2021年09月12日のエンタメ研究所の過去記事
9月12日(日) ※9月14日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
今日は日曜日なので、お仕事の話はお休みして(※とは言っても365日仕事しかしてないから、仕事の話になるんだけども…)、今、僕がボンヤリと考えていることをツラツラと綴ってみます。
おもんなかったらゴメンナサイ(笑)
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▼ 熟成させるもの
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(※『HELLO MOVIE』というアプリをダウンロードすれば、映画館で映画を観ながら副音声をお楽しみいただけます。)
今回の副音声はハロウィン限定復活上映(10月22日~31日)を盛り上げる為に「キングコング」で参加させていただいたのですが、もうね…この副音声の収録が楽しくて楽しくて、たまらんかったのです。
プロとしては失格なのかもしれませんが、目の前にお客さんはいないので、僕のお客さんは必然的に「梶原君」になるわけで、梶原君のお客さんは僕になります。
今回の副音声は「キングコングがお互いを“ただただ”笑わかす為に喋る1時間40分」で、ぶっちゃけ、映画を楽しむことはできません(笑)
「映像を観ながら、キングコングのラジオを聴く」という形になります。
映画の副音声収録だというのに、僕は笑いすぎて、机や手をバンバン叩く始末。
お互い何の仕事もなかった19歳の頃、特にやることもないので、毎日公園で待ち合わせをして(本当に毎日!)、マクドナルドに行って、金龍ラーメンに行って、バイクでいろんな場所に行っては、今回のような会話(笑かし合い)を繰り広げていました。
自分が結果を出さないと相手に迷惑がかかるし、相手が結果を出さないと自分に迷惑がかかる。
「コンビ」というのは実にいろんなものが絡まった関係で、中には、相方の成功を快く思わない非合理的な人もいます。
ウチの場合はというと、梶原君が沈んでいた時期が本当に長く(16~17年?)、彼が僕に負い目を感じていたのは重々伝わっていたし、牙を立てないと精神的にやられてしまう状態であったのも理解していました。
それでも僕の中には、毎日二人っきりで腹が千切れるほど笑い合った日々が鮮明に残っていて、「どうにかあの時間が戻ってこないかな…」と想い、「何が何でも解散だけはしない」と決めました。
「あそこで関係を手放していたら、この時間は無かったんだな」と何度も思いました。
エンタメを含むあらゆるサービスにおいては、『鮮度』がモノをいう場面と、『熟成』がモノをいう場面があります。
「コンビ」は明らかに後者で、そして当たり前ですが、『熟成』を手にするには、何が何でも手放してはいけません。
出会いは「運命」ですが、熟成は「努力」がもたらすもので、そりゃまぁ、長く活動していれば、外圧や、時代が、繋いだ手をほどこうとすることが度々あるのですが…
「なんとしてでも離さない」と決め、
「離さない為にはどうすればいいのか?」という仮説と検証と改善と我慢と我慢と我慢を続けなければなりません。
「たくさん我慢してきて良かったな」と思った1時間40分でした。
是非、劇場で、キングコングの副音声をお楽しみください。
断言しますが、キングコングの副音声は絶対に笑ってしまうので、他のお客さんに迷惑がかからないように、離れた席で一人でお楽しみください
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▼ 今、熟成させているもの
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昨日は、「歌舞伎作り」の真ん中にいるクリエイターさんに、わざわざアトリエ(https://zip.otogimachi.jp/
)までお越しいただいて、2時間ほどの勉強会を開いていただきました。
手垢でベタベタな表現で恥ずかしいですが、『型』を知らないと、『型破り』はできません。
「何故、歌舞伎には『早着替え』が必要なのか?」というシンプルな疑問にも、イチイチお付き合いいただきました。
映画公開から、まもなく1年が経つというのに、『えんとつ町のプペル』を触らなかった日がただの一度もありません。
ミュージカルを作っている裏で、歌舞伎を作っているわけで、見かねた田村Pからは「あんた、ホンマにいけんの?」的なことを言われますが、「いけますよ。西野ですよ?」の一点張り。
まだまだ長くなりそうですが、お付き合いください。
キャスト&スタッフ一丸となって(本当に一丸となってる!)、人生を削って作っている作品です。
どうか見届けてやってください。
それでは素敵な日曜日を。