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西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年09月16日のエンタメ研究所の過去記事

9月16日(木) 9月18日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
11月8日に日本武道館で開催する『サーカス!』の授業内容が、限定6名のオンライン勉強会で試しまくった結果、M―1グランプリの決勝でやるネタぐらい仕上がっているキングコング西野です。
さて。
今日は「『未利用資源』が最も利益率が高い商品になる場合ってあるよね」という話をしたいと思います。
タイトルで内容の8割を喋っちゃいましたが、前半は「おお、たしかに」的な話で、後半は「わ! 西野が、また狙ってきやがったな」的な話をしますわ!
宜しくどうぞ。
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▼ 未利用資源を見つけ、活用する
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以前、「蜷川実花さんのオンラインサロン(https://salon.jp/mikaninagawa
)が最強!」というお話をさせていただきました。
「これまで、どこかに出すアテもなく(プライベートで)撮っていた写真」がサロンのコンテンツになっているわけで、お見事です。
うっかり、「廃棄キャベツを餌にしたウニがすっごく美味しいなった」というニュースを思い出しました。
要するに、生み出している資源を廃棄していないんてすね😁
さすがに、蜷川実花さんほどではないですが、僕らの身の回りにも『未利用資源の上手な活用方法』はたくさんあって……たとえば、占い師さん。
企業は、お客さんに商品を買ってもらう為に、あの手この手でアンケートをとりますが、いかんせんアンケートというものは精度が高くありません。
『好きな漫画BEST3』という質問をされたら、ほとんどの人が「センスを見せよう」として、『ドラゴンボール』や『ONE PIECE』や『鬼滅の刃』などはランキングに入れません。
ところが占い師さんには「個人情報」を隅々まで話します。
年齢のサバを読むこともありませんし、収入も隠しませんし、不倫していることすら話します。
占い師さんは「顧客の“本当の”データ」を持っているんですね。
「都内に住む月収○○円の20代女子は、夜は△△に時間を使っている」といった。
これは、企業がなんとしてでも買いたい情報なので、企業が、商品開発・企画考案する際に、アドバイザーとして迎える人気占い師(データをたくさん持っている人)に金額は、本業の『鑑定量』よりもずっと高くなるでしょう。
占い師にとっての『未利用資源』は「データ」で、んでもって、占い師は「占い」を売るよりも、「データ」を売った方が実入りがいい。
人気占い師は…
・フロントエンド(集客商品)=SNSYouTube
・バックエンド(売上を作る商品)=占い
・スーパーバックエンド(最も売上を作る商品)=データ
みたいな三階建てのビジネスモデルです。
前半戦の文章をまとめると「占い師って『データの販売』が最も利益率が良いよね」です。
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▼ 西野先生が狙っているスーパーバックエンド
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「へぇー、占い師さんって、そういうビジネスモデルになってるんだー」で終わってはダメで、次に考えなきゃいけないのは「ちなみに、自分に転用できるのかな?」です。
探さなきゃいけないのは、自分の中にある(あったらラッキーの)『未利用資源』です。
キングコング西野の場合は「メイキング」という未利用資源がありました。
「メイキング」自体は誰でもあるのですが、「売ることができるメイキング」を持っている人は実はあまりいません。
「クオリティー」や「権利」の問題をクリアしないといけないからです。
劇団四季さんは『ライオンキング』のメイキングを販売できないんですね。
(…ていうか劇団四季さんに『えんとつ町のプペル』を販売して、「メイキングも売っていいし、グッズの売上も持っていってもらっていいっすよ」とか言いたい)
「映画ができるまで」の悪戦苦闘は『未利用資源』そのもので、その活用(オンラインサロンの記事としての売上)は、原作&脚本使用料や、製作総指揮のギャランティーより、ずっとずっと大きかったりします。
「メイキングの販売」というのはCHIMNEYTOWNのスーパーバックエンドなので、今後も続くとは思いますが、実は個人的に、もう1つあると思っています。
僕らの活動の副産物として生まれた『未利用資源』が。
それが、『親子で学ぶ!お金の勉強』です。
僕らの会社がモノ作りをするときは、決められた予算の中で作るのではなく、「予算の開発」から始めます。
インターン生であろうと、ここは結構厳しく言われます。
「圧倒的に面白いものを作りたければ、お客さんに優しくありたければ、『予算』から逃げるな」と。
ビジネスをする上では至極当たり前の話なのですが、ご存じの通り、日本でそれをやると「銭ゲバ」扱いされてしまいます。
大人になるまで(大人になっても)お金の勉強をまったくしてこなかった多くの日本人は、「消費」と「浪費」と「貯金」しか知りません。
結果、投資トラブルにホイホイ巻き込まれる始末。
一度、皆さんのご両親に「『投資』と『投機』の違いを教えてください」と質問してみてください。
きっと、泡を吹くでしょう。
「お金の知識が絶望的にない」という世界でも稀な国で、お金の知識が絶望的にない大人が子供を育てるもんだから、お金の知識が絶望的に無い大人が生まれます。
ただ、厄介なのは、大人って、プライドがメチャクチャ高いんです。
一昨年、東大で講義をした時に、教授がお金のことを何も知らなかったので、「子供を育てるのであれば、そこはちゃんと勉強された方がいいと思いますよ」と提言したら、死ぬほど睨まれました。
こんな調子だから、「お父さんあ母さんも勉強しましょうよ」と言っても、耳を傾けてもらえないんですね。
「何を偉そうに!私達だって頑張ってるんだ!」とヘソを曲げられてしまいます。
そんな時に、足元を見渡してみると、そういえば僕らは、チビッ子もゴッリゴリに巻き込んだ『ファミリーエンターテイメント』をお届けしていて、おかげ様で個展会場に行くと「西野くん!」と子供達が集まってくる小山の大将をお届けしています。
気がつけば、「お金」の問題とも向き合っていて、「子供」とも向き合っている、メチャクチャ珍しいカンパニーで、ならば、『親子で学ぶ!お金の話』としてしまえば、「子供の為に受けようかしら」といった感じで、お父さんお母さんのプライドを悪戯に傷つけずに済みます。
大人が勉強会に参加する「言い訳」が一つできるわけですね。
「お金の知識が絶望的に無い国(お金の勉強が求められている国)」で、よくよく考えたら、こんなサービス(親子で参加できるお金の勉強会)を説得力を持ってお届けできるカンパニーは他にないんです。
今年の春におこなった『教えて西野先生!親子で学ぶ!とっても大切なお金の話』は、一度の授業で1万3000名の参加がありました。
一昨日、販売を開始した『親子で学ぶ!とっても大切な【投資】の話』も、すでに2500名を超える参加となっております。
とくに何も考えずに走っていたら、親子にお金の勉強を教えることができるトップランナーになっていて、ここは日本がこれからも持ち続ける課題なので、CHIMNEYTOWNの最大の収益商品になるんだろうなぁと思っています。
単発でチョコチョコやるのではなく、キチンと事業化して良いのかもしれません。
蜷川実花さんのサロンが最強!」と書いた時と同じまとめになりますが、一度、ご自身の『未利用資源』を探ってみてください。
現場からは以上でーす。
 
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