浪費をしたくてオンラインサロンをやっているわけでもありません。
面白い世界を作る為や、弱い人を助ける為にやっています。
なので、サロンの売り上げは「逆立ちしてもモトがとれない楽しいプロジェクトや、支援に全額ブチ込む」の決めています。
だから、満願寺で赤字をブッこいても、せっかく購入した旅客機を伊豆大島にプレゼントしてもいいんです。
CHIMNEY TOWN側の整理&覚悟はついているです(たぶん!)。
問題は、場所(土地)を提供してくださったサロンメンバーさんの「取り分」です。
サロンメンバーの皆さんなら薄々お気づきかもしれませんが「場所を貸してもらえるの? ラッキー!じゃあ、好きなことをしよう!」という西野ではございません。
「あぁ、西野に貸して本当に良かったなぁ」と思って貰えるところまでもっていかないと、僕自身、楽しくないのです。
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▼ パートナーの取り分をどう設計するか?
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今回のパートナーさんの取り分は具体的に「売り上げ」だと思っています。
経済合理性限界曲線の外側に仕掛けるのは僕ら(CHIMNEY TOWN)だけで、それはパートナーに求めるものではありません。
なので今日は「こうすれば、皆がニコニコしながら、パートナーに売り上げを残せるんじゃないかしら?」という話をしたいと思います。
まずは、飛行機の内装をバッキバキに作り込んで、1日限定1組(ファミリーで泊まれる)の「飛行機ホテル」を作り、その売り上げを分け分けします。
ちなみにですが、「飛行機ホテル」を運営する『(株)Chmney Air』という会社はもうすでに作っています。
んでもって、今回のポイントは、「ホテルの外観に集客力がある」ということで、ここと上手く付き合う必要があります。
せっかく高いお金を払って、1日1組限定のホテルを予約したのに、部屋のまわりに、飛行機の見物客が押し寄せたら、たまったもんじゃありません。
かといって「飛行機の見物料」をとって、飛行機に近寄ることを規制するのも、なんだか芸がありません。
そこで考えたのですが、飛行機の半径30メートルを立ち入り禁止にして(宿泊客しか入れないようにして)、
飛行機が眠っている森の中に『スカイサイクル』を走らせて、
飛行機を間近で見ようと思ったら、一回300円のスカイサイクルに乗らなくちゃいけないようにする。
そうすれば、「スカイサイクルの利用料」という打ち出し方で飛行機ホテルのまわりの人を規制することができますし、
スカイサイクルのレールを上手に組んで、宿泊客とバッティングしないように(※時には飛行機の上を自転車で走れるように)すれば、皆、ハッピーです。
飛行機ホテルの隣にグランピング施設を作れば、グランピングに来たお客さんは、ほぼ全員、ものすごーく気持ちよくスカイサイクルに300円を支払うと思います。
スカイサイクルで木々の間を抜けて抜けて抜けた先に、森の中に旅客機が泊まっていたら、楽しくないですか?
これ、たぶん「高さ」は、そこまで必要ないんです。地上30センチとかでもイイ。
どちかと言うと、「森の中を自転車でスイスイ行ける」という違和感の方に価値がある。
スカイサイクルの利用料で、ベッドメイクさんの人件費ぐらいはまかなえると思います。
かつ、きっと、皆、「森を抜けた先に眠っている飛行機」の写真や動画を撮って、SNSにアップするので、伊豆大島の宣伝費をかけなくて済む。
伊豆大島に来られるお客様が増えれば、シンプルに、宿屋さんは嬉しいです。
そんなわけで、森の中にスカイサイクルを走らせて、大サビで「自転車で飛行機の頭の上を走る(飛行機を見下ろす)」をやりたいので、スカイサイクルの製作に詳しいサロンメンバーさんがいらっしゃいましたら、ご一報ください。
現場からは以上でーす!
 
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