2021年08月30日のエンタメ研究所の過去記事
8月30日(月) ※9月1日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
さて。
今日は『自分達の挑戦を絶対に死なせない』というテーマでお話ししたいと思います。
少し鼻息が荒いです(笑)
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▼ 大勝ちできなくてもチャレンジは続くけど、死んだらチャレンジは終わる
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このサロンでは過去に何度かお話ししていますが、戦の基本姿勢は「博打をしない」です。
戦の前に追い込むだけ追い込んで、まずは「大敗しない環境」を整えて、可能ならば、「確実に勝つ環境」を整えて、端から見ると「博打」に見えるような戦いに出ます。
僕の中では「勝つこと」よりも「大敗しないこと」の方が遥かに優先度が高いので、「下手すりゃ大敗するかもしれない」という要素が残っている状況では、戦に出ません。
まるで戦国時代のような話をしちゃってますが、時代は変わっても、本質はあまり変わりません。
戦における『弱さ』というのは、「博打をする」および「博打をせざるをえない環境」を指します。
CHIMNEYTOWNの若手スタッフに常々言っているのは、「確実に大負けしない環境を整えてから、誰もできないような大きな勝負をしようね」です。
つまり、「【大勝負】と【博打】は、まったく別物であり、【博打】だけは絶対にするな」です。
これが『強さ』です。
一昨日、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のプロデューサーのセトちゃんや小野さん達と呑みました。
そこで、いろいろとプランを聞かせてもらったのですが、まだ“博打要素”が残っていたので、「もっと、エゲつなく追い込んだ方がいい」とお伝えしました。
彼らに出した宿題は、以下のとおり。
・無観客開催(配信オンリー)に備えておく。
・オフラインチケットが全額払い戻しになっても収支がトントンになるように、それまでに売り上げを作っておく。
・無観客開催になろうがどうなろうが、キャスト&スタッフには通常通りのギャランティーを支払う。
…要するに、「製作費の1億3000万円ぐらいは、オフラインチケットの売り上げ以外で作っちゃって、オフラインチケットの売り上げが100%利益になるまで追い込んでから、ミュージカルに挑戦しようね」です。
以上のこと(最低ライン)を踏まえた上で、「それをやるにはどうすればいいか?」を考える。
そこから、やはり「VIP席」の話になったのですが、「VIP席を販売しても、もし無観客開催になったら、払い戻ししなきゃいけないし…」と頭を抱えていたので、
「『無観客開催になった場合は【配信】でお届けします』『払い戻しはありません』ということを事前に伝えた上で、VIP席を売ればいいよ。その条件を飲んだ人が買ってくれるんだから」
とお伝えしました。
そうすれば、「ならば、どこで一般席との差別化を図るのか?」という話になります。
そして翌朝、「【VIP席】は10名限定で、プロデューサー陣とのオンライン呑み会に参加できる」という特典をつけて10枚限定で販売したところ、即完しました。
これは「払いも戻さなくてもいい売り上げ」で、これによりファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』の死亡率が1%ぐらい下がりました。
基本的には、どのビジネスも、この積み重ねだと思います。
今回は「払い戻ししない為にはどうすればいいか?」というテーマまで辿り着いたのが良かったですね。
このあたりは、だいたい無意識のうちに自主規制を働かせて、「コロナで開催できなかった=払い戻し」と結論しちゃっている部分です。
だけど、それを取っ払う。
「戦に出る前に、エグめに(エゲつなく)追い込む」は、基本姿勢として置いておいた方がいいと思います。