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2021年10月10日のエンタメ研究所の過去記事

10月10日(日) ※10月12日以降は『いいね』を押さないでください。
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日曜日なので、仕事の話はお休みして、今、ボンヤリと考えていることを書きます。
今日は短めに。
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▼ 学びを止めるな
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品川駅(の、いわゆる「社畜回廊」)に出された「今日の仕事は、楽しみですか。」という広告が大炎上した。
それでも立ち止まることを許されない現代人にとっては、たしかに厳しい内容だったと思う。
場所が場所だ。
一日で広告を取り下げた判断は圧倒的に正しくて、「よくある炎上ネタだ」と、あのまま放っておけば、人身事故の引き金になっていたかもしれない。
現代人が絶望していることは確かだ。
僕らは、もうとっくに物質的な豊かさを手に入れ、経済成長しない時代を生きている。
だけど、多くの人は、まだその時代の“お作法”を知らない。
「良いモノを作っているのに、なんで売れないの?」という疑問を抱きながら今日を生きている。
その中でも、特に日本は、成長が期待できるような国じゃない。
そして、追い討ちをかけるように「新型コロナウイルス」が襲った。
日本人は「頑張った挙句、この扱いかよ」を経験している。
「どうせ報われないのなら、ゆるく生きよう」となるのは、よく分かる。
幻冬社の箕輪さんが自身のオンラインサロンで言及していたけれど、コロナ前までよく見られた「自分で成功を掴み取って景色を変えよう」みたいな“自己責任的な熱血コピー”は、今はもう流行らない。
現代人は今、「キミは、そのままでいいんだよ」という言葉を待っている。
そのマインドになることは理解できる。
しかし、あまりにも危険だ。
「経済成長」と、「個人の成長」は分けて考えるべきで、「脱成長」は経済の話であって、個人に持ち込む話じゃない。
地球人全員が一斉に「脱成長」に切り替えるのであれば話は別だが、「成長」をしている人がいる中で、「脱成長を進める個人」に席が残されるハズが無いだろう。
この世界はそこまで都合良くできていない……というか、一部の貴族を除いては、「学びの量」に対して残酷なまでにフェアだ。
「成長」を望む者を笑えば、支持も集まるだろう。
視聴率に支えられるテレビが「視聴者を写す鏡」なのだとすれば、テレビの内容もその方向に流れる。
しかし、「個人の脱成長」のシッペ返しは、必ず来る。
コロナが明けたその先に、
個人の脱成長を面白がったその先に待っているのは、取り返しのつかない「格差」だ。
ヘソを曲げたくなる気持ちは、よく分かる。
だけど、学びを止めないで欲しい。
学ぶ気マンマンのサロンメンバーの皆様に言ったところで仕方がないんだけど、これが今の僕の気持ちです。
目の前は、自分が成長しないと突破できない問題だらけだ。
この問題を突破しないと、守れない人がいる。
だから僕は、今日も試行錯誤を繰り返している。
キミはどうだ?
 
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