西野亮廣のエンタメsalon

西野亮廣エンタメ研究所の過去記事を中心にアップしてます

2021年10月20日のエンタメ研究所の過去記事

おはようございます。
母親のLINEのプロフィール写真が、「ドラミちゃん」から「ドラミちゃん」に変わったキングコング西野です。
#そんなにドラミちゃんが好きだったっけ
 
さて。
今日は「挑戦するチームの作り方」というテーマでお話ししたいと思います。
挑戦し続けるチームを作りたいのであれば、メチャクチャ重要な話です。
 
 

CHIMNEYCOFFEE(@渋谷)がオープン
 
渋谷駅から徒歩2分のところに、『CHIMNEYCOFFEE』がオープンしました。
 
https://sfc.base.shop/

『CHIMNEY COFFEE』は今年の春に期間限定(3ヶ月限定)で出ていたコーヒー屋さんで、チャレンジ期間に大きな成果を上げたので、この度、ガッツリと腰を据えて(倒産するまで無期限で)オープンすることになりました。

『CHIMNEY COFFEE』を率いるのは、(株)CHIMNEY COFEEE代表の山邊。
 
今年の夏まで(株)CHIMNEYTOWNの社員だったのですが、ダセエ顔をしてるくせに独立した男です。
たしか、24歳とかだったと思います。
 
お店のオープンに合わせて、表(Voicyとか)でも大々的に宣伝しようかと思ったのですが、まだまだオペレーションも安定していない(急に混雑するとテンパる)でしょうから、大々的に宣伝するのは、その後にしようかなぁと思っています。
 
このあたりは、閑散期にオープンして、オペレーションを安定させてから夏休みを迎える戦略をとった東京ディズニーランド(オリエンタルランド)から勉強させてもろてます。
 
基本的には、「一度離したお客さん」は帰ってこないので、「接客に慣れてから、繁盛させる」はイイ打ち手だと思います。
 
さて。
 
(株)CHIMNEYTOWNは毎日いろんな挑戦をして、その結果、若手が巣立つ…という風土ができてきています。
 
ファミリーミュージカル『えんとつ町のプペル』を担当する瀬戸(23)も独立して、CHIMNEYTOWN USAという会社の代表になりました。
来年からはアメリカに住むそうです。
 
変化の激しい時代に確実に死ぬ方法は「変化しないこと」なので、やはり、この時代の基本姿勢は「挑戦する」になってくるでしょう。
 
…とまぁ、言葉で言うのは簡単ですが、実際に挑戦するとなると、これが、なかなか思うようにはいきません。
 
厳密に言うと、「個人の挑戦」は、個人が覚悟を決めればいいだけなのでそれほど難易度が高くありませんが、これが「集団」になった瞬間に、とたんに動きが鈍くなります。
 
「挑戦し続けるチーム」を作るのって、ものすごーく難しいんです。
 
今日はこのへんの話をしたいと思います。
 
 

「挑戦するチーム」に必要な人、必要じゃない人
 
ここで皆様に問題です。
 
「挑戦」に最も必要なモノって、何だと思いますか?
 
忙しいので、さっそく答えを言いますが、答えは『心理的安全性』です。
 
「突っ込んでいっても、最悪、死なない」という約束が済んでいないと、人は突っ込めません。
ブレーキが付いていない車だと、アクセルをベタ踏みすることはできないんですね。
 
企業(個人事業主)の場合だと、リアルに【お金】の問題があるでしょう。
「このプロジェクトがコケたら会社が倒産する」という状況だと、結果、「コケないようなプロジェクト」にしか手が出せません。
 
まずは、「どう転んでも死なない」という状況を作ることが、挑戦の一歩目です。
 
これは、どちらかというと「経営」よりの話でしたが、次に、チームビルディングの話をしたいと思います。
 
挑戦というのは不確実なことだらけです。
まぁ、不確実なところに突っ込んでいくから「挑戦」と呼ぶのですが、とにもかくにも、足場が悪いので、毎日のようにズッコケます。
 
ここがスゴく大切で、挑戦というのは「コケること」が前提にあって、それでいて、死んではいけない。
 
となってくると、「手綱の引き方」がメチャクチャ重要になってきて……死なないように手綱を引くのはいいのですが、コケないように手綱を引いてしまうと、「挑戦しないチーム」になってしまう。
 
以前、兵庫県の田舎町のクソ山奥に3万人を動員した『チックタック ~光る絵本と光る満願寺展~』という大パニック個展を開催した時に、田村Pが最初の挨拶で、「そもそも変なことをやろうとしているので、間違いなくトラブルは多発しますが、(トラブルに対しては)イライラしないでね」的なことをスタッフに言っていました。
 
(※こちら)↓
https://www.youtube.com/watch?v=Eqic_C5N2HI

何気ない一言ですが、「挑戦し、達成するチーム」には、とっても大切なスタンスだと思います。
 
御存知のとおり、キングコング西野ときたら、これまで、たくさんの挑戦を繰り返してきましたが、その結果、「挑戦するチームのメンバーに必要なスタンス」は、だいたい以下の3つだと思います。
 
①明快であること
②正しくブレーキを踏むこと
③面白がること
 
これらが何故必要なのか?を順に説明します。
 

挑戦には余分な時間が無いので、即断即決で改善を進めなければいけません。
なので「失敗したこと」なんてのは本当にどうでもよくて、「問題点の洗い出し」から「改善」までのスピードが求められます。
 
なので、質問に対して、言い訳から入ってしまう人(結論から話さない人・嘘の報告をする人)がチームメンバーにいると、「挑戦するチーム」からは遠ざかってしまいます。
 

最初に申し上げたとおり、挑戦には『心理的安全性』が必要です。
当然、ブレーキを踏む役は必要なのですが、それはあくまで「挑戦する為に必要なブレーキ」であって、「挑戦する気を削ぐ為のブレーキ」ではあってはなりません。
 
なので、「NO」を出すことは大切なのですが、“「NO」の出し方”が、もっともっと大切です。

いろんなチームを経験してきましたが、「ブレーキを踏むことを仕事(自分の使命)」として、「ブレーキの踏み方」まで頭がまわらない人がチームに混ざると、「意見を出すのはやめよう」という空気が蔓延して、「挑戦するチーム」からは遠ざかってしまいます。
 

挑戦は基本トラブルの連続です。
毎日、思うようにいきません。
それが大前提にあるのに、
その都度、苛立ってしまったり、
その都度、ため息をついてしまう人がチームに混ざってしまうと、「挑戦するチーム」からは遠ざかってしまいます。
 
基本、人は変われません。
※「人は変われない」という前提でいたと方が振り回されない。
 
 
となると、「挑戦するチーム」を作るなら、
 
①明快でない人
②乱暴にブレーキを踏む人
③面白がれない人
 
をメンバーに入れてはいけません。
これは、くれぐれも「挑戦するチームを作るなら」であって、「挑戦しないチーム」で生きていくのなら、こういう人がいてもイイと思います。
 
個人を否定しているわけではなくて、「挑戦するチームに、そんな人を混ぜちゃダメだよ」という『混ぜるなキケン』の話です。
 
あなたのチームのメンバー編成はどうですか?
 
また、話を聞かせてください。
現場からは以上でーす。
 
【追伸】
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