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2021年08月17日のエンタメ研究所の過去記事

8月17日(火) ※8月19日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
朝8時に鶴瓶師匠から突然電話があり、「何かありましたか?」と質問したところ、「聞いてくれや、西野。今、『ぼる塾』にハマってんねん」という話を20分されたキングコング西野です。
さて。
今日は『コロナが加速させる情報格差』というテーマでお話ししたいと思います。
「サロンメンバーさんの皆さんが心配されていることが、今、いろんな業界で起きているよ」という話です。
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▼ ここ数年の西野がやたらと叫んでいる『VIPマーケティングの必要性』
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すでにCHIMNEYTOWNの社員さんやインターン生には少しだけ共有したのですが(※最新の学びはCHIMNEYTOWNのLINEグループに投げるようにしています)、11月8日に日本武道館で開催する『サーカス ~世界で一番楽しい学校~』では、『生き残る為のVIPマーケティング(仮)』というテーマ話そうと思っています。
マーケティング」というぐらいですから、誰でも再現できるレベルにまで落とし込みます。
VIPを顧客に取り込む理由は二つあると思っていて、一つは「価格競争(値引き合戦)から脱却しないと、多くの企業(個人)は、もう生きていけない」ということ。
そして、もう一つは、「高価格帯の商品を持っておかないと、子供達に低価格(あるいは無料で)サービスを提供できない」ということ。
僕らの場合は後者で、それこそファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を既存のビジネスモデル(チケット依存型)で展開してしまうと、チケット代は【3万円】になります。
が、これを【数千円代】で提供するにはどうすれば? …という挑戦をしているのがファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』です。
そういえば、今年の春先に資生堂さんが『ツバキ(TSUBAKI)』や『ウーノ(UNO)』といったマス市場を中心に展開する【低価格帯化粧品】を扱うパーソナルケア事業を海外の投資ファンドに売却して、大きな話題となりました。
コロナの影響もあったのかもしれませんが、資生堂さんは5年ほど前から『プレステージファースト戦略』を掲げ、「アタイらは、高価格帯のブランドを目指しますからっ!」と活動されていたので、「遅かれ早かれ」といったところでしょう。
天下の資生堂をしても、「価格競争はもうキツイっす!」という判断ですので、我々、一般庶民がこの問題から目を背けるなんてありえない。
「11月の『サーカス』の講演内容はバッキバキに仕上げていきますのでお楽しみに!」といったところなのですが……それにつけても『VIPをどう掴まえるか?』という問題です。
【サーカスのHP】
(※第二弾のチケット発売は8月30日!)
『サーカス!』で喋るので、最近は、いろんな資料を漁ったり、「世間の声」を積極的に聞いたりしているのですが、一般の方がアップされた記事や動画を見ていると、ときどき『元店員が大暴露!ハイブランドの闇!』みたいなテーマが上がっていて、そちらを見てみると(暇かよ!)、「お客さんは皆平等であるべきなのに、ハイブランドは裏でお客さんを区別しているっ!」という話を展開されていて、盛大にズッコケました。
こんなこと言っちゃアレなんですけど、「当たり前だろ!」というのが僕の感想で、区別(依怙贔屓)があるから高価格帯の商品が売れて、それによって、たくさんの人が救われるます。
こんなことは、ものすごーく当たり前の話なのですが「お客さんを区別する=悪」という図式が成り立っている人達が世間には一定数います。
「お金を払うから、開演前の列に並びたくないです」というVIPのおかげで、全体のチケット代が安くなっている…ということを知らない人がいる。
その人達に「お金を多く払ってくれるお客さんを区別(優遇)するなんて、当たり前じゃん」と言ったところで、返ってくるのは「結局、金ですか…」です。
さすがに面倒なので、一歩踏み込んだ『VIP向けサービス』の設計に関しては、サロン内だけで話して、表で具体的に話すようなことはしません。
ましてや、テレビで話すこともありません。
先日もお話ししましたが、実は今の僕(個人)の「伸びている事業」に関する売上は、もう公開していなくて、『elu』も『YouTube』も『Voicy』も(自分から)表で話すことはありません。
「こんな方法があるよ」と具体的に案内すればするほど、「詐欺師だー!」「金の亡者だー!」という層が出てくるので、僕個人としては、『オンラインサロンとは何か?』を最後に、世間には情報を開示していません。
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▼ 加速する情報格差
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どうして、またまたこんな話をしているかと言うと、キッカケは昨夜収録した『スナック西野』です。
まだ内緒ですが(※ほんとナイショだよ!)、ゲストに元ジャニーズの『手越祐也さん』にお越しいただいて、ネホリハホリお話を聞かせていただきました。
その席で手越さんが「今、自分達がおかれているヤバすぎる状況と、その打開策を共有したら、それをダシに叩いてくる人がいるし、そもそも皆、最初から話を聞こうとしないし……それでも1年ぐらい頑張って話しかけてみたのですが、聞く気がない人はトコトン聞かないので、聞く気がない人に情報を共有することを諦めました。。」と話されていて、胸が締め付けられました。
どこの業界でも同じことが起きています。
手越さんも僕も口を揃えていったのは「…でもその判断って、第一希望じゃないよね」
特に今はコロナ禍で、人々のストレスがたまっています。
生活が困窮している人もたくさんいます。
そんな中、「こんな方法(働き方)がありますよ」は、『成功自慢』のように扱われることがあって、炎上に繋がります。
要するに、「成功パターンを世間に共有するインセンティブ(見返り)」が全然ないので、「もう、黙っておこう(成功は一人占めしよう)」が今、(コロナによって)加速しています。
ビジネスモデルが大きく変わったなぁと思います。
ここ10年は『有益な情報を無料を提供する人』が王者だったのですが、今、『有益な情報』は妬みや嫉妬に繋がり、炎上の火種となるので、無料で提供しなくなってきている。
有益な情報を無料で提供している人もいますが、成功していないので、そもそも聞かれない。
「説得力を持った成功者が有益な情報を無料で提供する」が極端に減りました。
今、情報のサンクチュアリは書籍であり、非公開グループであり…つまり有料コミュニティーであり……そこにアクセスすることを放棄した人は、どんどん取り残され、生きづらくなっていく。
なかなか厄介な時代です。
とはいえ、圧倒的に結果を出せば、ワザワザこちらから声をかけなくても、「真似をしよう」という人が出てきてくれるのも事実で、残された希望はそこだなぁと思っています。
メチャクソ頑張ります。
あ、『えんとつ町のプペル』がグランプリ候補に入っているカナダの映画祭が始まったみたいです。
世界で結果を出します。
現場からは以上でーす。
 
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