西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年09月06日のエンタメ研究所の過去記事

9月6日(月) ※9月8日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
遠出する前に(しばらくトイレから離れる時に)、「今は、全然、ウンコしたくないけど、途中でウンコしたくなるかもしれないから、頑張って出しておこう……でも、ちょっと待てよ。無事にウンコが出たらいいけど、きばった結果、肛門寸前までしか運べなかったら、むしろ漏れるリスクが高まってしまうじゃないか…」と、いつもクヨクヨしているキングコング西野です。
さて。
今日は『課題を解決する方向から攻めるエンターテイメント』というテーマでお話ししたいと思います。
今日の話の結論自体は昔お話ししたので、今日は「そこには、こういう狙いがあるよー」というお話をしたいと思います。
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▼ 『エンターテイメント』と『サービス』の違い
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まずは、『エンターテイメント』と『サービス』の違いについて明確にしておいた方が良さそうです。
何かを提供して、お客さんからお金をいただいる以上、どちらも『サービス』には違いないのですが、今日の話を分かりやすくする為に、ここをキチンと分けてみます。
結論を先に言っちゃうと、『エンターテイメント』と『サービス』の大きな違いは「課題の有無」です。
ここでいう「課題」というのは、「お客さんが困っていること」のことです。
『サービス』には「課題」があり、『エンターテイメント』には「課題」がありません。
コンビニが無いと困りますが、
ミュージカルが無くても困りません。
(※「いやいや精神的な支えになってるので、無いの困る!」という細かいツッコミは言いっこ無しです。
CHIMNEYTOWNの事業を「ファミリーエンターテイメント(ハレ)」と「ファミリーライフ(ケ)」で分けた時に、「ファミリーエンターテイメント」の方は、とくにお客さんの課題を解決していません。
あえて、ややこしい言い方をすると、
「衝動」から作るものが『エンターテイメント』で、
「課題」から作るものが『サービス』といったところです。
ここの整理がつくと、今日の話がスッと入ってくるかもしれません。
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▼ 課題からエンターテイメントを作る
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『サービス』を作る時の第1歩目は「課題(お客さんのお困り事)を探すこと」です。
大きな会社を目指す時の条件はシンプルで、「大きな課題に取り組む」です。
GAFAM(Googleとか)を超えようと思ったら、GAFAMが取り組んでいる課題よりも、大きな課題と向き合わなきゃいけないのですが、ぶっちゃけ、現代は「解決されていない課題」が、もう残っていません。
今、この地球に残っている課題は「お金にならない課題」だけです。
『経済合理性限界曲線』の外側にある課題ですね。
「気候変動問題」や「難病問題」など。
話のついでに言っちゃいますが、CHIMNEYCOFFEEは「美味しいコーヒーを提供する」以外に、「近所のオフィスに勤めている人が困っていることは何か?」「店の前を通る人が困っていることは何か?」というラインからもサービスを設計するとイイと思うぜ。
話を戻します。
「解決したところでお金にならないけど、たくさんの人が困っていること(経済合理性限界曲線の外側にある課題)」って、結構あって、後輩達には、「自分のビジネスを安定させて、“そこ”を狙うか、“そこ”を狙って、最終的に自分のビジネスに繋げられるとイイよね」という話を時々しています。
そんな中、僕が注目しているのは『お遊戯会』です。
先生方は毎年『お遊戯会』の演目選び(お遊戯の準備)に苦労されています。
お遊戯会って面白くて、「作品として面白かったか、否か?」ではなくて、「うちの子がちゃんとできたか、否か?」という“答え合わせ的な視点”で観られているので、要するに、お父さんお母さんが「知っている話」じゃかいと成立しないんです。
「わぁ、上手に言えたねぇー!」というエンターテイメントなんです(笑)
なので、どうしても演目は『昔話』になってしまうのですが……皆さんも御存知だと思いますが、『昔話』って、あんまり面白くないんです😁
音楽とかも全然イケてない。
だけど、先生方は「どうせやるなら、面白い作品をやりたい」と思っている。
これ、毎年やってくる(尽きることのない)『課題』なんです。
この課題を、ゴッリゴリのプロが集まっているミュージカルチームが本気で解決しにかかると面白いなぁと思って、現在、劇『えんとつ町のプペル』の脚本(15分ぐらいの作品を)を「オールひらがな」で書いています😁
「原作・脚本:西野亮廣」です。
そして、このお遊戯会用の脚本を、“ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』のホームページで”無料ダウンロードできるようにする。
小学校に上がると『学芸会』があるので、
【5~6才用】(15分)
【小学校低学年用】(20分)
【小学校高学年用】(30分)
で、それぞれ作ると面白そう。
ブロードウェイの音楽も使えると、尚良し。
これ自体は1円にもなりませんが、「子供の頃にやったお遊戯会のスンゴイ版を一流のクリエイターが作っている」となったら、僕ならチョット観てみたいです。
(※つまり、ずっと集客し続けられる)
サービスをフロントエンド(集客する商品)にして、エンターテイメントをバックエンド(売り上げを生む商品)にする……という二階建て構造で、ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を設計すると、なんかイイ感じになるんじゃねーの?
プロがステージの上で歌っている歌が、自分がお遊戯会で歌った歌だった時、プロの凄みを知り、大きな感動が生まれると思います。
そんな狙いがあって、お遊戯会の脚本を書いています。
あと少しで書きあがりますので、待っててね😁
現場からは以上でーす。
 
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