西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年08月11日のエンタメ研究所の過去記事

8月11日(水) ※8月13日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
ベンチマークしている人は誰ですか?」という質問に速攻で「田中みな実」と答えるようになりましたキングコング西野です。
さて。
今日は「『つなぎ』に、しっかりとコストをかける」というテーマでお話ししたいと思います。
僕の話(エンタメの話)を軸に喋りますが、基本的には、ファンビジネスをしている全てサービス提供者に通じる話だと思います。
しっかりと日焼け対策をしながら読んでいたたけると嬉しいです。
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▼ 「売れる商品」よりも「売れ続ける商品」を
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昨日は個人的に、ものすごーくテンションが上がる出来事がありました。
(※ここから先はまだ情報を出していないのでナイショです)
昔から、このサロンを応援してくださっている方は御存知だと思いますが、実は、今年のハロウィンに『映画 えんとつ町のプペル』を“映画館”で再上映することが決まっています。
映画が公開されたのが去年の12月25日なので、公開から1年も経たないうちに「再上映」というのは、ビックリするぐらいありえないことなのですが、「『えんとつ町のプペル』の映画鑑賞をハロウィンの恒例行事にしよう!」という
想いと、東宝さんやStudio4℃さんや吉本興業の全面バックアップと、キンコン西野のたゆまぬワガママによって、どうにかこうにか「ハロウィン」に『えんとつ町のプペル』が帰ってきます。
今年ある程度の成績をおさめることができれば、また来年もあるでしょう。
(株)CHIMNEY TOWNも勿論そこは意識していて、広告費を自腹で5000万円~1億円出すことが決まっています。
順調にいけば、9月の頭ぐらいに『映画 えんとつ町のプペル』の再上映の情報がリリースされて、そこからバキバキの戦闘モードに入ります。
実は、今回の再上映に合わせて、DVD&Blu-rayを発売するのですが、一人でも多くの方に映画館に足を運んでいただく為に、DVD&Blu-ray発売の情報を、映画の再上映の情報リリースの後に出します。
ぶっちゃけ(腹を割って言っちゃうと)、すでにネタバレしている作品なので、「映画館に足を運ぶお客さん」と「DVD&Blu-rayを買うお客さん」の動機は全然違うので、「DVDを先に売っちゃったから、映画館に足を運ぶお客さんが減る」というのは、ほとんど無いと思ってはいるのですが……それでも中には、「DVDを先に売っちゃったら、映画館に足を運んでもらえないじゃん!」と思う映画館関係者さんもいらっしゃると思うので、ここは最大限配慮をして「①再上映 ②DVD&Blu-ray発売」の順番で出します。
人と仕事をしている以上、「人の気持ち」というのは、とっても大切で、何でもかんでも合理的に話を進めようとは思わない西野です。
そんなこともあって、DVD&Blu-rayの情報はまだ表には出せないのですが、冒頭お伝えさせていただいた「ものすごーくテンションがあがる出来事」とは何かというと、DVD&Blu-rayの『LP版(アナログレコードみたいに部屋に飾ることができる大きなジャケット版)』のジャケットが昨日完成したのですが、これがもう、メチャクチャいいんです。
早く皆様にお見せしたくてたまらないのですが、今世紀TOP10にランクインするぐらい、イイんですっ!
この世界に20年ほどいるので、「売れ続ける商品(作品)」を持つ強さを嫌というほど思い知らされています。
そして、『天才マーケター』の名を欲しいままにしている西野亮廣からすると、「売れる商品」と「売れる続ける商品」の違いは明白です。
「売れる商品」と「売れ続ける商品」を分け隔てる一番の要素は「『贔屓してでも売り続けたい』と思えるかどうか?」です。
ヒットの法則ウンヌンカンヌンありますが、最終的に一番の大事なのは、『持続可能な販売員の依怙贔屓(#変なSDGs)』で、「売りたい」という販売員の気持ちを枯らしてしまう商品だと、売れ続ける商品にはなりません。
NON STYLEの顔がコピペされたウチワが「売れる商品」になっても、「売れ続ける商品」になることは無いんですね。
今回のDVD&Blu-rayのジャケットでは、5年後、10年後に古くなってしまう要素(デジタル感)を徹底的に削いでいます。
納品ギリギリまで追い込んで、デザイナーさんや、吉本興業の社員さんもトコトン付き合ってくださって、何時どこに出しても恥ずかしくない「売れる続ける商品」が完成しました。
今日のこの記事を覚えておいてください。
僕は普通に3年後も、LP版のDVD&Blu-rayの宣伝を胸を張ってしています。
今でも絵本『えんとつ町のプペル』の宣伝を続けているように。
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▼ 『つなぎ』にコストをかける
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DVD&Blu-rayのデザインを進めつつ、今だとスニーカー(×えんとつ町のプペル)のデザインも進めています。
絵本や映画のイラストをコピペするのは嫌なので、スニーカー用に、キャラクターを再デザインする始末です。
他には、『映画 えんとつ町のプペル』の公開が一旦落ち着いた頃から数えて、かれこれ100
日以上は、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の制作と向き合っています。
脚本・演出だけでなく、音楽やダンスや美術や照明や衣装や小道具の隅々に至るまで、「ここは、こう!」の連続です。
チェック項目は「数千」という単位では済みません。
なまじっか絵が上手くて、
なまじっか作曲が得意で、
なまじっか手が器用なので、
ラフスケッチをパパパッと描いて送って、
ギターをパパッと弾いて、鼻唄を送って、
アトリエにあるダンボールを切ったり貼ったりして、「こんな小道具を作っておいてくださーい」という動画をスタッフさんに送ります。
サロンだし、せっかくなので、そういった動画も共有しましょうかね。
今のキングコング西野のメインのお仕事(もっとも時間を割いているお仕事)は、スタッフさんしか知らなくて、もう本当に地味で地味で仕方がないのですが、それでも、やっぱり、グッズのデザインや、ミュージカルの演出に僕本人が立ち会うことにして良かったなぁと(あらためて)思います。
これは全てのファンビジネスに言えることですが、ジブリが定期的にテレビ放送をしているように、エヴァンゲリオンが定期的にネタを提供しているように、スター・ウォーズが定期的にグッズを発表しているように……結局、次回作までの間にファンの火を消してしまってはダメで、次回作までの時間を繋いでくれる『つなぎコンテンツ』のクオリティーは、もう本当にメチャクチャ大事っ!!!!
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』でいうと「日本公演が終わって、ニューヨーク公演までの間の時間を、何で繋ぐのか?」「ファンは、何に熱くなっておけばいいのか?」を問うことが大事で、世の中のほとんどのファンサービスがこの『つなぎ』を甘く見積もっていて、次回作でお客さんが呼べずに爆死しています。
『つなぎコンテンツ』の力加減は本当に重要で、熱狂させ続けてもダメ。
「応援疲れ」が生まれるので。
だけど、冷ましてしまうと、もっとダメ。
ヒット作を生んだ後のアフターケアはとても大切で、セックスと同じだなぁと思うヤリチンの西野でございました。
皆さんの『つなぎ商品』は何ですか?
また聞かせてください。
スタッフさんへの支持動画を貼っときますね。
お客さんの知らないところで、毎日毎日こればっかりやってます。
現場から以上でーす。
【追伸】
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