西野亮廣のエンタメsalon

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2021年11月07日のエンタメ研究所の過去記事

どうも西野です。
ただいま、福岡でございます。
 
日曜日の今日は、仕事のゴリゴリ話はお休みして、今、ボンヤリと思っていることを、手短にお話ししたいと思います。
結論などはありません。
「今、こんな気持ちで〜す」というオッサンの日記です。
 
 

そういうもんだよな
 
昨日、田村Pが“僕への仕事のオファー”を秒速で断っていました。
しかも「西野(本人)の確認もせず」という強烈なオマケ付きです。
なんてヤツなのでしょうか。
すごくバカなのだと思います。

ただ、
こんなことを僕が言っちゃうのはアレなのですが(…でも、真面目な話)、
お仕事のオファーをお断りする時に、オファーをくださった先方さんから「西野さんは前向きに検討してくださっているのに、隣にいる田村が口うるさい」と思われて、結果的に田村Pだけが悪者になるのは、チームの戦い方としては正しいと思っています。
 
まさか、西野の自己保身や、上下関係の話などではなく、チームを前に進める為の役割分担の話です。
「この場面では、オマエよりも俺が死んだ方がプラスだよね」という。
 
んでもって、今日の本題はここからです。
 
今回、田村Pが(西野に1秒も確認をとらずに!)オファーを断った理由は、とてもとても納得のいくものでした。
 
お断りした仕事なのであまり具体的なことは言えないのですが、田村Pの言い分を端的に言うと「今の西野がそれをやっても、これまでの仕事からトーンダウンするだけで、西野のメリットがありません。すみませんが、そこに時間は割けません」です。
#だったら居酒屋堤下なんかに出るな
 
今回、お断りした(お断りせざるをえなかった)オファーというのは、99.9%のクリエイターさんが生涯をかけて望んでも受け取ることができない大きな仕事で、きっと、先方さん(断られた側)も少しビックリされたと思います。
 
同時に僕は、いろんなことを考えてしまいました。
 
19歳〜20歳の頃から、毎日毎日、「昨日よりも大きな挑戦」を繰り返し、それなりの結果も出し続けた果てには、「もう戻ることができない場所」がありました。
 
過去のサロンの(日曜日の)投稿でも、「普通の人の幸せは諦めざるをえない」的な記事を書かせていただいたのですが、
諦めなきゃいけないのは「普通の人の幸せ」だけじゃなく、「仕事」だってそうだった、と。
 
こんなことは今に始まった話ではないのですが、昨日は、お断りしたオファーの大きさから、「そうか。僕は、この仕事もできなくなったんだ」と思ったんです。
 
くれぐれも言っておくと、後ろ髪を引かれているわけではありません。
仮に田村Pから相談されていたとしても、田村Pと全く同じ理由で断っていました。
 
あと、(文章だと伝わりづらいですが)感傷的になっているわけでもありません。
 
「頑張れば頑張るほど、帰れない場所が増える」という世の理を再確認したというだけの話です。
「あ。そうだった。この世界は、そういうルールだった」と思い出しただけの話です。
 
『映画 えんとつ町のプペル』を発表してからというもの、また一段と、「帰れなくなった場所」が増えました。
身内から「西野の時間をそこに割いちゃダメだ」と言われることが増え、自分でも思うことが増えました。
 
前まで見えていた港がもう見えなくなっちゃって、「帰る港もありゃしねぇ」といったところですが、自ら飛び込んだ世界なので、望むところです。
 
なんか、昨日は、一段と気合いが入りました。
この気持ちを共有しておきたかったです。
 
今日は更新が遅くなってしまってすみません。
明日は、武道館。
このあと、美術や照明の建て込みが始まります。
 
どのみち、もう戻れないし、
このままエンタメに生きたいと思います。
あらためて、強く思いました。
 
それでは、また。
 
西野亮廣(キングコング)

 

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